(短編集)
悪魔はここに 星影龍三シリーズ
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良作品が揃った短編集。特に「薔薇荘殺人事件」は傑作。 探偵星影龍三と叙述者の作者との関係は、麻耶雄嵩作品のメルカトル鮎と美袋の関係に似ていると思った。 「道化師の檻」 トンネルの中で消えてしまったピエロの謎。 手の込んだトリックに見事に騙された。 犯人も予期しなかったアクシデントが、事件をより複雑なものに見せている。 星影が指摘した失神の理由も面白い。 「薔薇荘殺人事件」 「黒死館殺人事件」の黒死館に似せて造られた薔薇荘で起こる二つの殺人事件。 読者への挑戦状があり、そこまでに提示されているデータで犯人を論理的につきとめることができると書いてあるが、全くわからなかった。 短いページ数の中に、様々なアイデアが盛り込まれている。 一つ目の殺人事件の伏線はさりげなさすぎてわかりにくいが、第一の事件と第二の事件の裏返しの構造、知井みや子が言った「にせもの」の意味、犯人の特性がうまく活かされた真相、登場人物の属性に意味があったことなど、実によく計算されている。 最後の一文にはさらに驚かされた。挑戦状には、答えが書かれていたのだ。 「悪魔はここに」 三つの殺人現場で、おかめの面、冷蔵庫、油絵が"逆さま"になっていた謎。 三人目の被害者が殺されていた理由が面白い。 「砂とくらげと」 薔薇荘で再び起こった殺人事件。ブラジルに出張中の星影が作者から送られてきた手紙を読んだだけで、真相を見抜いてしまう話。 トリックの核にあたる部分は何となく予想がついたが、真相まではわからなかった。ある小道具の使い方が面白い。 | ||||
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光文社文庫の「星影龍三シリーズ」の第3弾。 「道化師の檻」「薔薇荘殺人事件」「悪魔はここに」「砂とくらげと」の4篇が収められている。 星影は本当にいけ好かない奴だ。それでも、推理は鋭い。そのギャップが心地よい。 収録作では、「悪魔はここに」のアイデアに切れがあった。 | ||||
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