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りら荘事件



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りら荘事件の評価: 7.06/10点 レビュー 18件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.06pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全11件 1~11 1/1ページ
No.11:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

警察の無能っぷりが目立つ連続殺人

ミステリにおいて、探偵を引き立てなくてはならないので、多少、刑事が役立たずになるのは仕方ないにせよ、本作はかなりそれが目立つ作品でした。なにしろ、殺人が起こっているのに容疑者の動きを制限せず、呑気にお茶を飲んでいるのですから。
本書は、かなり異色の作品だと思います。外部と交通が遮断されず、常に現場には刑事やら監察医が出入りするなかで起こる連続殺人。犯人の大胆さに驚かされます。また、中盤で探偵役らしき人物が登場するも、意外な展開を見せたりと、なかなか常識外れの作品でした。
現実味を欠いているのはエンタメなのであまり気にせず楽しむと良いと思います。なぜ、犯人は連続殺人の屍体近くにトランプを置いていくのか、なぜ、殺害方法に一貫性がないかなど、散逸した疑問が綺麗に回収されていくのはお見事と思いました。
登場人物が多いので、できれば最初に登場人物一覧を載せてほしかったです。

bamboo
NU17PFML
No.10:
(7pt)

逆に新鮮

古い本だったので、文章、セリフが読みにくかったです。
ほんと使えない刑事さん、
何人 人が死ねばいいの?
と、イライラ。
途中で出て来る 探偵らしい二条さん。
やっと探偵が出てきたかと思っていたら、意外な展開に。

結局、刑事さん役立たずで、もう探偵に頼ろう。となるのが、
本の最後の方。
このタイミングで新たに探偵を登場させ、解決。
展開の仕方が、逆に斬新に感じました。
そんなんあり?と。

でも、最後のトリックの展開は、想像つきませんでした。
謎解きの部分はすごく面白かったです。


halhi
II1T2RT1
No.9:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

本格のお手本のような作品ですね

約50年前の作品ですが凄く読みやすく、本格好きの自分にとっては大変好みで面白かったです。
全体を通して一つ一つは小粒ながら非常に多くのトリックや謎解きロジックが盛り込まれていて、本格推理小説のお手本、教科書のような作品だと思いました。

舞台はクローズドサークルというわけではないのですが、作中の警察があまりに無能なので人が次から次へと殺されていって、実質クローズドサークル作品として楽しめました。折角のクローズドサークルシチュなのに、1,2人しか殺されない作品に見習って欲しいです(笑)

作中に出てくる20代の若者達は、現在生きていれば80歳過ぎのご年配になるのですが、作中で「最近の若者はみんな字が下手」などと言われているのになんか笑いました。
あと現在でもごく普通に使われている「不倫」という言葉が作中で逆に「古い言葉」と表現されていたのが興味深かったです。
こういう現代とのギャップを楽しむのも古い作品を読む際の醍醐味の一つですね。


▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.8:
(7pt)

りら荘事件の感想


▼以下、ネタバレ感想

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なおひろ
R1UV05YV
No.7:
(7pt)

連続殺人事件の典型です

突然登場する探偵など海外のミステリーの模倣ですけど、それなりに楽しめました。

わたろう
0BCEGGR4
No.6:
(7pt)

警察がダメ…でもそれがいい???

他の方も書かれていますが、警察がマヌケ。
取り返しのつかないうっかりミスが多過ぎる。
読んでいて「おい!!」とか「何やってんだよ!?」と、心の中で何度叫んでしまった事か 笑

しかしそれは逆に言うなら、それだけ犯人が自由に動き回り、どんどん事件を展開してくれるという事。
目まぐるしいとも言えるスピードで事件が何度も発生する為、ハラハラドキドキが止まりません。

50年以上前の作品ですが、「不連続殺人事件」と同様、現在でも読み応えがあるミステリ作品だと思いました。

青鳥の如き囀るもの
QV33BIU3
No.5:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

結構おもしろかった

表現や設定が古臭いとか、刑事が余りにステレオタイプで馬鹿だとかはあるけど、プロットや伏線の回収は、皆さんの言うとおり見事で、本格好きとしては満足。

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TeppinJP
27KEZ347
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

りら荘事件の感想

綾辻さん、有栖川さんなどの新本格の原点はこれだったんだなと納得。緻密な伏線と謎解きの回収が丁寧に練られており、かつ新本格の原点を思わせる青春ミステリとしての出来にも好感を持てた秀作!

ジャム
RXFFIEA1
No.3:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

りら荘事件の感想

50年以上も前の作品です。
大量の殺人が起こるのですが、今読むと取り立てて驚かされるようなトリックはなく、何れも小技といえる程度のものです。
しかも親切なことに「その時**は**に気付かなかったが、後になって考えてみると**だったのだ」のように、時々「天の声」が伏線の在処を教えてくれたりします。
昨今読者を驚かせる事ばかりを念頭に置き、どこに書いてあったかも思い出せないような些細な伏線を伏線とする作品が多い中、間違いなくフェアな作品です。
ラスト近くにいきなり名探偵が登場してドタバタと一気に伏線を回収していくのですが、張られた数多くの伏線に対して、強く印象に残っているので、混乱する事がありません。
伏線を、読者が納得行くように、分かりやすく、きっちりと回収してきれているという点で、本格推理モノとして高い評価を受けて当然の作品だと思います。
ただ探偵の登場が遅く、余りに名探偵過ぎる上に、人間的な描写も少なかったので、鮎川作品初読の自分は若干戸惑いましたが・・・
そしてこの探偵を引き立てるためなのか、私がこれまで読了した本の中で、警察の無能さは群を抜いています(笑

そして、やはりこれは仕方のない事かも知れませんが、何せ50年以上も前の作品ですので、どうしても古めかしさを感じずにいられませんでした。
特に、男女間の恋愛及び結婚の在り方やそれに対する考え方が現在とは大きく違っています。
これが、犯行の動機へと繋がる訳ですが、現在人には到底理解し難いですね。
あと視点が一定しない事も凄く気になりました。
ころころと変わるため、深い心理描写がなく、表面的なものにとどまり、連続殺人が起こっている割に、現場の緊張感、恐怖感、焦燥感などが伝わってこなかったのが残念です。

ただ、もやもやしたものも残らず、後読感も悪くありません。
テンポもよく非常に読みやすい作品です。
50年前の「本格」作品。 読む価値ありだと思います。 お薦めします。


▼以下、ネタバレ感想

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梁山泊
MTNH2G0O
No.2:
(8pt)

古臭さは感じるが完成度は高い

日本古典の名作。アリバイ崩しが得意な著者だが本作はロジックを楽しむ作品に仕上がっている。
事件の連続性と傍らに置かれたトランプの謎など、本書は推理小説を味合うのに適している。

Ariroba78
5M53WTS6
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

本格の王道を感じる作品。

学生サークルの面々が合宿先のりら荘で
刺殺、射殺、水死、毒殺、絞殺と手順を変えて殺され、
死体の傍らにはスペードのトランプが置かれる。

ミステリ心をくすぐります。
久々にわくわくしながら読みました。

登場人物を把握するまでもなく、
バタバタ死んでいき、謎が提示されるのでパズル小説を読んだ印象です。

警察が介入するので、完全なクローズドサークルではないですが、
それに近い面白さがありました。

egut
T4OQ1KM0

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