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写楽 閉じた国の幻
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写楽 閉じた国の幻の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 1~20 1/3ページ
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沢山の方から様々な評価を受けている本作ですが、個人的にはとても楽しめました。 そして私自身初めての島田総司作品でした。 確かに冒頭の事故の必要性や表現に違和感は覚えますが、ではお江戸編の力強い粘りや世界観、現代編のテンポを煽らざるおえないノリ(ここは江戸っ子気質をうすくレイヤーさせてるのかな?笑)など、トータル的に壮大な写楽の謎への足掛けとする出だしの代替表現は?となると、絶妙なバランスを保っているのではと感じざるおえませんでした。 残された伏線の曖昧さも写楽という難解テーマへの、ストーリーの余韻としては小気味良い気がしてます。 と言うわけで、個人的には島田総司の考える新説写楽を投影した、荒削りでパンクな全体バランスでとても楽しかったです。 | ||||
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島田荘司の全作品コンプリートを推進中。島田荘司の『写楽 閉じた国の幻』を読了した。2010年6月20日リリース。構想20年の作品である。 何と言っても心惹かれるのは、通常は島田荘司が仕掛けてくる『謎』を解くことを楽しみとして読む訳だが、この作品は、『わずか10ヶ月間の間、突如として登場し、突如として消える写楽とは何者か』という歴史的謎を島田荘司自身が、解き明かしていく、という点にある。 当然ながら、すでに多くの人がこの謎に挑戦している。そして、最後発である島田荘司は、それまでのそれら謎解きを深く研究し、いつものように全てを貫く太いロジックで帰結させる。本当に唸ってしまう。 読む出す前は、小説ではなく、ただその謎解きをひたすら書き連ねた一冊かと思っていたのだが、ひとつの小説の形を完全に形成しながら、現在と江戸期を行き来しつつ、詳細にその太いロジックに至る経緯をほぼ全て盛り込んだ上で帰結している。もう、唸るしか無い完成度だ。 『謎を解く』ということは、ここまで詳細に時代背景やそこにいた人々を理解し、残された証跡やそこで主張されている事柄を突き詰めていくことなのだ、と感じさせてくれる。 特に書き出した当初は、寛政六(1794)年に、この謎解きの基礎となる事象があったかどうかの確認が成されていなかったことがあとがきにも書かれていて、それに『必ず命中しているという強い確信』があったというのにも驚かされた。 そして、物語の舞台となっている場所が、ぼくが大学生時代に過ごした場所で、出てくる店や場所の名が聞き覚えがあるところばかりだったのも愉しかった。そうか、あそこはそういった場所だったのか、と知る喜びは大きい。 個人的に、この作品は島田荘司の最高傑作だと思う。類無き謎解きの見事さと構築力に圧倒されました。 | ||||
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いわゆる「写楽は誰だ??」という問いに対して真面目に立ち向かうのはほぼ結論が出た感じなんですよね。(なんか寂しいです)。謎(夢)が一つ消えちゃいました。 そうやったら、この「写楽は誰だ??」という問いではなくって、ほなら写楽って「誰やったら面白い??」という奇想天外な発想の展開があっても面白いかなと・・・僕はそっち派ですね。 そういう意味ではこの本は面白い。天才池田満寿夫さんの視点もものすごく面白かったけれど、今回の発想はどこまでが事実でどこからが仮説(妄想?)なのか?? オランダの江戸への上京?の年号って正しいのかな??興味あります。 僕は、まず現代版の方ばかり先に読んでしまいました。小説的には未完成かなと思います。女性の大学教授の狙いって何なのでしょう?回転ドアの話とか、子供さんの事故の話とか必要だったのかなと思って読んでました。 この本10年前に購入して積んでました。一応「写楽」って名前がついておれば買ってますんで。コロナのおかげで積読から読書になって、時節柄ちょっとはましなこともないとね疲れてしまう。 読み終わって、やはり思うことはキーパーソンの蔦屋重三郎の心の中かな。 | ||||
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とても良かった。 評価低いのはもったいない。当時は好評だった記憶があるが。 おそらく歴史ミステリーに真実を求め過ぎるむきには小説として楽しめないのかもしれない。史実の隙間を資料の解釈と想像で埋め、かつ楽しませるのが小説家の仕事だから、良い仕事してると思いますがね。 | ||||
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浮世絵師,東洲斎写楽の謎に迫る本です。 写楽の謎について,オランダ人のスケッチを元に歌麿のしきうつしを経てでき上がったとする流れは,写楽自体やその周辺の不可解な点や残された資料に一応の説明をつける格好になっています。 小説という形でもあったためか,臨場感がありましたが,小説として落としどころのないまま終わるポイントもありました。 挿絵や解説図など一切ないので,ネットで実際の絵や当時の地図を見ながら読み進めると時間がかなりかかりました。 | ||||
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島田荘司氏が構想20年の元、写楽の正体に挑む歴史ミステリー大作の下巻。 この下巻はほぼ上巻とは異なって写楽の正体に挑む歴史交渉がメインであれよあれと言う間に著者の筆致により写楽の正体が明かされる。 歴史交渉的云々の批判はお門違いである。島田氏ならではの論理により本書でこうだと断言したならそうなのである。 前半のエレベーター事故なども最後にテーマに沿ったものであったと納得させるが、著者も後書きで書いているように、前半の事故や妻との関係や裁判がほったらかしにされたまま終わるのはやや消化不良気味か。 | ||||
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ミステリー作家の島田荘司氏が構想20年のもと、浮世絵師の写楽の正体に挑む歴史ミステリー大作だ。 写楽を取り込んだミステリーと言えば高橋克彦氏の江戸川乱歩賞受賞作の写楽殺人事件があるが、それらとはどう異なる趣向で決着をつけるのか。 この上巻は前半100ページ以上かけて主人公の息子の不慮の事故にかなり費やされており、いつ歴史ミステリーになるのかと思わせるが、いつの間にか写楽の謎にスっと移行しているのは島田氏ならではの力技だろう。 後半には一部江戸編が入ってきて、当時と現代から謎を探る構成が見え出してきた頃合いで下巻へと続く。 いつもの大掛かりな不可能トリックは捨てて純粋に歴史ミステリーに挑んだ島田氏の異色作である。 | ||||
