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邂逅の森
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邂逅の森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全143件 61~80 4/8ページ
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マタギの生涯のストーリーと言ってしまうとそれまでですが、その主人公のマタギの人生で起こる様々な出来事が生々しく描写されています、読み進むうちに、すっかりハマってしまう本です。性描写も何度も出て電車で読み難いかな。 | ||||
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秋田、山形での「マタギ」の生活を追った迫真のフィクション。物語の構成は緻密ながらも波乱万丈で、主人公のみならずその妻の半生、雪の中のクマ狩り、鉱山での労働などが濃密な筆づかいで描かれている。もう今はない「山の神」を畏怖するマタギたちの山の中での行動に最も迫力があり、手に汗握るとはこのこと、と次々にページをくった。もし映画化されるとしたら、やはり主人公の富治には、若いころの高倉健しか考えられない、か。 | ||||
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マタギとして一人前になる様を描く部分はとても地味ですが興味深いです。他のレビューにもありますが、色恋沙汰はゴルゴ13のHシーンみたいなものです。 | ||||
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第3章を読んでいる時点では、久しぶりに骨太の小説らしい小説にそれこそ”邂逅”したと思い、まだ残り7章もあるわいとワクワクしていました。読み難い秋田弁全開ですが、その分物語に臨場感があって濃密に感じられました。しかし、第4章に読み進むとそうでもないかとがっかりしたのでした。 4章でマタギの話から、鉱夫の話に変わります。後ろの章で主人公は再びマタギになりますし、途中で転職するのも物語の展開の内なのでしょうが、何だか第3章までが一番目の短編という感じです。それを強く助長するのが、話し言葉の違いです。主人公が鉱夫になるのは、マタギの里近隣の阿仁銅山なのに、言葉が標準語かそれにごく近い言葉にがらりと変わります。阿仁の山の中で成人した人が、ある日を境に標準語を操れるはずがなく、ものすごく違和感があります。物語が急に軽くなりましたし、話の作り物臭さが強くなってしまいました。 以降、物語の紆余曲折に沿ってそれなりに楽しめはしましたが、最初の方で感じた期待感を満たすところまで戻ることはありませんでした。 | ||||
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読者を完全に小説世界に引き込み、素晴らしい読書体験をさせてくれる作品だった。 直木賞と山本周五郎賞の受賞もうなずける。 阿仁のマタギ:富治の物語が軸であるが、マタギや鉱山を取りまく当時の時代背景や、集落の慣習・風習が色濃く描かれている点が、すばらしい小説世界を生み出している。当然、これらは物語の背景を成しているだけでなく、そこで生きる個々の人生にも光と影を落していく… その光と影の綾が、緻密に作品として構成されており、娯楽的に楽しめる作品である以上に、人と自然、人生とは、いのちとは、愛とは、深く読者の心を打ってくる作品となっている。 まず、「夜這い」という習俗から、物語の事態が進展していくてんが象徴的だと感じた。作品中にある情事のシーンも一つひとつが意味を持ったものに感じられる。というのも、欲から獣を乱獲する人と、欲から姦通を犯してしまう人が対照的に見える。この作品を通底するテーマに「欲」というものがあると感じられた。この「欲」というのも、ネガティブな意味ではなく、ポジティブなものも含めてである。 「山の神」はマタギの壮大な世界観からのものであるが、このマタギの持つ壮大な自然観、世界観と人間の「欲」との葛藤や対比が、また興味深い点でもあると思う。 勇壮な狩人とであるマタギとその世界観を通して、誰もが持つ人の本質的な「欲」を深くえぐった名作であると思う。 | ||||
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流石に直木賞受賞、第一級の文学作品。 東北の凍てつく雪山のマタギの富治と、もっと、ずっと一緒に居たい、、、 読み終えるのが、いかにも惜しい、 久しぶりの徹夜本。 | ||||
