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杉の柩
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杉の柩の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全53件 1~20 1/3ページ
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ドラマを視聴し、面白かったので購入しました。 話しがわかっていても、先を読みたくなるストーリー、買って良かったです。 | ||||
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主人公の女性エリノアは、果たして殺人を犯したのか、それとも無実なのか。状況は、彼女が限りなく〝黒〟に近いとしか見えないのだけれど‥‥。彼女の無実を信じる人物から調査を依頼されたポアロは、事件の謎を解き明かすことができるのだろうか。 「話のあらまし」は、大体こんな感じでしょうか。 絶体絶命の窮地に追い詰められながらも、凛とした態度を失わないエリノア。なんとしてでも、愛するエリノアを救わんと奔走する依頼人。そして、われらが探偵エルキュール・ポアロの〝灰色の脳細胞〟が繰り出す推理の鮮やかなこと。 実に読みごたえあるミステリで、魅了されました。 残念だったのは、訳文が不出来だったこと。 「この人物がこういうふうにしゃべるだろうか。会話でこういう言葉を使うだろうか」と引っかかりを覚える箇所があちこちにあり、序盤は殊にイラッときましたね。 新訳版を、強く望みます。 | ||||
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やっぱりはずさないアガサ作品。 時代を超えた普遍的な人間の心理描写が、 ただの娯楽ではない重厚さを作品に与えている。 | ||||
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アガサクリスティはほとんど所持している筈でいたところ、 本書と「ポアロのクリスマス」が抜けていたため購入した。 | ||||
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原題はSad Cypress。「悲しき糸杉」と訳すべきか。糸杉を何に喩えるかで、邦題の「杉の柩」の納得感が変わるだろう。柩とすることで、悲しげな雰囲気を持たせようとしたのだろうか。私としては、読後もタイトルの違和感は消し得なかった。 裁判シーンまでの物語は、同じようなところをぐるぐると何度も回ることになる。クリスティらしい本格っぽトリックはないし、問題はメアリーなのだが、正直、アンフェアな印象さえ持たざるを得ない。 むしろ、推理ゲームが味つけられた恋愛小説として読む方がいいのかもしれない。 | ||||
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数多あるクリスティー作品の中でも特に好きな作品。 文庫本でも持っていますが、年のせいもあり今回は電子書籍を購入。 メロドラマと言ってもいいようなヒロインの恋情が描かれていますが、ミステリーとしてもさすがクリスティー。意外な犯人で楽しませてくれます。 最後のポワロのセリフが特にいいですね。 | ||||
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金持ちの未亡人であるウエルマン夫人が死亡した後に、門番の娘であるメアリイが毒殺される。ウエルマン夫人とメアリイの仲は良かったとはいえ、殺される理由があるのだろうかと、まずそこで頭の中に?が浮かぶ。さらにウエルマン夫人の遺産を相続する姪のエリノアが、状況証拠から容疑者として裁判を受ける。犯人と被害者が逆なら分かる。エリノアの動機はなんだろうと、そこでも?が浮かぶ。そして、ポアロ登場。 意外な人物が意外な過去を持ち、人を謀って利を得ようとする。裏に潜んだ真相は普通の人には分からない。でも、推理をつなげていくと明らかにできるんだよなあ。犯人が分かりそうで分からないバランスが良いと思う。 | ||||
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大変満足感の高い作品でしたが、派手さはなく終盤まで淡々と進むため、全体的にいまひとつ盛り上がりに欠けます。 しかし、心の機微はとても丁寧に描かれています。 ストーリーやトリックよりも、登場人物たちの思惑が複雑に絡み合った、人間関係や心理描写の方が楽しめたくらいです。 むしろそれらを際立たせるための、あえてのこの派手さのない展開なのかなと思います。 ポアロも珍しく前面に出てこないですし。 冒頭から緊張感ある法廷の場面ではじまり、終盤も法廷の証言から真相が徐々に明らかになっていくという、ポアロ物では珍しいパターンなのも新鮮でした。 他のポアロ物の面白さとは全く異なった性質の面白さを持つ、かなり完成度の高い作品ではないかと思います。 | ||||
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エリノア、高貴だなっていうのが第一印象。色恋沙汰が殺人の理由かと思いき…それにしても殺害されたメアリィは何の罪もないのに可愛そう。 | ||||
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ミスディレクションの連発。 所謂、叙述による騙し絵。 素晴らしいが、ドラマを先に見てしまっていたので、感動がイマイチになってしまった。 思うこと、殺意を持つこと、それだけなら許される。しかしながら、それを犯す者には容赦がない。そこが怖かった。 | ||||
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大好きなエピソードのひとつ。心理描写が秀逸。犯人はエリノアしか考えられない状況で、どうやって彼女を救うのかトリックの予想が全くつきませんでした。そしてラストは、ポアロの計らいで温かい光が見える。「愛の探偵」の本領発揮。 | ||||
