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悪の教典
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悪の教典の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全492件 221~240 12/25ページ
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「黒い家」「天使の囀り」以来の貴志祐介作品です。 前述の2作が大好きなのと、映画が好評だったので読んでみました。 他の皆さんが書いているとおり、犯行がずさんだなと感じたのと、 高校生の描写が高校生っぽさが感じられなかったのが残念です。 ただ、「黒い家」でも秀逸だったサイコパス連続殺人犯のぞっとするような自分勝手な思考回路や、 最初は周囲に好かれる好青年な主人公の心理描写のモノローグだったのが、徐々に身勝手なモノローグに変わっていくのが不気味でした。 | ||||
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悪の教典の主人公・蓮実に惹かれました。おもしろかったです。 この作者の作品は、アマゾンでの評価が良かった「青の炎」を以前に拝見しましたが、途中でやめてしまいました。今回は同じ作者と知らずに読んだのですが、はまりました。 読むきっかけは、悪の教典の序章をBEETVで見たことです。映画は知っていましたが、映画で先入観を持つ前に本を読みたかったんです。けれど、やはり序章を見てしまった後だったので、読んでいる間の蓮実先生のイメージがずっと伊藤英明だったんですけど・・・ 物語の後半は、驚くほど無残に生徒たちの命が奪われていきます。このあたりは、別の世界の話しだと思わないと読めません。なので、できるだけ蓮実の方に思考を寄せるようにしていました。 教師という天職を手に入れた蓮実は、モンスターの集結するアメリカで干されて、警戒心がないに等しい日本に来て周りをあまく見すぎたのでしょうか。自身の本性を隠すために一クラスを消すという決断は、あまりに突拍子もないことでした。しかし、心理的に生徒を追い込みほぼ決断したことを成し遂げた蓮実に圧倒されました。 カッコ良く、話と授業がおもしろくて親しみやすい先生は、思春期において人生の手本でありヒーローであり求めずにはいられません。私がきっとこのクラスにいたらぞっこんだったと思います。その結果は、散散なものになるでしょうけど。 蓮実の器用なところ、頭のいいところ、何でもできてしまうところ。そして共感性を補うための知性。すごいですね。学生時代の同級生・優美に手を出せなかったことと、蓮実と関係を持つ教え子・美彌に手をかける前の躊躇は、共感性の片鱗なのでしょうか。共感性があるかもしれないということが残念に感じ、また蓮実が自身の共感性の片鱗に気づいているのであれば本当の悪魔だなと思いました。 | ||||
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読み終えた時、何故人を殺してはいけないのか、分からなく成ってしまうような感覚に襲われてしまった。黒い家とはまた違った感覚でした。 | ||||
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読破しましたが、まずは上巻のみの評価。 反社会性人格障害者、サイコパス蓮実聖司の圧倒的なキャラクターがこの作品のキモ。共感能力の欠如という人間社会で生きていくためには致命的な傷を持つ彼ですが、それを補って余りある観察力や論理的思考能力を持ち、安易にその正体を気取らせません。 誰もが慕う教師として過ごす一方で、庭で騒ぐカラスを残忍な方法で殺したかと思えば、担任クラスである自分の「王国」運営を少しでも邪魔になる人間を、カラスと同じように処分できる彼の異常性には度肝を抜かれ気づけば読者すら彼の虜となっているのです。 凡人、愚者、はたまた天才。いかなる人物のいかなる行動も、蓮実教諭の前では児戯に等しい。 人物を冷静に観察、把握し、自分の都合のよいようにコントロールする。邪魔なモノは排除。 上巻1冊をかけて、蓮実は担任のクラスはおろか学校の全てをゆっくりと掌握していきます。 悪事というものはこうやって行うんだよ、と読者に囁き掛けて来る。まさに「悪の教典」でした。 | ||||
