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葉桜の季節に君を想うということ
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葉桜の季節に君を想うということの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全574件 101~120 6/29ページ
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綺麗です | ||||
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色々な人が書いてるように好き嫌いが分かれる話だと思うが、自分は騙されないぞと意地を張るのではなく、意外性を素直に楽しめる感覚で読めば楽しめるのではないでしょうか。 軽薄な文体や主人公とさくらがあっさり恋仲になる展開に、当初ご都合主義的過ぎる印象を持ったが、それすら最後のオチから目をそらさせるためのトリックだと気づいた時はなるほどと思った。登場人物のほとんどが若ぶってる年寄りだったと考えれば大体は納得が行く。 ただ、ヤクザ編の話がメインストーリーとあまり関わりが無いのが勿体なかったと思う。探偵時代の経験を元に事件の謎に迫るエピソードなんかがあればもっと上手くまとまったような気もします。 | ||||
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2019.1読了 タイトルに惹かれたのといくつかの賞をとったというので、久しぶりに小説を読みました。 物語の終盤であっと思わせるからくりがありました。 私だけが気が付かなかったのかなと思い他の方の感想を見てみましたが、 皆さん同じような感想をお持ちでしたので安心しました。 タイトルの意味も最後にわかりました。 ただし、当初タイトルから受けたイメージと比べると、内容が少し軽いかなと思いました。 久しぶりの小説で期待し過ぎていたのかもしれません。 | ||||
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キヨシがズルい 最後まで読んだら 読者が引っかかってしまうポイントはこの一点に尽きる と感じました | ||||
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これぞ小説、ですね。 これは映画やドラマ、漫画でも味わえない感覚。冒頭から主人公及びその他登場人物の微妙なダサさにモヤモヤしつつ読み進めていくと……。 回想シーンの挟み方がうまくて、ヤクザに扮した探偵時代などのレトロ感もなかなか情緒がありました。 この本のオチをを読んで、気持ち悪いと怒ってる方も見掛けますが、自分は素敵だなぁと素直に感じました。読後はなかなか心地よい余韻を味わっています。 | ||||
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ちょっと、無理があるミスリードがあり、トリックには悪意に近いものを感じるところがありますが、結構面白く読みました。タイトルの葉桜の季節にもミスリードありますね。 途中に何箇所か違和感あり(真面目に読むと結構散りばめらているんだろうなーと思います)、ちょっと読み返してみると、こういうところでヒント出してるのねというところがあります。 | ||||
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時間を忘れるくらいに読んでハマりました。面白かったです。 | ||||
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2003年作。初めてこのタイトルを目にしたときは、その当時に流行っていたライトノベルの類だろうと思い、その甘いタイトルのみ記憶に留めて本書の前を素通りした。 私は、謎解きに挑もうとして推理小説を緻密に読むことができるほど勤勉な性質ではなくて、ただただ巧く騙してくださいと種明かしと伏線の回収を無作為に待っているだけの受動的で怠惰な読者に過ぎない。そんな私にも一通り楽しめる作品だった。 言葉とそれに対する想像力とで成立する読書だからこその遊び。 | ||||
