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147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官



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147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官の評価: 8.14/10点 レビュー 7件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.14pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官の感想

 
 アパート火災の遺体より不可解な蛆の塊が発見された。 屍体に密接する昆虫からアプローチを試みる「法医昆虫学」が導入され、変わり者女学者が蟲を手掛かりに捜査を始める。 147ヘルツの羽音を持つ虫が教えてくれるのは・・・?

 「法医昆虫学」 これは当然絵空事ではなく、犯罪捜査の新たな境地であります。 死体に虫が湧くのは周知の通りでそれを調べれば遺体が辿った場所、死から経過した時間が判明しそうなのはなんとなく分かるでしょう。 専門的なテーマなようでも容易に想像できてしまうのは虫という存在が私達の生活に深く蔓延っているから、生態系のサイクルにおいて決して切り離せない関係にあるからでしょうか、そしてそれは屍となっても例外でないのです。
 さて、この新境地のテーマがそもそも面白いのですが、それ以上に物語の展開とキャラクターが素晴らしいです。 捜査や犯罪についてはまったくの素人ながら虫については熱心すぎる「研究者」と 学術的な事には関心はないが一定の正義感と冷静な観察眼を持った「警察官」、それぞれの立場、考え、視点、行動が上手く書き分けられてると思います。 サスペンスな部分も申し分ないです。
 超々当たりシリーズ、★は9つです!!


りーり
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No.1:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官の感想

乱歩賞をとった『よろずのことに気をつけろ』はちょっとこじつけ的なところがあって今一つと思っていたのですが、こちらは構成も登場人物の描写もよくそれぞれの個性が際立っていてとても面白かったです。
法医昆虫学と言う珍しい分野で、それが実際にあるのかどうかはわかりませんが(全部科学捜査の範疇だと思っていたので)描写がリアルでとても説得力がありました。アメリカなんかでは専門分野がいろいろわかれているので実際にありそうですが、閉鎖的な警察機構に外野からの協力の入りにくさなんてところも現実にありそうな話ですが、一般人ならどう考えてもおぞましいとしか思えない、死体につくウジから死亡時刻やその他色々な情報を導き出すという珍しい観点からの作品で読みごたえがありました。

虫の苦手な人には冒頭からちょっと辛い表現が続きますが、そこはフィクションであり本からは臭ってきたりしないのでご安心を。
かなり変人ですが、明るく元気なキャラである赤堀さんと言う学者さんがとても魅力的です。

たこやき
VQDQXTP1

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