(短編集)

クリスマス・プディングの冒険

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

クリスマス・プディングの冒険の評価:

3.90/5点 レビュー 29件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.90pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全61件 21〜40 2/4ページ
No.41
(1pt)

初めてのアガサ・クリスティ

クリスマスの前という事もあり、本屋さんで特設していたクリスマス小説コーナーに置いてあった本作を選びました。
アガサの小説は大概、評価も良くハズレは殆ど無いんだなと思いましたが、翻訳にガッカリ。こんな翻訳で良く皆さん、話が解るね。
こういう事かな、こういう事を言っているんだろうなと、想像して読むのに疲れました。
申し訳ないが、翻訳が下手過ぎる。
クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫―クリスティー短篇集 (HM1-78)) Amazon書評・レビュー: クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫―クリスティー短篇集 (HM1-78))より
4150700788
No.40
(5pt)

推理小説の巨匠

アガサの短編集で、やはりどの話も
内容が良く、満足感でいっぱいです。
クリスマス・プディングの冒険 (1961年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: クリスマス・プディングの冒険 (1961年) (世界ミステリシリーズ)より
B000JAML8A
No.39
(5pt)

推理小説の巨匠

アガサの短編集で、やはりどの話も
内容が良く、満足感でいっぱいです。
クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300635
No.38
(5pt)

推理小説の巨匠

アガサの短編集で、やはりどの話も
内容が良く、満足感でいっぱいです。
クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫―クリスティー短篇集 (HM1-78)) Amazon書評・レビュー: クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫―クリスティー短篇集 (HM1-78))より
4150700788
No.37
(3pt)

平均点レベルの短編集

傑出した出来の作品はなく、すべて平均点程度の出来で、一番良かったのは「クリスマス・プディングの冒険」。

「クリスマス・プディングの冒険」
ある国の王子の高価なルビー盗難事件を秘密裏に解決してほしいとの依頼を受けるポアロ。推理物ではなく、ポアロが巧みな策略で事件を解決する話。奇妙な手紙が置かれていたり、子供たちが殺人事件の芝居でポアロをかつごうとしたリと、楽しめる筋書き。

「スペイン櫃の秘密」
スペイン櫃の中で殺された男の妻が容疑者の無実を信じ、その無実の証明をポアロに依頼する話。偽装された手紙の謎や衝立が動かされた謎など、シェークスピアの「オセロ」になぞらえて、ポアロは意外な真相を暴き出すが、証拠は不十分。

「負け犬」
殺人事件の容疑者の無実を直観で信じた女性より、無実の証明を依頼されるポアロ。アフリカでの鉱山の出来事、医者による催眠術の聞き取り調査など、色々と話を膨らませてはいるが、真相は腰砕け。推理ではなく、ポアロの策略によって、解決する話。

「二十四羽の黒つぐみ」
料理店に毎週火曜日と木曜日に現れる男が一度月曜日に現れ、その2週間後から姿を見せなくなった謎にポアロが興味を持ち、解決する。

「夢」
3時28分にピストル自殺するという、同じ夢をずっと見続ける男から相談を受け、事件に関わるようになるポアロ。実際に、その男が3時28分にピストルで死ぬ。ポアロが間違えて渡した手紙が事件解決に結びつくところが面白い。

「グリーンショウ氏の阿房宮」
奇妙な建築物「阿房宮」の所有者、ミス・グリーンショウが弓矢で撃たれて殺される事件。容疑者3人には鉄壁のアリバイがあるが、事件の背景にあるカラクリをミスマープルが暴く話。既視感ありありのトリックだし、このように巧く騙せるのか、疑問に感じる。
クリスマス・プディングの冒険 (1961年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: クリスマス・プディングの冒険 (1961年) (世界ミステリシリーズ)より
B000JAML8A
No.36
(3pt)

平均点レベルの短編集

傑出した出来の作品はなく、すべて平均点程度の出来で、一番良かったのは「クリスマス・プディングの冒険」。

「クリスマス・プディングの冒険」
ある国の王子の高価なルビー盗難事件を秘密裏に解決してほしいとの依頼を受けるポアロ。推理物ではなく、ポアロが巧みな策略で事件を解決する話。奇妙な手紙が置かれていたり、子供たちが殺人事件の芝居でポアロをかつごうとしたリと、楽しめる筋書き。

