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七瀬ふたたび
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七瀬ふたたびの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 41~60 3/4ページ
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「家族八景」からは思いもよらない展開でした。 七瀬は、ますます魅力的な女性に成長していて、一気に読みました。 読み終った後、これはSFであると認識しましたが、存在感や現実感があり、心に残ります。 | ||||
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筒井康隆の小説は、読みたいと思いながら数冊しか読んでいませんでした。Kindleでたまたま見つけ、読みかけると、楽しくて没頭しました。読み終わるのがもったいない気がする本でした。 | ||||
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中学3年生の時に読んで、大影響を受けた小説です。 南武線の車内で、ハラハラしながら結末まで読んで 呆然とした状態で、駅に降り立ちましたっけ。 詳しく書くとネタバレになってしまうので書けませんが、読後も、1年位は、憑かれた状態でした。 当然、七瀬3部作の『家族八景』、『エディプスの恋人』も読みましたが、 正直、あまり気に入りませんでした。 あれから、もう30年以上経ってしまいましたが、 この作品が、思春期の僕に最も影響を与えた小説だと思います。 | ||||
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超能力者が命を狙われるというシチュエーションの作品。その名作である。 筒井康隆氏の作品にしては珍しく終始一貫シリアスな展開の作品。 七瀬という女性の主人公が、テレパス能力者であることを隠して暮らしているが、徐々に同じ様な境遇にある人に出会い、仲間となって行く。しかしながら、仲間達との穏やかな生活は超能力者を抹殺しようとする組織によって見つかり・・と言う話。 切なさと深い余韻を残すクライマックス。名作である。 なお、本作の主人公、七瀬が登場する作品として、他に前作『家族八景』、続編『エディプスの恋人』があるので、気に入った人は是非読んで貰いたい。 | ||||
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昔、ハードカバーで読んだのですが、また読みたくなって買いました。KIndleで読む電子版は七瀬に合っていて、楽しめます。 | ||||
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30年以上まえに子供のころTVで見た時から、気になっていました。 何となく読んでみたいと思い購入しました。 なつかしさで、感動してます。 | ||||
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たしかずいぶん昔にテレビドラマをやっていたのを観た記憶がある。 七瀬は水野真紀で、恒夫が筒井道隆というキャストだったと思うが、 読み終わった今、良いキャスティングだったのだなと思う。 そういうわけで、上記二人の顔がちらつきながら読んだわけだけれど、 いま読んでも楽しめた。 いや、今だからこそ楽しめたのかもしれない。 なぜなら、現在ならもうウンザリするほど見飽きたよという超能力者バーサス「組織」の 構図の中で、超能力者の描かれ方が、今(ライトノベルなど)の視点から見れば新鮮に映ったからだ。 その描かれ方とは、心を覗かれることをひどく恥ずかしがる恒夫や、際限なく品のない透視能力者などの 卑近な心理描写である。最終章をのぞきヒロイックになることは少なく、ひたすら身近で俗っぽい考え方をする「小市民」的な超能力者たち。 そこが一番の読みどころだ、と個人的には思ったし、この著者の比類なきところなのかもしれない。 読みやすさとしては、ぞろぞろ出てくる端役の男たちの心内で、七瀬が何度も裸にむかれることを指摘しておけば、その対象レベルがわかると思う。 ただそのようなサービス精神はあるのだが、エンターテイメントの構成という面から見れば、少々疑問が残る。 個人的に一番引っかかったのは、本書のヒロイン? であり予知能力者である恒夫の死にざまである。 恒夫は七瀬を助けようとして殺されてしまうわけだが、その危険をおかした理由は七瀬が好きだったからということになっている。 しかし、読み手にはその好意があまり伝わってこない。 なぜなら、ちょっと電車であって、ちょっと電話したくらいしか、二人の接点はないからである。 ただ、若い男と女の超能力を持った登場人物が偶然出会った、というぐらいしか、説得力を与えるものがない。 もうちょっとまともなエンタメなら、死ぬ前に一度ぐらいは共闘し、その中で好意を示しあうエピソードの一つもいれるだろう。 その点は惜しい気もし、そうすれば「衝撃的なラスト」ももっと栄えが出たのではないだろうか。 (あとで調べたところ、水野ドラマ版恒夫は筒井道隆ではなく、袴田吉彦だったようです。なぜこんな勘違いをしたのかわからないけれど、道隆の方がはまり役な気がするのは変わりない) | ||||
