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悪の教典
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悪の教典の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全492件 341~360 18/25ページ
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サイコパスの日常、淡々と障害物をあの手この手で排除し 学校内でのイニシアティブを握っていく英語教師… 上巻の鼻歌混じりに社会から逸脱した行為をクレバーにこなす蓮見に引きこまれましたが、 下巻の学校内ハンティングで興ざめしてしまいました、残念 物語をうまく畳んでくれることを願いつつ読み進めましたが、 最後は完全に設定と状況が乖離している気がしてならなかった 読了後は、天才?この男が?といった印象 小気味よいフレーズは良かったので、あんなリズムで淡々と暗躍するサイコパスの 学校生活をもっと読みたかった。 ただ、あんなに無茶苦茶な状況でも最後まで読めたのは、さすがの力量だと思います そこだけはExcellent! | ||||
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主人公が人間の枠を越えた精神分析のプロってのは天才だからって理由でなんとなく納得できるけど、生徒の設定は理解できない。主人公と同じぐらい顔の表情からいろんなことを推理して腹を探るのが異様だし、言葉使いも変。高校生が警察のことを「しょせんお堅い役所仕事」とか学校で自殺した場合の災害保険がどうなど言う訳ないです。そこが、残念な点です。逆に言うとそこさえ変わってたら、星4つ以上は評価してました。 | ||||
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貴志祐介は「クリムゾンの迷宮」で注目して「天使の囀り」でファンになって以来、全ての単行本を読んでいる。 「新世界から」でSFに挑戦したり、決して同じ場所に留まろうとせず、失敗してもいいから新しいジャンルを開拓しようとしている。 中には期待はずれの作品もあり、この作品もアマゾンでのレビュー評価はあまり高くないようだが、ぼくは楽しめた。 上下巻でけっこうな厚さの本作だが、二日間で読み終えた。ということは、それだけ退屈せずに、ぐいぐい読ませる何かがあったということだと思う。 最近は、つまらない小説は最後まで我慢して読まない。そういう意味では「面白い」作品だったと思う。 この作品はサイコパスものだが、前半は自分の生活環境を快適にするために邪魔な人間を次々と抹殺していく主人公の不気味な内面を描き、後半は「八つ墓村」のような大量虐殺を、狩る者と狩られる者の立場から描写している。 後半の大量殺人に至る主人公の心理描写がやや雑、という難点はあるかもしれないが、実際、追いつめられた人間というものはこんなふうに行動するのかもしれない。 とにかく「続きがどうなるのか気になって、つい読んでしまった」という吸引力を評価したい。 | ||||
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ネタバレしてます 三池監督で映画化されるとのことで読んでみましたが、面白かったです! とりわけ好きな俳優という訳ではありませんが、ハスミン=伊藤英明、「Good!Good!」でしょう!笑 伊藤英明という具体的な人物をイメージしながら読んだせいで、感情移入が過ぎたのかもしれませんが、主人公の犯行が見破られてしまったのが少しさみしいような気がしました。 些末なミスなど犯さずに、完全犯罪をやり遂げた結末も読んでみたかったですね。 ですが、捕まってからの主人公サイドの描写が一切なく、生き残った生徒の僅かなエピローグで閉められたのも、確かに安堵感がえられ、秀逸な終わり方だと思いました。 じわじわと続編に期待を持ってしまいました。 間違いなく読んで損はない小説です! | ||||
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☆ひとつもつけたくないのが、本音。 (特に下巻はひどい!くだらなさすぎ!) 唯一面白かったのは、主人公の台詞(というか、モノローグ) 「最後にクラスから自殺者を出してしまったことは、 担任としては残念でならなかった」という部分。 ハスミン曰く、 「自ら命を絶つ、生き延びる努力を放擲(ほうてき、と読みます)するというのは、 現在の教育が抱える何か根本的な問題に起因しているような気がした」 だそうです。 | ||||
