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象は忘れない
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【この小説が収録されている参考書籍】
象は忘れないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 1~20 1/2ページ
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全話同じ論調の展開です。 原発被害者の心情を理解できる部分もありますがそれは僅か。 | ||||
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古書だからやむを得ないが、匂いがするような気がする | ||||
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12年前に起きた事件…夫婦が射殺死体で発見され、側に夫婦の指紋がついたピストルがあった為に心中として片付けられていた事件の真相を、ポワロが究明する……。題名の、“象はわすれない”とは、ある男が、ある時、象の鼻に縫い針か何かを突き刺して、何年かして、その間一度もその象と会わなかったのに、象の方は男のことを覚えていて、男に会った時に水をぶっかけたという、イギリスかどこかの寓話からで、つまりやった方は忘れても、やられた方は、譬え象であっても決して忘れないということだと思います。でも、この話自体は、…少なくともメインの事件は、復讐劇とは違うので、このタイトルは、あんまり相応しい感じはしません。傷つけられた人間が、恨みを晴らすために犯罪を犯すという事件を予想していたので、少し当てが外れた感じがします。……タイトルと筋書きの“そぐわない”感じは、『5匹の子豚』でも、感じました。 それと、その状況で、なぜそこまでやらなきゃならなかったのかという理由が、よくわからないし、死とか殺人が少し美化されているのが、納得できかねる感じがします。…ストーリーをひねくり回し過ぎているように思います。…凝りに凝ったストーリーが、アガサ・クリスティの真骨頂だろうとは思いますが、……。 | ||||
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配送も梱包も丁寧で親切でした。本も綺麗な状態でした。ありがとうございました。 | ||||
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若いカップルへエールを送るような清々しい終わりだった。 オリヴァさんのパーティ嫌い描写が面白かったな。 | ||||
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今ならDNAで一気に解決ですね 私としては、電気ストーブに話しかける彼がお気に入りなので出てきてくれて嬉しかったです 過去の事件を、当時を知っている人達に聞いて回って真相に辿り着くシリーズは大好きです | ||||
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クリスティが齢82にして執筆した作品であると同時に、ポワロとした主人公とした最後の作品でもあるが、安心して読める内容となっている。物語は作家のオリヴァが昔のある事件の解決の依頼を"押し付けられた"所から始まる(この辺から既にユーモアと余裕が漂っている)。その事件は、ある夫妻の心中事件として扱われたが、一方が片方を殺してから自殺したとも取れるのだ。この真相を追求するためにオリヴァが旧知のポワロと二人で(象の記憶を持つ)事件関係者に昔の事情を聞き回るという体裁で物語が進む。ミステリとしては目新しいトリックはなく、物語の進行に伴い(特に、その妻が「***」だと分かった時に)真相は自然と分かるので、二人の楽しい会話が中心の物語と言って良い。 余談だが、「象は忘れない」というフレーズ。昔々の日本でも放映された米国TVドラマ「奥様は魔女」でもダーリンがこのフレーズを使っていた。英語圏では慣用句なのかも知れない。そして、本作のテーマは、 「象は忘れないが、人間は忘れる事が出来る」 という示唆に富んだものである。 大胆なトリックがないせいもあるが、全体構成に破綻がない点には、82歳という年齢を考えると驚嘆せずにはおられない(晩年のクリスティには結構唖然とする駄作が多い)。クリスティ・ファンにとってはじっくりと堪能出来る佳作だと思う。 | ||||
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ポアロとオリヴァが、過去の出来事を忘れない"象"を探し出して聴き取り調査を行い、過去の事件の真相を追求する話。 私は普段、ミステリーを読んでいて、ほとんど真相がわからないのだが、この作品に関しては、マーガレットとドロシアの関係がわかった時点である疑いを持ち、それ以降、それを補強してくれる事実が次々と出てきたので、最終章の手前では真相の大部分を予想できていた。 ヒントがわかりやすく、真相が予想しやすい作品ではないだろうか。 事件の背景にあるもの、時間的拡がり、人物配置、真相のまとまりなど、よくできた作品だと思う。 | ||||