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主人公は、火田七瀬という女性。 彼女は、精神感応能力者(テレパス)であり、他者の思考(心)を読むことが出来る。 彼女は、本作の中で、同じ精神感応能力者や予知能力者、透視能力者、念動力者、時間旅行者(時間を遡れる)たちに出会うこととなる。 基本的には、七瀬を含めた超能力者たちが普通者に自分たちの能力を悟られることを恐れる心情が描かれる。 また、時には危機を逃れるため、超能力を使用する場面がスリリングに描かれもする。 展開は早く手に汗を握るような場面もあり、読み応えがある。 超能力という普通と異なる能力を持つが故に迫害を受ける場面は、人間の醜さを表現させている。 ただし、七瀬を通し、一般男性のエロチックな思考を、汚らわしいものとして、また何度も描く所は鼻についた。 | ||||
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一気に読めました!面白かったです。続編が欲しいですね ぜひどうぞ | ||||
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30年ぶりに筒井作品を読み直している。これは火田七瀬シリーズ三部作の2作目。でも三部作の中でこれが一番好き。一作目の家族八景を読んでいなくても十分に楽しめる。筒井康隆のドタバタもハチャメチャもすべて好きだけれど異色に感じるこの作品は私にとって全作品中TOP3に入る。筒井康隆って誰?って人に是非読んでほしい本。 | ||||
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七瀬3部作のうち「家族八景」「エディプスの恋人」に比べると本作はあまり好きではありません。「家族八景」は各家族を通して人間関係の複雑さを、「エディプス」では神の存在を描いたのに対して本作はエンターテイメント性は高いがメッセージ性にかける気がしたからです。しかしその分登場する七瀬の理解者たちは非常に魅力的に書かれており、前半2/3ぐらいは3部作通してもっとも安心して読んでいられました。 ところで本書が問題提起している「なぜ神は超能力者を生んだか」と言う命題は投げっぱなしな印象を受けますがその回答は「エディプス」に持ち越されます。そういった意味では3作は全く性格は違いますが順番に全て読まなくては全体は見えてきません。 | ||||
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今年公開の映画では芦名星という女優さんが七瀬を演じています。 彼女の画像を何枚か観た後に、本作品を読んでみるのも一興です。 やはり小説で「美人」を表現するのにはある程度の限界があると思います。 その限界を芦名星のビジュアルイメージで補完します。 すると、もしあなたが男性なら七瀬が登場する度に 作中の男性陣とまったく同じことを心に浮かべているはずでしょう。 | ||||
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特殊な能力を持った人々が、その能力を活かしながら、自分たちの存在を脅かす相手と戦うストーリー。 SFの世界ではあるけれど、描かれているのは、日常的な風景で、普通に周囲にありふれてるような人々の心の声だったりする。だからどこか身近な話題に感じられる。それが、七瀬シリーズの読みやすさの理由なのだと思う。 どこまで行っても、悪いことしか聞こえてこないスパイラルに陥ったあたりから、必死に生きる七瀬に共感を覚えるようになっていたため、終わり方がちょっと悲しかった。 もう一ひねり加えて、ハッピーエンドに導いて欲しいと思っていたけれど、七瀬の想いと同じく、報われない形で終わった。 | ||||
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「七瀬ふたたび」が刊行されたのは昭和50年、今も手元に残るその文庫版を見ると、今作を読んだのはその3年後の17歳の頃だ。 筒井康隆は、10代から20代に掛け最も好きだった作家で、当時文庫化されたものは、エッセイを含め読み漁っていたのだが、これは代表作のひとつである「家族八景」の続編にして七瀬シリーズ3部作の第2弾に当たる。 筒井文学の作品群の中でも珍しいSF超心理サスペンススリラーだが、実は、短編「我が良き狼」と並んで、エモーショナルで涙なしでは読めない作品として、今も心に残る大好きな小説だ。 今回映画化されると知り、懐かしく読み返してみたのだが、久しぶりに初読時の興奮と悲しみが甦ってきた。 人の心を読めるテレパス火田七瀬が主人公。彼女の周りに存在する“健常者”たちの悪意、恐怖、嫉妬と言ったネガティブな感情。特殊能力を持った者が感じる絶望的な疎外感と孤独感、苦悩。 マイノリティな者たちが心を通わせ合いながらも、彼らに迫る危機。21歳のか弱き女性の、同胞を守ろうとする健気さと、テレパスゆえに同胞からも敬遠されてしまう孤立感。そして、次々に彼女の身代わりとなって殺されていく者たち、、、。 最終章での痛切極まりない主人公の憎しみと悲しみの情に胸を締めつけられながら、総ての“マイノリティ”に対する社会からの偏見、差別への、作者の激烈なメッセージを読み取るべし。 (追記)後に、あるアメリカの人気作家による有名なエンタメ小説を読んでいる際、今作の事を思い出した。 やはり超能力者の少女が国家的組織の思惑で執拗に追われ続ける。 少女がラストで選択したオチが、カウンターカルチャー世代として感動したその小説の名は、スティーブン・キングの「ファイヤー・スターター」、こちらも是非一読をお薦めしたい。 | ||||