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文庫上・下で発売されると思ったら、1冊にまとめて発売。(厚くて読みづらい!) しかもこの値段!? 高い! 本は厚いけど、内容はひたすら薄っぺらです。 どこかで読んだことのある話を、ツギハギにしただけ。 そして、主人公はどこまでも行き当たりばったりの行動を繰り返すだけ。 (これで、主人公は超頭が切れるという設定なんだからあきれる) 表紙のカラスはハードカバーの上巻のイラストと同じだけど、 カラスは中身にはほとんど絡んでこないし…。 発売当時は、「このミス」とか、○○賞受賞とか、そうとうあおってたし カバーとタイトルに騙されて購入した人が多そう。 | ||||
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こちらのレビューのどこか(上巻か下巻か忘れましたが)に、「女性との性交渉のシーンを読んでると、貴志先生は童貞じゃないかと思う」と言う趣旨の書き込みがありました。 私も、以前からそう思っていたんです。悪の教典の中に出てくる女性生徒との性交渉のシーンや、以前の作品でもあった性交渉のシーンの数々は、女性から見るとどうしてもおかしい(変)なんです。 私以外にも、同じようなことを思っている方(その方も女性とのこと)がいらっしゃるので、このようなレビューの場で書くことではないかもしれません。気を悪くされた方がいらしたら、申し訳ありません。 先生の女性経験がどうのよりも、きっとこのようなセックスが先生のお好みなだけでしょうね。女性から見ると、とても不自然ですけれども。 作品の感想としては。「今までどこかで見たことがある設定をつぎはぎにした、薄っぺらいもの」という感想につきます。ラノベをバカにしているわけではありませんが、まるでラノベのような軽くて読みやすい文章。あまり読書経験のない方や、いわゆる「中二病」の方なんかには、おもしろい作品なのでしょうね。 映画化が決まり、貴志先生のインタビューを読む機会がありましたが、先生はこの作品を「書き直したい」とか「ちょっと失敗だったかな、特に下巻」等は思っていらっしゃらないようです。先生の大ファンなだけに、残念でした。 それにしても、晨光学院町田高校は、「離島」か何かなのでしょうか? | ||||
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貴志さんの作品は「黒い家」や「クリムゾンの迷宮」を過去に面白く読ましてもらった記憶があったので今回の作品も期待していたのですが、思ったより怖くなかったし、設定も緻密さに欠けると感じました。 特に主人公の蓮実が美彌を殺害し屋上から出た所を他の女子生徒に目撃され、その子も殺害。 これではマズい!と『木を隠すなら森の中』の理論で教室の生徒全員を虐殺しようとする流れはとてもじゃないけどIQが高い超インテリのやる事とは思えなかった。 (だいたい一夜で30人以上も殺害し、その罪を全て美術の久米先生に押しつけようという思考事体が稚劣) 殺し方も猟銃で無感情に乱射するだけ。 失礼ながらターミネーター1を思い起こしてしまいました。 文体自体は非常にスラスラ読みやすかったし、上巻を読んでる時点では「これからどうなるの?」とワクワク感もあり楽しめたので★3つとします。 | ||||
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辛口レビューもありますが、著者の作品が好きな方ならありだと思います。 ただ、この厚さはなんでしょう?文庫化するタイミングでもう一回儲けようって話ですかね? ひたすら分厚く、読みにくいです。 | ||||
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ハードカバー版で読んだ。 私的に一番評価したいのは、排除される敵としてサイコパスを扱ったのではなく、サイコパス側から800ページにも及ぶ長編として書き上げたという点。 これはなかなか出来るものではないと思う。 なぜなら、それは私たち非サイコパス者の回路が使えない事を意味し、著者がサイコパスでも無い限り、安易な文章を書く事は許されず、常に想像力と知識をフル動員した細心の注意が必要とされるからだ。 そのサイコパス者の回路を400ページを超える上巻でフリとして延々やる力量は感嘆すべきものだし、単にサイコパスの説明をする訳ではなく、エピソードとして描写して行くのも、エンタメ要素があって読みやすい。時折、われわれ非サイコパス者にも理解しやすい生徒たちの視点に代わるのも、一服の清涼剤としてサービス精神があって良い。 