「スペイン櫃の秘密」
スペイン櫃の中で殺された男の妻が容疑者の無実を信じ、その無実の証明をポアロに依頼する話。偽装された手紙の謎や衝立が動かされた謎など、シェークスピアの「オセロ」になぞらえて、ポアロは意外な真相を暴き出すが、証拠は不十分。

「負け犬」
殺人事件の容疑者の無実を直観で信じた女性より、無実の証明を依頼されるポアロ。アフリカでの鉱山の出来事、医者による催眠術の聞き取り調査など、色々と話を膨らませてはいるが、真相は腰砕け。推理ではなく、ポアロの策略によって、解決する話。

「二十四羽の黒つぐみ」
料理店に毎週火曜日と木曜日に現れる男が一度月曜日に現れ、その2週間後から姿を見せなくなった謎にポアロが興味を持ち、解決する。

「夢」
3時28分にピストル自殺するという、同じ夢をずっと見続ける男から相談を受け、事件に関わるようになるポアロ。実際に、その男が3時28分にピストルで死ぬ。ポアロが間違えて渡した手紙が事件解決に結びつくところが面白い。

「グリーンショウ氏の阿房宮」
奇妙な建築物「阿房宮」の所有者、ミス・グリーンショウが弓矢で撃たれて殺される事件。容疑者3人には鉄壁のアリバイがあるが、事件の背景にあるカラクリをミスマープルが暴く話。既視感ありありのトリックだし、このように巧く騙せるのか、疑問に感じる。
クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫―クリスティー短篇集 (HM1-78)) Amazon書評・レビュー: クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫―クリスティー短篇集 (HM1-78))より
4150700788
No.35
(3pt)

平均点レベルの短編集

傑出した出来の作品はなく、すべて平均点程度の出来で、一番良かったのは「クリスマス・プディングの冒険」。

「クリスマス・プディングの冒険」
ある国の王子の高価なルビー盗難事件を秘密裏に解決してほしいとの依頼を受けるポアロ。推理物ではなく、ポアロが巧みな策略で事件を解決する話。奇妙な手紙が置かれていたり、子供たちが殺人事件の芝居でポアロをかつごうとしたリと、楽しめる筋書き。

「スペイン櫃の秘密」
スペイン櫃の中で殺された男の妻が容疑者の無実を信じ、その無実の証明をポアロに依頼する話。偽装された手紙の謎や衝立が動かされた謎など、シェークスピアの「オセロ」になぞらえて、ポアロは意外な真相を暴き出すが、証拠は不十分。

「負け犬」
殺人事件の容疑者の無実を直観で信じた女性より、無実の証明を依頼されるポアロ。アフリカでの鉱山の出来事、医者による催眠術の聞き取り調査など、色々と話を膨らませてはいるが、真相は腰砕け。推理ではなく、ポアロの策略によって、解決する話。

「二十四羽の黒つぐみ」
料理店に毎週火曜日と木曜日に現れる男が一度月曜日に現れ、その2週間後から姿を見せなくなった謎にポアロが興味を持ち、解決する。

「夢」
3時28分にピストル自殺するという、同じ夢をずっと見続ける男から相談を受け、事件に関わるようになるポアロ。実際に、その男が3時28分にピストルで死ぬ。ポアロが間違えて渡した手紙が事件解決に結びつくところが面白い。

「グリーンショウ氏の阿房宮」
奇妙な建築物「阿房宮」の所有者、ミス・グリーンショウが弓矢で撃たれて殺される事件。容疑者3人には鉄壁のアリバイがあるが、事件の背景にあるカラクリをミスマープルが暴く話。既視感ありありのトリックだし、このように巧く騙せるのか、疑問に感じる。
クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300635
No.34
(3pt)

作家としてのクリスティに寄り添い、ゆっくりと味わって読みたい作品集

クリスティが満70歳を迎えた1960年10月に発行され、ポアロ物5編、マープル物1編を収録しています。彼女の半世紀に及ぶキャリアの中でも晩期に当たり、過去に発表された短編を中編化したり、類似の物語構成を用いた作品が多く含まれます。従って、これからクリスティ作品に触れようと考えていたり、まだあまり多くの作品を読んでいない方は、後回しにされることをお勧めします。本書の魅力は、読者にとっておなじみのレシピをクリスティがどのようにアレンジしているか楽しむことにあると言っても過言ではなく、そのためには一定数彼女の作品を読んでいることが必要になってくるでしょう。言い換えるならば、謎解きや犯人当てなどから遊離して、作家としてのクリスティを味わう作品集である、といえます。特に表題作となっている「クリスマス・プディングの冒険」については、そうした視点を持たないとあまり楽しい時間が過ごせないのではないかと思います。どうか、そのような悲しいことになりませんように。

