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悪の教典
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悪の教典の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全492件 361~380 19/25ページ
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本来、本当の人間の怖さや人間が怖がるものは何か、を知りつくした作家です。緻密な調査や取材のもと、物語を構成するからこそ、そのリアリティに読み手は否応なしに引き込まれます。だからトイレに行けなくなるほど、コワイのです。しかし今回の作品は何でしょうか?あまりにも陳腐すぎる。主人公は天才的に頭が良く、運動も出来て、人気もある教師と言う設定ですが、行き当たりばったりな行動を見るにつけ、頭はメチャクチャに悪いとしか思えない。キャラとしてはむしろ、「男前で体も強靱だが、頭が足りない残念なヤツ」で、妙に女(セックス)好きなのも、俗っぽく、中途半端。同じ大量殺戮なら、バトルロワイアルの方が、何倍も死への恐怖感や、追い込まれ感を共感させられる。生徒のキャラも一人づつ丁寧に書かれていて、賛否両論あるけど、自分は青春群像として読むことが出来た。この物語にも同様の試みが感じられるが、全く書き込み不足。いやー、本当に貴志祐介が書いているのか?と思うほど、雑で残念な本でした。これが2010年のこのミスや文春ミステリーで1位になっているのを知って、また驚き。ひょっとして、私の読み方がおかしいのかとも思ったけども、同意見のレビューもあったので、これは好みの差なのでしょう。もし貴志祐介が初めてであれば、「黒い家」「天使の囀り」「クリムゾンの迷宮」などをまず読まれることを、おすすめします。これらは抜群におもしろいので。貴志祐介のファンだからこそ、この厳しいレビューをおゆるしください。 | ||||
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頭の良いサイコ教師が邪魔な存在を次々消していくが…といったストーリーだけど前半は冗長、後半はバトルロワイアル風味で斬新さに欠ける印象。 著者の本を読むのは10年ぶりくらいで「新世界より」とまとめて読んだのですが作品としては世界観が作りこまれている「新世界」のほうが面白いかと、年月補正がかかっているかも知れないがサイコを感じるなら「黒い家」のほうが俄然面白いし、ストーリーを楽しみたいなら「クリムゾンの迷宮」が一番で昔の作品のほうが面白い気がします。過去の本のせいか著者はバリバリのホラー作家のイメージが強いので、こういった中途半端な悪人よりは極悪非道の人間を描いて欲しいです。 そういえば過去に著作が何作か映画化されていましたが、最近映像化されたという話を余り聞かないですね、「クリムゾン」なんかは映画にピッタリな内容だと思うし、その他の作品も2時間弱の尺でまとめるには丁度いい内容ばかりですから何かされないものですかね。 | ||||
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貴志祐介の本は、「クリムゾンの迷宮」が一番好きかな。 「悪の教典」、まあ読みやすいし、貴志さんの他の作品が好きなら読んで損はないと思う。 ただ、他の方も書いている通り、頭脳明晰、天才的な犯罪者のはずの主人公の詰めの甘さ、行き当たりばったりな行動に、あまり魅力を感じられなかったな…よく今まで捕まらなかったなってくらい回想シーン等の犯行も粗い気がする。 うやむやになってしまった伏線もあって、なんとなく消化不良。特に生き残ったカラスの「ムニン」は、終盤絶対に主人公に復讐すると思って、再登場を期待してたら、主人公の幻覚にだけ登場って… また、最後に追加されてる「秘密」はともかく、「アクノキョウテン」は、完全に蛇足。 | ||||