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上巻の方が貴志祐介氏の、嫌らしく粘つくような雰囲気が良く出ていたと思います。 下巻では掌握した学校をどんな風に扱うのだろう、と期待した読者も多かったのでは無いでしょうか。 早見圭介の活躍と結末を皮切りに、蓮実が演出する「三文オペラ」を演じる人形の糸が綻び始めます。 確かに「誤魔化し続けるのが難しいので全員処分する」ことを思いつき、また実行に移せるのが蓮実という男ですが、命をかけたデス・ゲームというのは上巻で惹き込まれた読者が期待したものでは無いのではないでしょうか。 そして蓮実の結末も、怪物の最後としてはあまりにもあっけない。AEDの機能や避難袋での脱出は、彼なら看破しそうなものです。 上記のように下巻は当初の予想とは違った展開ではありました。しかし、蓮実の異常性は終始一貫しており、面白さが損なわれているということはなく、読み終わるまでページをめくる手が止まることはありませんでした。 個人的にはこのような魅力あふれるダークヒーローは破滅することなく生を全うしてほしかった。 最後に敗北し破滅していくのも一つのドラマではあるのとは思うのですが・・・ | ||||
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今更読んでみました。 ネタバレないとは思いますが、気になる方は読まないで下さい。 上巻はちょっとドキドキちょっとハラハラしながら読みました。 とはいえ全体のタッチがコメディだし、犯人の心境が丸見えで真に迫るものがあまりないww それでも2年4組と癖のある登場人物達をどう絡ませるのかが楽しみでした。 ですが、、、 ページ数が圧倒的に足りないのに登場人物が多い。 活かしきれずに結構な人数が燃えカスになってしまって。。 特にあの先生。勿体なかったなぁ。 あんな美味しい人を・・・。もっといい調理法があったはず。 そして彼にはハスミンをじめじめといじめて欲しかった・・・。 下巻はバトルロ○イヤルみたい。 (犯人の動機が青年漫画か!って感じで正直下品。著者の趣味が丸見えで気持悪い。) 伏線も沢山あっていいんですけど、文庫2巻分じゃ全然未消化。 なのに無理矢理終わらせたがために後味の悪い結末。 出来れば続編出してシメて下さい! 巻末のおまけ。 「秘密」はいいんですけど。 「悪の教典」は何のために・・・? ギャグやぁ〜。。。こっから新しい続編につなげるのかなぁ。 最後の一言がなければ第二の犯人を匂わせていていいのになぁ。 全体を通して、ハスミンが「ライト級」なのか「ヘビー級」なのかふわふわしてた。 私的にはライト級。 特に、サイコパスになりきれない、もしかして、僕、人間だったの?みたいな描写が笑えます。 ミステリーではなく、エンタメ(コメディ)として楽しめました。 腕を引っ張るところ以外は(これは想像力掻きたてられて駄目だったー) グロテスクでもなかったし、安心して読めます。 一人で夜中シャワー浴びても怖くないと思います。 暇で暇でしょうがない!という日があったらおすすめ。 | ||||
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「黒い家」からのファンです。 気が向いたのでレビュー。 近年の貴志作品である「硝子のハンマー」シリーズや「新世界より」などは初期の作品とはまったく違う路線でしたが、本作は初期を思い出させてくれる内容でした。 自分では決して真似のできない、邪魔な奴を消しちゃおう!そんな願望をさくさくやってのける蓮実には共感・応援すらしてしまいました。 凄く悪い奴なのに応援してしまう自分って一体…と考えてしまう所もホラーです。 学生たちの会話が軽すぎる気もしますが、あの年代のコの等身大の姿と思えば納得。 納得できないのはミステリー大賞どうのこうのの煽り文句。 これがミステリー??? ここが一番の謎って新手のギャグですか? 評価としては、このような作風に戻ってきてくれて嬉しいので4つ。 1つマイナスなのはもっと期待しているから。 貴志先生の面白さはこんなものじゃないはずだ、とファンはみな思っていると思います。 最後に、 サイコパスはこんな短絡的ではないとレビューされている方がいらっしゃるようですが、サイコパスとは冷徹で頭の良いだけの殺人鬼ではなく、反社会性人格障害であると申し上げておきたい。 サイコパスチェックや犯罪史を見てもらえれば参考になると思います。 | ||||
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読後にスッキリして良いのか不明ですが 久々に面白い本を読んだ充実感あり 他の貴志作品は、私には精神的ダメージが大きく 読み返して回復するのですが、これは最高 読み返す程にスッキリ 映画化決定時に購入したので、 帯の伊藤英明さんをイメージしながら楽しみました | ||||
