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邂逅の森
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邂逅の森の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.65pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全147件 41~60 3/8ページ
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| 東北地方の狩猟の民「マタギ」の物語。 東北地方の朝日連峰や飯豊連峰の沢にことごとく名前がついているのは、沢がマタギの通り道になっていたからだという話を聞いたことがあり、舞台がどこなのか、地図を片手に読み進めていきました。 理不尽ともいえる運命を淡々と受け入れ、順応していく主人公にはしなやかさとしたたかさを感じます。 一方、農村での夜這い、炭鉱での男色など、人間関係と性描写が濃厚な箇所が複数あり、眉をひそめたくなる場面もあります。 歴史の表には出てこない、きれいごとだけではないどろどろとしたところを描ききっているからこそ、読み継がれているのかもしれません。 | ||||
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| この作品を読むのは文庫本の頃から含めると3度目です。今回は東北の山行中に2日で一気に読みました。 夜半にテントの中で読んでいるうちにうたた寝。テントの周りをクマがうろついている夢を見ました。『相克の森』『氷結の森』『ウェンカムイの牙』も併せてお読みになることをおすすめします。 | ||||
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| 一気に読んでしまう面白さ。 マタギや鉱山など男の世界のは色々な掟(義理人情)があるのでした。 主人公は真っ直ぐに生きて、女性(男)にもモテモテ。 きっとこれは男のロマンなんだろうなあ。 | ||||
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| 「ぐっ」ともっていかれる急展開なストーリー、そしてスリルある熊との闘いに夢中になった。 | ||||
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| 最近、3冊ばかり読んだ本がとても面白かったもので今ごろになって読書が趣味になり、通勤電車の中で読む本を購入したくて、ネットにて面白かったと何人かがコメントされていた為、この本を注文しました。初めは方言や狩りの様子、知らない事がわかり読みやすい文章で楽しく読んでいたのですが、途中から度々、性描写が細かく記されていて、「?」と思い、また他の所でこの本のコメントしていたのを読みましたら、やはり「性描写が生々しくて」みたいな余り宜しくない評価されていました。なるほどと納得してしまいました。やはり、生々しくてちょっとと言う印象を持ちました。 | ||||
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| マタギという未知の世界を知る機会に恵まれ、また主人公の成長や苦難、周りの人間の個性と展開の速さに魅了され、あっという間に読み終えました。ぶっぱなすのぶっぱはマタギ言葉だったんですね。 | ||||
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| 何度も通っていた打当が物語の舞台というので楽しく読みました。 阿仁、小阿仁も鷹巣も懐かしい限りです。そのあたりの山も登って いましたので、知の利はあるし、月山、肘折温泉も懐かしかったです。 マタギにも知り合いがいますから、興味深いものがありました。 小説の内容よりも方言が詳しくて驚きました。 多分地元の方が監修しているのでしょうが、おかしな表現もあったので アレ? と感じたところも多々ありました。 すると作者が仙台だというので納得です。「・・・・だっしゃ」というのは 仙台弁であって秋田・山形では使いません(笑) しかし、懐かしい方言も現していたので敬服します。 小説の筋は私の考え方とは少し異なっていましたが、万人受けがする作品だと 感心しました。 | ||||
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| とても面白かったです。 私は年に100冊は本を読みますが、最近読んだ小説の中では一番のお気に入りです。 マタギを生業とする村に生まれた主人公が青年から老人になるまでを描いた大河小説です。 主人公が一生懸命生きる姿に感動しました。 | ||||
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| 夜這いのことが書いてあるけど、私(還暦)のおじたちが酒を飲むと武勇伝風によく話してましたよ。それを横で聞いてる女性陣もあっけらかーんとしてましたね。姉ちゃんを狙って夜這いしたら間違えて妹だったとか・・・。風習だったんでしょう。平安時代の貴族のお遊びを真似してたのかな?しかし、いつの間に無くなったんだろう? | ||||
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| この小説は地方紙の連載だった。かなり調査して書かれていることには感心するのだが、「そこまではいらない」と思ってしまう。余計な説明が緊張感をそいでいる。 読んでいくうちに、ラストは熊との壮絶な「対決」を期待する。しかし「対決」はあるのだが、息詰まる壮絶さはない。 自らの手で自らの「足を切断」するくだりも迫力に欠ける。くくりは「官能小説」と言えなくもない。 | ||||
