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エッジウェア卿の死
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【この小説が収録されている参考書籍】
エッジウェア卿の死の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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トリックが見え見えなので、クリスティの意識も当然、 読者をそこに向けないように文章を綴っていく。 今作のポワロはいつものように自信たっぷりだが、 中々真相には辿り着けず、そうして第二の殺人が…… ポワロは大丈夫なのか、この男本当は何もわかっていないのでは? 読者はポワロの推理力を疑ってしまうのだが、このポワロの苦戦ぶりこそ、 今作でクリスティが仕掛けたトリックと言えるかもしれない。 クリスティはいつも圧倒的なリーダビリティで最後まで読ませてしまうが、それは今作も同様。 被害者のエッジウェア卿に感情移入しないよう、エッジウェア卿のキャラクターを作っていると思うが、 ここも仄めかし程度で直接的な描写は何もないのが、英国古典の流れを汲むクリスティの品の良さだ。 | ||||
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ストーリー展開にはわくわくした。ただ、犯人がこうして殺した、とポワロが明かすが、①二人の男を一撃でこんなに簡単に殺せるのだろうか?医師から急所を教えてもらっていたことにはなっているが、すんなり納得できない。②第2の殺人、睡眠薬による殺人 犯人が被害者に乾杯を装ってグラスに致死量の睡眠薬を入れ、それを被害者が知らずに飲んで死ぬ・・・・、青酸カリならともかく、睡眠薬なら途中でおかしいとわかるでしょう。少々期待外れでした。 | ||||
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最後の「エッジウェア卿夫人手記」に圧倒されるが、復讐の女神(ネメシス)が思いがけない形で牙をむいたのには胸がすいた。美しき女優がパリスを地名と勘違いしたのに対し、殺されたカーロッタは教養ある読書好きの女性だったので、知性が自身を殺した犯人を知らず指し示すことになった。マートン公爵がむっつりとした人物だったのは意外だったが、それも理由があり「英国国教会の大立者である公爵家の彼は、前夫が生きている女と結婚することなど夢想だに出来ない」とのこと。すべて女優の思い通り、ではなかった点、満足。 | ||||
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「ポアロもの」は決して嫌いではないが ヘイスティングズの馬鹿さ加減が過ぎるとゲンナリして 読みにくい。 今回はジャップ警部も下品な物言いが目立って、イライラした。 訳者の問題か? その上「解説」がお話にならない劣悪さ!とても「解説」とは言い難い代物。 とすれば、編集担当の問題? いずれにしても 原作のプロットには安定感があったのに、残念な仕上がりの一冊でした。 | ||||
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江戸川乱歩『化人幻戯』を思い出しました。 | ||||
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離婚に同意があっても再婚するために別れるための理由が死別でなければいけないのか。宗教の知識がないのでその辺りぽかぁんだったがそこが今回の殺人の動機だった。 | ||||
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語り手がヘイスティングズの作品を読む度に、彼とポアロは本当に仲が良いのか?と疑問に思うことがあるのですが、この作品はその回数が飛び抜けて多かったです。 ヘイスティングズが、苦悩するポアロを見て哀れんだり、侮ったり、見下したりする描写が何度もあるので、読んでいてイライラしてきます。 いつもなら自信満々なポアロの方にイラっとし、迷走するヘイスティングズに呆れながらも、この関係性を楽しく読めるのですが…。 ジャップ警部も、こんなに性格悪かったっけ?というくらい、ポアロに対して酷い態度をとっているのも気になりました。 トリックですが、私は普段、犯人を当てられることがあまり無いのですが、今回はわかってしまいました。 クリスティの作品の中で見たことのあるパターンだったからかもしれません。 しかしながら犯人は、クリスティの作品の中では珍しいタイプではないでしょうか。 最後にある犯人の手記は、垣間見えるその人間性に戦慄しますが、いっそ清々しいとさえ思える程の凶悪っぷりが見事でした。 この作品、途中まではかなり楽しめましたし、トリックも巧みで面白かったです。 ですので、見下されるほどポアロを苦悩させずに、もう少しサラっと解決してくれれば最後まで楽しめたかと思います。 今回はヘイスティングズとジャップ警部の描き方が良くなく、二人の存在が邪魔で仕方ありませんでした。 | ||||