だがしかし、それでもある者は「リアリティがない」と眉を顰めるだろうし、自然主義リアリズムが一つの方法様式でしかない事を認められない(もしくは理解していない)太古の化石のような原始人は、「バーチャルでゲーム的感覚で書かれ」ているから、と理解を拒む。前者は著者の思惑の範疇だろうが、後者になるともうどうしたものか。サイコパスの世界観こそが「バーチャルなゲーム的感覚」だとこの本書から読み取れるのに。奇妙な話である。 サイコパス的な論理を表す細部も秀逸で、例えば40人目の最後の犠牲者が自殺してしまったシーンでのサイコパス教師蓮実聖司の内省。 しかし、自ら命を絶つ、生き延びる努力を放擲するというのは、現在の教育が抱える何か根本的な問題に起因しているような気がした。(下巻 第十章 P367) 散々生徒たちを殺して来たオマエが言うな、とツッコミたくなる笑えるシーンなのだが、この感情の飛び方はサイコパスの論理としては一貫しているのだろう。理屈としてはわかるが、普通、われわれ非サイコパス者はまったくピンと来ない。優れた細部だと思う。 しかし、こんな理解不能な者に対しわれわれはどう立ち向かえば良いのだろう、という問題提起を著者はしているとも言える。 それを顕然と示しているのは、生存者である怜花が、逮捕された蓮実がいつか自分を殺しに来るのではないか、と怯えるラストである。 この彼女の不安を完全に消し去るには、蓮実が死刑になるしかない。 無期懲役では脱獄の危険性があるし、仮にそれが到底不可能なものであっても、怜花の中では蓮実が脱獄し、自分を殺しに来るという想像的な怯えは残る。被食者は一生捕食の不安を残す。それこそが、理不尽では無いか? そう問いかけるラストとも言えるし、性善説に則った「人間は改心する」という「死刑廃止論」に対するアンチテーゼとして著者はメッセージを投げかけているのではないだろうか。 | ||||
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漸く読み終わりました。 ノベルスになったのに1冊にされてしまっているので、カナリ分厚く持ちにくく、何となくそれだけで、スピードダウンだったのですが、通勤途中では無く家で読んだらサクサクと。そうしたら引きこまれて止まらず一気です。 ネタばれ無しに感想を書くのは難しいのですが、結末はちょっと私は期待ハズレでした。全くどういう話なのかという予備知識無しに読み始めたので、以外な展開に驚いたのですが、ああいう風に結ぶとは。。。という感じ。 途中から話の方向性が全く変わった気がするのです。 でも、一読の価値はあるかも。本当は★3.5とか有ったら良かったんのですが。。。 | ||||
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主人公であるサイコパス教師が最高です。 セックスシーンとか発言とかがラノベっぽい中二病的な描かれ方をされているのですが、それが陳腐さには感じず見事な疾走感となって読む勢いに変換されていきます。 これでもかというぐらい人が死んでいきますが、不謹慎さとか道徳をかなぐり捨てて「フィクション」を楽しんだ方がいいと思います。 そういう意味では、それ系の洋ゲーが好きな人にはたまらないかも。 映像化に期待したいけれど、バトルロワイアルみたいに問題視されるのかなぁ・・・ | ||||
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なぜサイコパスが主人公なのか? 主人公の気持ちに共感できないので、内容にのめり込めない。 貴志祐介はこんなものではないはず。 | ||||
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全体、高校を舞台にしているためか、文章が軽く読みやすい。 内容はかなりグロテスクな展開ではあるが、サイコホラー的なラストシーンへと 一気に引き込まれてしまった。 丁度このレビューを書きながら、まさかこのストーリーを映画化なんてしないよね と思ってチェックしてみたら何と映画化されることになっているでは… 映像的な衝撃度はあるかも知れない(多分映画化されたら見るかも)。 しかし、この作品は読んで怖さを味わうという楽しみ方が正解だと思う。 | ||||
