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写楽 閉じた国の幻
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写楽 閉じた国の幻の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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写楽の本との紹介があったから買ってみたが、初めの部分以外120ページぐらいまで自分の身に起きた話が延々と続く。 何故この本で書かなければならなかったのだろう?最後まで読んだらこの疑問は溶けるのだろうか… でも、読む気にならなくなってしまいました。残念です。 | ||||
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写楽の正体を突き止める歴史ミステリ小説だが、フィクションといえども、過去の先行研究や研究者への敬意が微塵も感じられず、仮説の出来以前にこの著者はどんな意図があってこんな本を書いたのか、その見識を疑いたくなってくる。自分の考えの正しさを強調するために既存の研究や専門家の定見を攻撃してみせるのはこうした書籍では常套手段だが、限度が過ぎるのは読んでいて気持ちがよいものではないし、学界や専門家を誹謗することでしか説得力を持たせられないのかと邪推してしまう。 著者は美大卒とのことだが浮世絵の専門家でもなんでもない。もしかして現実とフィクションの区別が著者自身もつかなくなっているのではないか。突飛な珍説が嫌いなわけではないが、先行研究への敬意がないトンデモはただのヘイトである。百田某や明智某、あるいは「教科書が教えない〇〇の真実」のような、書店に大量に並んでいる俗流歴史本と同工異曲のレベル。出版社もよく売れると判断しているからこうした書籍の出版をやめないのだろうが、自分たちがトンデモ歴史の氾濫を助長して、結果的に読者にデタラメな情報を与えているという自覚は持っていただきたいものだ。 作中の説は写楽のデビュー時期と出島商館員の江戸参府が一致するということがほとんど唯一の論拠らしい論拠であり、その他はこの説を成り立つようにこじつけの説明を並べ立てたという程度で、これでは学界ではとても通用しないだろう。しかし、江戸編はさすがに読み物としてよくできていて、これなら現代編がなかった方がずっとよかったのではないだろうか。 | ||||
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冒頭から子供の描写が信じられないほど下手。 とても名のある作家とは思えない。以下略 | ||||
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期待外れ..。 | ||||
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単行本で一回読んでいたものの再読、その下巻。 本書は江戸編が歴史のIFを描いた時代劇としてとても楽しめた一方、現代編の写楽検証が初めからゴールを決めてコースを作っている感じで残念でした。 歴史のトンデモではよくある手口ですが、有利な材料を並べて、不利な材料をスルー。現代の美術研究者を上から目線でさんざんこき下ろしているんですが、事実の確認がおろそかなので、ブーメランになってぐさー、みたいなことになっています。こうしたものでもころっと引っかかる読者がいるのは困りもの。歴史のIFだとか知的な遊戯だとかおっしゃる向きもあるようですが、それなら節度をもってやっていただきたいものであります。 現代編星1つで江戸編星4つ、星の数は2~3個でいいかな…とも思ったのですが、考えが変わったのは巻末付録の扱いで「オランダ商館日記」の記事が掲載されていたから。長崎を出発するところから始まっているのに江戸を離れるところで終わっています。これ、読者に対してアンフェアなのでは? 江戸から長崎までの道中も紹介しましょうよ。あの人たちは大阪の道頓堀で芝居見物するのが通例なんだし。 | ||||
