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邂逅の森
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邂逅の森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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マタギの話であるが、男女関係の話でもあり、二つののテーマがあると思う。私は方向音痴で地図もきちんと読めない。だからか、狩猟場面でのマタギの位置関係など、読んでいても頭の中で正確に浮かべられない。山登りやハイキングが趣味で、地図を読むのが得意な方ならば面白く読めるだろう。途中、鉱夫時代に後輩の少年が他の先輩に犯されるシーンが描かれており、ジャニーズ問題を連想させられた。いつの時代にも、こんな野蛮なことが繰り返されているのか?ラストシーンが微妙。果たしてこの後、主人公はどうなったのか?余韻を残してこの小説は終わっている。逆にそこを評価されて直木賞を受賞したのか?いずれにしても、大作である。読み手側も体力が要るが、作者はどのくらいの期間でこの大作を完成させたのか?作者の作家としての体力に感服した。 | ||||
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ちょっと面食らってしまった。方言もだが、人間の業・性・情念、そしてもちろん狩猟のプロセス等々全てにおいて生々しく、息が詰まりそうになる。そういった点においては良く描かれており、完成度は高いのではないかと思う。ただ、エンタメ系ではなく、ドキュメンタリー系(笑)なので読んでいて疲れてしまう。 この作家の本は初めて読ませてもらったが、たっぷり時間がある時に、こちらも気合いを入れて読まないとダメみたいだ。あと何冊かは読んでみようか・・とは思っているが? | ||||
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直木賞作品でマタギの題材でもあり興味があったので読んでみた。 話はあらぬ方向に行ったりもするが最終章では熊との戦いで緊迫感は あったものの、読後は清々しい気分、安堵した気分にはなれなかった。 | ||||
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何度も通っていた打当が物語の舞台というので楽しく読みました。 阿仁、小阿仁も鷹巣も懐かしい限りです。そのあたりの山も登って いましたので、知の利はあるし、月山、肘折温泉も懐かしかったです。 マタギにも知り合いがいますから、興味深いものがありました。 小説の内容よりも方言が詳しくて驚きました。 多分地元の方が監修しているのでしょうが、おかしな表現もあったので アレ? と感じたところも多々ありました。 すると作者が仙台だというので納得です。「・・・・だっしゃ」というのは 仙台弁であって秋田・山形では使いません(笑) しかし、懐かしい方言も現していたので敬服します。 小説の筋は私の考え方とは少し異なっていましたが、万人受けがする作品だと 感心しました。 | ||||
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夜這いのことが書いてあるけど、私(還暦)のおじたちが酒を飲むと武勇伝風によく話してましたよ。それを横で聞いてる女性陣もあっけらかーんとしてましたね。姉ちゃんを狙って夜這いしたら間違えて妹だったとか・・・。風習だったんでしょう。平安時代の貴族のお遊びを真似してたのかな?しかし、いつの間に無くなったんだろう? | ||||
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確かに読ませるし、面白いと言えば面白い。 しかし、文学作品としては、残念ながら早々に忘れ去られる類の一冊であると思う。 ライターとしての資質はそれ相応に感じさせるが、筆力にリアリティが欠落していて、 文学的な才能には見るべきものがない、とでも言おうか。 要するに、読後心に残るものが何もないのである。 その意味で、田辺聖子による解説は、いくら何でも褒め過ぎの感が否めない。 ストーリー展開の面白さは、文学には必要ないとは言わないが、 描き出される登場人物や自然が、 作者に踊らされる手持ちのコマのごとき印象しか残さないのでは、 文学としての存在理由は、極めて薄弱なものになってしまうだろう。 井伏鱒二や、新しいところでは車谷長吉が直木賞作家だが、 とても同列に論じられる作品ではない。 | ||||
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おもしろかった。しかし大衆文学だなと思った。 とはいえ、当時の生活のことを良く書けている。 「羆撃ち」「羆嵐」と読んできて、ヒグマではないがこれも熊系の本に入れておきたい。 富治の身の振り方が、意外とあっさりしているなと思った。本来のマタギの姿ではないかもしれない。 ストーリーは邂逅というほど神聖な感じはしない。人々が自然の恵みを受けて生きているからなのだろう。 色恋沙汰や最期の格闘は、獣と一緒。自分はこういう姿に憧れがあるから、楽しく読めた。 こういう生活が好きではない人もいるだろう。最後は好き嫌いの問題になるのかなと思った。 | ||||
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マタギは好きだが色恋はどうでもよい.と思っている人は中途半端な気持ちになるだろう。 厳しい自然の中の掟と鍛え上げられたチームワークでニホンカモシカや、熊を捕まえ、山の神に 祈りを捧げるマタギたち.その描写にはグイグイ引き込まれるが、色恋の話になるともうどうでもいいのである。 人生に色恋は必要だけれども、色恋の話を読んだり聞いたりすることは私には必要ないのである。 以上個人的事情。 | ||||
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この作品、山本周五郎賞と直木賞のダブル受賞ということで期待して読んだが、正直言って、僕の趣味ではない。 確かに、「マタギ」という題材はとても新味がある。また、この本を読みながら、日本の大正期、特に東北地方山中での暮らしぶりや、雪積もる山の中での狩りの様子、第一次世界大戦の軍事需要に沸く鉱山の活況などが鮮やかに想像できた。その筆致は当時の時代風俗を蘇らせ、東北地方の土や森の香りを漂わせている。 ただ、物語の展開は男女の関係がとても色濃い。これが好きな人もいると思うが、僕にはちょっと・・という感じ。また、山のヌシを追う最終場面は容易に想像される展開に思えた。 | ||||
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