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ポワロは二つの事件に遭遇。一つは旧友の父ドクター・ウィロビーが治療用プールで溺死させられた事件。 二つめは女流推理作家アリアドネからの相談事。二つの事件は繋がっていた。 二つの事件で誰が『象』なのか、ポワロの推理が冴える。 | ||||
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この小説は、クリスティが書いた最後のポワロものです。 BBC制作の「名探偵ポワロ」のファイナルシーズンに制作されていますが、とてもいい出来です。 小説は、いまいちな評価だったようですが、僕は大好きです。 | ||||
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いわゆる本格推理小説というより、「"ミステリ仕立て" の悲劇」ととらえると、なかなか良かったです。「本格〜」として話の筋やら謎解き等々がどうの、とそういう観点よりも、主要登場人物たちだけでなく、作中で「象」にたとえられる脇役たちも含めた心理劇として、私には強く印象が残りました。 | ||||
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あれって思う出だしです。 これ一回読んだことあったっけ? 過去の事件の探索、回想、そしてあらわになる真実。 そんな錯覚も当然です。 作中、アガサ自身がこのプロットを読者に謝っているところが あります。 五匹の子豚、マギンティー夫人、ハロウィーンパーティーと言った 作品とダブってしまう。 天才アガサと言えど、殺す薬剤はジギタリスが一番多いのです。 ネタは限られてしまいます。 しかしながら、その中で、巧みというか、酷いと言うか、読者の 記憶の糸を紡ぎにくく描く。 その世界の中でポアロは踊ります。 流石にこの作品だけは、結末が途中で分かってしまいます。けれど、 このくらいで良いのではないでしょうか。 他の作品では、最後の場面で明らかになることが多すぎて、ちょっと 辟易するくらいなので。 何と言っても82歳のアガサの作品。その姿を思い浮かべて、あっと いう間の2時間半でした。 評価としては80点。 減点はとうとう出てこなかったエドワード、そして犬。使い損ねた 将棋の駒みたい。でも上々。 | ||||
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クリスティーが実質的に最後に書いたポアロもの。 晩年の女史が得意とした“過去の殺人”を扱った作品である。 一組の夫婦の心中事件にまつわる疑念を出発点に、 ポアロとおなじみのオリヴァ夫人は、 昔の関係者たち(オリヴァ夫人の言葉を借りれば“象”たち)を 訪ねる真相究明の旅に出る。 ゆったりした展開だが、 徐々に玉虫色の真相が明らかになっていく様は、なかなか読ませる。 最後のポアロの絵解きも楽しい。 ミステリとしてはいかにも地味ではあるけれど、 クリスティーファンとしての感慨深さも含めて★5つ。 | ||||
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ポアロとミセス・オリバのやり取りが大好きで、一気に読み終えました。 | ||||
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表題が印象的な作品で、レヴューでの評価も高いので期待して読んだのですが、個人的には余りピンと来ませんでした。 今作は『五匹の子豚』『ハロウィン・パーティ』等と同じく、過去に起こった事件を関係者の証言を頼りに読み解いていく<回想殺人>ものです(作中で、上記2作と『マギンティ夫人は死んだ』のネタばれがありますので、未読の方はご注意を!)。 心の友ヘイスティングス大尉は登場せず、ミセス・オリヴァという犯罪小説家の婦人がポワロの相棒として活躍します(私は本作で初めましてでしたが、『開いたトランプ』等数作のポワロ作品に登場する女性のようです)。物語前半の足を使う捜査は殆どミセス・オリヴァが担当するのでポワロは余り出て来ず、「ただの一行たりとも読み逃せない!!」という心地よい緊張感に満ちた彼の会話シーンが大好きな私には、ちょっと退屈でした。本作は80代の晩年のアガサが書いているためか、アガサの分身ミセス・オリヴァの奥様トークが、お婆ちゃんの昔話のように長い・・。しかし女性のおしゃべりと男性の会話の書き分けは実にリアルで(大体の女性の会話は結論までが非常に長いか、もしくは特に結論が出ないですよね・・・ミス・マープルみたいな人は別ですが・笑)、そこは流石だなあと思いました。ポワロの話し方はいつも簡潔明瞭で無駄がなく、しかも優雅で親切な辺りがやはりカッコいいです。