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単行本で一回読んでいたものの再読。 文庫化の際には初出での間違いにこっそり修正がかけられていることがよくあるのですが、本書の場合、結論を述べるとそういったことはほとんどございませんでした。浮世絵の知識といい日蘭交流史の知識といい、いろいろおかしいので、皆さま、信用なさる前に御自身で調べて確かめてみることをオススメいたします。 学者や研究者を安易に誹謗するのはトンデモ歴史の常套手段。写楽に限った話ではありませんが、日本国内の権威や定説をこてんぱんに否定する一方で、外国ではこうだとか、外国人はこういっているだとか、外国の評判を権威にして振りかざすというパターンがうんざりするくらい多いですね。まるで学芸員批判をするどこかの地方創生相のようなやり口です。専門家を頭からバカだの嘘つきだのと決めつけて罵ったところで、そういっている側の主張が正しいという保証はまったくございませんので御注意を。単行本の出版時、読者から間違い指摘の投稿なんかなかったのかしらん。 本書を読んで感心なさっている方も多いようですが、そうした方々には渡邊大門先生のコメントをお送りいたしましょう。 「トンデモ歴史野郎の論理展開は、よく読んでみるとおかしいことに気付く。だいたい史料は読まないし、読めない。最初に自分の主張があって、すべてをそこに引き付けて強引に解釈する。そのため論理の飛躍が多い。自信を正当化すべく、まともな研究者を罵倒する。冷静に読めばわかるはず。注意」 | ||||
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「写楽」に興味があり、書店で書物をさがしていたとき目にとまり、購入しました。 この作家の作品は読んだことがないのですが、著者プロフィールに『人気作品を多数生み出し」とあったので、まるごと信用したわけではないけれども、 とりあえず最後までは読めるかなと……。 大駄本です。 読み始めてすぐ、子供の事故死やら妻や舅の悪口やらが延々と続き、主人公の男の女々しさに気分が悪くなりました。 グチと言い訳のオンパレードがいつまで続くんだと、いったん本を置き、アマゾンの書評をのぞいたら案の定、 どなたかが最初の100ページは不要と書かれていましたが、まったく同感です。 また、この家族エピが最後まで回収されなかった、意味がないと書かれていたので、やっぱりそうかと思いました。 さて、お金を払って購入したこの本をどうしたら読めるか。 プロ作家のプロ作品と思わず、文学学校か同人雑誌のアマチュア作品だと思って添削しながら読もうと思いつき、 赤ペン片手に読み始めました。 5ページ読んだ時点で、赤ペンだらけになり、かえって疲れるのでやめました。 勉強にもなりませんよ。 | ||||
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結構売れているいて評論家連中の評価が高いので読んでみました。 著者の作品は占星術殺人事件で衝撃を受け御手洗シリーズは大体読み、 社会派を気取って以降は読んでません。 写楽に引かれて読む方には駄作、島田荘司に引かれる方には惜しい作品になるかと思います。 著者というか自称リベラル派による日本社会批判および現代日本批判の印象が強いです。 写楽の謎を解き明かすストーリーに六本木ヒルズの事件を無理やり入れ込んだために、 なんだかよくわからない人物描写と展開になった感があります。 提示された新説自体は目新しいものではなく、写楽や浮世絵関係の本をよく読む方には残念なものになります。 ただこのトンデモ説の一種に説得力を持たせる著者の筆力はすごいと思います。 | ||||
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江戸の部分は大変面白いし、登場人物の書き分けも非常にうまいと思います。 ただ、事故があった後の話は会話にあまりリアリティがなく、読み進むのが辛かったです。 謎解きとかはなるほどなんですけどね。 残念です。 | ||||
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結局事故の話と夫婦の話はどうなったの? これが一番の感想です。 写楽の謎解きは大変面白かったです。 | ||||
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正直上巻の内容については必要だったか疑問です。というかこんな構成で良くゴットオブミステリーが本だしたなと。逆に貴重です。何回もクドクドと説明が繰り返されることもありました。これは出版社、編集者が悪いのかな。 いろいろページをさいた事柄が結局下巻では説明なしで終わりました。 ただし写楽の正体についてはしっかりと推理して提示されましたから下巻については満足です。楽しく読めました。 文章自体は悪くないのですが長いうえに放置のまま完結したのはストレスでした。 買わずに図書館などで借りて読んだ方が良いかと。 写楽の推理については面白くて最後ウルっと来ましたが、とにかく無駄に長い。もっとスリムに出来たはずでしょ。 | ||||
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写楽の謎解き合戦に参入するには新作芝居をぶち上げるに限る。さて、それで島田荘司の新作芝居の出来は如何にといえば、前半の意気込みには思わず引き込まれたが、後半、いよいよクライマックス、盛り上がるかと思えば、感興はそがれ、盛り下がった。諸氏の従来の写楽論の検討もつまらなかったし、肝心の作者の新説も珍説とは言わないが、奇説に近いものだった。いずれにしろ、写楽は誰かを証明する決定的証拠は今後とも出ないだろうし、定説になりつつある能役者の斎藤十郎兵衛にしても存在の証明であって、写楽絵を描いた証拠はないのだから、写楽は写楽だというのが正解ではなかろうか。とにかく、作者が自説を登場人物たちに連呼させればさせるほど鼻白む思いがするのであった。 | ||||