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叙述トリックに引っかかるまでは至って普通の純愛小説。 トリックの後は一気に逆転し、もう一度読み返したくなる不思議な物語でした。 今後もタイトルを見るだけで内容を思い出せるようなインパクトを与えられる作品は他になかなかないのではないでしょうか。 | ||||
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推理小説好きとして数年前から読みたいと思いながら、なかなか手がついていなかったので今更ながら読んでみました。 多くの推理小説の賞を獲得していたり、「おすすめの推理小説」といった類のサイトで必ず目にするタイトルだったので、自分の中ではかなりハードルが上がっていました。 私はこの作品を地の文の出来の良さ故に、途中から恋愛小説(一般小説)として読んでいるような錯覚に陥りました。それ故に、最後の方でこの作品は推理小説なんだと強制的に再確認させられ、「こんな騙され方をするなら、そのまま良作の小説として読みたかった」という気持ちになってしまいました。 読み返してみると、「ここも騙そうとしてる...ここも騙そうとしてる...」と、読者の心を弄んでいたことに気付き(推理小説だから読者の裏をかくことは当たり前なのですが)、どうしてか寂しい気持ちになってしまいました。 推理小説を読んでおきながら勝手な感想だなと自分でも思います。ただ、こんないい話に「読者を騙す」という要素を入れる必要があったのか、筆者が伝えたいメッセージを伝えるために「推理小説」というジャンルは正しかったのか?そういう意味での勿体なさを感じてしまいました。 人間描写、風景描写、台詞回しや全体の構成、メッセージ性など、どれを取っても素晴らしい作品であることは間違いありません。なので私はこの作品を「推理小説として」は星3をつけますが、1つの「小説として」は星5を付けたいと思います。 | ||||
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<ネタバレあり> 叙述トリックは好きな方だが、この作品は「悪い叙述トリック」の良サンプルだと思う。 総じて、叙述トリックの快感は白が黒へ、黒が白へと「反転」する快感だと思う。善人だと思っていた人が悪人に、またはその逆でも、この反転の幅が大きいほど、「騙される快感」が強くなる。ところがこの作品の場合、登場人物たちが「イキった20代」だと鼻白んでいたら「めちゃめちゃイキった70代」だったことが判明し、一気に嫌悪感が湧いた。「反転」ではなく、同じ「嫌悪」という方向に大きく針が振れたため、爽快感はまったくない。 これを「老人への偏見」だとする意見は、まったく的を射ていないと思う。20代でも70代でも、登場人物たちの魅力のなさは変わらない。「20代だとちょっと違和感あるけど、70代でこれならカッコいいなあ…!」というような驚きならよかったのだけど。 叙述トリックがメインの謎解きにまったく関係なく、肝心の謎解き?がしょぼい(知り合いに電話かけて本部の住所を割り出し、乗り込んでいっただけwww)など、「悪い叙述トリック」サンプルとしての特徴は他にもある。 ひとつ、収穫と言えるのは、この作品を「ミステリーベスト●位」とかに選んでいるリストは無視してOK、という指針を得られたことだろうか。 タイトルをつけ直すなら「姥桜の狂い咲きを君に見るということ」はいかが。 | ||||
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タイトルと各賞総ナメの実績から、格調高い恋愛ミステリーを期待していましたが、メインの話はチョイ悪オヤジの低俗ななんちゃってハードボイルド。それでも我慢して読み進めた結果、肝心のどんでん返しは「あ、そうだったの…でも、そこなの?」の肩すかし。美しすぎるタイトルは一番のだましでした。 | ||||
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何も考えずに読み進めていたけれど最後に、あーそうだったの??ってびっくりしました。読み返してみたら確かに読み手の自分の思い込みの中で話を読み進めたいたことが分かります。読書の醍醐味を味わえます! | ||||