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法廷の場で事の次第が明らかになり、そこにきらっとポワロの推理の影響が滲み出る、小気味良い展開が楽しめます。 アガサ・クリスティらしく、人物描写が秀逸です。今回はエリノアに心惹かれました。聡明で感じやすく、秘めた情熱を持っている。殺意を覚えたことと実際の殺人に境がないと感じ、罪の意識へと自分を追い詰めていく。自ら犯人の罠にがんじがらめにしていくように。。 そして、報われない恋に悩む女性の処方箋ともなる小説です。情熱的で温かみのある紅い薔薇を好むエリノアは、白い薔薇を好む、愛することから一歩引いたロディーよりも、平凡でも一緒にいて安心できるロードの方が幸せでできると、ポワロはロードの背中を押しています。 | ||||
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知られざる人気作らしい。殺人容疑を掛けられたエリノアの裁判シーンで始まり、真相が明らかになっていくのだけど、とてもミステリアスで屈折した女性として描かれるエリノアの印象が、読み進めるに連れて変わってゆく。初め彼女の心理描写が全くないので、読んでいて疑心暗鬼に陥るが、徐々に彼女の心理が描かれても、やっぱりスッキリしないのだ。婚約者の心を奪った被害者への嫉妬と言う犯行動機が正しいのか、どうか。この辺りがクリスティーの技巧的な所で、容疑者の心理描写がされてるのに、読み手にはちっとも真相が見えてこないので、気になってどんどん読まされた。そしてラストで明かされる真相で、これまでの彼女のミステリアスな言動や心理描写の意味合いがわかった時、初めて読者は納得し、満足した読後感を得る事が出来る。 特異な犯行のトリックも、不可解な動機も登場しない。それでも心理描写のない状態から、徐々に心理描写を入れて、なおかつ読者をミスリードしてしまうクリスティーの手腕には、舌を巻かざるを得ない。心理劇自体を読者のミスリードに使った、斬新で野心的な作品。 | ||||
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誰もが犯人だと思っていて、疑いようもないところから、「で結局本当に犯人なの?やったのやらないの?」という点だけでガッツリ読ませるのが素晴らしい。 ポアロシリーズですがポアロはほんとに解決役。 ある意味登場人物の心理ドラマを楽しむロマンス小説です。 | ||||
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何となくレビューが良かったので読んでみるかぁと初めて電子書籍の小説を購入してみました 最初はなかなか人物が多く覚えられるか不安になりながら読みましたが展開が進むにつれどんどんとのめり込み、寝る間も惜しんで一気に読み上げてしまいました ネタバレなしで言うのなら、この小説には思いがけない展開が待っていました…途中まで予想していた犯人が中盤から終盤にかけて自分の推理に対し疑いを持ち始め、終盤の怒涛の展開により数々の伏線を違和感もなく拾い上げ、そして圧巻とでも言うべき結末へと辿り着いたからです。 難点を上げるなら少し外国の言い回しに慣れるまでは読みづらいのかもしれません、ですが始めさえ慣れてしまえば特に違和感はなかったです 心情描写等も犯人を捜すのに上手く目眩しされていて本当によく作られた作品だなぁと思いました、気になった方は読んでみても損はないかと思います! | ||||
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パディントン発4時50分のルーシー・アイレスバロウと並ぶ自立した有能な女性に描かれているが、その性格が事件を複雑に。何となく、このようなタイプの登場人物を作者は好意的に描いているように感じる。カバーデザインは旧版のほうが好み。 | ||||
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最後の最後で全く別の『動機をもった人物』がわかり、驚きます。 その人物の言動を読み返すのも、面白いです。 | ||||
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想像の中の罪を許せない自分と現実の裁判の中で揺れるココロがミステリーの中で深みを増し新しい出発が見えた時には安堵しました。クリスティの真骨頂 | ||||
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幼馴染だったエリノアとロディは、婚約した。だが、ロディの前に美しい娘メアリイが現れ、婚約は破棄されてしまう。 その後、エリノアの作った料理を食べたメアリイが中毒死するという事件が起きた。エリノアは逮捕され刑事被告人となる。 誰もがエリノアが犯人であることを疑わない中、医師ピーターの依頼を受けたエルキュール・ホアロが事件の調査に乗り出す。 本書は登場人物が少数だが、完成度はたいへん高い。 登場人物が限られているため、地味なミステリかと読み進めていくと、実は、 あっと驚くような意外で、大胆で、鮮やかなトリックが仕掛けられている。 その上、本書はエリノアを中心にしたラブロマンスとしても第一級と言える。 ミステリとラブロマンスが見事に結合された作品だと言える。 本書は、クリスティーのファンの間で評価の高い作品だが、当然と言える。 評者自身、自分の読んだクリスティー作品の中でベスト5に入れたい。 | ||||
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内容もさながら証拠の証にもななった薔薇ゼフェリーヌドーイドローイン、これが重要な役割と最所から頭に描いてました。 すっかりあの薔薇に魅せられてネットで捜しました。それが3年前、しっかり我が家の一員となり 見事な花をつけてくれます。 内容も目が離せない展開で久々にこれがアガサならではと堪能しました。我が家のゼフリーヌ ドローインもたくさんの花つけて香しく見事咲きました。これですでに星5つです。 | ||||
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