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白雪姫には死んでもらう



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【この小説が収録されている参考書籍】
白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫)

白雪姫には死んでもらうの評価: 7.40/10点 レビュー 5件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.40pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(7pt)

まあまあでした

オリヴァーとピアのコンビがいい。

わたろう
0BCEGGR4
No.4:
(7pt)

新しい視点から

あまり期待をしないで読む方がいいのかもしれません。
意外と面白いですよ!

主役は首席警部と警部の2人ですが
準主役といってもいい彼女・アメリーは、私の中では「ミレニアム・ドラゴンタトゥーの女」リスベットの印象でした。

こういう小説にいつもついてまわる(主人公の恋愛話)は必要ないと思うのですが
陰湿な内容ばかりよりも、ちょっとだけ読み側の視点が変わるので飽きさせない効果もあるのかもしれませんね。
(私にとっては、恋愛話ってどうでもいいけど!)
あと一冊は、読みたいなぁ~例えば、「深い疵」とか!



ももか
3UKDKR1P
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

白雪姫には死んでもらうの感想

ミステリとしての謎解きの楽しさはあまり感じられない。警察小説とキャプションがついているのは多分正解だろう。国の違いは文化の違いで警察官としての規範もかなり職業的で、日本の感覚からすると
だいぶズレているようだけれど、他の国の実情が知れるのはこういった機会でなければ余り無いので面白く感じる。真相はどこにあるのか、読者を引っ張っていくエピソードの数々は複雑に絡み合っているようで
捜査に当たる刑事コンビも中々先に進めない。むしろ脇役的な感じで登場したアメリーという少女が探り出した真実の欠片が読者に示されて刑事コンビがその後を追うという展開で読者の気を揉ませる書き方をしている。
村人等彼の周りにいる人間はすべて敵のような状況のなかで彼女が調べ始める11年前の事件の話は並行して読者に知らされるが、逮捕され刑に服し事件は解決した形になっていることに警察は積極的には動かないのは
何処も同じで、彼女が邪魔になった人間の意志で彼女が失踪してから本格的に刑事コンビが動き出すまでが少し長い。物語り世界の周りの淵を色々な登場人物のエピソードで見せていくやり方は有効だけれど、これもまた
念が入りすぎていてページ数が多いのはこのためだ。複雑に絡み合った糸が解れていくと悪意を持った人間が浮かび上がってくるわけだが、そこを単純にしていないところがこの作者の良いところなのかも知れない。

▼以下、ネタバレ感想

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ニコラス刑事
25MT9OHA
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

白雪姫には死んでもらうの感想

1作目の『深い瑕』が非常に良かったのでその続編にあたる本作も読んでみましたが、今回は歴史的な背景はなく閉鎖的な小さな村での愛想劇?が元になっています。
死体すら見つかっていないにもかかわらず、その殺人容疑で10年ほど服役した男が出所し父親の待つ村へ帰ってくるのですが、それまでも嫌がらせを受けていたのにより極端な村八分状態となっていきます。状況に耐えられず数年前に離婚した母親が歩道橋からつき落とされるという事件まで起こりますが、事件後に越してきた女子高生が主人公に共感を持ち事件を調べ始めます。

それにしても村全体が悪意の固まりのようで、ミステリーとしてはとても面白いもののあまり気持ちのいい読後感ではありませんでした。当事者だけでなくその親達もですが、ちょっと酷すぎる印象でした。まともな人はいないのか?と思わずにはいられません。

そんな中でもシリーズとしてのオリヴァーとピアの警察官コンビについては、家庭的にも色々問題が持ち上がって人間関係にも色んな変化があり、続きが非常に気になるところです。

たこやき
VQDQXTP1
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

期待通りの面白さ!

オリヴァー&ピア・シリーズの2冊目(本来はシリーズの4作目だが、現在までに翻訳されているのは3作目と4作目のみ)。前作同様に、過去と現在が入り乱れ、登場人物が数多く、ストーリーの流れを把握するまでは読みづらいが、全体像が見えて来てからはどんどん読み進められた。
ドイツの片田舎で、二人の少女(17歳)を殺害したとして服役していた青年が11年の刑期を終えて帰ってきた。本人は冤罪を主張していたが、村人はこぞって彼を犯人だと断定し、彼が帰ってきたことに嫌悪感と反感を隠そうとしない。折も折、閉鎖された空軍基地跡地の燃料貯蔵庫から白骨死体が発見され、11年前の被害者の一人であることが判明する。さらに、出獄した青年が自宅で暴漢に襲われ、別れて暮らしていた彼の母親が歩道橋から突き落とされて大けがを負う事件まで発生した。どちらの事件も犯人は村の住人だと思われたが、村人たちは誰一人、犯人について言及しようとしない・・・。
困難な捜査を進めるオリヴァーとピアを中心とした警察は、運命共同体として縛り付けられている田舎(まるで八つ墓村みたい)にうずくまっている暗黒の歴史に翻弄され、なかなか事件の全容をつかむことができず、新たな少女(高校生)行方不明事件まで発生してしまう。
物語全体の構図は、過去の出来事が現在の悲劇を引き起こすという、よくあるパターンだが、真犯人がなかなか判明せず(怪しい人物は、かなり登場するが)、最後までフーダニット、ワイダニットの緊張感を引っ張っていく。また、シリーズものならではの読みどころ、レギュラー登場人物の人生の変化もいろいろあって、次作への期待も持たせてくれる。
できれば前作「深い疵」から読むことをおススメするが、本作だけでも十分に楽しめることは間違いない。

iisan
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