アガサのキャラクター作りの上手さを感じます。 そして、事件自体ももう一つ物足りなかったです。話の運びがゆったりとしているし、関係者の人数も少なく、物語のきっかけとなる謎めいた言葉の真意も割合すぐに読めてしまう上、肝である殺人のトリックにも意外性がなかったので(ヒントも実に分かりやすい。きっと大体の人は途中で気が付きます)予想がほぼそのまま当たり、期待していた「あーあ、アガサにまたしてやられたー!!」という嬉し悔しい地団駄を一度も踏むことなく読み終わってしまいました。 ポワロの<回想殺人>ものでは、やはり『五匹の子豚』が秀逸だと思います(そちらは見事に犯人を外しました!笑)。そういう意味では、本作は初級者に優しい作品なのかもしれません。ポワロものを読みなれてから本書を読むと味気ないかも知れないので、個人的には最初の内に読まれることをお勧めします。 | ||||
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殺人も起こらない、 怒りやら、発狂やらの描写もない 非常に静かなミステリーです。 殺人は起きませんが、 過去の殺人の真相は調べます。 ちなみに、ポアロの「真の最後の」 登場作品です。 でもこれ、真相はある事実が 判明した時点で大方の予想は つくような気がします。 完全な事件の図は描けなくてもね。 なので、記録として読めば面白いかも。 | ||||
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殺人も起こらない、 怒りやら、発狂やらの描写もない 非常に静かなミステリーです。 殺人は起きませんが、 過去の殺人の真相は調べます。 ちなみに、ポアロの「真の最後の」 登場作品です。 でもこれ、真相はある事実が 判明した時点で大方の予想は つくような気がします。 完全な事件の図は描けなくてもね。 なので、記録として読めば面白いかも。 | ||||
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ポアロものでも、オリヴァがでてくるのは安心して読めます。 オリヴァが、ある意味、アガサクリスティの分身でもあり、 作家生活について表現したいことが、ところどころで本音として現れています。 物語は、悲しいお話ですし、一卵性双生児についてと、精神病に関する記述では、 妥当性について考えさせられるところもありました。 アガサクリスティが人間性を大事にしているということが分かっていて読めば問題がないですが、 誰の作品か分からずに、この本だけを読むと、よい印象を持たない読者もあるかもわかりません。 ファンの目と、通りすがりの読者の視点の違いが気がかりです。 ただし、「象は忘れないが、人間は忘れる」というのが大事な伝言だと思いました。 つまらないことを忘れる能力が、人間が大事なことに集中できる力なのだと。 | ||||
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ポアロものでも、オリヴァがでてくるのは安心して読めます。 オリヴァが、ある意味、アガサクリスティの分身でもあり、 作家生活について表現したいことが、ところどころで本音として現れています。 物語は、悲しいお話ですし、一卵性双生児についてと、精神病に関する記述では、 妥当性について考えさせられるところもありました。 アガサクリスティが人間性を大事にしているということが分かっていて読めば問題がないですが、 誰の作品か分からずに、この本だけを読むと、よい印象を持たない読者もあるかもわかりません。 ファンの目と、通りすがりの読者の視点の違いが気がかりです。 ただし、「象は忘れないが、人間は忘れる」というのが大事な伝言だと思いました。 つまらないことを忘れる能力が、人間が大事なことに集中できる力なのだと。 | ||||
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作家のミセズ・オリヴァと私立探偵のポアロが仲良く捜査にあたる、2人のファンにとってはたまらない作品です。ほとんどが取り留めのない会話で成り立っているので、まるでお喋りの輪の中に自分も加わっているような楽しさがあります。 ミセズ・オリヴァもポアロも、話を聞きにいった相手から、聞きたいことを見事にひきだします。クリスティがポアロを描いた最後の作品だそうで、その円熟味もさもありなんという感じがしました。実際のクリスティも人の話を聞くのが天才的に上手だったのではないのかしらと、本の内容とは関係のないところに思いを巡らせてみたりして。 似たスタイルの話に「五匹の子豚」があります。私は両方とも大好きなのですが、この「象は忘れない」では、おしゃべり好きな二人がピーチクパーチクしている間に真相に近づいていくストーリー運びが、ある意味新鮮で円熟味が感じられ、特に気に入っています。 | ||||
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