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ポアロのクリスマス
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【この小説が収録されている参考書籍】
ポアロのクリスマスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 21~40 2/3ページ
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本作は意外な犯人としては傑作だと思います。アクロイド殺人事件のようなアンフェアでもありませんしオリエント急行のようなトリッキーな作品でもありません。いわゆる本格ものです。ただこれがもし実際に犯行として行われたとしたらすぐに犯人は逮捕されてしまうと思うのですよ。まず犯行時間。殺されてすぐに検死されていますから当時でもいつ死亡したか解剖すればすぐにわかると思います。作品では適当にごまかしているのですよね。さらには物証。このトリックを行う為には部屋に物証が必ず残る筈で犯人がそれを隠すのは不可能な筈なのですが作品ではでてきません。アガサの作品だとこういう作品はかならず各部屋の見取り図がでてくる筈なのですがそれもない。ポアロも物証を探す気がまったくなく やたらに犯人と被害者の心理で探そうとしているのですね。明らかに読み物として証拠を提示するまいと必死な様子がうかがえます(笑)。実際本格もので密室ものなのに映画化されていないってのはその辺にありますよね。映像だと物的証拠をごまかすわけにいきませんし。その辺が本作が評価されない所以じゃないかと思います。読み物としては秀逸です。 | ||||
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本作は、クリスマスの3日前から物語が始まり、クリスマス・イヴに惨劇が起き、クリスマスの3日後に事件が解決するという、クリスマスを挟んだ一週間に亘る殺人事件です。 他のレヴュアーさんも書かれていますが、タイトルから期待する程には本作は「クリスマスならでは!」という雰囲気の中で起こる事件ではありません。靴下をベッドに掛けながらプレゼントを期待する子供達も、ヤドリギも、七面鳥も、プティングさえも出てきません(ヒイラギは少し出てきたかな?)。 ぼくらの友ヘイスティングス大尉は未登場で、ジョンスン大佐(警察部長)、サグデン警視の二人がポワロと共に、血まみれの状態で亡くなっていた資産家老人シメオン・リー殺害の犯人を探ります。 今回は久しぶりに−嬉しいことに−犯人が全く意外な人物でした!!犯人が指名された一行を読んだ瞬間思わず『うええええあ!!?』と意味不明な奇音を発してしまったほどです。電車で読まれる方は気をつけてください(笑)。この意外性は、個人的には『アクロイド殺し』『オリエント急行』『メソポタミア』に次ぐのではないかと思います。犯人を当てるためには一行たりとも読み逃さない観察力と「立っているものは全て疑いたまえ、モナーミ」の精神、そして想像力が必要とされる秀作です。 殺害トリックは実際あれだけのヒントではなかなか予想できない類のものではあるのですが、許容範囲内だと思います。 この作品は、遺産相続が絡むある屋敷内での密室殺人という王道ものでありながら、ミスリードやダミーの仕込みが巧みですし、読者の死角や思い込みを突いてきますので、推理好きにはツボの一冊ですね!!クリスティによくある毒殺パターンでもない点もいい。犯人を特定するためのヒントも、よく読めばちゃんと示されていますので、未読の方頑張って推理してください(私はちょっと怪しいと思いながらも考えすぎかと思い、ヒントを流してしまいました)!! ポワロものの中でも、お勧めできる一冊です! | ||||
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のどかそうなタイトルからは想像できない“本格”です。 殺人が起こり、容疑者の証言を集め、その中にはもちろん虚言や語られていないことがあるわけで、それを見極めながら一つの結論に至る。ミステリーかくあるべし、という王道の運びです。 比較的初期の作品ということもあるのでしょう。 ☆を一つ減らしたのは、犯人が良くも悪くも意外すぎ、というところで。 | ||||
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のどかそうなタイトルからは想像できない“本格”です。 殺人が起こり、容疑者の証言を集め、その中にはもちろん虚言や語られていないことがあるわけで、それを見極めながら一つの結論に至る。ミステリーかくあるべし、という王道の運びです。 比較的初期の作品ということもあるのでしょう。 ☆を一つ減らしたのは、犯人が良くも悪くも意外すぎ、というところで。 | ||||
