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偽のデュー警部



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偽のデュー警部の評価: 7.67/10点 レビュー 6件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.67pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(9pt)

コミカル要素とミステリーのバランスがめっちゃいい

古い作品ですが、関係なく楽しめた。馴染みやすい個性的なキャラとウィットに富んだ会話、ちょっぴりコミカルな感じもあってミステリーもちゃんとしている。それらのバランスが絶妙に取れた名作やと思います。

すえさだ
ZKC29U3R
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

アガサ・クリスティの匂い

1920年代の大西洋という舞台がオシャレで良かったです。結末にニンマリしました。

わたろう
0BCEGGR4
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

偽のデュー警部の感想

傑作でした。80年代の作品ですが、見落としている名作がまだまだあると痛感しました。

ジャンルとしてはミステリ仕立ての喜劇です。
喜劇というと低俗なギャグもの?と誤解が生まれそうですし、殺人事件が起きているので喜劇は無いだろうと指摘を受けそうなですが、文章・構成・会話がセンスある笑いを誘います。訳者あとがきにもありますが、実在するチャップリンが出てくるあたり、その雰囲気を狙っている本でもあります。

話の序盤は妻の尻に敷かれる40代の歯科医の夫が20代の患者女性と良い関係になっていき、苦悩や願望や人生の刺激などのロマンスが展開されます。ロマンス小説から妻殺害への犯人視点の倒叙ミステリとなり、さらには予想外の事が発生し探偵役に選ばれてしまうドタバタが混ざり、男性=犯人=探偵という不思議な構図になるのも魅力。この設定をどう味付けするかが作家の技ですが、クスっと笑えるやり取り豊富のユーモアな小説に仕上がっているのが良かったです。
実在するクリッペン事件やルシタニア号沈没やチャップリンといった時代の雰囲気が感じられるものの導入は作品にも関係しており効果的。
それでいてラストは見事な形での幕切れという、とても良い作品でした。


▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0

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