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悪の教典
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悪の教典の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全110件 1~20 1/6ページ
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読みやすさは最後までちゃんと続きました。 つまらなくもないです。 でも、残念ながら、 期待した盛り上がりは、ありませんでした。 難しいお題を選ばれたのだなぁと、 読んでいくうちに、 同情のような気持ちがわきました。 エンディングの後に、 サービスのような章が二つほどついています。 これは、本当にサービスなのか、 それとも、何かのフォローなのか。 物語を終え、離れがたいほどの自信を感じ、 勢いのまま、オマケをつけてくれたのか。 それとも最後に少しサービスでもしないと、 自信を持って出せない作品だったのか。 解説で映画監督のかたが、 ヒーローとして主人公をたたえています。 悪のヒーローとして。 善を破壊する、 修羅神のようなヒーローという意味だと思うのですが、 ただの狂人として描きたくないという、 著者の主人公に対する狙い(なのかな?)が、 逆に、物語から、 怖さも悲しさも滑稽さも奪ってしまい、 誰でも予想できる当たり前の物語よりも、 新しさはあるのだろうに魅力がない、 強さも弱さも、何もかも、 中途半端になってしまったといいますか。 アクション(格闘技)要素のあった前半のほうが、 まだ興味深く、怖い場面が多かったです。 後半は、能力なのか運なのか、 優れているのか偶然なのか、 起きていることの因果が、 主人公の能力と噛み合っていないように見えてしまいました。 じゃあ、どうなれば納得したのかというと、 それはそれで、 うーむと悩んでしまいます。 やはり、 かなり難しいお題に挑戦してしまったのが、 この中途半端な印象の原因でしょうか。 読む人にもよるのかなぁ? 結局、こいつはなんだったの? という登場人物ばかりなのも原因か? 繰り返しますが、 本当に、つまらなくはなかったです。 読まなきゃよかったとか、 嫌いとかでもないですし。 普通……とはいいたくないくらい、 個性的なテーマではあるのですが、 どうしても、感想は『普通』となってしまう。 読者が感情移入できてしまうサイコパス。 という、人間としての悪者の描きかたは、 成功していると思います。 物語の舞台が悪かったのかなぁ。 生徒対先生になっちゃうと、なんとなく、 怪獣対人間みたいになるといいますか。 ものすごーく生意気な言いかたをさせていただくならば、 ……うーん、言いたくないな。 ……すごく、すごく失礼なのですが、 ……貴志先生はすごいと思っていますが、 ……うーん、 ……うーん、 ……あ、 ……あ、 ……アイデア不足? | ||||
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ひたすら殺害しかなく、あまり楽しめなかった。下巻は必要だったかな。 | ||||
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構成に隙がなく知らず知らずにページが進む。ただ、この手の小説は犯罪者側に立ってしまうことが多いが、そのような感情がわかない。殺人の展開が早く現実感がないためかもしれない。 | ||||
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外面がいい人に見えても裏でゾッとするようなことをしていて、サイコパスは怖いなと思いました。 一つ一つの積み重ねからもう取り返しがつかないところまで、自分に全部が都合よくいくわけはなく、この物語はなんとか終点がありますが、実在のサイコパスはどうなんだろうなと思いました。結構なホラー小説なので少しダークな気持ちになります。 | ||||
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主人公のキャラはしっかりしているピカレスクタイプの小説。 主人公がサイコ・パスながら、ある意味道に生きていれば、 ”いい奴”というところがミソ。 ただ、生徒が多い割にはあまり、キャラに魅力がないし、話の展開も遅い。 | ||||
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主人公はB級ホラー的な快楽大量殺人者かと思っていたので、理知的合理的に一人ひとり邪魔者を消していく様は面白かった。 このまま邪魔者だけを選定して摘んでいくのかと思っていたのですが、下巻で「生徒皆殺し」にシフトしたのでページをめくるのが辛くなりました。生徒たちも防衛や反撃をこころみますが、最後は数人しか残らないと読者もわかっていますから、どうしても消化試合を見てる気分になっちゃうんですよね。どう見せるか――で引っ張るしかないわけですが、生徒のキャラも類型的でバトルロワイヤルが思い浮かんでしまいました。 | ||||