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さすが、直木賞受賞作。久しぶりに、一気読みをした。 取り上げた題材も新鮮だし、岩手在住の小生としては、身近に感じた。 よく取材をし、構成もしっかりしているし、主人公の感情もよく描けている。 | ||||
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もともと評価の高い小説だったので、期待値も高かったのですが、それ以上に面白かったです。 マタギとして生きる主人公の恋や仲間や家族の描写が生き生きとしており、申し分なく素晴らしい。 また、マタギの存在すら知らなかった私にとって、とても勉強になりました。当時のマタギがどのように山の中で生き、里で生活をしていたのかがはっきりと手に取るように分かりました。 | ||||
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●性衝動を契機に、人生から転落する人々 ●ぽっかりと空いた「心の穴」とその変遷 ●「村社会」における、失われゆく日本民族の習俗 上記のようなテーマが、 明治・大正期の東北マタギを通して、 描かれた作品であるという感想を持ちました。 「マタギ」はあくまで、 それを描くためのフィルターとでも、 言えるでしょうか。 したがって、主だった見方である 「東北の厳しい自然と、そこで敬虔に 誇り高く生きるマタギのお話」 という高尚なものいうよりも、 もっと素朴でグロテスクで抜き差しならない、 人間の性(「せい」と「さが」)が主題の 作品であるように感じます。 愛欲の描写に対しては批判も見受けますが、 後者が主題であるからこそ、 その描写も欠かせないのだと思います。 脚色のない生々しい日本民族の本性を、 ありありと見ることができ、 非常に興味深かったです。 終盤、再登場する文枝の人物描写が、 ツルツルと、上手くでき過ぎてる感があったのだけが、 気になりました。 | ||||
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興味のない小説だったが、薦められてなんとなく読んだらすばらしい小説でした。 日露戦争時代くらいの田舎の山奥の話なのに、全く想像つかないうえに接点のない物語なのにありありと情景が細部まで浮かび、寒い季節の山奥のピンした鋭い空気を感じることもできる。 書かれている言葉が、そこのに存在する全ての機微や空気を的確にあらわしている。 小説は現代を舞台にしたものしか読まなかったのですが、この本は違うジャンルも読んでみてよかったと思えた小説でした。 ちゃんとした文学でお腹いっぱいになれる一冊です。 最初は訛り調で書かれているので、とっつきにくいですがそれでも読んでいくと知らないうちにぬるっと引き込まれます。 | ||||
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まだ読んでいる最中なので、評価をしにくいが、良いと思います。 | ||||
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友人に勧められましたが、一気読みでした。 素晴らしい本です。 さすが直木賞と思いました。 | ||||
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本を読んでて良かったなと思わせてくれる作品です。どうしても街にいれば自然と疎遠になりがちなので、自分の人生とは全く違う人生を体験させてくれて勉強になりました。 | ||||
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田辺聖子氏の解説に 「すぐれた文学とは、読み手に、自分のそれとはまったくちがう人生を体験させてくれる。」 とこの物語について書いている・・ マタギという山で猟をすることで生きた一人の人生を追ったこの物語は、途中から読者はまるでその人生を自分が生きたような錯覚に捉われるだろう 少なくない分量のこの物語だが、先へ先へとページを進ませる大きな力があった・・・ 間違いなく傑作といっていいものだと思う | ||||
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確かに読ませるし、面白いと言えば面白い。 しかし、文学作品としては、残念ながら早々に忘れ去られる類の一冊であると思う。 ライターとしての資質はそれ相応に感じさせるが、筆力にリアリティが欠落していて、 文学的な才能には見るべきものがない、とでも言おうか。 要するに、読後心に残るものが何もないのである。 その意味で、田辺聖子による解説は、いくら何でも褒め過ぎの感が否めない。 ストーリー展開の面白さは、文学には必要ないとは言わないが、 描き出される登場人物や自然が、 作者に踊らされる手持ちのコマのごとき印象しか残さないのでは、 文学としての存在理由は、極めて薄弱なものになってしまうだろう。 井伏鱒二や、新しいところでは車谷長吉が直木賞作家だが、 とても同列に論じられる作品ではない。 | ||||