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写楽の正体を、ストーリー仕立てにして描いたこの作品。なんだか論文的でつまらなかった。 写楽の正体として、定説であった「斉藤説」を覆すような新説を論理的に解説しているが、 途中から、結論が見えすぎていて、ミステリーとしてあまり面白くなかった。 後半からは、江戸編と現代編をいったりきたりしているが、そのわりに全然話が進まずイライラした。 あと、何度も写楽の解説を繰り返しており、「この説明何回目?」と思わずにはいられなかった。 また、ストーリーも主人公があまりにも勝手過ぎて理解に苦しんだ。 無理やり物語にするなら、むしろノンフィクションで進めて、 作者自身の調査した様子を描いた方が読みやすいし、単行本1巻で済むと思った。 (あとがきの方が面白い理由からも、その方が良いと思うのだが、、) 今後の続編でとんでもないどんでん返しとかがあった場合を含めて2点としました。 また、この作品で島田氏に興味を持った方は、ぜひ「御手洗編」のミステリーを読むことを薦める。 格別に御手洗編の方が、ストーリーとして面白いからである。 | ||||
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とにかく冒頭から最後まで主人公にはなんの成長も見られず、自分勝手な最低人間のままでした。 写楽についての考察はとても興味深いものだっただけに、残念でなりません。 奥さんがとても醜悪な女のように描写されていますが、主人公の人としてあるまじき言動・思考に比べればよほど正常です。 彼女は不妊治療の果てにやっとの思いで子供を授かり、わずか6年で死別するのです。 そのとき、彼女はすでに42歳。再びの出産はとても難しいことでしょう。 おそらく彼女にとって最初で最後だった子供から目を離し、死なせてしまったことを主人公は何も理解していないのかもしれません。 作中の説明では「回転ドアそのものに欠陥があり、事故はいつ、誰に起こっても不思議ではない」とのことでした。 主人公がたとえ息子から目を離さなくとも危険はあったと、おっしゃりたいのでしょう。 息子の頭を押しつぶした悪魔の回転ドア。設計ミス。駐車できない道路。優しくない社会。 息子を殺したのはそれらの悪意であり、それらに比べれば自分の落ち度なんて関係ないと言えるほど小さなものだ! そんな声が聞こえてくるようでした。 最後の一行まで、主人公の更生を望みましたが……本当に残念です。 続編があるそうなので主人公は片桐教授と上手いことやって子供つくって「オランダ人と日本人の合作……お前も写楽だ!」とかやるんですかね。 奥さんはもう一生、血の繋がった子供は持てないでしょうに。虫唾が走ります。 | ||||
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写楽論としてはとても面白かったと思います。 浮世絵についての解説や、写楽はもちろん他絵師の特徴などもわかりやすくかかれていて、知識がなくとも理解できる内容でした。 しかしあくまで小説であり一体どこまでは本当の事実で、どこまでが話を盛っているのかっていうの基準がつかめず逆にもやっとして終わってしまいました。 写楽論としてはすごく興味深いのですが、小説としてはエンターテイメント性にかけているように思えます。 まず私も導入部分の子供の事故は不必要に思います。 教授との出会い方はほかにもいろいろと作れたと思うし、途中から子供のことを完全に忘れて研究に没頭する主人公に嫌悪感が出てきてしまいました。 論文を少しでも大衆向けにしたくて、物語要素を無理にほりこんだ感がぬぐえない感じでした。 現代編が本当にまじめに研究している分、江戸編がさもそれが正解のように町民が動いていくのも興ざめしていまい、 論文と小説どっちつかずになってしまっているように思います。 結局作者は写楽論を語りたかっただけなのでしょうか。 編集社同士の対決はどうなったの? 子供の裁判は?離婚は?? 教授とのラブロマンスをかきたかったの??? ここまで本編の内容を無視するのであれば続編といわず3部作でもいいので書いていただきたかったです。 写楽論が興味深かった分、小説として残念なくらい不完全燃焼の本でした。 小説としては★1ですが、写楽論が斬新で面白かったので★2とさせていただきます。 | ||||
