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黄昏に眠る秋



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黄昏に眠る秋の評価: 7.25/10点 レビュー 4件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.25pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(6pt)

再読はないと思うけど

よく出来た小説だと思います。
難点は、策に溺れた感がなきにしもあらず・・・・。
テオリン氏の文章力は他よりも抜き出ているのだから(もちろん翻訳も)
自然を自然のままに、人を人のままに描いてちょっぴりミステリー風味が良いと思うのだけど。




ももか
3UKDKR1P
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

黄昏に眠る秋の感想

海外物は異常な登場人物やバイオレンスなど、日本にはない刺激的な要素でスリルやサスペンスといった作品に出会う事が多いのですが、本書はそれらとは違う作品です。
非常に刺激がない。
秋から冬にかけての哀愁漂うシンミリした雰囲気。
メインの登場人物は老人でスピード感がでるアクションはなし。
ここら辺の感覚から好みに合わなかったり退屈に感じてしまうかもしれません。
単に私が中盤までページの進みが遅かっただけですが。。。

が、読み終わってみればミステリ文学といいますか、
作品に張られている伏線がミステリとしての面白さを感じ、
舞台のエーランド島の空気感やそこに住む人々の模様を味わえるよい作品でした。

読む前のオススメですが、
本書の舞台となる、『エーランド島』をGoogleの画像や地図検索で視覚的に見ておくと、より作品に入り込めます。
何かの手がかりというわけではないのでご安心を。
石灰岩の荒地や平野の何か物寂しい感じを一層引き立てると思います。

20年前に子供が行方不明になって悲壮感漂いながら暮らしていた母ユリア。
介護施設で暮らす80歳近いユリアの父 イェルロフ。
人生の終盤で、季節でいうところ冬の一歩手前と言うところ。
今頃になって何者かから子供の靴が届く。

子供は生きているのか?行方不明になった時、何が起きたのか?
現在と過去を繰り返すよくある構成の中で、読者は物語の真相を知っていきます。
読者は過去も見れるので、登場人物達より多い情報量で話を把握して行くわけですが、
ここがなんというか魅せ方が巧かったです。

途中まで面白さが分からなく読書が大変だった為、好みの点数はそんなに高くないです。
2作目以降は同じ舞台や登場人物で内容把握が容易らしいので、より楽しめそう。
続けて読んでみようと思います。

egut
T4OQ1KM0

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