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天才的カリスマ性を持った英語教師が、実は連続殺人をなんの躊躇もなくやってしまうサイコパスとはなんとも恐ろしい。 鮮やかな手口で身の回りの邪魔だと感じた人々を次々と葬っていき、その巧みな人心掌握術で周りから疑惑の目を受けるのさえも回避してしまいます。 なにより恐ろしいのは、蓮実は生まれながらのサイコパスで、両親さえも自分が殺していないかのように殺してしまう凶悪性を合わせもって生まれている点です。 こんな人が教師として赴任した高校が存在すると思うと、ぞっとします。 しかし、最後の盛り上がり直前の第10章では、校内連続殺人を始めてしまうため、これまでの悪魔的スマートな殺しから一気にどんちゃん騒ぎの殺しに切り替わってシラけます。 散弾銃を持った蓮実が片っ端から生徒を惨殺していくシーンが長々と続くのは、読んでいて展開も読めるし、最後の展開に必要なことだとわかっていても同じことの繰り返しで読む気が失せます。 最後の警察から蓮実が事情聴取を受けているときの、蓮実の理路整然とした語りの気持ち悪さとサイコパス感は、最後の盛り上がりに相応しいものがあっただけに残念です。 | ||||
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上巻までは先が気になってどうなるんだろうと一気読みできましたが、 皆さんの仰る通り、後半はなんなんでしょう? 後半もっとハラハラするのかと思いきや特にストーリーもなく ただただ死んでいくだけ。 追い詰められる恐怖とか緊張感も何故か全く感じなかった。 立てこもる前にどっからでも逃げられるでしょ??ってそんなことばっか考えてしまった。 逃げ場のない状態をどう脱するかとかそんな緊張感が、 これだけどんどん死んでいく中でも何故か感じられない不思議さ。 あまりの警察の無能さにも辟易。 比べては失礼なレベルですが、おなじユウスケでも山田祐介よりは圧倒的に良いです。 そういえば今まで初めて読み終わって本を閉じた瞬間ゴミ箱に投げ捨てた本は山田悠介の本だったなぁ | ||||
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校内を掌握するために犯罪に手を染める蓮実だったが, ついに隠しきれなくなり,究極の隠蔽策を実行する. 下巻は,蓮実によるクラス全員の殺害でほとんどが占められている. 次々と殺害していく経過は蓮実という人間のある意味,驚異的な知覚能力,身体能力,問題解決能力の 表現でもあり,ノワールヒーローと言えなくもない. ただ,1人の殺人を隠すために,全員を殺害するという発想は 少々,サイコパスらしくないのではないか. どちらかと言えば,平然と嘘をつき,ごまかそうとする底の浅さと それを言葉巧みにやりこなす知的水準を描いたほうが蓮見らしい気がする. | ||||
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『新世界より』の貴志祐介の著作。 好みは分かれるかもしれませんが… 高校教師、蓮実聖司は人気者だが、実際は反社会性人格障害で、裏では自分に都合の悪い人間を殺害していた… 文庫の上下巻だけで何十人もの人が殺害されていって、死に際の描写も徹底しているのでそういうジャンルが苦手な人は読まない方が良いかも。 ただ、現実に起こったら凄惨な状況なのに、その重さを感じさせずに(と言ったら不謹慎だけど、)ページを捲らされるのは貴志祐介の筆の力が大きい。 | ||||
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羊の群れに交じりこんだ「肉食の羊」の恐怖。 その一端を確かに感じさせてくれる作品だとは思います。 主人公・蓮実の思考に、当たり前のこととして「殺す」という選択肢が常に存在すること。 それを描いた、この上巻、序盤から中盤にかけて、大変面白く読めました。 この時点で、私的評価は☆3つ以上確定なのですが、そこから結局伸び悩んだ理由として。 話の広げ方が中途半端。 回収しない伏線を張るくらいなら、もっと掘り下げるべき話が他にあるだろう。 と思わざるを得ない点が多すぎます。 結果として、登場人物たちへの感情移入がいまいち上手くいかないのです。 作中人物に「共感」できないって・・・、この物語の題材的にどうなのでしょう。 細かい理由はいくつかありますが、これが最たるものです。 下巻ラストのエピソードは蛇足も蛇足なので、読まなかったことにします、私の中では。 | ||||
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パット・マガーの「探偵を捜せ」を思い出す。 マガーや、他の推理ものと違うのは殺人(犯罪行為)を当たり前にこなし、その結果どうするべきなのかを的確に導きだす奇才を描き出しているところである。 大抵のサスペンスの流れでは思わず罪を犯し、それに動揺しながら隠蔽(ないしはそれに続く犯罪)を行うものなのだが、この作品は決定的に違うのである。 「サイコパス」の槙島聖護、「金田一少年の事件簿」の高遠遙一なんかをイメージするとわかりやすいかもしれない。 なににしても一読してみれば御分かり頂けると思われる。 | ||||
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先生の視点と学生の視点とが交錯する立体的構造の物語が展開される。 緊張感があってすばらしい。 その緊張感が非現実的な大量殺人をリアリティあるものに魅せる技術。 特に凝った描写があるわけでもなく、文章力が突出しているわけでもないのにそれができているのはやはり構成とストーリーを練る能力なのだろう。 弱点を述べるなら結末は大概予想できること。 | ||||