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富豪のシメオン・リーとその家族たちがクリスマスに集う。愛憎渦巻く中、格闘の物音や声などの大音響に皆が駆けつけると、シメオン老人が大量に血にまみれて殺されている、という本書だが、こいつはビックリ、驚いた。大して有名でない作品なのに、こんなトリッキーな作品があったのか。 トリックの切れ味は、作者作品では「ナイルに死す」と双璧をなすだろう。 さらに、ラストでポアロが容疑者たちを集めて一人ずつ犯行シミュレーションを説明しては消去してゆくのだが、最後の最後で名指しする犯人の意外性が抜群で、「アクロイド殺し」に次ぐものではないかと思う。 どうしてこの作品があまり傑作と評されていないのかよくわからないが、「そして誰もいなくなった」と「アクロイド殺し」、そして本書がベスト3に間違いないね。 もっとも、1ヶ所ピラールが拾ったものの説明で「あれれ?」と思えば、そしてそこで深くツッコムかどうかにもよるかも知れない。 | ||||
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富豪のシメオン・リーとその家族たちがクリスマスに集う。愛憎渦巻く中、格闘の物音や声などの大音響に皆が駆けつけると、シメオン老人が大量に血にまみれて殺されている、という本書だが、こいつはビックリ、驚いた。大して有名でない作品なのに、こんなトリッキーな作品があったのか。 トリックの切れ味は、作者作品では「ナイルに死す」と双璧をなすだろう。 さらに、ラストでポアロが容疑者たちを集めて一人ずつ犯行シミュレーションを説明しては消去してゆくのだが、最後の最後で名指しする犯人の意外性が抜群で、「アクロイド殺し」に次ぐものではないかと思う。 どうしてこの作品があまり傑作と評されていないのかよくわからないが、「そして誰もいなくなった」と「アクロイド殺し」、そして本書がベスト3に間違いないね。 もっとも、1ヶ所ピラールが拾ったものの説明で「あれれ?」と思えば、そしてそこで深くツッコムかどうかにもよるかも知れない。 | ||||
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あまり話題にならない作品ですが、結構意外で、トリックもいいと思います。伏線が絶妙でやられました。物語としても面白く、しかもクリスティーの密室物、一読の価値あります。 | ||||
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クリスマス前後の1週間に起きた事件。 ここでも、心理の解読というのは、大事だということが分かる。 英語で読んでいないので、微妙な言い回しが理解できていないことと、 引用しているマグベスをしっかり読んでいないので、全体の構想がつかめていない。 シメオンの子供がまだほかにいるというほのめかしから、いろいろ推察した。 自分がこの作品を書いたとしたら、シメオンの従僕もシメオンの子供だったという設定にしたように思う。 ジョンスン大佐の役回りが、もう少し辛子が利いているとうれしかったかもしれない。 ポアロの登場が、やや唐突な気がした。 | ||||
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クリスマス前後の1週間に起きた事件。 ここでも、心理の解読というのは、大事だということが分かる。 英語で読んでいないので、微妙な言い回しが理解できていないことと、 引用しているマグベスをしっかり読んでいないので、全体の構想がつかめていない。 シメオンの子供がまだほかにいるというほのめかしから、いろいろ推察した。 自分がこの作品を書いたとしたら、シメオンの従僕もシメオンの子供だったという設定にしたように思う。 ジョンスン大佐の役回りが、もう少し辛子が利いているとうれしかったかもしれない。 ポアロの登場が、やや唐突な気がした。 | ||||
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僕がいま読んだ中では、お気に入りの作品です。トリックがとても見事だったし、犯人も、一応疑ってはいたけどとても意外でした。ただ星四つにしたのは、動機がいま一つだったし、今まで全く知らなかった道具がトリックにつかわれていたからです。でも、本格的でとても面白い作品なので、ぜひ読んでみてください。僕はポアロが謎を解くときの「○○(犯人の名前)、生まれてこのかた、君は君の××(シメオン・リーのこと)の非道を恨んできた」という台詞が好きです。 | ||||
