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動く標的



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動く標的の評価: 5.00/10点 レビュー 2件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt

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(7pt)

激しいアクションを見せる、若きリュー・アーチャー

ロス・マクを代表する「リュー・アーチャー」シリーズの第一作。1949年の作品だが、田口俊樹氏の新訳が少しも古さを感じさせない正統派のハードボイルド作品である。
石油業界の富豪夫人から「消えた夫を捜して欲しい」と依頼されたリュー・アーチャー。大邸宅に行くと、事故で車椅子生活になった若妻、気性が激しい娘、戦争の英雄で富豪のお抱えのパイロット、元検事で娘に恋している弁護士などが複雑な家庭環境を作り出していた。そこに「商売上必要だから10万ドルを用意しろ」という、富豪の自筆の手紙が届いたが、家族はあり得ない話だと断言した。果たして、富豪は誘拐されたのか? 調査を進めるアーチャーの前に現われるのは、往年の映画女優、怪しげな宗教家、バーの経営者など、謎の多い人物ばかり。さらに、身代金10万ドルを要求する脅迫状が届き、その受け渡しをきっかけに殺人事件が相次ぐのだった・・・。
初登場のリュー・アーチャーは35歳という設定で、シリーズの後半の作品とは異なりアクション派の私立探偵である。何人もの死者が出るストーリー展開も派手で、全体的に若々しくてスピーディーな作品と言える。
後年の大傑作と比べるとやや軽くて荒削りではあるが、記念碑的作品として、シリーズ読者には必読。正統派ハードボイルドファンなら、どなたにもオススメできる。

iisan
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