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| マタギの風習、時代背景、登場人物の巧みな性格描写、すべてが気に入りました。 初めて熊谷達也の著作を読んだのですが、アタリでした! 普段の、自分自身の生活からは全くかけ離れた世界を充分に堪能できました。 | ||||
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| 東北の険しい山々に住む獣、熊、アオシシ(ニホンカモシカ)を追って狩りをするマタギ、猟師の話だ。 マタギという言葉は聞いたことはあっても、どんなことをして、どんな日々を送る人たちかを知っている人は少ないだろう。 秋田の貧しい小作農の次男に生まれた富治は伝統のマタギをはじめる。 マタギたちが獲った獣の毛皮は、山間部の貧しい村に現金収入をもたらす。 熊とアオシシ(ニホンカモシカ)はお金になる。 14歳の富治は初めての狩りでマタギの覚悟が生まれる。 吹雪の中での巻き狩り、熊と人間のかけひきと闘い。 富治の男の成長の物語であり大自然の掟、禁忌、を通して、厳しい自然への畏怖、畏敬、が全体を圧倒する。 地主の一人娘に夜這いをかけ、土地を追われる。鉱山に生き、マタギにもどり、山の主ともいえる熊との一騎打ちまで、一気に話に惹きこまれた。 東北の女の白い柔肌が荒ぶるマタギの身も心も揺さぶる。 二人の対照的な女の間で揺れる男の性と時代の波。 マタギの獣と対峙して生きていく男の生き方が、熊を仕留めた時の鬨の声「勝負!」に集約される。 東北の険しい山々を獣を追って暮らすマタギと熊の匂いや咆え声まで聞こえてきそうな、雄大で厳しい物語に終始圧倒された。 日清、日露戦争が軍用毛皮の需要を高めた時代の東北の寒村地帯。次第に失われつつある日本の風土を余すことなく伝えてくれた。 直木賞、山本周五郎賞のダブル受賞作品。 読了後、眼をあげた時、あたりの世界が変わって見えた。久しぶりの感動の読後体験だった。 言葉の力、文学の力ってすごい! | ||||
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| さすが、直木賞作品である。主人公が生きている。読んでいるうちに、主人公に乗り移ってしまう。内容が、また、秀逸。こんなに面白い本に出合ったのは、久しぶりである。 | ||||
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| 映像化して欲しくない、いや、映像化できないであろう、物語を読む醍醐味を久々に味あわせてくれた作品。全ての方にオススメします。 | ||||
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| 読み終えた瞬間、大声で 「勝負ー!勝負ー!」 と、叫んでしまった・・・ | ||||
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| 最初の40ページほどはややとっつきにくい印象を受けたが、その後あっという間に引き込まれ、2日で読み終わった。 澄み渡った冬山の景色や舞い散る粉雪、じめじめとした炭鉱や採掘の音などが目の前に浮かんでくるようであった。さすがは山本周五郎賞の受賞作にして直木賞を受賞した作品である。 性描写にやや異質な印象を受けたが、間髪いれずに次の展開があるため、そこばかり強調されるわけではない。とはいえ多くのタブーをよくも一つの作品にこれだけ詰め込んだものだと思う。 ラストについては予想していた内容ではあったものの、しかし予想を大幅に超える描写であった。あそこまで描く意図は何なのか?という疑問も残る。山本周五郎と比較すると、過度な表現や直接的な表現が多いと感じる。 色々と差し引く部分はあるが、それをもってしても素晴らしい作品といえる。 | ||||
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| 松橋富治というマタギの物語。冬山の真っ白い雪の中で、真っ青な空が映像として残っている。明治から昭和にかけて、 奔放に生きていく富治の生き方。お嬢様としての初恋の人、女郎から富治の女房になっていく女の生き方。マタギのしきたり、採鉱夫の友子同盟などのギルド世界。そのような世界が、工業化の時代を迎えて、少しずつ変節していくさまなどが描かれている。 流れゆく時代、変わらぬ大自然、その両方に翻弄されつつも、自分に忠実に生きた人間の物語があった。読んで損はない本です。 | ||||
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| 歳のせいか、このところフィクションを読み進めるのが苦痛であったが、本作は違った。一気に読めた。もともと、東北の土着の文化に興味があったのも、手伝ったのかもしれない。とにかく面白かった。 | ||||
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| 人間は、苦労して生きて行くものなんだなあ!救急箱にある六神丸のくまのいも、マタギが捕った物なのだろうか。 | ||||
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| 生、自然、信仰、人間の業・・。 当たり前のことに気づかされた。 人間はもっと謙虚にならないといけない。 己が思うほどは高等な存在ではなく、かといって下等な存在でもない。 人智が及ばぬことには畏怖し、受け入れ、そのまま生かされよう。 熊谷氏にしか描けない唯一無二の世界観だろう。 映像化がほぼ不可能な圧倒的なスケール感と人間を描き切る凄みのある筆致に 何人にも媚を売らない作家の矜持を見た。 | ||||
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