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クリスティーとlしてはあまり知られていない作品だけど、とても面白くミスディレクションの巧みさに感心した。傑作と思う。 ものまね芸人が関わって来るので、一人二役のトリックかなと誰しも予想するのだが、その通りに殺人が実行され、やっぱりと思いきや。ところが、作者の仕掛けた罠はそれを上回り、予想外の連続殺人犯に登場に、やられたを思った。読者の推理通りに進みながら、実は、と言う書き方が非常に巧みなミスディレクションになっており、流石である。又、ヘイスティングスとポアロの掛け合いも楽しく、読んでいて安心感があった。 | ||||
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かなり昔の本にもかかわらず、綺麗でした。届くのも早くて良かったです。 | ||||
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本棚に眠っていたものを再読。女史の作品として、そうハデではないが、水準に達していると思う。 陽動作戦型のお定まりといったところで、意外な結末ではなくても、読みやすくてたのしい。 how の行程活写は、ミステリの女王の名に恥じない貫禄がうかがえる。 | ||||
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ドラマで観た時面白かったので読んでみたが、さすがバカミスの女王クリスティ、やたらと登場人物が多くて話は複雑、結果的には最初に想定されていたことと大して変わらないのとああだこうだと小道具をあれこれ使って読者を混乱させたあげく、「なんだこんなもんか」となる。ドラマではウェストミンスター寺院と大聖堂の違いが決め手になっていたのだが、あれは脚色したのだな。 | ||||
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解説の方は残念でしたが、トリックや登場人物の相関関係等は目を見張るものがありました。 2016年1月現在、NHKのBSプレミアムにおいて、毎週土曜に、「名探偵ポアロ」のデジタルリマスター版が放送されています。いずれ、本作品の映像版も観れるでしょう。其方ではどの様になっているのか、個人的には気になります。 私的な事を書かせていただきますが、小学生の頃から漫画、アニメ共に「名探偵コナン」に親しんできました。漫画版を読んだ事がある方はご存じの事と思いますが、毎巻、末尾に作者の青山剛昌さんが「青山剛昌の名探偵図鑑」として、著名な探偵を紹介されています。エルキュール・ポアロは、3巻で紹介されてました。これを読んで、ポアロシリーズを読むようになりました。いずれ、シリーズを制覇したいものです。 | ||||
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シャーロック・ホームズの書き方と同じように書かれているのが、楽しいと思いました。(私こと、ヘイスティングスが書き手で、なかなか文章力があり、知的でユーモア交えて話が進んでいく) たくさんの登場人物が出てくるのですが、あっちこっちにミスリードの罠がしかけられています。 私も見事に引っかかってしまいました。犯人わかっちゃった!と思ったら全然違った。 繰り返し同じモチーフが出てきたり、簡潔で話がサクサク進んでいくところも小気味よく、小説を書きたい人にはお手本のような作品。 しかし、私はこの犯人と動機というのは大いに不満を持ってしまった。 そんな1933年のイギリスでの常識なんて、知らないし!!! それに、この犯人だからこそのトリックは、うーん?という感じ。 ギリギリのところを狙って書いているんでしょうか。 誰かを陥れるために、あえて犯す殺人というのは、他にもクリスティの作品の中であったかもしれない。 なのですっかり頭はそれで一杯になってしまったのです。 最初、面白いなあと思ったし 真相が明かされるまで、あくまでエンタテインメント的に書かれていて(でも相変わらず人間洞察が鋭くてよい) そこもいいのですが やっぱり後期のクリスティの小説にある深みを、我ながら求めてしまったのだなあと思いました。 ちなみに、私は訳が良かったと思いました☆日本語がうまい。 | ||||
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犯人がかなり解りやすいため★は四つにしたがあくまでクリスティを読み馴れている人には、だろうから一概には言えないかも。 毎度不思議なのは後書きのセンスの無さ。 こんなくだらない、「自分なら配役は…」みたいなノリは全くの蛇足。しかもことごとく配役に苛だたしい気持ちになる。 絶世の美女が大竹しのぶのわけなかろうが! 適切、かつ読ませる後書きが書けないのなら何もないか、作者が作品を書いた時系列でよろしい! | ||||
