原因不明の突然死を追うルポライターがたどりついたのは呪詛にまみれた一本のビデオテープ。

映画に出演することになった亜衣、真衣、美衣は、映画スタッフやおまけの夢水名(迷)探偵と、鬼伝説のある総生島へロケにやってきた。

相模屋の店先で雪駄(せった)が一足盗まれた。上野山下の助五郎親分は、懸命に追い、下手人・仙八を挙げた。

「若き日の大観の傑作、発見さる―」若手画家・茂木貞澄は、この大ニュースに疑惑を抱いた。

心中事件でなくなった花魁の名を継いだ幻太夫は三菱の総帥を別の遊廓の遊女に奪われて、自分の小指を切り落として岩崎家に届けた

青年の若き精神に霊と肉の問題を追求。

一流商社のエリート課長・松代小弥太は、週末になるとサングラスによれたコートという出で立ちで“名探偵”に変身。

雪の降りしきる唐沢家の別荘につどう、仲の良い三人の嫁と、足の不自由な娘。

北海道の過疎の町涙別で、源義経にまつわる古文書が発見された。

主人公の葉月麻子はイベントキャスター。何でも司会業として全国各地を飛び回り、いい男に失恋しつづけるのが悩みの種。

その旅客機が墜落したのは灼熱の大砂漠だった。辛くも助かったのは鶴見浩二と何人かの女性たちだけ。

天国から「地上研修」に来ている天使のマリと、地獄から「成績不良」で叩き出された悪魔・黒犬のポチ。

検事局内にうずまく競争心、政治力、人間関係の中で、正義感は強くても策のないハーディは担当をおろされてしまうが…。

「あーっ」という悲鳴で友人からの電話は切れた。

’95年1月17日、未曾有の関西大震災発生。

広域暴力団・三橋組が風光明媚な地方都市を乗っ取り、組の「首都」にした。

二流講演屋と蔑まれながら、屈辱的地方回りを続ける河合清重は奇妙な物を拾得した。それは一挺の拳銃だった。

警視庁捜査一課の美人刑事・今野真弓は殺人事件発生の報せを受けて、原人の骨を展示中のM博物館に急行した。

わたしの名前はジャン・モロ。定職も家もないので、世間ではホームレスと呼ぶが、これでも独立営業の立派なビジネスマンだ。

辻沢哲郎―美沙子にとって、この男ほど、邪悪で忌まわしく、そして愛しい存在はない。

人形に隠された手紙が明かす眠れる殺人、人生のほろ苦さをリリカルに描く青春ミステリの佳品。第六回鮎川哲也賞佳作。

シカゴ郊外の町パクストン。

岡っ引きの勘兵、人呼んで悪勘兵は色事にかけては浪花一の事情通。ある日、同心鮫島様のお呼びで奉行所の門をくぐった。

触角にふれる未知の世界それは甘美ながら重く深い…。

それぞれの結婚式二時間前、運命的な出会いをした航平と愛永。

日下百合子は、友人の結婚式に出席するために長崎にやってきた。稲佐山から街を一望しようと、ゴンドラに乗った百合子。

伊達邦彦が南の島から再び甦った。

二階堂日美子の友人・秀美の弟で、高校生の英二郎が自殺した。

音響機器メーカーに勤める早瀬喬は、人生の恩人である宗田克人の突然の訃報を聞き、愕然とした。

東に相模の北条、北に甲斐の武田、駿河の今川は強国との戦乱が絶えない。戦国の世を生きのびる政略と陰謀。

両足両手を切断してなお舞台に立ち続けた名立女形、沢村田之助、その周辺で起こる連続殺人の謎を追う時代ミステリの秀作。

少女マンガ『ローウェルの密室』の作中で密室殺人事件が発生。

