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偽のデュー警部



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偽のデュー警部の評価: 4.43/5点 レビュー 23件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.43pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全23件 1~20 1/2ページ
12>>
No.23:
(1pt)

支離滅裂

エンディング抜きなら面白い小説かも知れないが、全くそれまでの記述と整合性の取れないどんでん返しを作った為台無し。当然最後に真相説明などなし(矛盾しているから説明出来るわけないし)。伏線が巧妙に張られていた訳でもなく、いっぱい喰わせれたなんて誰が思うのか?
偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)Amazon書評・レビュー:偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)より
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No.22:
(5pt)

オールタイムベスト

原書は1982年、訳書は1983年刊で、30年以上前の作品。
訳者は中村保男で、日本語の文章としても味読に値する。
青が基調の、旧カバーがいいなあ。

今回、休暇で東京ステーションホテルに宿泊するときのお供として選択した。
船のようなホテルで読むのにぴったりだった。
偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)Amazon書評・レビュー:偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)より
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No.21:
(3pt)

間違われた男

ヒッチコックはこれを映画化しようとしなかったのかな?残念至極。ストーリーは抜群なのですが、200ページくらいまではやや冗長感がありました。偽デュー警部の本物並みの活躍ぶりは大いに楽しめましたが、ミステリーと思って気張って読むと拍子抜けするんじゃないでしょうか。ヒッチコックでいえば「北北西に」って感じかな。この舞台設定当時は花屋の店員でも女中を雇っていたんですね。どういう社会システムだったんだろう。驚きました。
偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)Amazon書評・レビュー:偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)より
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No.20:
(4pt)

豪華客船という閉じた社交界の世界で発生する事件に名警部デューに間違えられた男が立ち向かう

1920年代が舞台の古典ミステリーの傑作。世界のベストミステリーの中に選ばれていたので読みましたが確かに選ばれるだけあります。
最初は人の良い歯科医と、彼を使用人のように扱う高慢な女優の妻、そして歯科医に恋心を描く花屋の女の三角関係から始まり、そこから妻の殺害計画が生まれ、舞台はロンドン、ニューヨーク間の豪華客船に移ります。客船内では、富豪の御曹司と美しい女性達のやり取り。そして女を使って御曹司から金を巻き上げようと企む詐欺師などが登場します。果たして妻の殺害計画はなるか?名警部デューに間違えられた偽のデュー警部の活躍は?

全体的に古き良きイギリスのドタバタコメディーの味わいを持ちながら、意外な展開に驚くストーリーになっています。でも、この作品の一番魅力的なところは、ナイーブだった花屋の女と、自信がなく女房の言いなりだった歯科医が豪華客船に乗って、社交界にデビューすると「一皮むけて」、女は真の恋愛に目覚め、男は自信を取り戻すところでしょう。
エンディングも素晴らしく文句無しの作品ですが、やはり今のミステリーのテイストに慣れてる人にはちょっとスローテンポなところが星4つです。
偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)Amazon書評・レビュー:偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)より
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No.19:
(4pt)

再読したら、おもしろかった。

新刊当時だから、今から30年以上も前だろうか、一度読んだことがある。
その時は、落ちがよくわからず「???」という読後感だったのだが。
今回読み返してみたら、なんとよくできたミステリーだろうか!
冒頭のチャプリンのシーンも巧みな伏線になっていて…
そして、これはコメディです。
昔のピンクパンサーシリーズのファンなら、
偽のデュー警部役に、ピーター・セラーズを思い浮かべながら読むと笑えると思います。
偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)Amazon書評・レビュー:偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)より
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No.18:
(5pt)

クルーズにも是非!

華やかな舞台に、魅力的な登場人物そこはかとなく、ユーモアが漂う作風はとってもお上品。物語も、伏線、展開、会話のズレ加減等一流の筆さばきが光ります。古き良き時代の優雅な極上ミステリーです。
偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)Amazon書評・レビュー:偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)より
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No.17:
(5pt)

クルーズにも是非!