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30年も前に書かれた本なので、携帯電話でのコミュニケーションは出てきません。 そういう意味では、現代の技術がSFを一部超越しているようにも思います。 でも、人の心は変わりようが無く、どんな能力を持っていても、その能力を持つゆえの悲しみや苦しみがあるように思います。 超能力者同士で仲良くなれる場合もあれば、いがみあい殺しあう場面もあり、人間同士の情緒の交流を描いた一級の物語のように思います。 予知能力を持っていても、自分の死は予知できない現実を見せ付けられるのは、辛いです。 人生の悟りを開いた人しか七瀬とはお付き合いできないような感じもしました。 欲を言えば、ハッピーエンドで終って欲しかったのですが、なかなかそういうわけにもいかないですね。 | ||||
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家族・国家・神(宇宙)とテーマが拡大した三部作の二作目。「時をかける少女」と並ぶ代表作でドラマ化も何度かされているため、思い入れの多いファンも多いだろう。登場人物がチェスの駒のように配置されて動き回る一方で、内面の掘り込みが浅い小説が多い筒井作品の中では、最も読者に主人公が感情移入された小説ではないだろうか。 僕が筒井康隆を認める理由に、小説という表現形式の型を自己言及的に壊しにかかるモダニスト的な資質がある。(例えば、漫画のようなコマ割りを採用した「上下左右」のような短編作品を思い出してほしい。)漫画家でいうと赤塚不二夫のような仕事をしてきた人なのだと思うが、この作品はそういうメタ小説風味の味は抑え目だ。(唯一、テレパス七瀬が複数の思念を読み取る時に、それまで一行だった文が二行に分かれて{}で並行して書かれるところなどに、「らしさ」が現れる。)そのような実験性がもう少し加わっていたら星は満点つけたが、それは僕がこの作者に変に「(通俗的な)文学っぽさ」を求めてしまっているからで、純粋にSF娯楽小説としての完成度は文句のつけようがない。国家の暴力装置の不気味さを織り交ぜるあたりは、さすがに巧いと思う。 TVドラマの焼き回しよりは、いっそのこと「時を〜」のようにアニメ化した方が新しい読者もつくし、海外での評価も高まるのではなかろうか。 | ||||
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「七瀬ふたたび」というタイトルだけは、 何故かこの本を読む前から知っていました。 七瀬3部作のなかで、1番おもしろいし好きです。 七瀬以外にもエスパーが登場して仲間になり、 エスパーVS国家権力という戦いが始まります。 手に汗を握る展開にページをめくるスピードが早くなり およそ1日で読み終わってしまいました。 あと、1975年にこの本は出版されているんですね。 33年前・・・本当にいま読んでも色あせない物語だと思います。 | ||||
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わくわくどきどきしながら読みすすみました。 スリル満点とてもおもしろかったです。 七瀬のように他人の心が読めたらどんな人生になるので しょう。 やはりひっそりと世を忍ぶ生活をおくるのでしょうか? | ||||
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蓮佛美沙子主演のNHK連ドラは原作の攻撃性を矯め平和主義的、家庭的に変えている。 原作に出てくる大抵の男は姦淫の想像たくましくするが、七瀬はそれに慣れていて、どんなビューティーコンテストでも3位には入れると思う自信家。 蓮佛のようにいつも眉根にギュッと皺をよせることはないだろう。列車で出会った若い男恒夫も原作では塩谷瞬のようにハンサムな自信家でもない。小さな男の子は原作では3歳、ちょっと幼すぎる。真弓瑠璃も原作の方が派手。 マカオのカジノで七瀬は荒稼ぎして日本に帰る飛行機の中で微弱ながら誰かの念を感じる。 これから先、エスパー殺しらしき者があらわれ話の脈絡が乱れる。ゾンビーというかハリーポッターの死喰い人みたいなのが増えてくる。結構人が死ぬ。 最後の舞台はきっと北海道の七飯町、大沼だな。 | ||||
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前作に続いて読みました。 こっちのが好き。 孤独な観察者から、 仲間と共に生きる姿を描く。 さまざまな“能力”を持った人たち。 それぞれが抱える寂しさを、 一緒にいることで癒すことができる。 しかし、 その彼女たちを脅かす敵が現れる。 徹底的に強いと思ってきた七瀬が、 大きなピンチを迎える。 おそらく3作品中、 もっともSF色の濃い作品。 | ||||
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