以下、収録作品のレビューを載せます。なお、並びは初出の年代順です。

負け犬
ポアロ物の短編は、まず1923年の1年間で一挙25本がThe Sketch magazineに掲載されますが、本作はそれに次ぐ26作目にあたります。資産家の貴族が殺害され、相続人である甥に嫌疑がかかるものの、被害者の妻は犯人は別にいると主張。派遣された秘書を通して依頼を受けたポアロが事件の真相へ迫っていきます。すでにヘイスティングスは南米に移住したことになっており、代わって2人目のパートナーとなった従者のジョージが初登場。彼のいかにも英国人然とした従者っぷりは、これまたいかにも英国らしいカントリーハウスが舞台となっていることと合わせ、米国の読者へのサービスだったのかもしれません。というのも、この作品はクリスティの著作では初めて、英国に先行して1926年4月、米国のMystery Magazine(エラリー・クィーンやアルフレッド・ヒッチコックの名が冠された雑誌とは別)に掲載されたのです。これは『アクロイド殺し』の初版が発行される2か月前のことでした。なお、英国では同年10月、1732年の創刊以来、現在まで続くThe London Magazineにて発表されましたが、今度はこの2か月後、クリスティはよく知られた失踪事件を起こします。このような時期に発表された作品を34年も経って本書に収録したとき、クリスティは何を思っていたのでしょうか。


ポアロ物の短編第39作で、1938年2月、The Strand Magazineに掲載されました。自殺する夢を繰り返し見たという大富豪がその夢の通りに死亡してしまいます。性格的に自殺とは考えにくいものの、他殺だと断じるにも無理がある、という状況下、催眠術による殺人なども視野に入れながら、ポアロの推理が展開します。事件の構成、使われたトリックともクリスティが他作で用いた方法のバリエーションですが、真相が示されるまでそれに気づかせない手腕はさすがです。

二十四羽の黒つぐみ
1940年11月、米国のCollier's Weeklyで発表され、1941年、“Poirot and the Regular Customer”のタイトルでThe Strand Magazineに掲載されました。ポアロ物の短編としては51作目に該当します。毎週同じ曜日に来て同じ料理を食べるという常連客の行動が、ある日突然変化。店のウエイトレスを通して、たまたまそのことを知ったポアロは好奇心から独自に調査を開始、隠されていた殺人事件を暴き出します。なお、原題である“Four and Twenty Blackbirds”は英国では非常によく知られたマザー・グースの歌、6ペンスの唄(Sing a song of sixpence)からの引用です。クリスティはこの歌を好んだのか、短編「六ペンスのうた」(『リスタデール卿の謎』収録)、長編『ポケットにライ麦を』でも材を求めています。

グリーンショウ氏の阿房宮
通算20作目となる、最後のマープル物短編です。1960年8月、女性向け月刊誌Woman's Journalにて発表されました。複雑なトリックは実現性という点でやや疑問が残るかもしれませんが、物理的な仕掛けではなく、心理の陥穽を突いてくるあたり、非常にクリスティ的です。事件のきっかけを作る人物として、シリーズのレギュラーキャラクター、マープルの甥のレイモンドが登場します。

スペイン櫃の秘密
1932年1月にthe Strand Magazineに掲載された「バグダッドの大櫃の謎」(『黄色いアイリス』収録、改訳版『マン島の黄金』収録)を中編化した作品で、ポアロ物の短編としては53作目にあたります。1960年9月から10月にかけて、女性向け週刊誌Women's Illustratedに3回に分けて掲載され、連載終了の2週間後、本書に収録されました。本作に関しては、先に原型となった「バグダッドの大櫃の謎」を読まれることをお勧めします。その上で、クリスティが何を加え、何を削り、何を変えて中編化したかを読み比べると、彼女の作劇における思考の一端を伺えることができ、ほぼ同内容の話にも関わらず、2度楽しむことができるでしょう。

