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三日間の隔絶



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三日間の隔絶の評価: 9.00/10点 レビュー 1件。 Aランク
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(9pt)

「ラストの衝撃が」という惹句は嘘じゃない、傑作!

グレーンス警部シリーズの9作目であり、潜入捜査官ピート・ホフマン・シリーズの第4作。グレーンスとホフマンが互いに潜入捜査を依頼し合い、命の危機にさらされながら真相を解明するサスペンスあふれる警察アクションである。
17年前の一家惨殺事件を彷彿させるギャング殺害事件が連続し、さらに当時唯一生き残った5歳の少女の行方を記録した関連資料が紛失しているのが判明した。当時も捜査線上に浮かんだ武器密輸組織が再び動き出し、少女が狙われるのではないかと危惧したグレーンスは、警備会社を経営して落ち着いた生活を送っていたホフマンに武器商人の世界の調査を依頼する。一方ホフマンには「おまえの正体を知っている」という脅迫状が届き、家族の命まで狙われる恐怖に襲われた。極秘のはずの潜入捜査に関する資料が流出したのは警察内部に敵がいるからだと確信したホフマンは、グレーンスに警察内部への潜入捜査を依頼する。二つの事件に関連があると見たグレーンスは交換条件をのみ、二人はお互いの背中を預け合うことになった…。
「三秒間の死角」からのタイムリミットものの面白さはそのままに、さらに連続殺人事件の捜査、警察内での裏切り者探しという心理サスペンスまで加わって盛りだくさん。しかも、それぞれのエピソードがしっかり構成されているので極めて密度が濃いサスペンス・ミステリーとなっている。しかも、定年目前になったグレーンスの心理描写が濃密で味わい深い。
グレーンスとホフマンのシリーズでは「三秒間の死角」と並ぶ傑作であり、ルースルンドのファンには必読とオススメする。シリーズ未読の方には最低限、前作「三時間の導線」を読んでから読むことを強くオススメしたい。

iisan
927253Y1

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