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通りすがりの人間の偶然の一言がポワロを解決に導いたが、それは屈辱的なことだった。 卿の妻は女優ジェーン。離婚を望んでいた。有力な容疑者だったが… | ||||
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クリスティファンとしては、ひよっこですが…… 犯人の目星は早い段階でつくけど、ポアロが結論に至るまでの過程、伏線の回収が読みごたえのある作品だと思います。 というか、ファンならあの短編のトリックが元になっているんだろうな~犯人の名前も一緒だしって気付くと思います。私は「そう思わせて別の人が犯人なの?」とヤキモキしながら読んだので楽しかったです。 解説でも当然、その話題が当然あるものと思って楽しみにしてたんですが……内容が酷 くないですか? 私は結構解説を楽しみにしているので、マイナスポイントでした。 本編だけなら楽しく読めたお気に入りの作品です。 | ||||
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クリスティーは、ミステリーとしては、書き方が単純すぎると見るむきあるが、綿密に読むと、会話を多用しながら、その会話の内部で事件の進行を説明している。ありがちな日本のミステリー作家に比べて、よぶんな行がいっさいない。探偵ポアロの親友、ヘイスティングス大尉の視点から書かれ、視点の乱れもいっさいないので、ミステリーを書きたい人は参考にするとよいと思う。また、複雑な人間の心理もさりげなく書き込んでいるので、ミステリーというジャンルだけでなく、小説としてもよくできている。 | ||||
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複雑な構成ですが、最終的に様々な謎が解決され、伏線も回収されているよく出来た作品です。トリックも大胆です。 ポアロが失敗する作品の一つでもあるので、アンチポアロの方にもオススメです。(僕は違いますが。) | ||||
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エッジウェア卿が何者かに刺殺された。犯行時刻には卿と離婚したがっているエッジウェア卿夫人が卿を訪ねてきたのを執事と秘書が目撃しており、夫人が犯人かと思われたが、夫人はまさしくその時刻に別のパーティーに出席していることが多くの人に目撃されていた。 それでは執事と秘書が目撃した女は何者なのか? そしてエッジウェア卿を殺した犯人は? という本書、実に緻密にして複雑に構成された作品で、その複雑さは後の『愛国殺人』並みといって良いほどである。 それを論理的解決に導くポアロの(というか作者の)手腕は見事なもので、傑作ではあると思うが、その反面『愛国殺人』同様、複雑すぎて初読だけでは全体をすんなり理解することができないのが欠点である。 (そんなこと書かれてたっけ、と前のページを読み返すことがしばしばあった。それが私の理解力や記憶力が低いからだと言われればそれまでだが) なお、大勢には影響しないが、エッジウェア卿が夫人に出した手紙をある人物が握りつぶしたのだと(だから夫人はその手紙を読まなかったのだと)指摘しておきながら、そのすぐ後で夫人がその手紙を受け取らなかったと驚いてみせたのは演技であるとのポアロの推理は矛盾している。 | ||||
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エッジウェア卿の刺殺を中心とした連続殺人を描いた本書は、地味ながら張りめぐらされた伏線とそれらに対する推理の論理が隅々まで余すところなくぴたりと当てはまる傑作で、本書を高く評価する声はなぜかあまり聞かれないが、少なくとも作者作品のベスト10には挙げていい作品ではないかと思う。 本書に用いられたトリックは、のちに後期の比較的有名な作品にもアレンジされて用いられており、ポアロに何かを告げようとした人物が犯人に一足早く口を封じられる(その後期作品では昏倒させられただけで殺されはしなかったが)展開も同じで、構成が緻密な分、本書の方が推理作品として優れているように思う。 なお、「脚が二本で、羽根が生えてて、犬みたいに吠えるものは?」というなぞなぞが出てくるが、てっきり「ABC殺人事件」の中に出てくるものと長い間思っていて再読したら出てこなかったのでおかしいなと思っていたら、このたび本書を再読してこのなぞなぞが出てきて、それで初めて長い間思い違いしていたことに気がついた。 このなぞなぞの答えを知りたい方は、本書をご一読ください。 | ||||
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