「ダムの底から死体が」赤かぶ検事に奇怪な報が飛び込んだ。

怪しげな新興宗教「闇の光」の狂信的信者立花冽子は、兄弟と共謀し内縁の夫を“悪魔祓い”の生贅として殺害してしまう。

ダルジール警視は窓から目撃した光景に愕然とした。男が銃を手に女に迫っていたのだ。

三月も終わりに近いある日、出張先のシカゴから帰宅したスターン弁護士は、妻の自殺を発見する。どうして。

もっとも大きな謎は、もっとも近い人間の中にある―真実に近づくにつれ、自分が何も知らなかったことに気づかされるスターン弁護士。

贋作を巡る殺人事件。実家の土蔵から雪舟の水墨画を見つけた大学生、広田。

毎年12月1日正午に、仙台駅ホームに佇む和服姿の女。この謎の美女は、原宿で起きた殺人事件の容疑者だった。

真夜中…十津川警部の家の電話が鳴った。電話の主は八年前、妻殺しで服役していた平野という男だった。

日本最大の貯水量を誇るダムが乗っ取られた。人質は発電所員と下流域の市町村。

江戸時代から遊郭を営んできた一家をめぐる殺人予告。狂死した遊女の怨霊祓いの夜、はたして二つの殺人が…。

祖母の死でひとりぼっちになった麻生智子。8歳のとき交通事故で両親を亡くし、同乗していた智子は助かったものの記憶喪失に…。

そう、たしかにあたしは亭主を殺したさ…30年前に夫を殺したと噂される老女ドロレスに、再び殺人の容疑が。

連続毒殺事件。被害者の性別や人種はまちまち。

34歳の英語教師サラは、恋に落ちた。理想的な家族とやり甲斐のある仕事に恵まれ、夫以外の男性など考えもしなかったのに。

MKAテレビ局のベテラン事件記者が、自宅のデスクに突っ伏して死んでいた―死因は心臓発作。

正体不明のいたずらグループ「いろは組」にキリキリ舞いさせられて、元気のない市立二中の悪徳校長・志賀功一。

冷ややかな水に身を委ねうたかたのように流されてゆく―ただいちどの恋のゆくえ。水の響きが奏でる恋愛小説。

夢も見ない眠りから覚めたとき、彼は病院の寝台に横たわり、すべての記憶を喪っていた。

「哀しみ(ソロー)」という名の河が流れるミシガン州南部の町モーガンタウン。

刑事だった妹が自動車に爆発物を仕掛けられて殺された。誰が、何のために。

天下統一を目前にした織田信長にとって、最大にして最後の敵は一向宗の総本山石山本願寺であった。

離婚スキャンダルで苦境に立つ若き天才監督マシュー・ワックスの伝記執筆のため愛犬ルルを伴ってハリウッドに乗り込んだホーギー。

女子大生の恋人永井夕子に強引に誘われて、テレビドラマのエキストラに出演することになったオニ警部宇野喬一。

ミステリ界に登場した『覆面作家』は、天国的な美貌で、大邸宅に住む20歳の御令嬢。

ケンブリッジ大学教授の娘エレナが惨殺体で発見された。美しく魅力的な彼女は、多くの男性に人気があった。

冬山に轟く愛と涙の極道賛歌。外は一面の雪景色―それでも事情(ワケ)ありの客人たちは再出発を賭けてプリズンホテルへ。

いよいよ、キッド・ピストルズが講談社ノベルス初登場!名探偵が活躍する「パラレル英国」で起こるのは、童謡がらみの連続変死に、「靴の館」の雪の密室、死んだはずの子供の誘拐に、「最後の偉大な執事」の謎、拘束具に身を包んだ娼婦の惨殺と五つの怪事件!全編に溢れる、本