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全体的に設定がラノベ風味。 過剰さが目立ち、リアリティが無いために、 ホントに高校教師がサイコパスだったら怖いッ!!という ゾクゾク感が味わえなかった、残念。 なんていうか、もうちょっと、 「いるいる、こんな奴!」と思える登場人物にできなかったのだろうか。 読んでいてメインの人物に「何?この設定」と思ってしまうと 物語に入り込めない。 そういう意味でバトロワは案外とよく出来ていたのだな、と実感。 アメリカの大学でMBAを取得とか、銃が扱えるとか、 いろいろ主人公に能力を加えているわりには 最終的には主人公の頭の良さが伝わってこないので、 作品全体がものすごく軽い雰囲気になってしまっている。ホラーなのに。 貴志祐介って、こういう陳腐な設定をする作家だったっけ? と思った。 ストーリーの流れは上手い。 上手いから余計に、変にラノベ風にキャラを立たせているのが 悪いほうへ作用している感じでもったいない。 | ||||
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貴志祐介ワールド全開です! 10年ほど前、知人から薦められて貴志さんの「黒い家」を読みました。 その当時、ここまで完成度の高いホラー、サスペンスはないのではないか!?と大げさではなく思いました。 それをきっかけに、ホラーやサスペンスの本を読み漁っていました。 しかし、申し訳ないことに、「ISOLA」を読んで(刊行はこちらが先ですよね。)自分の肌に合わなかったため、貴志さんの著書からは自然と離れていきました。 そんなとき、本屋さんでプッシュされていたこの本を本当に偶然見かけ、何気なく手にとりました。 最初の方をぱらぱらめくってみると、学校の先生の話がつらつらと続いていたことから、この内容が何でこの「悪の教典」というタイトルになるのだろうとついつい好奇心が湧きました。 ただ、その時はまだ、読みかけの本があったため、購入には至りませんでしたが、後日いよいよこちらで購入! 本書も分厚いですが、ハードカバーと違いって一分冊ですから、なんとか持ち運んで電車で読みました。 まぁ、読んだ方なら分かると思いますが、通勤電車で読む内容ではない気もしますが。 他の方のレビューにもあるように、確かに後味がよくないかもしれません。 でも、天才ゆえに壊れ気味の主人公には、ひどく人間味を感じます。 凄惨な内容の中にある、主人公の人となりに、魅力を感じます。 私と同じように、「黒い家」を読まれた方で少しでも面白いと感じられた方であれば、本書ははまると思います! おかげで、現在貴志さんの著作を片っ端から読んでいるくらいです。 | ||||
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貴志さんの作品は読んだことがなく、書店に平積みになっていたので買ってみました。 文章の流れがよく、スムーズに読むことができたので2日ほどで読了しました。 ただ、内容としては悪い意味で予想通りというか、個人的には最後にどんでん返し、 みたいなものがあってもよかったと思います。 それでも、中盤以降の話のテンポはとてもよく、先が気になって 手が止まることはありませんでした。 期待が大きかっただけに若干物足りない気もしますが、買って損はなかったと感じます。 | ||||
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新世界よりを読んで期待したのですが、現役の高校教諭から言わせてもらえば、全てが荒唐無稽の駄作です。 | ||||
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ある日本屋に行ったら小説のランキングのコーナーでこの本が上位に入っていたので気になって買っちゃいました。表紙や帯の文章にひかれて1800円も払ってしまいましたが…。正直いって、あまりおもしろくなかったです。微妙。とにかく微妙。ミステリー要素がない。ホラーって感じです。とにかくホラー。主人公がイケメンで生徒からも先生からも人気のある優しいイケメン教師、でも本当は非道で凶悪な人間、というのはわかりました。最初はカラスを殺すことから始まり、次は人を殺し、次は生徒たちとも性関係をもってしまう。まだ途中までしか読んでいませんが、正直飽きています。イマイチ生徒たちの会話もリアリティがないし…もっと学校の中の様子も書いて欲しかったです。私は買って損をしました…。しかし評価は人それぞれだと思います。 ホラーとかエロとか殺人とか、ただそれを盛り込んだだけってカンジ。 | ||||