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この小説は『ミステリー』小説の各賞を総なめにしたほど、その分野では名高い小説で、各書評でもその様に書かれている。が、この小説の本当の姿は、優れた『青春』小説だという事。各章に散りばめられた伏線は、終盤に向かって回収されていき、その真実に触れた時に読者は驚愕する... なんて、少し作者の都合、良すぎじゃないか?例えば、コナン・ドイルの小説の冒頭で、シャーロック・ホームズが依頼者の職業や日常生活の一端までも言い当てるシーンがある。分かりはするけど、すんなりと得心がいかないのは、私だけであろうか。 そんな感覚をこの小説は私に与える。だからと言って、この小説を評価しないわけではない。 ジャンル違いなのだ。だってこの小説は『青春』小説なのだから。 作者は、末尾に林語堂の言葉を載せているが、サミュエル・ウルマンの詩こそが、本作には相応しい。 | ||||
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叙述トリックの名作。ハードボイルドなテイストで物語は進行しつつ、最後の最後で読み手の思い込み・暗黙の了解・常識を覆される快感を味わう一冊。本格トリックの妙を期待すると肩透かしを喰らうが、この軽さも文体と相まって魅力的。 【「そうなんだよな、花が散った桜は世間からお払い箱なんだよ。せいぜい、葉っぱが若い五月くらいまでから、見てもらえるのは。だがそのあとも桜は生きている。今も濃い緑の葉を茂らせている。そして、あともう少しすると紅葉だ」 「紅葉?」 「そうなんだよな、みんな、桜が紅葉すると知らないんだよ」 「赤いの?」 「赤もあれば黄色もある。楓や銀杏ほど鮮やかではなく、沈んだような色をしている。だから目に映えず、みんな見逃しているのかもしれないが、しかし花見の頃を思い出してみろ。日本に桜の木がどれだけある。どれだけ見て、どれだけ誉め称えた。なのに花が散ったら完全に無視だ。色が汚いとけなすだけならまだましも、紅葉している事実すら知らない。ちょっとひどくないか。君も桜にそんな仕打ちをしている一人だ。名前が同じなのに」】 | ||||
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騙されました。まあ、力技系叙述トリック、とでも言いましょうか。どの辺が力技かといいますと、巻末資料ですね。うがって考えると、筆者も書きながら、無理あるかなあと思ったのでは。そこを巻末資料で力づくで納得させる。滅茶苦茶な話じゃないんだよ、というのを展開ではなくて、巻末資料で補うところがもうキツすぎます。 タイトルが伏線になっているのに早く気づけばよかった。 | ||||
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中古なのに帯までついて、ちょっとうれしかったです。 叙述トリック本なので、もちろん中身は言えませんが、ぜひぜひおすすめです。 ただし、冒頭1行目からどぎつい言葉が出てきますので、女性から男性へは貸しにくいかもです。 | ||||
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主人公成瀬将虎は決して品行方正とは言えない精力絶倫男。今日もいきなり女を抱く。 ものすごい出だしだが、読み終わるとこれが伏線だったりする。ちょっと上手いかも♪ そして同じフィットネスクラブに通う女性から、蓬萊倶楽部という悪徳商法グループの調査を依頼されるところからお話は始まる。将虎くんは若い頃、探偵修行をしたらしく、調査には慣れているのだ。 この悪徳商法の調査という題材が非常に興味を惹き、物語に引き込まれる。 本作の評判をネットで知っていたので本屋で見て購入、歌野晶午初体験、先入観ゼロで読んだ。 最後の一行を読み終え、ちょっとした感動と勇気をもらったりする自分がいる。 これは面白い、よく出来てるなぁ~、面白いこと考えたなぁ~ と感心しきりであった。 そして乾くるみの『イニシエーションラブ』という作品を思い出した。 あの作品には騙された。最後の一行を読み終え、しばらくワケがわからずに数ページ読み返した。 それでも釈然とせず、解説を読んで、ああなるほど! とようやく納得した♪ 本作も似たような『仕掛け』がラスト近くにあるが、こちらは騙されたというより、ああそうなんだ♪ そういうお話だったんだと妙に感心したのだ。文章の持つ機能をうまく、そしてズルく?生かしている♪ でも主人公の『将虎』って名前、今どき珍しいなと思えば『ふふふ♪』なのである。 これはAmazonでも大絶賛だろうとレビューを読むと… ぷっ! 