クリスマス・プディングの冒険
本書のために書き下ろされた、第54作目にして、最後のポアロ物短編(クリスティの死後発見された作品は除きます)。発刊後、Women's Illustratedに“The Theft of the Royal Ruby”のタイトルで3回に分けて掲載されましたが、初回は同じ年のクリスマスイブの発売号でした。内容的には、1923年にThe Sketch magazineにて発表された「クリスマスの冒険」(『マン島の黄金』収録)とほぼ同じで、違うのはページ数が中編規模まで膨らんでいることぐらいです。しかし、それにも関わらず、本作は150を超えるクリスティの短編の中でも、ひときわ味わい深い一本となっています。ここに描かれている、クリスティが特別な思い入れを込めたという子供時代の、すなわち1900年頃のクリスマスの風景の素晴らしさ! 広大なカントリーハウス、クリスマス・ツリー、ヤドリギ、大きな靴下、七面鳥、クリスマス・プディング……そして庭を詰めつくす一面の雪。クリスティはここにとある王子が失態から盗まれてしまったルビーを取り戻すという事件を絡めてきますが、この前時代的な謎も含め、すべてがひとつの童話を形作っています。まさに老婦人が孫に読んで聞かせる絵本の如く。ホワイトクリスマスの夜、本物の薪が赤々と燃える暖炉を前に本作を読むことができたなら、作家としてのクリスティを愛するファンにとって、これ以上ない至福の時となるはずです。
クリスマス・プディングの冒険 (1961年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: クリスマス・プディングの冒険 (1961年) (世界ミステリシリーズ)より
B000JAML8A
No.33
(3pt)

作家としてのクリスティに寄り添い、ゆっくりと味わって読みたい作品集

クリスティが満70歳を迎えた1960年10月に発行され、ポアロ物5編、マープル物1編を収録しています。彼女の半世紀に及ぶキャリアの中でも晩期に当たり、過去に発表された短編を中編化したり、類似の物語構成を用いた作品が多く含まれます。従って、これからクリスティ作品に触れようと考えていたり、まだあまり多くの作品を読んでいない方は、後回しにされることをお勧めします。本書の魅力は、読者にとっておなじみのレシピをクリスティがどのようにアレンジしているか楽しむことにあると言っても過言ではなく、そのためには一定数彼女の作品を読んでいることが必要になってくるでしょう。言い換えるならば、謎解きや犯人当てなどから遊離して、作家としてのクリスティを味わう作品集である、といえます。特に表題作となっている「クリスマス・プディングの冒険」については、そうした視点を持たないとあまり楽しい時間が過ごせないのではないかと思います。どうか、そのような悲しいことになりませんように。

以下、収録作品のレビューを載せます。なお、並びは初出の年代順です。

負け犬
ポアロ物の短編は、まず1923年の1年間で一挙25本がThe Sketch magazineに掲載されますが、本作はそれに次ぐ26作目にあたります。資産家の貴族が殺害され、相続人である甥に嫌疑がかかるものの、被害者の妻は犯人は別にいると主張。派遣された秘書を通して依頼を受けたポアロが事件の真相へ迫っていきます。すでにヘイスティングスは南米に移住したことになっており、代わって2人目のパートナーとなった従者のジョージが初登場。彼のいかにも英国人然とした従者っぷりは、これまたいかにも英国らしいカントリーハウスが舞台となっていることと合わせ、米国の読者へのサービスだったのかもしれません。というのも、この作品はクリスティの著作では初めて、英国に先行して1926年4月、米国のMystery Magazine(エラリー・クィーンやアルフレッド・ヒッチコックの名が冠された雑誌とは別)に掲載されたのです。これは『アクロイド殺し』の初版が発行される2か月前のことでした。なお、英国では同年10月、1732年の創刊以来、現在まで続くThe London Magazineにて発表されましたが、今度はこの2か月後、クリスティはよく知られた失踪事件を起こします。このような時期に発表された作品を34年も経って本書に収録したとき、クリスティは何を思っていたのでしょうか。


ポアロ物の短編第39作で、1938年2月、The Strand Magazineに掲載されました。自殺する夢を繰り返し見たという大富豪がその夢の通りに死亡してしまいます。性格的に自殺とは考えにくいものの、他殺だと断じるにも無理がある、という状況下、催眠術による殺人なども視野に入れながら、ポアロの推理が展開します。事件の構成、使われたトリックともクリスティが他作で用いた方法のバリエーションですが、真相が示されるまでそれに気づかせない手腕はさすがです。