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第1回山田風太郎賞受賞作品 主人公は容姿端麗、頭脳明晰な人物であり、人を掌握する術が非常に高い高校教師 しかし、彼は他人への共感能力が欠如しており、問題を解決する際に安易に犯罪に手を染める 自分に都合の悪い人物は排除し、人をコントロールする様はボードゲームのプレーヤーのようでもあり、「ダークゾーン」を彷彿させる また、この突き抜けた展開は高見広春著「バトル・ロワイヤル」を思い出してしまったが、「バトル・ロワイヤル」は強制された惨劇でした しかし、本著は自分から引き起こした惨劇でした そこには葛藤が無く、壮絶さが際立っていました ノベルス版には短篇「秘密」、「アクノキョウテン」も収録 | ||||
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上巻は読んだらすらすらとページが進みました。 主人公の頭の良さをフルに活用してるところが良いと思いました。 エロい描写も貴志作品ぽくていいです。 | ||||
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下巻の駆け足感半端ないですね こういうジャンルは嫌いじゃないものの あまりにも主人公の心変わり(もう一人の自分)?してからの狂気さになんだコイツわ…(笑)と思いました 後味悪かったです。 | ||||
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数日おいて読むということができない一気に読める本。 前半は学校で起きるさまざまな問題に対して主人公が対処していく。 後半は主人公VSそれ以外の人々の戦い。 この本を読んでいる最中は、カラスをみると「フギンかムニンか」と思った。 読後はともかく、一気に読める本を探している人にはおすすめ。 | ||||
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本書の主人公の蓮見は優れた知能をもち容姿端麗で生徒にも人気があり、 保護者や同僚からも評価されている高校教師だ しかし実際は他人への共感能力が全く欠如したサイコパスで 過去にも多くの事件を起こしているが頭脳明晰な主人公は罪に問われることもなく 今の職場の高校でも次々と悲惨な事件を起こしていく 本の中で主人公の天才っぷりを色々なエピソードで語られるんだけど 正直僕には主人公の蓮見の行動を見てるとどうもそんな優れた知能をもった 魅力的な悪人には見えなかった だって主人公のやってることって自分の目先の利益のためにやった悪事が バレそうになってそれを隠すために事件を起こすってパターンだけなんだもん まるで子供がついた嘘がばれないように苦し紛れに嘘を重ねていくみたいに。 主人公は普通の人とは違い問題の解決のために殺人という選択肢を排除しないだけ というようなことを言うんだけど、サイコパスではあっても快楽殺人者じゃないみたいだし、 そんなに天才なら殺人なんてリスクを起こさずもっとうまい解決法を 思いつきそうなもんだけど あと後半でそんな主人公が殺すことに躊躇して自分でも混乱するシーンがあるのに その後の展開で何も活かされてないのも気になった。 あれだけ非道さを書いた後に感情の芽生えみたいのを描くならそれなりに書き通してほしかった。 主人公の怪物性がよくあるトラウマ的なものでなく生まれつきのものっていう設定は個人的には良かったと思う。 色々不満な点を書いたけど、これだけのぶ厚く陰惨な小説をスラスラと読ませる 著者の力量は確かで、エンターテイメントとして優れた小説だとは思います。 あとハードカバー版は上下巻に分かれてるのに対して本書は一冊にまとまってて 値段も一冊分で済むので、ハードカバー版のとき興味はあったけど 手が出なかった僕のような人にとってはありがたかったです。 | ||||
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夢中になって読みすぎて 首と肩が固まってしまい ました! もう朝だし。笑 いや-おもしろかったです。 私は読むのが遅いのか 上下巻読破するのに 五日かかってしまいました。 学校が舞台なので登場人物が 多く 「この子、誰だっけ」 とページを戻って確認したり して読んだからだと思い ます!! レビュー見てると 賛否両論ですね。 でも私は良かったと思い ますよ☆ハスミンの設定や 行動に疑問符をつけられてる 方も多いですが。。 人間って、どんなに 完璧な人でもミスはするし 落ち度もある。 矛盾もあるし、 その日によって気分や思考に ムラがあるものです。 いくらサイコパスでも。 だからハスミンのなぞな 部分を見た私は、 よりハスミンを生々しく感じ られて鳥肌がたつくらい 怖かった↓電車に乗って いるとき、外食を しているとき、 家族で遊園地にいるとき、 どんなシーンでも ハスミンのような人間は いるのではないかという 恐怖です!