華やかな舞台に、魅力的な登場人物
そこはかとなく、ユーモアが漂う作風は
とってもお上品。
物語も、伏線、展開、会話のズレ加減等
一流の筆さばきが光ります。

古き良き時代の優雅な
極上ミステリーです。
偽のデュー警部 (1983年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:偽のデュー警部 (1983年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.16:
(5pt)

一口にミステリーと言っても様々。

ハヤカワの海外ミステリベスト100では6位にランクされている名作ですが、単なるミステリでもなければ推理小説でもありません。私は恋愛小説の一つとして本書を推したいと思います。特に、過去に別れた忘れられない女性がいらっしゃるような方には、ラストのどんでん返しは切なく心に滲みる事でしょう。いつまでも消える事のない、甘辛い後悔の念とともに・・・。純粋な愛情なんて存在しない、けれどもそれは愛情の価値を一欠けらも貶めない。悪夢から醒めた偽のデュー警部の物語です。
偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)Amazon書評・レビュー:偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)より
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No.15:
(5pt)

一口にミステリーと言っても様々。

ハヤカワの海外ミステリベスト100では6位にランクされている名作ですが、単なるミステリでもなければ推理小説でもありません。私は恋愛小説の一つとして本書を推したいと思います。特に、過去に別れた忘れられない女性がいらっしゃるような方には、ラストのどんでん返しは切なく心に滲みる事でしょう。いつまでも消える事のない、甘辛い後悔の念とともに・・・。純粋な愛情なんて存在しない、けれどもそれは愛情の価値を一欠けらも貶めない。悪夢から醒めた偽のデュー警部の物語です。
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No.14:
(4pt)

快適な推理の船旅

1983年の英国推理作家協会賞を受賞した作品。
1920年代のイギリス。
歯科医のバラノーフは、不倫相手のアルマとともに、
女優である妻リディアの殺害を計画します。
そして、単身船旅に出たリディアを追って、
大西洋を横断する豪華客船モーリタニア号に乗船。
果たして、殺人計画はうまくいくのか・・・というストーリー。
この作品の面白いところは、
倒叙ミステリ的な展開と思いきや、
途中からフーダニット的な展開に移っていき、
題名にもなっている「偽のデュー警部」が調査を開始するあたりから、
先の読めない、二転三転する展開が待ち受けているところです。
巧みな物語展開といえば、
冒頭の意味ありげなチャップリンの登場と
魚雷で沈没したルシタニア号のエピソードからして、
読む者を引き込ませるものを持っていますし、
何より魅力的なのは、多彩な登場人物達が
抑えのきいたコミカルな描写で活き活きと描かれているところです。
そして、ラストもどんでん返しが待っています。
440ページの推理の船旅も、楽しみながらあっという間でした。
作風に沿った、軽やかな結末が秀逸な、オススメの作品です。
偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)Amazon書評・レビュー:偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)より
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No.13:
(4pt)

快適な推理の船旅

1983年の英国推理作家協会賞を受賞した作品。

1920年代のイギリス。
歯科医のバラノーフは、不倫相手のアルマとともに、
女優である妻リディアの殺害を計画します。
そして、単身船旅に出たリディアを追って、
大西洋を横断する豪華客船モーリタニア号に乗船。
果たして、殺人計画はうまくいくのか・・・というストーリー。

この作品の面白いところは、
倒叙ミステリ的な展開と思いきや、
途中からフーダニット的な展開に移っていき、
題名にもなっている「偽のデュー警部」が調査を開始するあたりから、
先の読めない、二転三転する展開が待ち受けているところです。

巧みな物語展開といえば、
冒頭の意味ありげなチャップリンの登場と
魚雷で沈没したルシタニア号のエピソードからして、
読む者を引き込ませるものを持っていますし、
何より魅力的なのは、多彩な登場人物達が
抑えのきいたコミカルな描写で活き活きと描かれているところです。

そして、ラストもどんでん返しが待っています。
440ページの推理の船旅も、楽しみながらあっという間でした。
作風に沿った、軽やかな結末が秀逸な、オススメの作品です。
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No.12:
(5pt)