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私は標的しか撃ちませんが、的に対する心の動きは同じだなと思いました。 見えるものに託された、見えないものの想いに、どう対峙するか、ショウブを超えた時にショウブ出来る。自分自身に対して、そうありたいと思います。 | ||||
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山本周五郎賞と直木賞を受賞した作品。 大正〜昭和時代で、超自然的な考えと近代的な考えの混在化した時代。 当時の明暗の文化を描き、自然と人間の関わりを描いた、一人の波乱万丈の人生を送ったマタギ(山猟師)が主人公。 古い時代を描いた作品ながら、2004年に書かれた小説であり、読みやすく分かりやすい。 それでいて当時のマタギがどういったものだったかを興味深く分かりやすく説明しながら物語を読み進められる。 また、仕事にかける情熱や楽しさを上手に描写しながら、当時の文化と上手く絡ませた葛藤を描いている。 性的な描写も多いので、嫌いな人は嫌いかもしれない。 感想としては、面白い。 色々なテーマがありそうな作品だが、自分が一番印象深かったのは、主人公・富治の男の生き様である。 仕事に対する姿勢と、マタギという仕事に対する高揚感や緊張感、そして楽しさ。 一寸先は闇という、何が起こるかわからない展開。結婚観など、どれも様々な感情が交錯していて見ごたえがあった。 また善も悪も登場人物が全員生き生きとしており、個性的でよかった。 全体を通して涙が出たり、手を止めるほど感情が揺さぶられるようなことはなかったが、全体を通して無駄なく退屈せず読めて、全体を通して面白い作品だった。 文章の上手な作品で、続きを積極的に読みたくなる作品。 総合で☆4.2。オススメです。 | ||||
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ストーリーはアマゾンの内容紹介が簡潔に言い尽くしています。 付け加えるとすれば、時代設定が大正〜昭和初期である、ということくらいでしょうか。ひとたび凶作ともなれば娘を身売りに出さざるをえないような、そんな厳しい時代の物語です。 わたしは『山背郷』ではじめて熊谷氏の作品を知りました。 マタギや川船乗り、潜水夫など過去のものとなりつつある厳しい肉体労働のさまをリアルに力強く描き出す筆運びに感嘆しました。 この作者はいったいどういう経歴の人だろう、肉体労働をしていなきゃこの描写はできない、と思いウィキを見てみたところ、理系の大学を出て学校教師や保険代理店業を営まれていたとのこと。 ということは資料と想像力のみでこんなリアルな描写を成し遂げたのか!二度びっくりしたものです。 で、本作。マタギを主人公とした長編、しかも直木賞と山本周五郎賞ダブル受賞というので期待しないわけにはいきませんでした。が、わたし的にはちょっと肩すかしでした。 「リアル職業小説」、あるいは「ジャック・ロンドン風野生の叫び」を期待していたのですが、本作の眼目はむしろ恋愛ドラマ、家族ドラマにあります。内容はむろん異なりますが印象としては『おしん』に近い。 むろんマタギの現場、マタギの生活は主題のひとつなのですが、色濃い描写が味わえるのは冒頭とラストだけです。しかもラストの方はいささかドラマチックで大仰にすぎ「リアル」とは言いがたい。 主人公は鉱夫としても働くのですが、その描写も『山背郷』のレベルには至っていない気がします。 自分の個人的な期待は別にしても、小説としても、なにかちょっと中途半端というかうねりのようなものが、この分量とみなぎる力感のわりに、少ないような気がします。重厚な装いを剥ぎ取れば本作の本質はわりに陳腐なホームメロドラマかもしれません。 でも、もし本質が陳腐だとしても装いは本物です。装いを味わうべし。 | ||||
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読み応えがあり、素晴らしい作品です。 数人の方に紹介しました。 | ||||
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現代人がわすれた生への追求。面白すぎて漫画版まで購入して読んだ。 | ||||
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