まさか自分が 殺されるなどとは思って いない、この本の生徒たちの ように私はハスミンのような サイコパスには無防備な 草食動物のように見えて いるのかもなと思うと。 自分の大切な人を守るために 私には何ができるのか。 どんくさい私は、 きっと、あっけなくやられて しまうのでしょうが、 せめて大切な人だけは彼らの 毒牙にかからない ようにと祈るばかりです。 考えすぎだということは ないと思います。 いまの時代、 何があるかわかりません。 さすが貴志さん。 恐怖を書かせたら右に出る 人はいませんね。 | ||||
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賛否両論あるみたい ですが私は良かったと 思います☆ あっけなく死にすぎって言う 人もいますが 実際、人が死ぬときって、 あっけないもんやない ですか? かえって、なかなか 死なないのって不自然。 これはバトルロワイアルの 故深作監督が言っていた 言葉です!はよ死になさいと 演技指導されたとか。 あっけないからこそ読み手は ショックを受けますΣ(ノд<) 個人的には大好きな ○○くんには死んでほしく なかったから非常に ショックで。 あっけなく散った未来ある 若者に思いをはせながら ハスミンへの憎しみを 募らせていった冬の 夜でした!! | ||||
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いままで読んだ本の主人公の 中で一番嫌いな主人公。 好きな登場人物が 彼ハスミンの手に かかった瞬間から大嫌いに なって読むのが苦痛に。 しかし続きが気になって ページをめくる手が止まら ない! さすが貴志さん。 おもしろいし読みやすいし 買ったことに後悔はして いませんがスゴくスゴく 後味の悪い作品。 もう一回、読む決心が つくのは何年か後のこと だろうと思います。 しかし。。サイコパスでは ないですが自分に都合の悪い 人は邪魔に思い場合に よっては携帯のメモリーから 簡単に削除したり職場や 学校で目障りな人を 蹴落とし追い出したり。 周りを自分の好きな人や 都合のいい人で固めるなど 誰しも心の中にハスミンが いるのでは。 「カウンセラーは無意識に 性善説にのっとった思考を しているため悪い奴から 見たら、そういう人はカモに しやすい」 と記述があったのです。 確かに自分は正義を貫いて 生きていこうという姿勢で いて、どんな悪人も本当は 悪い人ではないと思っている から、まさか、 そんなヒドいことは、 いくらなんでもしない だろうと思っているし 簡単にだませるでしょうね。 私も、たまにカモになって しまうので今回、 気づかせていただいて 感謝しております。笑 自分の身は自分で 守らなきゃ。 共感するのも大事だけど、 いろんな人間と 共存していかなければ ならないのだから、 もっとプロファイリングも 勉強しよう。 共感できない悪い人なんか いないという考えは ハスミンと表裏一体。 悪い人を排除しようとしてる ってことは邪魔な人を 簡単に消そうとする ハスミンと一緒。 悪い人も良い人もいる ってことを認めた上で自分の 人生を生きていく ための知恵を身につけ なきゃなと思ったのでした。 大変心に響いた本( ^∀^) | ||||
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少々分厚いのを我慢出来ればお金にもスペース的にもお得品といえる。一応巻末に本当に短い短編もついてくる。 <ネタバレありかも> こんなことを職場でいうと問題がでそうなのでここでしか書けないが、主人公がどうしようもなく魅力的である。 この本はつくづくこれに尽きると思う。逆にこれを受け付けない人はとことんダメだろうなとも思う。 この主人公蓮実先生、あきらかに人格に問題があるのだが、狂っている訳ではない。むしろ頭脳明晰でただひたすら自分本位なのである。 ショットガンでぶち殺しまくる前段で、日本の銃規制の危険性を本当に本気で憂慮してみせるところはお気に入りの描写。 自分の障害は徹底して排除する。もちろん手段は問わない。 しかし誰の手も借りず(利用はするけど)自分の知力と腕力だけで頑張る姿についつい応援さえしてしまう。 気がつくとその理不尽なまでの自分本位さと前向きさに魅了されている。 悪党のありながら魅力的である由は、 jojoの4部に登場するシリアルキラー「吉良吉影」に少し似ていると感じる。 「わたしは『生きのびる』……平和に『生きのび』てみせる。わたしは人を殺さずにはいられないという『サガ』を背負ってはいるが…『幸福に生きてみせるぞ!』」 蓮実先生はもう少しクールな感じだけど読中このフレーズが頭の隅でリフレインしていた。 | ||||
