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贖罪の奏鳴曲
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贖罪の奏鳴曲の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全122件 101~120 6/7ページ
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レビューは高評価だから、それなりに期待し、読後感も悪くない。 しかし、主人公の出自がどうしても不完全燃焼で 主役が手腕を発揮すればするほど、この人間は何だろう? という想いが邪魔をして、ドン引きしてしまう。 もっともっと少年犯罪の精神に、作家のリサーチと鬼気迫る考察が欲しい。 人として、最も大切な心を描かないのは、やはり努力不足が否めない駄作としか言えない。 それでも3個星はつけた。ただ、このシリーズはもう読む気はしない。 | ||||
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本格推理小説としてはトリックなど大したものではない。しかし、小説としては出色の出来映えだ。非常に残虐なスプラッタシーンもあり、人間の弱さ、醜さなどのダークサイド面をこれでもかと描いている点では、連続殺人鬼カエル男と変わりは無いが、あの作品とは異なりこの作品には大きな救いがある。残虐なスプラッタシーンがあるからこそ、この小説の題名の意味が大きくクローズアップされる事になる。久しぶりに感動した小説で直木賞でも良いくらいの小説でした。 | ||||
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法廷劇に少年犯罪要素などかなり社会派的テーマを盛り込んでいながら、軽く読めるエンターティメントに仕上がる中山社会派路線のミステリー。 主人公の設定など薬丸岳の小説みたいな雰囲気だが、抜群のリーダビリティと真相の逆転劇に引き込まれること確実の充実作と言える。 テーマ的に短編集の七色の毒の長編バージョン的な趣もある一編。 | ||||
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面白かった。 音楽シリーズとは、少し違った趣ですが やはり引き込まれて一気に読了しました。 | ||||
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読みたかった本がすぐに手に入り嬉しい限りです。娘も喜んでくれました。 | ||||
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操作に慣れるまで読んでいて今ひとつだったが、やはり最後は徹底的にキメマスネ、この作家は! | ||||
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面白く一気読み出来ます。特に第2章までの展開が良かったですね。 ただ、主人公の弁護士御子柴礼司の過去(第3章で語られますが)が、現在の御子柴と上手く繋がらなかったのです。 法廷ミステリーの評判が高いだけあって、第4章の法廷シーンは読み応え十分だと思います。現実にそんな事が出来るかどうかは分かりませんし、そんな裁判官いるのかな、と思いますが、楽しめました。 ラストはどんでん返しが連発しますが、もう少しボリュームがあっても良かった気がします。渡瀬刑事は冴え過ぎている気もしますが、この刑事が主人公のミステリーも読んでみたいです。御子柴礼司とも、もっと絡んで欲しかった。 | ||||
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悪くはありませんが、いわゆる「読者を選ぶ」作品でしょう。 プロット、つかみ、展開、どんでん返しなど 推理小説としての基本的構成は比較的良くできていると思います。 いずれ文庫本になれば、分量も多くなく、楽に読める本なので、 出張帰りの新幹線で読んだりするのに丁度良いのではないでしょうか。 言い換えると、その程度の推理小説を求める読者向けだということです。 少年院の回想シーン、最高裁の審理のシーンなど、 現実にはおよそあり得ない内容で、 こうした点のリアリティが気になる読者はそれだけでしらけてしまうでしょう。 全体の文章構成についても、 供述調書や判決文を原文の体裁で記載している箇所がありますが、 やはり冗長で読みづらく、 一方で最後のどんでん返しの辺りは もっと書き込んだ方が盛り上がったのではないかと思えるなど、 バランスが悪い印象です。 タイトルにもなっている奏鳴曲(ソナタ)と主人公の関わりに関する記述についても、 レビュー子は冗漫で鼻につく感じがしましたが、 ここは評価が分かれるかもしれません。 文体も、現在形を多用する軽い感じの文章の所々に、 「篠突く雨」「脱兎のごとく」「灰燼に帰した」といった 陳腐な慣用句が出てきたり、 「瑕瑾」「鈍色」「譴責」といった難しい言葉が使われていたりして、 ちぐはぐな印象を与え、作品の格を下げてしまっています。 そういう点が気にならない読者が、 一気に読めてどんでん返しが楽しめる、軽い推理小説が読みたいというときに 向いている小説です。 | ||||
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犯罪や正義の定義は、時代や状況で変わる訳で、犯罪を犯罪と感じられなくなった子供は、何かが欠けているというより時代や状況に順応出来ないだけなのかもしれない。 では、犯罪を犯しても、成長する過程でそれを身につけていけるのか? それとも幼少期のままなのか? 考えさせられました。 | ||||
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谷原章介氏が絶賛されたとのことですが、作品のできばえやプロット、ストーリー展開などは、確かに、どれもが一級品と言えそうです。 しかし、御子柴弁護士が、詐欺事件を裁判員裁判の対象事件だと言ったり、(最後のクライマックスシーンにおいて)電磁波の強度は距離の2乗に「比例」すると述べるなど、その頭脳明晰さを疑いたくなるような言動がところどころに見受けられるのは誠に残念です。また、14歳当時、御子柴少年は、少年院で、14歳頃に起こした事件で懲役15年の刑を言い渡され、その刑を少年院で執行されているという嘘崎(出会ったときは16歳)少年に出会うのですが、2000年の少年法改正以前は、16歳未満の少年が懲役刑の言い渡しを受けるという可能性がなかったですし、そもそも、「16歳」を超えて少年院で受刑するということ自体、昔も今も起こりえないのですから、折角の面白いストーリーがこの部分でつや消しになっているという感も否めません。 推理小説は、その背景事情に関する考証も大切だと思います。