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僕がいま読んだ中では、お気に入りの作品です。トリックがとても見事だったし、犯人も、一応疑ってはいたけどとても意外でした。ただ星四つにしたのは、動機がいま一つだったし、今まで全く知らなかった道具がトリックにつかわれていたからです。でも、本格的でとても面白い作品なので、ぜひ読んでみてください。僕はポアロが謎を解くときの「○○(犯人の名前)、生まれてこのかた、君は君の××(シメオン・リーのこと)の非道を恨んできた」という台詞が好きです。 | ||||
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この作品は一般的にはあまり高く評価されていないようであるが、私は『ABC殺人事件』や『オリエント急行の殺人』など、一般的に名作とされている作品をも凌ぐ、クリスティーのベスト5に入る作品だと思う。 クリスティーは本書の前々年に『メソポタミヤの殺人』、前年に『ナイルに死す』、そして1938年に本書と、作者の全作品の中でも最もトリッキーな作品を立て続けに発表しているが、とくに本書では作者の長編作品で唯一の完全な密室殺人を扱っている。それもディクスン・カー顔負けの、クリスティーとは思えない程のとびっきり大胆かつ大掛かりなトリックを用いているのである。 もしも本書の作者がカーならば、おそらくそのメイン・トリックを最初から前面に押し出して、読者に不可能犯罪の興味をかきたてたことだろう。 これほど見事な作品であるにも関わらず、本書の評価が思いのほか低いのは、メイン・トリックに用いられたある小道具が日本人には馴染みがないため、イマイチしっくり納得できないためではないかと思う。 また、そのトリックの現実性について疑問を呈する意見もある。 しかし、もしもこのトリックがダメというのなら、ディクスン・カーの大半の作品や横溝正史の『本陣殺人事件』など、多くの秀れた作品が否定されることになるだろう。(『本陣殺人事件』のトリックが、本書のメイン・トリックにどことなく近いものを感じるのは私だけだろうか?) なお、本書はディケンズの名作『クリスマス・キャロル』のパロディであるともいえる。 本書で殺害されるシメオン・リーは強欲なスクルージ老人、そのシメオン・リーを訪れる登場人物たちがスクルージ老人を訪れる三人のクリスマスの精霊に見立てられる。 そういう点でも、本書は「クリスマスにはクリスティーを」のキャッチ・フレーズにふさわしい作品である。 | ||||
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この作品は一般的にはあまり高く評価されていないようであるが、私は『ABC殺人事件』や『オリエント急行の殺人』など、一般的に名作とされている作品をも凌ぐ、クリスティーのベスト5に入る作品だと思う。 クリスティーは本書の前々年に『メソポタミヤの殺人』、前年に『ナイルに死す』、そして1938年に本書と、作者の全作品の中でも最もトリッキーな作品を立て続けに発表しているが、とくに本書では作者の長編作品で唯一の完全な密室殺人を扱っている。それもディクスン・カー顔負けの、クリスティーとは思えない程のとびっきり大胆かつ大掛かりなトリックを用いているのである。 もしも本書の作者がカーならば、おそらくそのメイン・トリックを最初から前面に押し出して、読者に不可能犯罪の興味をかきたてたことだろう。 これほど見事な作品であるにも関わらず、本書の評価が思いのほか低いのは、メイン・トリックに用いられたある小道具が日本人には馴染みがないため、イマイチしっくり納得できないためではないかと思う。 また、そのトリックの現実性について疑問を呈する意見もある。 しかし、もしもこのトリックがダメというのなら、ディクスン・カーの大半の作品や横溝正史の『本陣殺人事件』など、多くの秀れた作品が否定されることになるだろう。(『本陣殺人事件』のトリックが、本書のメイン・トリックにどことなく近いものを感じるのは私だけだろうか?) なお、本書はディケンズの名作『クリスマス・キャロル』のパロディであるともいえる。 本書で殺害されるシメオン・リーは強欲なスクルージ老人、そのシメオン・リーを訪れる登場人物たちがスクルージ老人を訪れる三人のクリスマスの精霊に見立てられる。 そういう点でも、本書は「クリスマスにはクリスティーを」のキャッチ・フレーズにふさわしい作品である。 | ||||