最高のミステリー

昔読んでとてもおもしろかったのを覚えていたので、もう一度本棚から取り出して、何気に読んでみました。英国からニューヨークへと渡るあの古き良き時代の豪華客船の中で繰り広げられる壮大なロマンティック・ミステリーで、また実際に起きた100年近く前の有名な事件、クリッペン事件のことが登場するので、そちらの事件のことも調べながら読むとおもしろさが非常に増すと思われます。ちなみにこの死刑になったクリッペン博士の地下に眠っていたのは、最近のDNA鑑定の結果、博士の妻とはまったく100%の別人であることが証明されたとか。最後まで無罪を訴え続けたクリッペンの想いがやっと届いたということなのでしょうか。それにしてもこの事件の真相はいったい・・・??? ますます興味深い展開なので、是非ピーター・ラヴゼイ先生に新たなクリッペン事件関連のストーリーを!と期待してしまいます。
それにしても、このデュー警部のキャラクター、ほっておけないほどユニークですよね。ぼぉ〜っとしているようでしっかりと犯人を捜し当てるのですから。
映画化されなかったのでしょうか? (私の持っている古い本には映画化決定と書いてあるのですが) 今からでも映画化を期待したいです。
偽のデュー警部 (1983年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:偽のデュー警部 (1983年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.11:
(5pt)

最高のミステリー

昔読んでとてもおもしろかったのを覚えていたので、もう一度本棚から取り出して、何気に読んでみました。英国からニューヨークへと渡るあの古き良き時代の豪華客船の中で繰り広げられる壮大なロマンティック・ミステリーで、また実際に起きた100年近く前の有名な事件、クリッペン事件のことが登場するので、そちらの事件のことも調べながら読むとおもしろさが非常に増すと思われます。ちなみにこの死刑になったクリッペン博士の地下に眠っていたのは、最近のDNA鑑定の結果、博士の妻とはまったく100%の別人であることが証明されたとか。最後まで無罪を訴え続けたクリッペンの想いがやっと届いたということなのでしょうか。それにしてもこの事件の真相はいったい・・・??? ますます興味深い展開なので、是非ピーター・ラヴゼイ先生に新たなクリッペン事件関連のストーリーを!と期待してしまいます。
それにしても、このデュー警部のキャラクター、ほっておけないほどユニークですよね。ぼぉ〜っとしているようでしっかりと犯人を捜し当てるのですから。
映画化されなかったのでしょうか? (私の持っている古い本には映画化決定と書いてあるのですが) 今からでも映画化を期待したいです。
偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)Amazon書評・レビュー:偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)より
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No.10:
(5pt)

期待を裏切らない面白さ

時は1920年台、英国からニューヨークへ向かう豪華客船が舞台のミステリー。
クリッペン事件やルシタニア号事件といった実際にあった事件が巧く絡んでおり、
ストーリーを盛り上げるのに一役買っている。喜劇王チャップリンも脇役ながら重要な役で登場する。
妻を殺害する目的で客船に乗り込んだ歯科医・ウォルターの偽探偵ぶりが実に面白く、
ラストのどんでん返しは、「やっぱりなー」という感じだが、
コメディータッチなミステリーに相応しい、納得の結末とも言える。
ハヤカワ文庫の「海外ミステリ・ベスト100」において、第10位にランクされている傑作であり、
期待を裏切らない面白さ。華やかさもあり、映画化されていないのが不思議。
偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)Amazon書評・レビュー:偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)より
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No.9:
(5pt)

期待を裏切らない面白さ

時は1920年台、英国からニューヨークへ向かう豪華客船が舞台のミステリー。
クリッペン事件やルシタニア号事件といった実際にあった事件が巧く絡んでおり、
ストーリーを盛り上げるのに一役買っている。喜劇王チャップリンも脇役ながら重要な役で登場する。
妻を殺害する目的で客船に乗り込んだ歯科医・ウォルターの偽探偵ぶりが実に面白く、
ラストのどんでん返しは、「やっぱりなー」という感じだが、
コメディータッチなミステリーに相応しい、納得の結末とも言える。
ハヤカワ文庫の「海外ミステリ・ベスト100」において、第10位にランクされている傑作であり、
期待を裏切らない面白さ。華やかさもあり、映画化されていないのが不思議。
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No.8:
(5pt)