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映画化されると聞いて読んでみた ボリュームは十分だが、飽きさせずに読ませるだけの力があります 最初のほうから主人公の悪魔的な邪悪性がちらほらと見えます 動物でも人間でもあまり変わらない。邪魔なものは排除するといった思考は 現実的に考えて大変な恐怖です ミステリーに分類されるかもしれませんが、刑事が犯人を追うのではなく 加害者が被害者を追い詰める形式になっています この手の手法はやはり犯人視点からになるので、何が動機で行動に移すのか どのような手段で犯行に至るのかなど、読んでいてスリリングです 学校という小社会は常に問題が後を絶ちません。近年では教員から犯罪者が出るケースも 珍しくありません この作品はそんな現代の学校に爆弾を落とすことになるかもしれません | ||||
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あらすじありきの作品で主人公の性格が何か安っぽくアニメのキャラクターの様である。リアルなサイコパスの怖さが感じれなく、想像上のサイコパスだという感じなのが残念です。所々人間的な部分が残っている演出も、少々白々しいと感じました。完全に人間ではなく、誤作動したアンドロイドといった感じです。 でもそういうラノベとして見るならば楽しいし作り込まれているのでオススメです。 あと釣井というキャラクターには後に引く嫌な物を感じました。主人公もそのようなべっとりした生々しい汚さを描いて欲しかったです。 | ||||
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サイコパスという便利な言葉をアイテムにつかった薄いラノベか漫画のような小説。 新世界よりも極めて漫画的な話だなと思ったが今回はよりそうだった。 兎に角、主人公蓮見の犯罪が杜撰。身の回りでこれだけ殺人や事故、自殺者が出れば 少しは当人に警察の疑いの目が向きマークされ事情聴取くらいは執拗に受ける だろうと思われるが、放火と警察が認識しているにかかわらず、被害者とトラブルの あった教師に聞きこみに来た形跡すらない。 また彼の殺人や犯罪もほとんどが行き当たりばったりで、目撃者が一人でもいれば 簡単に破綻するような適当な犯罪を繰り返している。 良心というブレーキのない人物であるというのは読み取れたが、蓮見が恐ろしく頭の 良い犯罪者とはとても思えなかった。 常識的な描写であれば数件の犯罪行為の後簡単にお縄になる人物だろう。 作者も理解していたのか、最後はたった一人のの殺害を有耶無耶にするために、 強引にクラス全員の抹殺計画を実行する荒唐無稽となるのだが、ここまで読まないと 漫画かラノベみたいな小説と気づけなかったのは、私がこれを一般小説と性善説的に 思い込んでいたためか、単なる理解不足だったのかはわからない。 そういう意味ではこの小説を漫画化したものは絵も上手く、序盤の冗長な説明部分を適度に 端折ってあるので漫画原作者のいる漫画として読みやすいし面白いと思う。 はじめから漫画かラノベだとわかっていれば序盤は退屈なものの中盤の展開はバトロワや 漫画的でそれなりに楽しめるB級小説だと感じた。 | ||||
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『モンスターティーチャー』という未知の領域をここまで徹底して描き切った作品としては評価してしかるべきだと思うが、小説としてはどうなんだろう。 結局物語全体で何を伝えたかったのかがわからないし、前半部分では非常にうまく学校全体を回していたカリスマ蓮見先生が、物語が進むにつれて「とりあえず邪魔なやつは殺す」という殺人鬼に豹変してしまってしまい、最後はもう虐殺状態。 こういうモチーフであれば『バトルロワイヤル』のほうがはるかに小説として秀逸だった気がする。 バトルロワイヤルも同様に学園もので、あるクラスを描いた小説だったが、あの小説に登場する生徒一人一人に個性があって、それぞれに感情移入することができたし、文字上からそのキャラを持った生徒たちを想像することができた。 だけど、悪の経典に出てくるたくさんの生徒たちのほとんどに読者として感情移入することができなかったし、読み進めるにつれて誰が誰だっけ?的な状態に陥った。 ここは筆力の差なのか、なんなのか。 だからなのかなんなのか、読後特に何かを考えさせられたりってことがない小説だった。 | ||||
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この作品は、殺人の描写において結構シビアな表現が多かったがストーリー的にはどんどんと引き込まれフィクションのエンターテインメント作品としては楽しめた。これを機に著者の別作品も読みたくなるような作品でした。 | ||||
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上巻前半部分はなんかダラダラという感じもあった。後半への環境整備という事だろうが、ここで飽きる人もいるかもしれない。上巻の中盤を越えれば面白さ(気持ち悪さも)拡大方向だと思う。 | ||||