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タイトルからは華やかそうな印象を受けますが、内容は、とある大富豪の屋敷に、クリスマスのために遺産相続権を持つ親族たちが帰郷してきたと同時に主人である富豪が殺害される、というオーソドックスな、そして重苦しい空気のするミステリです。華やかなイメージを与えるようなタイトルと、陰鬱な雰囲気の漂う内容の、対比による意外性を狙ったのかもしれませんが… トリックにちょっと無理がありますし(ドラマで映像で見て少し納得しましたが)結末についても、犯人指摘にいたるまでに読者に与えられる情報が少なく、推理のしようが無いのでちょっと唐突すぎる気がしました。 本書とは全く関連が無いのですが、ポワロシリーズの短編に「クリスマスプティングの冒険」という作品があります。こちらは実にクリスマスらしい趣向にあふれ、ミステリとしても面白いのでオススメです。 | ||||
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タイトルからは華やかそうな印象を受けますが、内容は、とある大富豪の屋敷に、クリスマスのために遺産相続権を持つ親族たちが帰郷してきたと同時に主人である富豪が殺害される、というオーソドックスな、そして重苦しい空気のするミステリです。華やかなイメージを与えるようなタイトルと、陰鬱な雰囲気の漂う内容の、対比による意外性を狙ったのかもしれませんが… トリックにちょっと無理がありますし(ドラマで映像で見て少し納得しましたが)結末についても、犯人指摘にいたるまでに読者に与えられる情報が少なく、推理のしようが無いのでちょっと唐突すぎる気がしました。 本書とは全く関連が無いのですが、ポワロシリーズの短編に「クリスマスプティングの冒険」という作品があります。こちらは実にクリスマスらしい趣向にあふれ、ミステリとしても面白いのでオススメです。 | ||||
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クリスティーにしては、平均レベルの作ではないでしょうか。 設定の面白さ、話の進め方(これが、ちょっとだるい)、トリック(う〜ん、これもちょっと無理あるんちゃう(苦笑)。 タイトルに“クリスマス”とありますが、別にクリスマスに関係なく読めます。 逆に読まない方がいいんじゃないでしょうか。血みどろのクリスマスですから。 | ||||
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クリスティーにしては、平均レベルの作ではないでしょうか。 設定の面白さ、話の進め方(これが、ちょっとだるい)、トリック(う〜ん、これもちょっと無理あるんちゃう(苦笑)。 タイトルに“クリスマス”とありますが、別にクリスマスに関係なく読めます。 逆に読まない方がいいんじゃないでしょうか。血みどろのクリスマスですから。 | ||||
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登場人物が多い割には分かりやすいミステリーかと思います。偏屈で嫌われ者の老人の息子達、またその妻達は彼を殺す動機を持ったものも多く最後まで犯人が分からず一転二転、また複雑な血姻関係などで読者を煙にまくはさすがはクリスティー。 | ||||
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登場人物が多い割には分かりやすいミステリーかと思います。偏屈で嫌われ者の老人の息子達、またその妻達は彼を殺す動機を持ったものも多く最後まで犯人が分からず一転二転、また複雑な血姻関係などで読者を煙にまくはさすがはクリスティー。 | ||||
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ある家の当主から極秘の調査依頼を受け、クリスマスに招待されたポアロ。ところが当主は殺されていて・・・「思い切り血の出る作品を」とのリクエストに応えてクリスティーが珍しく書いた、殺人現場の沢山の血が残る作品。彼女の本領はどちらかというと毒殺系なのだが。トリックは人間心理を衝いたものというよりは割に機械的。本筋の殺人事件とは別の事件も進行していたり、ニセの手がかりも結構ある。毎年クリスマスシーズンに新刊を出していたクリスティーだが、当然クリスマスものばかり書いているわけにもいかない。クリスマスものとしては、他に『クリスマス・プディングの冒険』がある。 | ||||
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