二十四羽の黒つぐみ
1940年11月、米国のCollier's Weeklyで発表され、1941年、“Poirot and the Regular Customer”のタイトルでThe Strand Magazineに掲載されました。ポアロ物の短編としては51作目に該当します。毎週同じ曜日に来て同じ料理を食べるという常連客の行動が、ある日突然変化。店のウエイトレスを通して、たまたまそのことを知ったポアロは好奇心から独自に調査を開始、隠されていた殺人事件を暴き出します。なお、原題である“Four and Twenty Blackbirds”は英国では非常によく知られたマザー・グースの歌、6ペンスの唄(Sing a song of sixpence)からの引用です。クリスティはこの歌を好んだのか、短編「六ペンスのうた」(『リスタデール卿の謎』収録)、長編『ポケットにライ麦を』でも材を求めています。

グリーンショウ氏の阿房宮
通算20作目となる、最後のマープル物短編です。1960年8月、女性向け月刊誌Woman's Journalにて発表されました。複雑なトリックは実現性という点でやや疑問が残るかもしれませんが、物理的な仕掛けではなく、心理の陥穽を突いてくるあたり、非常にクリスティ的です。事件のきっかけを作る人物として、シリーズのレギュラーキャラクター、マープルの甥のレイモンドが登場します。

スペイン櫃の秘密
1932年1月にthe Strand Magazineに掲載された「バグダッドの大櫃の謎」(『黄色いアイリス』収録、改訳版『マン島の黄金』収録)を中編化した作品で、ポアロ物の短編としては53作目にあたります。1960年9月から10月にかけて、女性向け週刊誌Women's Illustratedに3回に分けて掲載され、連載終了の2週間後、本書に収録されました。本作に関しては、先に原型となった「バグダッドの大櫃の謎」を読まれることをお勧めします。その上で、クリスティが何を加え、何を削り、何を変えて中編化したかを読み比べると、彼女の作劇における思考の一端を伺えることができ、ほぼ同内容の話にも関わらず、2度楽しむことができるでしょう。

クリスマス・プディングの冒険
本書のために書き下ろされた、第54作目にして、最後のポアロ物短編(クリスティの死後発見された作品は除きます)。発刊後、Women's Illustratedに“The Theft of the Royal Ruby”のタイトルで3回に分けて掲載されましたが、初回は同じ年のクリスマスイブの発売号でした。内容的には、1923年にThe Sketch magazineにて発表された「クリスマスの冒険」(『マン島の黄金』収録)とほぼ同じで、違うのはページ数が中編規模まで膨らんでいることぐらいです。しかし、それにも関わらず、本作は150を超えるクリスティの短編の中でも、ひときわ味わい深い一本となっています。ここに描かれている、クリスティが特別な思い入れを込めたという子供時代の、すなわち1900年頃のクリスマスの風景の素晴らしさ! 広大なカントリーハウス、クリスマス・ツリー、ヤドリギ、大きな靴下、七面鳥、クリスマス・プディング……そして庭を詰めつくす一面の雪。クリスティはここにとある王子が失態から盗まれてしまったルビーを取り戻すという事件を絡めてきますが、この前時代的な謎も含め、すべてがひとつの童話を形作っています。まさに老婦人が孫に読んで聞かせる絵本の如く。ホワイトクリスマスの夜、本物の薪が赤々と燃える暖炉を前に本作を読むことができたなら、作家としてのクリスティを愛するファンにとって、これ以上ない至福の時となるはずです。
クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫―クリスティー短篇集 (HM1-78)) Amazon書評・レビュー: クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫―クリスティー短篇集 (HM1-78))より
4150700788
No.32
(3pt)

作家としてのクリスティに寄り添い、ゆっくりと味わって読みたい作品集

クリスティが満70歳を迎えた1960年10月に発行され、ポアロ物5編、マープル物1編を収録しています。彼女の半世紀に及ぶキャリアの中でも晩期に当たり、過去に発表された短編を中編化したり、類似の物語構成を用いた作品が多く含まれます。従って、これからクリスティ作品に触れようと考えていたり、まだあまり多くの作品を読んでいない方は、後回しにされることをお勧めします。本書の魅力は、読者にとっておなじみのレシピをクリスティがどのようにアレンジしているか楽しむことにあると言っても過言ではなく、そのためには一定数彼女の作品を読んでいることが必要になってくるでしょう。言い換えるならば、謎解きや犯人当てなどから遊離して、作家としてのクリスティを味わう作品集である、といえます。特に表題作となっている「クリスマス・プディングの冒険」については、そうした視点を持たないとあまり楽しい時間が過ごせないのではないかと思います。どうか、そのような悲しいことになりませんように。