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「絶対に読みたいお勧め面白ミステリー小説」の1冊ということで読みました。 高校を舞台とした小説だと知らなかったので、読み始めは面白く、主人公や生徒たちがどうなるのか知りたくて最後まで読んでしまいましたが、読了後読まなくてもよかった、というか読まなければ良かったと思いました。 先生も生徒も人物設定が極端で、高校生が性の犠牲になる場面も多すぎます。 暴力的な設定+変質的な設定+極端な人物設定で、娯楽小説としては、やり過ぎだし、読後感がよくありません。 これだけの悪事を働いているのに最後の決定的な証拠がなかったら捕まえられなかったかもという設定も納得できません。 ここまでおどろおどろしい物語にする必要があったのでしょうか。 高校生以下の世代には読んでほしくない小説です。 子どもたちが殺し合う’Hunger Games'(原書)の方が圧倒的に面白かったです。 (邦訳された『ハンガー・ゲーム』は読んでいません) | ||||
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続きが気になるので、どんどん読んでいってしまいました。 サイコパス蓮実のおどろおどろしい思考と行動が読者に息をつかせる暇を与えません。 そういう意味では楽しい小説だったのですが、ただそれだけでした。 なんと形容すべきか迷いますが、特に下巻はライトノベルでも読んでいるかのような展開で、とにかくずさんな展開が続きました。 まあ面白いんですけど、蓮実の脇の甘さが目立つというか、なんというか、もっとそこは気をつけろよ!みたいな感じで。 上巻では、蓮実の犯行の中にも芸術性?のようなものが見てとれたんですがね。娯楽としては良かったです。 | ||||
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いろいろなとこでレビューを見て、面白いかなと思って読んでみました。実際、こんな教師がいたら恐いものです。しかし、教師に限らず人間は他人に見せてはいない部分も多かれ少なかれあるんだろうなと考えさせられました。個人的には 自分の邪魔な人間は、どんな手を使っても排除することと、普段はいい人間だと思わせる設定が作者の狙いなんでしょうが、私はあまり好きにはなれませんでした。 | ||||
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映画でもなぜアメリカへの入国拒否になったのかがイマイチ 説明不足だったので、本書を購入するに至りました。 事情はよく分かりましたが…蓮見は戦後を引きずる日本であり敗戦国家という 見方もできるかと…解釈の仕方はいろいろですが… 本題からそれましたが、幼児の時から何故かしら笑顔もなく共感性の欠如が認められていたなど のエピソードが書かれているものの 時代を追うごとに、その都度、学習したから、巧妙に犯罪のハードルが意図も簡単に出来たという 説得力となるべき心理描写が如何にも希薄な気がした。 そのため本書は 精神医学的な情報を練り込み、説明がなされさえすれば、もっと優れた小説になった気がします。 作者がことあるごとに、ただただ、蓮見の天才的なサイコパスな人物である所以と作者が絶賛するには 非常に無理があったように思いました。 | ||||
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勿論未読の方もいると思いますので具体的には書きません. 著者を知ったのは「新世界より」を読んでからです. 本作に関しては舞台となるのは,現実にあり得る共学校高オーソドックスな展開で逆に新鮮に感じられました. 主人公の本性に関しては,もっと早くにばれてしまっていてもおかしくない状況ではあるのですが, それでは勿論成り立たない部分もあるので,主人公が色々手を尽くします. しかし,それにも自ずと限界が訪れる訳で,徐々に綻び始めます. そして,最後には他に選択肢が無い状況に追い込まれてしまいます. その過程が一番楽しめました. 最後に「アクノキョウテン」に関しては蛇足だった気がします. | ||||
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アメリカで数十年暮らし、実際に社会病質者・数十人と接見したことのある者です。 この筆者は、おそらく実際に彼らとの長く接した経験はゼロでしょうが、 ロバート・ヘア、マーサ・スタウト、スーザン・フォワード等の著書をよく読みこんでおり、 かなり現実に近い精度で、人物描写を成功させていますね〜。 すばらしい。 ただ、大量殺人者やシリアルキラーはアメリカでも非常に数が少なく、私も実際に会えませんでしたので、 (大概のサイコパスは犯罪を犯さない。または少人数を殺す) 日本にいながらでは仕方がないですね。 惜しむらくは、「社会病質者の目」ですね。 実際に彼らに会えば、その「目」がかなり印象に残るはず。 普段、朗らかな笑顔で誤魔化していても、ふとした拍子に垣間見える、あの「目」。 それが蓮美にはない。 加えて、彼らの怒りの表現。 社会病質者が持つ、唯一の感情、それが怒り。 自分の思い通りに行かなかったり、相手を操作する時に使う、 激昂しているにもかかわらず、決して興奮せず(普通の人は、怒りは生理的な変化を伴う) あの「スイッチを切り替えるような」冷たい怒り。 蓮美にはない。 その2点が、実際に社会病質者を知る者から見れば、 非常に違和感を覚える描写でしたね。 読み物としては、非常によくできていると思います。 | ||||
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楽しみにしていましたが、届くのが遅かったのが残念。内容は残酷でタイトル通りでした。 | ||||
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