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一言でいうと、読みやすいグロテスクなホラー。 669ページとそこそこのボリュームです。 しかし、蛇足的な内容がなく、ハラハラドキドキさせる展開が終始続きます。 そのため、読み始めたら最後、確実にクギづけになります。内容が簡単で読みやすいということも、これに拍車をかけます。 他の方のレビューにもあるとおり、私も一日で読み終えてしまいました。 様々な意見があると思いますが、ここまで時間を忘れさせてストーリーに夢中にさせてくれる本も珍しいと思います。 ただ、ここまで突き抜けた話にするならば、物語の前半部分をもう少し増やし更なるグロテスクさを目差して欲しかったなとも思いました。 ホラー好きな方で、ある休日を現実を忘れて一日潰したい、物語に浸りたい! そういった目的ならば、この本ほどすぐれているものはありません。 読書を毎日、少しずつ楽しみたいと思って読むのには絶対向かない・・ | ||||
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とある熱血男性教師の学校生活を描いた小説です。 学校が舞台なのかーと読み始めて知り、 現代の少年少女の心の闇は?とか 学校が直面している問題は?とかが 深刻ぶって、そのくせ浅く描かれているのかと懸念してましたが、なんのこったい見事に徹頭徹尾超娯楽大作。 面白かったです。 前情報無しで読んだので、第一章の終わりには本当にぞーっとした… ヒーローの熱血教師を好きになれるかなれないかで、評価が変わるでしょうね。 熱くて真面目でカッコよくてちょっと抜けてるハスミンが、私は大好きでした(笑) 二部構成みたいな形になっており、メインは後半なんでしょうが、私は前半のノリで一冊いって欲しかったなあ。一章ごとにゲストキャラが変わり、ハスミンの熱血指導で事態が改善!みたいな作りが好きでした。連作短編集みたいな作りで楽しかった。 後半は…まあ華のある見所なんだろうけど…結構このパターン良く読むし… ツリーも大好きでした。もっと活躍して欲しかったなあー | ||||
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貴志祐介の作品は、「黒い家」「クリムゾンの迷宮」「新世界より」 そして、「悪の教典」に至るまで、設定も内容も様々な作品が多いが、 共通して言えることは、どの作品も知らず知らずのうちに、物語に ぐいぐい引き込ませる力があるということである。 「悪の教典」は、分厚い上下巻で構成されていますが、上巻で物語の 波に乗ってしまうと、下巻はあっという間に読み終わります。 読後は、決して気持ちの良い感覚が残るとは言えませんが、娯楽小説 としては十分に楽しめます。 題名も「悪の教典」ですし、カラスが表紙に描かれていますし、 下巻の表紙もおどろおどろしいので、気持ちの良い小説とは想像できない とは思いますが。。。 私は、「ガラスのハンマー」「鍵の掛かった部屋」よりも、こちらの 貴志祐介作品の方が好きです。 | ||||
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はじめはいい人のように見えた主人公がだんだんとんでもない悪党だと判ってくるのがじわりじわりとした恐怖でその筆力はすごいです。しかし、教え子に手を出すのはリスクが高すぎるし、すぐに人を殺すという解決方法はけして合理的ではなく、高い知能を持っているという設定と矛盾するし、アメリカの大学院に行って投資銀行で働いていたような上昇志向の強い人間が、高校教師になるというのは現実的でない。 | ||||
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始めは一章ずつ二週間ぐらいかけて読もうかと思っていました。 ですが、物語の狂気的な魅力に引きつけられて、気づけば朝まで読み続けてしまいました。 ぜひ、何の前情報もなしに読んでもらいたい。 確かに欠点は探そうと思えば見つかる。粗もある。 けれど、今まで小説を読んできたのはこの作品に出会うためだったのでは、と思うほどの衝撃があった。 あらすじや、ネタバレありの感想や、ウィキペディアなどを見ずに、 己の感性だけでこの物語と向き合って欲しい。 狂っていると言えば、それまでだが、この人物の考えていることに共感できないかと問われれば、全面的に否定することはできない。 傑作です。それだけは間違いない。 | ||||
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自分の障害となるものは例外なく全て排除する、しかも証拠を残さずスマートにといった展開でストーリーが展開されていく。黒い家などのじわじわと迫りつつある恐怖感とは違った系統ではあるが、このような形のホラーもアリではないかと思う。 | ||||
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