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「新世界より」は長かった。 未来小説では、ある程度世界観を共有しなければいけないので、仕方ないのですが。 この作品も長い。 ノヴェルスで一冊になったと聞いて購入を決めましたが、分厚すぎて電車じゃ読めません。 (もともと貴志さんの作品は、流し読みすると意味不明になりやすいので、移動中に読むのには向きませんから。) いまどきの高校生の生活を枚数を割いて描写しようとして、結局リアリティが欠如してしまった感じです。 それでも読み切らせるのは作家としての筆力なのでしょうが、もちっと削ぎ落としても作品としては成り立つはず。 それも筆力だと思います。 徹底して主人公の「蓮見」視点から書き込んで良かったのでは? このミステリーがすごい!! も何だか定番化しちゃいましたね。 | ||||
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分厚すぎて電車に持ち込むのも開いて読むのも大変w京極夏彦かよ!?と1人突っ込みを してしまう厚さ。これは複数冊に分けてよかったんじゃないかな。持ち辛い・・・ 裏表紙の宣伝文句の内容が全然感じられない序曲。嵐の前の静けさではないが、一見平穏な 風景のなかですこしおや?と感じさせる情景がちらほら混ざるところから、事態は急直下に進み、 最後は寝る間も惜しんで一気に進む。後半は少し前にはやったサバイバルゲームを感じさせない わけでもないが、さすがに貴志先生で、読んでいて飽きが来ない。クオリティの高さは変わりない です。買って損はありません。お勧めします ここから先はひねくれ者?の個人的感想(ネタバレあるかも) 新世界より もそうだったので気になったんですが、貴志先生の主人公級の女性は、好感が持てない。 インテリぶっているわけではないのに、なんだか自然と特別扱いな雰囲気が鼻につきます。 今回私が最後まで不満だったのはヒロインの女生徒。主人公の教師に疑問を抱き、グループで本性を 暴こうと試みる?のですが、まさに薮蛇となる結果。最低限グループ内で一番反社会的なメンバーは浄化 されますのでそれで多少溜飲は下がりましたが、引っ掻き回してその結果クラスの大量虐殺が生じたのに 贖罪が全然感じられない。臭いものに蓋ではないが、突かなければ上辺上の平穏はあったし、彼女が敢えて 突く必要性が感じられない。それで事件の後、後悔しているかといえばあまりしていなく、犯人に捕まって ざまーみろな発言を行いますが、敵討ちだとかなんだ言う前に、好奇心で周りの猫殺しちゃったんだから ざんげの一つでもしてくれないと私としてはストレスが溜まってしまう。とりあえず是非とも殺して 欲しかった登場人物にノミネートしていたので、本当貴志先生は能力ある女性に対してストレス溜まってるのに 頭が上がらないのかなぁ、と思ってしまいました。まあ、最後に恐怖を感じている描写があるのでそれで 我慢します。作品とか凄い好きなのになぁ・・・ | ||||
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ここ数年の貴志祐介の作品では、空前のヒットとなった『悪の教典』。 顔も良く、人当たりも良く、責任感も強く、生徒にも同僚にも信頼されている教師、 その素顔は、他人も、友人も、両親でさえも完全犯罪で抹殺してしまう稀代のサイコキラー、蓮見。 赴任先の学校で自分だけの「王国」を作り上げようと、幾重にも策略を巡らし、 自身の障害になりそうな人物は巧妙な手口で排除してしまう。 蓮見は、貴志祐介作品の殺戮者の中では、随分スマートなキャラクター。 過去の作品の殺戮者達は、生臭い、人間だけど獣じみたおぞましさを持つ人物ばかりだったのに、 この蓮見だけは、一切人間らしさを感じさせない、無機質さが逆に不気味である。 この先、彼が自分の生徒達を更なる毒牙にかけ、どのように貶めていくのか、想像するだに恐ろしい。 直感で蓮見の闇を見抜いた片桐さんと頭の回転が速い早水君がどこまで蓮見の秘密に肉薄できるのか、 それだけが唯一の救いの鍵だろう。 | ||||
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