以下、収録作品のレビューを載せます。なお、並びは初出の年代順です。

負け犬
ポアロ物の短編は、まず1923年の1年間で一挙25本がThe Sketch magazineに掲載されますが、本作はそれに次ぐ26作目にあたります。資産家の貴族が殺害され、相続人である甥に嫌疑がかかるものの、被害者の妻は犯人は別にいると主張。派遣された秘書を通して依頼を受けたポアロが事件の真相へ迫っていきます。すでにヘイスティングスは南米に移住したことになっており、代わって2人目のパートナーとなった従者のジョージが初登場。彼のいかにも英国人然とした従者っぷりは、これまたいかにも英国らしいカントリーハウスが舞台となっていることと合わせ、米国の読者へのサービスだったのかもしれません。というのも、この作品はクリスティの著作では初めて、英国に先行して1926年4月、米国のMystery Magazine(エラリー・クィーンやアルフレッド・ヒッチコックの名が冠された雑誌とは別)に掲載されたのです。これは『アクロイド殺し』の初版が発行される2か月前のことでした。なお、英国では同年10月、1732年の創刊以来、現在まで続くThe London Magazineにて発表されましたが、今度はこの2か月後、クリスティはよく知られた失踪事件を起こします。このような時期に発表された作品を34年も経って本書に収録したとき、クリスティは何を思っていたのでしょうか。


ポアロ物の短編第39作で、1938年2月、The Strand Magazineに掲載されました。自殺する夢を繰り返し見たという大富豪がその夢の通りに死亡してしまいます。性格的に自殺とは考えにくいものの、他殺だと断じるにも無理がある、という状況下、催眠術による殺人なども視野に入れながら、ポアロの推理が展開します。事件の構成、使われたトリックともクリスティが他作で用いた方法のバリエーションですが、真相が示されるまでそれに気づかせない手腕はさすがです。

二十四羽の黒つぐみ
1940年11月、米国のCollier's Weeklyで発表され、1941年、“Poirot and the Regular Customer”のタイトルでThe Strand Magazineに掲載されました。ポアロ物の短編としては51作目に該当します。毎週同じ曜日に来て同じ料理を食べるという常連客の行動が、ある日突然変化。店のウエイトレスを通して、たまたまそのことを知ったポアロは好奇心から独自に調査を開始、隠されていた殺人事件を暴き出します。なお、原題である“Four and Twenty Blackbirds”は英国では非常によく知られたマザー・グースの歌、6ペンスの唄(Sing a song of sixpence)からの引用です。クリスティはこの歌を好んだのか、短編「六ペンスのうた」(『リスタデール卿の謎』収録)、長編『ポケットにライ麦を』でも材を求めています。

グリーンショウ氏の阿房宮
通算20作目となる、最後のマープル物短編です。1960年8月、女性向け月刊誌Woman's Journalにて発表されました。複雑なトリックは実現性という点でやや疑問が残るかもしれませんが、物理的な仕掛けではなく、心理の陥穽を突いてくるあたり、非常にクリスティ的です。事件のきっかけを作る人物として、シリーズのレギュラーキャラクター、マープルの甥のレイモンドが登場します。

スペイン櫃の秘密
1932年1月にthe Strand Magazineに掲載された「バグダッドの大櫃の謎」(『黄色いアイリス』収録、改訳版『マン島の黄金』収録)を中編化した作品で、ポアロ物の短編としては53作目にあたります。1960年9月から10月にかけて、女性向け週刊誌Women's Illustratedに3回に分けて掲載され、連載終了の2週間後、本書に収録されました。本作に関しては、先に原型となった「バグダッドの大櫃の謎」を読まれることをお勧めします。その上で、クリスティが何を加え、何を削り、何を変えて中編化したかを読み比べると、彼女の作劇における思考の一端を伺えることができ、ほぼ同内容の話にも関わらず、2度楽しむことができるでしょう。