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子供の死が途中からほったらかしになったり、美人大学教授との関係も中途半端だったりと、物語として大切な人間ドラマがあまりにも脆弱です。ほかの方も書いていましたが、写楽の新説としてノンフィクションとして書けば良かったかと思います。もしここで書かれた写楽の正体が、ノンフィクションで書くには証拠が薄いというものであるなら、なおさらこの本を読んだ意味がなくなるのですが…。かつて島田さんの大ファンだっただけに、小説としてはレベルが低すぎる作品をどうして出してしまったのか、不思議な気がするほどです。 | ||||
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序盤100ページほどが、まだ記憶に新しい六本木の回転ドア事故を彷彿とさせる事故の描写に費やされる。実在の事故を小説に取り込んで子供の死を扱っているのが、読んでいてとても不謹慎に感じられる。それでも、わざわざ取り上げる意図があるのだろう、と著者を信用し、不愉快な気分を押しとどめながら読むが、結局、本編の写楽問題にとって子供の死はまったく関係しない。にもかかわらず、子供を亡くしたことで起こる夫婦喧嘩をねちねちと書き続けていく。まったく、不愉快極まりない。ただし、この無駄な序盤を我慢すれば、あとは写楽問題に一気に入り込んでいく。ここからは一転、面白く読めた。下巻に向けて、写楽の正体を知りたくなり、一気読みとなった。その正体についても説得力があった。それゆえ、序盤がまことに残念。下巻の「後書き」で著者は言い訳めいたことを書いているが、ならば、文庫化に当たって大幅加筆するべきであったと感じたものである。読み終わったとき「一体全体、あの序盤はなんだったんだ」という気持ちが非常に読後感を悪くさせた。面白いが、不謹慎で、不愉快で、無駄も多い作品。 | ||||
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何回も同じような記述があって、混乱するし、書き方が嫌。初めてだから慣れないのもあるけど、読みにくい。長いし、子どもの死はそっちのけで写楽が誰か。ばかりで、冒頭の事故の必要性がわからない。構想が長いわりにつまらないので、疲れた | ||||
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・写楽の正体 ・謎の美人教授 ・主人公の対嫁・父親との関係その後並びに体調不良 ・江戸編 どの主題でも一本書けそうな材料を全部一冊の小説にぶち込んだ 結果、ちょっと持ち上げるのが重い大部にもかかわらず、読後感は、 なんだか中途半端に思えてしまう。 それぞれの部分部分は抜群に面白い、もっと先を読みたい、もっと 書き込んでよ思うのだが、お互いの要素が邪魔しあってる。その為 後半に行くほど駆け足になって、あの話題であれだけ引っ張ってお いて放置?と思う点が目に付く。 素直に、写楽の正体を淡々と追う小説か江戸時代の歴史物にして いれば傑作になったんじゃないかと思うと、実に惜しい小説。 | ||||
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写楽探しを題材にした680ページを超える大冊小説である。写楽の正体を決定付けるような証拠は現在ないが、太田南畝の著書などから阿波藩の能役者斎藤十郎兵衛説が有力と考えられている。作者はこれを否定し、新説を唱える。十郎兵衛の周りには絵を描いた痕跡が全くない、というのが否定の大きなポイントになっている。したがって、新しい写楽候補には絵を書いた証拠・痕跡を示さなければならない。著者も写楽の肉筆画らしい資料が出てきた所から話を始める。絵の中の文字を手がかりに正体が絞り込まれていく。だが途中でその資料は怪しい資料ということになり、写楽の活動期間に焦点を当てて、新写楽説を作り上げていく。この新候補が絵を描いた証拠をどうやって示すのだろうと期待して読み進めた。ところがその期待は見事に裏切られる。最後までその新候補が絵を描いていたという痕跡は示されない。これでは斎藤十郎兵衛説の否定はなんだったのか。所詮小説ではあるのだが、こういう題材を取り上げる以上、嘘でもいいから納得性のあるストーリーを展開して欲しいものだ。ましてや著者は納得性が命の推理小説の世界の人なのだから。ついでにもう一つ文句を言うと、この本の最大の欠陥は同じ話題を似た表現のままダラダラ繰り返すことだ。オリジナルは月刊誌に連載されたということだから、単行本にする段階で重複を省き整理統合するのは作家として最低限の義務だろう。著者は後書きの中で、紙幅の制限にため語り尽くせなかったと書いているが、680ページもあるのだよ。冗長な部分を削れば十分書きこめたはずだ。よって、この本はお勧めしない。時間の無駄である。 | ||||
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