シンガーソングライターの堀河優美は、交通事故死した恋人の吉川国夫の遺品から、「SHADOW GAME」と名付けられた一枚の楽譜を見つけた。

不思議な魔法で生徒の心を掴んだ小学校教師の愛情溢れる教育法。その華麗なマジックの陰に隠された藤田先生の秘密とは。

発見された団地でないとしたら、赤ん坊はどこに住んでいたのか。

深夜。丘陵地帯を車で流していたデッカーは、不審な動きに目をとめた。

杉原爽香、二十二歳の夏。

東京・新宿の公園で爆破事件が発生、多数の死者が出た。犠牲者のなかに「私」の、ただひとりの女性、ただひとりの友人がいた…。

熱海市・網代の作家・内田康夫の仕事場に、浅見光彦が訪ねてきた。

1995年1月17日、払暁。降って湧いたような天変地異の衝撃が神戸を直撃した。

宇治・三室戸寺で、月夜の紫陽花園を撮影していたアマチュア写真家・宮川茂一郎が殺された。スカーフの遺留品…現場には女性が。

11人もの女性をレイプして殺した挙げ句、死に顔に化粧を施すことから“ドールメイカー(人形造り師)”事件と呼ばれた殺人事件から4年―。

コンクリート・ブロンド事件は、公式には未発表のドールメイカー事件の手口に似ているため、捜査班は警察内部に近い人間による模倣犯罪であると睨む。

全財産を持ち馬にかけて失敗したチャールズ・ラスリンは、優勝馬の持ち主で未亡人のケイトに雇われ、やがて年上の彼女と結婚して快適なカントリーライフを楽しんでいた。

近江屋藤兵衛が殺された。下手人は藤兵衛と折り合いの悪かった娘のお美津だという噂が流れたが…。

高校生の通学列車で「戦争」が勃発、。その顛末の“エクリチュール”を読み解く悦び。

クレア・マロイは「ディポー書店」の店主。

夏のバカンスで愛知県の伊良湖岬に出かけていたキャサリンと恋人の浜口。恋路が浜を散歩中、女性の他殺死体を発見してしまう。

一本のビデオを見た直後謎の死を遂げた男の解剖を担当した安藤は、人類の存在をも覆す暗号を発見した!!　神の啓示“リング”に抗う人間、最後の叡知。

15歳の少年に25歳のお妾。出家を望む三春丸(足利義政)に仕掛けられた秘策が引き起こす花の御所の奇々怪々。

文政十三年夏、猛暑にあえぐ京の町を巨大地震が襲った。鴨川の河原に鳥が落ち、空に怪しい光が走る。

ヨーロッパきっての小国リヒアルト公国から、コリンヌ王女が来日した。ボディガード役はもちろん朝日刑事と迷犬ルパン。

坂巻内科医院の院長、倫三が急死した。死因はウイルス性の脳炎によるものだった。

本格ミステリーをトリック別に分類したアンソロジーの密室編。大乱歩から新本格派までを網羅。

ハリウッドの女優兼監督のアイオニ・ギャンブルは、婚約者だった映画プロデューサーを殺害した容疑で起訴された。

好奇心が強すぎて神学校の落ちこぼれになっていたわたしは、教授からある課題を与えられた。

’60年代の反戦運動の元闘士ペリー・ヒルダリーが通り魔に撃たれ死亡した。

大阪のテレビ局の美人レポーター杉山かおるが何者かに誘拐された後、浜名湖畔で死体で発見された。

パリ市街の地下に、膨大な油田が眠っている―1942年、ナチス・ドイツ占領下のパリで、五人の日本人が石油採掘に執念を燃やしていた。

整形美容で、新しい顔を手に入れた麗子。だが彼女を待っていたのは、以前にもまして哀しみと虚しさに満たされた日々だった。

奇妙な夏が終わり、井戸は埋められた。そして人々はみんなどこかに去っていった。

長崎を、一瞬のうちに火の海に沈めた原爆は一発だけのはずだった。ところが予備の「第三の原爆」が不発のまま投下されていた。

北国の街、久寿里。一年の半分は霧に、冬は雪と氷に閉ざされた所だ。

名前に「み」のつく人が死ぬわ―日美子は、新日本党の幹事長を父に持つ友人、双葉由華の夢占いをするが、その予言通り、夏城ともみという美貌の女性が箱根で絞殺された。

二階堂日美子は友人・坊之下七美に誘われ、七美の母・和恵の還暦祝いに小田原の豪邸を訪れる。

いじめを苦に少年が投身自殺をとげ、隣町ではいじめで一人息子を喪った母親が、鉄道に飛び込んだ。

京都嵐山の「もみじ祭り」で大堰川に浮かんだ“車折芸能船”から撤かれた舞い扇の中に血塗られた松竹梅の絵柄の扇があった。

美しい杉苔で有名な尼寺月心庵で、異様な死体が発見された。