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邂逅の森



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【この小説が収録されている参考書籍】
邂逅の森
邂逅の森 (文春文庫)

邂逅の森の評価: 8.50/10点 レビュー 12件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全12件 1~12 1/1ページ
No.12:
(8pt)

邂逅の森の感想

読み始めてしばらくは,エロ描写も含め野蛮で下品な印象が強く,嫌な感じが強かったのですが...

▼以下、ネタバレ感想

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マー君
S2HJR096
No.11:
(10pt)

邂逅の森の感想

知らない世界を描いた大作
エロティックな描写もあるが
人間の本質を描いており
むしろ有った方がいい
ラストシーン感動しました!

anotokinoinoki
4B79947F
No.10:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

邂逅の森の感想

ミステリーではありませんが、てっぱん、オススメです。
いち動物として獣たちと対等に生きる人間の生き様が描かれています。
動物として生きることをやめてしまった我々がうしなってしまったのは、研ぎ澄まされた野生の勘だけでなく、人の同士、獣同士、そして人と獣の間に流れる情でもあったことをまざまざと感じました。自然のなかでは偶然などあり得ず、邂逅ですら神の成した必然であるのでしょう。
今の都市に生きる私たち。都会という森を畏怖し敬いながらも己を貫く…僅かばかり残った野生を駆使しながら、そんな風に生き抜いて行きたい…そんな思いになりました。

はつえ
L7BVQMDY
No.9:
(7pt)

ラストがもったいない

しっかりと書かれた本という感じです。主人公の確実な成長の足跡をたどりながら、じっくりと読み進めることができます。
そういう面で、ラストの描き方に、少し不満が残ります。中途半端です。他の部分が良いだけにもったいないです。
主人公と妻が満面の笑みで、これまでの人生を振り返って欲しかった。これなら9点です。

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.8:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
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邂逅の森の感想

良質の文学作品に出会えたことに感謝です。
序盤こそ馴染みのない東北弁のため若干読みにくさはありましたが、
中盤以降は壮絶な物語に思いっきり引き込まれていきました。
主人公の富治はもちろんのことわきを固める登場人物にも魅力たっぷりです。
特に終盤二人の女性が散らす静かな闘いとラストの富治の闘いは壮絶そのものです。
舞台となった時代が人々にとって幸せだったのかは正直わかりませんが、
無味乾燥した現代を何となしに生活している私なんかにとって、
生きることの喜びを教えてくれる素敵な一冊でした。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.7:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

邂逅の森の感想

著者初読み。第131回直木賞、第17回山本周五郎賞受賞作。明治から昭和初期に至る、一人のマタギの人生を描いた作品。序盤は東北弁に馴染めず、また好きでは無い性愛描写に馴染めず、じりじりとしか読めなかった。しかし中盤からは主人公の人生の決断や、人々との出会いと別れに心を揺さぶられ、一気に物語に取り込まれてしまいました。冬山での狩猟の厳しさは描かれますが、あくまでも狩る者と狩られるものには一線が引かれた感があります。それだけに最終章は凄まじく、最後まで続く緊張感は素晴らしかった。重厚長大、読むなら冬、つまり今!

なおひろ
R1UV05YV
No.6:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

邂逅の森の感想

「読書をした」そんな気持ちにさせてくれた本。

時代背景は第一次大戦前後、場所は東北。
そこに生きる主人公であるマタギの少年期から初老期までの波乱万丈の人生を描いた物語である。
この地では、男は余程の事がない限り、大人になればマタギになる。
主人公の富治は、弱冠16歳にて、父や兄と同じようにマタギとなるのだが、女性関係によりマタギという職を奪われただけでなく村をも追われてしまう。
紆余曲折の後、再度マタギとしての第3の人生を歩み出す・・・という物語。
逞しいというか力強いというか・・・男とは本来どういう生き物であるかというのを表現しているように思いました。

そういう男達の逞しい人生の裏側で、貧困という厳しい現実を背負う女達がおり、その表現者として、富治の嫁となるイクを登場させています。
私が心を打たれたのは富治よりも寧ろイクの生き様でした。
僅か12歳で身売りに出され富治とは比較にならない薄幸な人生を歩みながらも、結婚を契機に別人のように変貌を遂げる。
当時の女性はいつ誰から男につくす事を学んだのだろう。
彼女たちは幸せだったのだろうか。

梁山泊
MTNH2G0O
No.5:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

邂逅の山

自然と密接にかかわり合いながら熱く生きたマタギの物語に新鮮な感動をもらえます。古き日本の風俗についての描写もとても興味深く読めました。特に1章から3章までのいわゆる序章は本当に素晴らしく、序章だけ読んでもいいくらいです。4章以降についても、もちろん十分楽しく読めるのですが、ただあまりにも序章が素晴らしい為に読後に少し残念な気持ちになりました。物語が進んでいくうちに登場人物たちも歳を重ねていくのですが…なんというか…成長しないんですよね、いつまでもガキっぽいというか…その辺にリアリティがなかったです。それほどリアリティを追究した序章が素晴らしいということかもしれません。余談ですが、邂逅の「森」とありますがむしろ「山」なんじゃないかなと思いました。皆さんも読んだらそう思うでしょう。

坊主頭
729KTNIV
No.4:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

邂逅の森の感想

重厚かつ壮大な自然の中、ひとりの男の生涯を記した大作であり小説というよりは文学作品ある。といって、途中 ダレることもなく進むストーリー、スピード感、リアリティーは突出しており、傑作なのであろう。もしこのテーマが金融であったり、現代工業であったり、世界相手であれば、全く作品の様相も異なっていたであろうし、時代背景がせめて江戸、明治まで遡っていてくれたらもう少し歴史的な感慨もあったのであろうがが、悲しいかなそのテーマが大正という中途半端な時期で、マタギという熊撃ちなのが余りに地味で時代錯誤過ぎるが故に、チッポケな内容に感じずにはいられない。要は、内容に全く夢がなく、楽しめないのである。とはいえ、それであっても最後まで緊迫して読み進められる作家の力量は傑出しており、大作と呼べる作品である。

とも
4ND5R58B
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

邂逅の森の感想

圧倒的な自然の存在感と威厳に圧倒された。
中盤からは一気読み。
自然を緻密に描写し、複雑な人間関係を絡ませた絶品小説でした。
新たに好きな作家にめぐり合いました。感謝。

塞翁
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No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

邂逅の森の感想

ミステリーではありませんが、すばらしかったです。
過酷な自然の中で生きる人たちの力強さ、自然に対する謙虚さや真摯な行いには、本当に感動します。
全てではないでしょうけど、東北に生きる人はみな我慢強く、働き者なんではと思ってしまいました。
頭領の善次郎さんが、マタギをやめて富治と再会して語った言葉に、作者の思いがこめられているのかなと感じました。
それにしても山の描写がすばらしいです。
東北の温泉に行きたくなりました。

たこやき
VQDQXTP1
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

秋田マタギの男の生き様

どのくらいの人がマタギの事を知っているのだろうか。
自然の山の息吹、獣の鼓動、狩人の息遣い。
この小説で見事に体感できる。

また、主人公の富治の魅力ある生涯を描いており、マタギから坑夫と波乱万丈だ。
特に女の関係は当時の時代背景もわかり、富治と嫁なるイクとの関係はなかなか泣かせるエピソ-ド。

ひとつ不思議な事は、この小説を読み終える頃には秋田弁の会話が愛おしく、クマがなぜか可愛く思えてくるのはなぜだろうか。


タカタソン
HU0OGV5Q

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