船内のミステリー

序盤は、どろどろした人間関係から始まり、船内で起こった殺人事件を、自ら殺人を犯した男が偽探偵となり、事件の真相に迫るという話。
読者の裏を何度もかくような展開で楽しめます。
悪女の話が好きな人にもお勧めです。二人の悪女が出てくるのですが、どちらもなるほどとうなずいてしまいます。
ラストのどんでん返しは、正直やり過ぎだと思いましたが、まあ、エンターテインメントなのでこのくらいはありなのかなと。
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No.7:
(5pt)

船内のミステリー

序盤は、どろどろした人間関係から始まり、船内で起こった殺人事件を、自ら殺人を犯した男が偽探偵となり、事件の真相に迫るという話。
読者の裏を何度もかくような展開で楽しめます。
悪女の話が好きな人にもお勧めです。二人の悪女が出てくるのですが、どちらもなるほどとうなずいてしまいます。
ラストのどんでん返しは、正直やり過ぎだと思いましたが、まあ、エンターテインメントなのでこのくらいはありなのかなと。
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No.6:
(4pt)

爽快感のあるエンターテインメント

舞台は豪華客船。探偵役を務めるのは、自らも愛人のために妻殺害計画を練っていた歯科医という皮肉。しかも、その歯科医は名警部と誤解され、しぶしぶ捜査を行なう。船上という閉じられた空間内での犯人捜し...。作者が古典ミステリのパロディを意図して本作を書いた事はほぼ間違いないだろう。
悠揚迫らぬ筆致で、ユーモアを交えながら事件を語っていく作者にはある種の風格さえ感じる。だからと言って、事件そのものを軽んじて扱っている訳ではなく、意外な結末を用意するというサービスぶり。クリッペン事件を踏まえ、20世紀初頭の雰囲気を濃密に醸し出しながら、敢えて奇抜なシチュエーションを用意してパロディ仕立てにした作者の洒脱な感覚には爽快感を覚える。
ラヴゼイの諸作品は、皆似たような印象を受けるのが玉にキズであるが、本作はそのアイデアと全体構成の妙で代表作と呼ぶにふさわしい秀作。
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No.5:
(4pt)

爽快感のあるエンターテインメント

舞台は豪華客船。探偵役を務めるのは、自らも愛人のために妻殺害計画を練っていた歯科医という皮肉。しかも、その歯科医は名警部と誤解され、しぶしぶ捜査を行なう。船上という閉じられた空間内での犯人捜し...。作者が古典ミステリのパロディを意図して本作を書いた事はほぼ間違いないだろう。

悠揚迫らぬ筆致で、ユーモアを交えながら事件を語っていく作者にはある種の風格さえ感じる。だからと言って、事件そのものを軽んじて扱っている訳ではなく、意外な結末を用意するというサービスぶり。クリッペン事件を踏まえ、20世紀初頭の雰囲気を濃密に醸し出しながら、敢えて奇抜なシチュエーションを用意してパロディ仕立てにした作者の洒脱な感覚には爽快感を覚える。

ラヴゼイの諸作品は、皆似たような印象を受けるのが玉にキズであるが、本作はそのアイデアと全体構成の妙で代表作と呼ぶにふさわしい秀作。
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No.4:
(5pt)

きっちり構築された古典的名作

ミステリ界では古典的名作のひとつだろう。
妻の仕事の関係で渡米することになった主人公は、不倫相手の花屋の店員と結ばれることを目指し、米国行きの船の上で妻の殺害をたくらむ。
ところが、その現場で意外な殺人事件が発生し、主人公は妻を殺すどころか、その事件の解決を託されるはめになる。
まずトリック、事件ありきで人間が描けていないミステリも多いなか、これは事件とまったく関係ない序盤の描写からよく作りこまれています。後半、ただの歯科医なのに名刑部役を演じることになる主人公の迷推理ぶりもかなり面白い。
意外な結末のサービスもあって、最後の最後まできっちりと楽しめます。
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