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貴志祐介を毛嫌いしていた私ですが久々に彼の作品を読ませてもらいました。 上巻だけ読んでいるといつものエログロミステリーかと思ったのですが、下巻からのぶっ飛び様はあっぱれ!としかいいようがありません。 生意気な高校生が虫けらのように処分されていくのは胸が空く思いです。たまに高校生同志のチンケなドラマが展開されて、もしかしたらクソ餓鬼にハスミンがやられてしまうのではという危惧がありましたが、杞憂でした。ハスミンは見事にゴミどもを処分してくれています。 最後の二人は致し方ないですね、ストーリー上は。 ところで映画も原文に忠実であっぱれ!でした。続けざまに20人程の女子高生を撃ち殺すシーンは秀逸です。 もう少しスプラッター的な要素があった方がより良かったですが。 いずれにしても気分爽快にさせてくれる快作です。是非次作も学校ものでお願いしますね。 | ||||
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内容もよかったですが、電子書籍で読みやすく、とても良かったです! | ||||
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物語のベースはフィクションであるし、また登場人物が多岐に亘ることから、シンプルにスリリングなストーリー展開を楽しめば良いと思う。 メッセージ性など、どうでも良い。本書は、文字ベースの媒体としては、充分に読者を引き込む力がある。 1ページ、1ページ、ページをめくる楽しみを本書は読者に提供してくれる。 主人公が天才的なサイコキラーなのだが、筆者は少しづつ、その異常性を読者に打ち込んでくる。 何故か主人公に心情に乗っかり、ややもすると応援している自分に驚かされたのだが、人によっては正義感だけを持って生きているのではなく 主人公のような一面を持っているのかもしれない。 結末は、私が望んだ終わり方では無かったので少し残念だったが、上下巻を通してシンプルに読み物として楽しめた。 | ||||
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物語のベースはフィクションであるし、また登場人物が多岐に亘ることから、シンプルにスリリングなストーリー展開を楽しめば良いと思う。 メッセージ性など、どうでも良い。本書は、文字ベースの媒体としては、充分に読者を引き込む力がある。 1ページ、1ページ、ページをめくる楽しみを本書は読者に提供してくれる。 主人公が天才的なサイコキラーなのだが、筆者は少しづつ、その異常性を読者に打ち込んでくる。 何故か主人公に心情に乗っかり、ややもすると応援している自分に驚かされたのだが、人によっては正義感だけを持って生きているのではなく 主人公のような一面を持っているのかもしれない。 結末は、私が望んだ終わり方では無かったので少し残念だったが、上下巻を通してシンプルに読み物として楽しめた。 | ||||
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生徒みんなに愛される教師。でも、その姿は完全にロジックに作りこまれた仮の姿だった。 誰しも作りこんだ偽りの姿なんて維持し続けることはできない。トラブルが起きて追い詰められれば、その仮面の下に隠された自分の本性の方で解決をしようとしてしまうものだ。 自分もよく理解しているわけではないが、西洋の世界では神と悪魔の概念がある。 主人公はこの悪魔そのものなんだと思う。 コーマック・マッカーシーの「ノーカントリー」のシュガーとかまさにそう。人を殺したり、悪事を働いたりするのに理由はない。ただしたいからする、それだけ。 どうしても日本人的な考え方では、犯罪を犯すのには理由を求めるとこがある。これはテレビの2時間サスペンスの原作になるようなものにそういったものが多いからかもしれない。 主人公にも、その傾向は最初見え隠れする。本人もそうだったのだろう。自分よりも成績が上の人間や、今の自分の立場を壊す者を排除していく。 これは、日本人的なサスペンスの殺人者の感覚だ。でも、本質は違う。自分の狂気を抑えきれず、この先どうなってしまうかも冷静に考えられなくなり、大量殺人を犯す。 結局、彼は何になりたかったのか?それは最後までわからないままだ | ||||
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本屋でずっと話題の所にあったので読んでみたが 残酷すぎる気がする。 教師の精神的なストレスが跳ね上がっている昨今、 こんな教師が出てきたら・・・と思うとゾッとする。 申し訳ないが、以前の作品のほうが面白かった。 | ||||
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