クリスマス・プディングの冒険
本書のために書き下ろされた、第54作目にして、最後のポアロ物短編(クリスティの死後発見された作品は除きます)。発刊後、Women's Illustratedに“The Theft of the Royal Ruby”のタイトルで3回に分けて掲載されましたが、初回は同じ年のクリスマスイブの発売号でした。内容的には、1923年にThe Sketch magazineにて発表された「クリスマスの冒険」(『マン島の黄金』収録)とほぼ同じで、違うのはページ数が中編規模まで膨らんでいることぐらいです。しかし、それにも関わらず、本作は150を超えるクリスティの短編の中でも、ひときわ味わい深い一本となっています。ここに描かれている、クリスティが特別な思い入れを込めたという子供時代の、すなわち1900年頃のクリスマスの風景の素晴らしさ! 広大なカントリーハウス、クリスマス・ツリー、ヤドリギ、大きな靴下、七面鳥、クリスマス・プディング……そして庭を詰めつくす一面の雪。クリスティはここにとある王子が失態から盗まれてしまったルビーを取り戻すという事件を絡めてきますが、この前時代的な謎も含め、すべてがひとつの童話を形作っています。まさに老婦人が孫に読んで聞かせる絵本の如く。ホワイトクリスマスの夜、本物の薪が赤々と燃える暖炉を前に本作を読むことができたなら、作家としてのクリスティを愛するファンにとって、これ以上ない至福の時となるはずです。
クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300635
No.31
(1pt)

面白くなくてびっくり

クリスティが大好きで、クリスマスにでも読もうと思い、
初めて短編を手に取りましたが、トリックが、あれでいいんですか、
何だかびっくりなくらい面白くなくて読むのやめました。
表紙が素敵でワクワクしたのに。
クリスマス・プディングの冒険 (1961年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: クリスマス・プディングの冒険 (1961年) (世界ミステリシリーズ)より
B000JAML8A
No.30
(1pt)

面白くなくてびっくり

クリスティが大好きで、クリスマスにでも読もうと思い、
初めて短編を手に取りましたが、トリックが、あれでいいんですか、
何だかびっくりなくらい面白くなくて読むのやめました。
表紙が素敵でワクワクしたのに。
クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫―クリスティー短篇集 (HM1-78)) Amazon書評・レビュー: クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫―クリスティー短篇集 (HM1-78))より
4150700788
No.29
(1pt)

面白くなくてびっくり

クリスティが大好きで、クリスマスにでも読もうと思い、
初めて短編を手に取りましたが、トリックが、あれでいいんですか、
何だかびっくりなくらい面白くなくて読むのやめました。
表紙が素敵でワクワクしたのに。
クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300635
No.28
(1pt)

面白くなくてびっくり

クリスティが大好きで、クリスマスにでも読もうと思い、 初めて短編を手に取りましたが、トリックが、あれでいいんですか、 何だかびっくりなくらい面白くなくて読むのやめました。 表紙が素敵でワクワクしたのに。
クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300635
No.27
(5pt)

人間研究のチャンスが与えられれば、けっして時間の無駄とは申せません

1960年に発行された短編集。ミス・マープルが探偵役の「グリーンショウ氏の阿房宮」以外の5篇は、ポアロもの。「はじめに」では、クリスティー自らこの短編集全体を『料理長のお得意料理集』と名づけてもよろしいなどと書いている。メインディッシュとしてをあげられた表題作「クリスマス・プディングの冒険」と「スペイン櫃の秘密」は、設定舞台が華やかというか大がかりだ。「負け犬」は、疑わしい人物が複数いるので謎解きの面白さあり。「夢」は毎晩同じ夢を見るという被害者が出てくる奇妙な話で、トリックは巧妙。

イギリス料理のクリスマス・プディングはおいしいのだろうか。物語ではとてもおいしそうだった。
クリスマス・プディングの冒険 (1961年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: クリスマス・プディングの冒険 (1961年) (世界ミステリシリーズ)より
B000JAML8A
No.26
(5pt)

人間研究のチャンスが与えられれば、けっして時間の無駄とは申せません

1960年に発行された短編集。ミス・マープルが探偵役の「グリーンショウ氏の阿房宮」以外の5篇は、ポアロもの。「はじめに」では、クリスティー自らこの短編集全体を『料理長のお得意料理集』と名づけてもよろしいなどと書いている。メインディッシュとしてをあげられた表題作「クリスマス・プディングの冒険」と「スペイン櫃の秘密」は、設定舞台が華やかというか大がかりだ。「負け犬」は、疑わしい人物が複数いるので謎解きの面白さあり。「夢」は毎晩同じ夢を見るという被害者が出てくる奇妙な話で、トリックは巧妙。