評判悪い! 低評価が高評価を上回る♪ 読んでみると『ズルイ』『詐欺』『反則』『気持ち悪い』『合わない』という言葉が並ぶ。 しばし茫然。この小説を面白がる私は少数派なのか? 気持ち悪い人間なのか? と落ち込んだ。 『イニシエーションラブ』は騙され方に心地よさがあったが、本作には『心地よさ』という感じはない。 騙される爽快感より、ああそういうことなのねと妙に納得する不思議な読後感がある。 このトリックは、つまりは『Aだと思っていたらBだった』というもので、それ自体新しいものではなく、 むしろ素人でも思いつきそうな発想だ。それが癇に障って低評価なのかもしれない。 同じアイデアを複数の人間が思いつくことは珍しくない。その複数がプロかアマかは関係ない。 だから読者の中には、同じアイデアを一度は考えたという人がいると思う。 しかしそのアイデアを『形』にできる人は一握りにちがいない。 本作のアイデアは洗練されたプロの発想と言うより、素人でも思いつきそうなハードルの低さがある。 『こんなことプロ作家がやってはいけない』ということをやってるから。だから『反則』だと。 『もっとプロとしての矜持を持て!』なんて読者が怒るのもわかる気がするが… 果たしてそうなのだろうか? 一流のマジシャンになればなるほど小賢しい手を平気で使うことは良く知られている。 超一流がそんなことするわけない。もっと凄い仕掛けがあるに決まってる。観客はそう思う。 ところがそれが思い込みであり、観客はまんまと騙されるのだ。 たとえば、カーテン越しに見える自由の女神像が観客の目の前から消えるという有名なマジック。 本当に消えてしまう。跡形もなく。でも何のことはない。 カーテンが閉まっている間に少しずつ観客の座る舞台がカーテンごと逆方向に回転するだけ。 カーテンが開くと観客はまったく別の景色を見ているわけで自由の女神像は反対側にちゃんとある。 それを隠すため、このマジックは必ず夜に行うのがミソだとか。ズルイ! これがマジックでなければ『詐欺』になるだろうが、マジックのタネを明かしても観客は怒らない。 むしろ観客は微笑ましい気持ちになる。ああ、な~るほどねと♪ TVでこのマジックのタネ明かしを見たときも、なんとも楽しい気分になれた。 本作のトリックにもそういうところがある。 えっ… そうなの、なるほど~!と。 これがマジックなら誰も怒らないと思うが、ミステリーだと激怒する人が続出するのはなぜ? 多分、ミステリーとは『知的なもの』という思い込みと期待があるんじゃないかと思う。 それをあえてやることは『茶目っ気』では済まされない『許されない反則』になるのかもしれない。 ミステリーをそれほど読まない私などは、こんなトリックも一度ぐらいありだろうと思うのだけど♪ そもそもこのトリックは夜中の3時頃に思いつけば天下を取ったような気になれるだろうが、 一夜明け、冷静に考えるとバカバカしくて書く気が失せる類いのものかもしれない。 いざ書き出してもなかなかうまく書けず、そのうち諦める人が大半だと思う。 こういう突拍子もない荒唐無稽のアイデアというのは、だいたい発想に無理がある。不自然なのだ。 そして現実的に考えれば考えるほど、おかしな部分が続出するもの。だから荒唐無稽と言うのだ。 現実に照らし合わせて整合性が取れれば荒唐無稽でもなんでもないのだから。 本作のトリックも例外ではなく、探せば粗がある。発想に無理があるから仕方ないのだ。 だから、素人でも思いつきそうなわりに、このアイデアをメインに400ページの長編を書くのは至難だろう。 1~2ヶ月で書き上げられるとは思えない。最後の一行を書き上げるまで、テンションを維持しなければならない。これは意外とできないぞと。まずプロットで挫折すると思う。 ちょっとでもバカバカしいと思えば筆が止まる。ワタシは何を書いているのだろうと自己嫌悪に陥る。 それをグッと我慢して400ページの長編に仕上げるというのは、ある意味『変な人』でなければできない。 それも並の変では無理だ。『変の特上』ぐらいの『変』の持ち合わせが必要だろう。 歌野晶午さんはそういう人なんだと思う。だから書けたのだと。なんか素晴らしいなと♪ でも私はこのラスト近くの掟破りのトリックより、それをどういう物語にするかという題材の選び方にこの作家の才を感じた。これが普通に怨恨からの殺人事件などではつまらない。 密室殺人でも猟奇殺人でも同じだろう。蓬萊倶楽部という悪徳商法という題材が功を奏しているのだ。 振り込め詐欺被害は増え続ける一方の昨今。