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Reader Store版で読了。 ジャンルとしては「時の娘」式の歴史推理ですね。半分までは比較的容易に見抜けるけど、 その先がわかりそうでわからない着地点がなかなか見事。島荘節でページが捗る捗る。 それだけに、「え、これで終わり?」と唖然。山田正紀さんの女囮捜査官並みの伏線放置。 あとがきによると、長くなりすぎて端折ったんですね。そういう点で不完全なことを承知の 上で読むべきでしょう。 それにしても、最近「美人画」とか「美人」という文字列が見えると寒河江智果さんが どうしても頭に浮かんでしまって…… | ||||
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読みごたえあり。 ........................TS | ||||
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読みごたえあり。 ........................TS | ||||
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浮世絵を研究する元大学教師が息子の事故死をきっかけに人生が一変し、『写楽』探しが始まる。研究者の中ではすでに解決済みとなっている写楽の正体を島田荘司が登場人物を通じて大胆に推理をする。通常小説は作者が神の視点で登場人物を動かし、ストーリーを展開させているが、本作では作者自身の写楽探しが小説の中で展開され、ストーリーの中に作者が感じられる。一方でエンターテイメントとして申し分なく面白い。読むのを止められない。 謎を解明する主人公と並行して蔦屋重三郎と写楽との邂逅と交流が描かれているが、それだけで十分小説として成立している。むしろ現代篇は余計だというレビューも少なくない。しかし現代版がないと、作者が一番伝えたい仮説と推理が面白い虚構となってしまう。作者はそれを良しとしなかったのだろう。 結果として二作分の密度の作品を一篇の長編に収めることになり、現代篇はいささか中途半端な印象を与える。息子の事故死の顛末、冒頭入手した写楽作を思わせる肉筆画の正体、重要人物の謎めいた発言など回収されない伏線が少なくないのだ。その点は作者も認識しており、尺の問題でどうしても削らざるを得なかったようだ。しかしそんなベテラン作家らしからぬ荒削りさは、どうしても自説を物語にのせて書きたい、という新人作家のような情熱を感じる。あとがきで作者はいずれ続編を書き、本作を完結させたいとしている。読者としてはこれらの結末を読んでみたいと思う反面、未完の傑作としてそのまま完結してほしいという気持ちもあり、いささか複雑である。 | ||||
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This book's greatness is this makes readers notify that it's very important to change an angel to see something in a different point from the conventional view. Also the goodness is as a literature this book is also very inspiring. Hope that the author write a continued content in the near future. | ||||
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Like the style of logic which back-bones this literature. This gives readers another logical and detective perspective which hadn't been thought from conventional side. | ||||
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島田荘司には珍しい純粋時代ミステリ、大仕掛けのトンデモトリックで一世を風靡した人だが、美術史ではほぼ結論が出た写楽の正体に挑んでいる。大ぼらというか今まで誰も言わなかった説を提示してくれる。島田ファンはもちろん浮世絵ファンにもお勧めする。 | ||||
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写楽の正体についての内容は面白かったのですが わざわざ小説風にして、また、その組み立て方がどういう 意図からだったのかがよくわかりませんでした。 | ||||
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これは無論小説です。作者はその中に写楽=外人説を主張して世に問うています。非常に良く出来ています。現代での探求とともに江戸時代の想像の世界とが並行して進みます。本人も最後に書いていますが、総ページ数の都合で端折った部分もあり、最後は安易で結末は不満の残る内容です。それは筆者も同じ気持ちの様ですが。六本木ヒルズで実際に起こった大型回転ドアの、事故の被害者の父が主人公で、学者で写楽を調べます。私が判らないのは何故この事件を取り上げたのかと言う事です。ドアのメーカーも文字の読み方を変えただけで、そのままですし、日本の物作りを糾弾するなら、もっと突っ込む必要もあるでしょう。またこの場でない他の場所でも良かったと思います。このような中途半端な取り上げ方は、遺族にとっては悲しみ以外の何物でもありません。その意味でもこの中途半端な終わり方は、不満というより許せない気がします。最後は才能のある人が世の中には大勢いるんだなーとの思いです。 | ||||
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島田荘司の大ファンだからっていうのも多分にあるのかもしれませんが、僕はとても楽しめました。 (たしかに、あまり先生の本を読んでない人には取っつきにくいだろうなって思いましたけど。) 内容ですが、この本の通りのことが実際にあったのじゃないかと思えるくらいの説得力があります。 下巻の途中からは先が知りたくてページをめくる手が止まらなかったです。 ただ、写楽の錦絵をほとんど知らずに読んだのですが、事前に知識を仕入れているほうが面白かっただろうなとちょっと反省。 他の方も言ってますが、子供の事故のくだりが必要だったとは思いにくいので星一つ減点にしました。 | ||||
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これこそ真説と思わせる、当時の資料の扱い方と分析力に脱帽!! | ||||
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good book. it was a very good to read. the book characters are seamingly well crafted. the story line is also good must read the book especialkt bom overs | ||||
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導入部に少し無理があったかもね。内容は非常に面白く読んだ。 島田荘司の作品としては今までのイメージが払拭された。 | ||||
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