次回作を楽しみにしている一人ですが、法律や科学に関する記述は正確を期していただき、我々読者をこれまで以上に楽しませていただくことを切望します。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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ミステリーとしてはそこまで優れているとは思わないのですが、主人公の在り方は人間ドラマとして興味深いものでした。本当の贖罪とはなにか? 読み終わった後、真剣に考えさせられてしまいます。普通ならそのままいってハッピーエンドにしてしまうところをラストでくるりとひっくり返してしまうのも面白い。後味はよくないかもしれませんが、御子柴の贖罪が果たして本当に贖罪になっているのかどうかというところが皮肉だなと。 主人公を追う刑事二人も非常に人間臭く応援したくなる感じで、最初は刑事側に立って読んでいたのですが御子柴の過去が明らかになっていくにつれタイトルの意味がわかってきて、そうなるとまた御子柴が最初のイメージとは全く別の人間に見えてきて(しかし必ずしも善ではない)読んでいる間、濃厚な時間を過ごすことができました。あ、あと法廷での敵役の額田検事がなんか好きでした。 | ||||
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ネタバレ豊富なので未読の方はスルーでお願いします。 中山七里さんの小説は「さよならドビュッシー」と「連続殺人犯カエル男」に続いて三作目です。 前二作ではどんでん返しに次ぐどんでん返しが楽しめたので、この本も期待していました。 結論から言うと、期待外れでした。 まず序盤から犯行のシーンが堂々と描かれ、これはあからさまなミスリードなのか、それとも「刑事コロンボ」のように初めから犯人を明かすテイストなのか、どちらとも判別がつかないまま展開が進み、徐々に謎が出始めてきます。 この小説で重要になってくるのは「敗訴が濃厚な裁判を主人公が覆そうとする」ところです。そこに殺人や、主人公の過去が入り混じり、独特な雰囲気を演出しています。 ――ここからネタバレに入ります―― 正直に言って、途中までは非常に面白く読みました。 ただ結末付近になると、トリックはわからなくても犯人がわかってしまったのです。 中山七里さんの作品では「絶対に犯行ができないと思われる」人が犯人の傾向が強く、今回もそのパターンでした。みな平等に犯行動機があるわけではなく、犯行動機があるのは一人か二人で、ただ犯人はそのどちらでもありませんでした。というのが著者のパターン。しかも今作の犯人構想は「連続殺人犯カエル男」とほとんど一緒。というより障害者が犯人になる構成が多すぎる。もう障害者の男性が出てきた時点でなんとなくわかってしまいました。それを裏切ってくれるなら良かったのですが、順当に進んでしまって残念です。 ただトリックには驚きましたし、クラシックの描写にも満足でした。 次回作もおそらく買うと思います。 | ||||
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この作者さんの作品はほとんど読んでいるのですが、今までの中で一番面白かったと思います。 キャラクターがとてもいいです。他の方のレビューにもありますが、是非シリーズ化してほしいと思います。 トリックというか、犯人はなんとなくわかってしまったのですが、それでも十分に楽しめました。こういった法廷の題材を扱った作品に多い、文章が難解といった部分がなく、とても読みやすかったです。 | ||||
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この作家さんの岬洋介シリーズが好きで、今回の『贖罪の奏鳴曲』も手にした。 ん〜。爽快感がある裁判のシーンは、なかなか良かった。しかし持ち味であるはずのどんでん返しが、ご都合主義の後付け感が無いとは言い切れない。 惜しい作品である。 医療少年院の教官である稲見の言葉は印象的であった。 | ||||
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基本的な日本語力がない。設定はいいのに残念。文学力を期待する読者なら、時間の無駄になります。 | ||||
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王様のブランチで紹介されて一躍注目を集めた本作。自分は元々中山七里さんの作品は一通り読んでいたので話題になったことは素直に嬉しいです。しかし今作、自分にとってはそれほど面白い作品だとは思えませんでした…まず帯が大袈裟なため(どんでん返しが止まらない!等々)期待値がかなり上がってしまいますが、読み終えて「それほどか〜?」と思ってしまいました。トリックも目新しさがあるわけでもなく、予想の範疇を越えていません。ただ、御子柴の過去(医療少年院時代のくだり)はとても面白かった!その話で一本の作品にした方がよかったのでは? | ||||
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自分は、最後のおちで「うわーだまされた」っていうものがとても大好きで、大体の本、映画などではなかなか「だまされたー」とはならないのですが、この本で一本やられました。笑 また、読み終えたあとに本の題名をあらためてみると鳥肌も立ち、すごい本に出会ってしまったと思っています。 映画化にもなったら面白いだろうと思います。 | ||||
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この作品の魅力は、何と言っても御子柴礼司その人の魅力に尽きる。 過去、現在、未来・・・すべての時間枠の中で人は生きている。 人とは人生を如何に生きるべきなのかと言うことが本書の最大テーマであろう。 ミステリーとしても、法廷劇としても申し分ない作品であるが、私は主人公が御子柴礼司であったからこそ、ここまで本書にのめり込めた。 正直、この作品以降どの本を読んでも物足りなく感じてしまう。 ここ数年で最大の良作に出逢えた。 | ||||
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本日(2012/2/18)のブランチでも大々的に取り上げられておりご覧になった方も多いかと思いますが、谷原章介氏が興奮気味に激賞されたとおりの大傑作と思います。 宝島社にしてみれば「してやられた」というところかもしれませんが、どうかすると「このミス1位」も十分視野に入る出来と思いますので、今後のセールスを視野に入れれば、講談社からだしたのも戦略上は正解だったかも。 放送後10分後にはAmazonでも欠品状態で、2012年はこの作品が話題の中心となっていくことと思います。 | ||||
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