詐欺グループに対する国民の怒りは高まるばかり。 こういう悪い奴らを懲らしめたいという気持ち。不謹慎だが、被害者の人生に対する好奇心もある。 テレビなどで繰り返される密着警察ドキュメントや被害者と弁護士がタッグを組んで詐欺師を問いつめる番組などが軒並み好視聴率を上げるのは、みんな興味があるからだ。私も♪ さらに、その詐欺グループを調査する将虎くんが決して品行方正な人物ではなく、 彼と運命を共にする女性も決してまともな人間ではないという変則的な設定の妙がある。 それに過去現在に渡ってのサイドストーリーが2つ加わることで物語に厚みが出た。 最後のトリックより、むしろこちらの方にこそ読ませる力があると思うのだ。 私はドキドキしながら読んだけど♪ つまり『Aだと思ったらBだった』というのはこの小説の中心のようでそうではない。 どうでもいいとは思わないが、メインとなるのは詐欺グループの調査、被害者の運命、それに2つのサイドストーリーがどうかかわってくるかということ。それらを一つにまとめるための方便がトリックかもしれない。 だからこのトリックはなくてはならないものだが、目くじらを立てるほど不快なものではないだろうと。 とにかくAがBだとわかってしまうと成り立たないので巧妙に隠すしかない。 しかし隠しても隠しきれるものじゃない。そもそものアイデアが荒唐無稽だから。 途中で気がつく読者もいるはず。でも読者が気がついてもかまわない。決して失敗ではない。 このトリックは全体をまとめるためのものであり、それを書くことがこの小説の目的ではないと思うからだ。 素人でも考えそうなアイデアを形にするには勇気がいる。工夫がいる。根気がいる。 素人にはこの3つの持ち合わせが少ないか、全くないかのどちらかだろう。 しかしプロはちがう。やっちまうんですね、平然と。 まるで『瞬間移動』という驚天動地のマジックで双子を使うマジシャンのようなもの。 恥も外聞もない。貪欲なのだ。そこが素人との『決定的な差』であると私は思う。 歌野晶午初体験だったが、この人は素人臭いアイデアを扱っても着地点はしっかり心得ている。 つまりプロの作家なのだ。SMAPの中居くんが絶賛したとかは関係ない。 20代、40代、さらに還暦過ぎて合計3回読むと、まったくちがう3つの物語を体験できるかもしれない♪ 面白い本が読みたい人。プロとは何かを知りたい方。お勧めの逸品だと思います!! | ||||
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よくある探偵小説的なミステリだと思って読んでいた。 よくある、と書いたが内容自体は非常にテンポも良くてどんどん読み進められる感じだった。 頭の中で主人公とその周りの人物たちを想像しながら読んでいたので、 後半の内容にはぶっ飛んだ。ミステリ小説を読むとびっくりするような展開は多々あるけど これはその中でもとてもインパクトのある内容。 映像化したら面白いだろうに、絶対に映像化できないのが残念! | ||||
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個人的にどんでん返しものが好きなのですが、あまりにもどんでん返し小説として有名すぎるのでついつい後回しにしていました。が、今になって読み終えたのでメモがてらにレビューを。 多くの読者にとってキモになるであろう、どんでん返しのAについては驚きこそすれなるほどそういう仕掛けねーという感じ。そして世界観が崩れ去るというレビューも見かけるBですが、こちらはタイトルから薄々予想できていたはずが、読んでいくうちに「でもこれはさすがにそういうトリックとは違うか……」と自ら選択肢外へ放り出していたそのものの仕掛けでびっくり。薄々そうではないかと思って読み始めた私ですらこうです(そも私が騙されやすいタイプなのですが)。というわけですんなり驚いた上に、賛否両論な人生訓じみた終盤の台詞もそうだよなあ、うんうん、と感動。充分に楽しめた読者となれました。 事件についてはもう少し味付けがあってもよいかなと感じましたが、恋愛小説としても読めるバランスとしてはとても読みやすく良い小説ではないでしょうか。もちろん、どんでん返し部分に嫌悪感を抱く可能性のある方には不向きでしょうが……こればかりは説明してから読んでいただくわけにもいかないのが難しいところですね(笑)。 | ||||
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