イギリス料理のクリスマス・プディングはおいしいのだろうか。物語ではとてもおいしそうだった。
クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫―クリスティー短篇集 (HM1-78)) Amazon書評・レビュー: クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫―クリスティー短篇集 (HM1-78))より
4150700788
No.25
(5pt)

人間研究のチャンスが与えられれば、けっして時間の無駄とは申せません

1960年に発行された短編集。ミス・マープルが探偵役の「グリーンショウ氏の阿房宮」以外の5篇は、ポアロもの。「はじめに」では、クリスティー自らこの短編集全体を『料理長のお得意料理集』と名づけてもよろしいなどと書いている。メインディッシュとしてをあげられた表題作「クリスマス・プディングの冒険」と「スペイン櫃の秘密」は、設定舞台が華やかというか大がかりだ。「負け犬」は、疑わしい人物が複数いるので謎解きの面白さあり。「夢」は毎晩同じ夢を見るという被害者が出てくる奇妙な話で、トリックは巧妙。

イギリス料理のクリスマス・プディングはおいしいのだろうか。物語ではとてもおいしそうだった。
クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300635
No.24
(5pt)

5編はポアロ、1編はマープルが主人公の短編集

『クリスマス・プディングの冒険』…ある国の王子がロンドンで遊んだ女にルビーを盗まれた。ポアロはその女が潜む屋敷のクリスマスパーティーに参加する。

『スペイン櫃の秘密』…パーティーの翌日、スペイン櫃の中から男の死体が見つかる。ポアロが調査開始。

『負け犬』…ルーベン・アストウェル卿が殺害され、甥が逮捕された。

『二十四羽の黒つぐみ』…いつも店にいる老人が違う曜日に現れ、違う料理を注文した。老人は一週間店に来ない。

『夢』…有名な大金持ちがピストル自殺をする夢に悩まされているとポアロに相談。

『グリーンショウ氏の阿房宮』…グリーンショウ氏の阿房宮と呼ばれる建造物を訪ねたレイモントとホレイスは館の主に遺言書の署名を頼まれ、隠し場所を教えられた。レイモンドはミス・マープルを紹介する。
クリスマス・プディングの冒険 (1961年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: クリスマス・プディングの冒険 (1961年) (世界ミステリシリーズ)より
B000JAML8A
No.23
(5pt)

5編はポアロ、1編はマープルが主人公の短編集

『クリスマス・プディングの冒険』…ある国の王子がロンドンで遊んだ女にルビーを盗まれた。ポアロはその女が潜む屋敷のクリスマスパーティーに参加する。

『スペイン櫃の秘密』…パーティーの翌日、スペイン櫃の中から男の死体が見つかる。ポアロが調査開始。

『負け犬』…ルーベン・アストウェル卿が殺害され、甥が逮捕された。

『二十四羽の黒つぐみ』…いつも店にいる老人が違う曜日に現れ、違う料理を注文した。老人は一週間店に来ない。

『夢』…有名な大金持ちがピストル自殺をする夢に悩まされているとポアロに相談。

『グリーンショウ氏の阿房宮』…グリーンショウ氏の阿房宮と呼ばれる建造物を訪ねたレイモントとホレイスは館の主に遺言書の署名を頼まれ、隠し場所を教えられた。レイモンドはミス・マープルを紹介する。
クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫―クリスティー短篇集 (HM1-78)) Amazon書評・レビュー: クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫―クリスティー短篇集 (HM1-78))より
4150700788
No.22
(5pt)

5編はポアロ、1編はマープルが主人公の短編集

『クリスマス・プディングの冒険』…ある国の王子がロンドンで遊んだ女にルビーを盗まれた。ポアロはその女が潜む屋敷のクリスマスパーティーに参加する。

『スペイン櫃の秘密』…パーティーの翌日、スペイン櫃の中から男の死体が見つかる。ポアロが調査開始。

『負け犬』…ルーベン・アストウェル卿が殺害され、甥が逮捕された。

『二十四羽の黒つぐみ』…いつも店にいる老人が違う曜日に現れ、違う料理を注文した。老人は一週間店に来ない。

『夢』…有名な大金持ちがピストル自殺をする夢に悩まされているとポアロに相談。

『グリーンショウ氏の阿房宮』…グリーンショウ氏の阿房宮と呼ばれる建造物を訪ねたレイモントとホレイスは館の主に遺言書の署名を頼まれ、隠し場所を教えられた。レイモンドはミス・マープルを紹介する。
クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300635