藤田先生のミステリアスな一年
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藤田先生のミステリアスな一年の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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マジックを使った授業により、生徒たちの心を掴んでいく先生と生徒たちの心温まるハートフルなミステリーです。ひとつひとつの授業でのマジック、謎ときの面白さ、それと何故先生が、一年だけマッジクをした授業をおこなったのか、それの解決につながっていくあたりが、さらに面白い謎ときになっていて、自分も騙されっぱなしでした。でも変な嫌味な騙され方ではなくて心地よさも感じました。本格のなかの本格といった感じの一冊だと思います。 | ||||
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殺人事件は起きないが どれもうなるような内容です 書き手の主人公も癒される内容 これに鮎川哲也編集の本格推理1 に収録されている短編を読むと なんともこころあたたまります | ||||
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田舎の小学校で6年1組の担任となった藤田先生が見せた「魔法」の数々。 それらをどうやって行ったのかを、元生徒達が同窓会で解き明かそうとする話です。 「魔法」については実際問題としては難しいと感じる部分もありますが、 元生徒達と一緒にその謎を追う楽しみがありました。 その一方で、先生が「魔法」を見せたのが、何故主人公達を受け持った1年間だけだったのかという謎もあり、とても面白かったです。 生徒達のことを真剣に思いやる藤田先生の志に涙が出る思いがして、読後、心の中が温かくなる作品でした。 | ||||
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第六回鮎川哲也賞の佳作に輝いた作品。この年はろくな応募作がなかったのだろう。 小学六年生の担任となった教師が様々な「魔法」を通して子どもたちの心を掴んでいくお話。しかし、あらゆる点で三流のミステリであった。 まず、構成が下手。実質的には短編集であるにもかかわらず、最初に全部の謎が提示され、解決は後半にまとめられている。イライラさせられた。物語全体をくくる大きな謎があり、時間的な操作の必要もあるから、疑似長編的な体裁を取らざるを得ないのもわかるが、もう少し工夫が欲しかった。 また、新本格の影響を強く受けているらしく、子どもたちを相手にした魔法であるのに、やたらと条件を限定したり、トリックがないか確認させたり、フェアであることを強調する。そこだけ物語の流れから浮いてしまって不自然だった。 トリックが子どもだましなのは仕方ないか。 最悪なのは、妙な倫理観とか道徳性が盛り込まれている点である。良い大人になるための方法やメッセージが繰り返し現れ、さらには謎そのものにも教育理念が込められている。読んでいて辟易させられた。著者は現役の教師らしいが、こんなことで教育が成功すると信じているのだろうか。 本当にうんざりさせられた。 | ||||
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読み始めたときは、こんなに悲しくて、優しいクライマックスが待っているなんて全く考えていませんでした。 悲しすぎる「バレリーナちゃん」の告白。 優しすぎる桜の色。 今まで読んできた小説とは全く違う感覚に、私は本当に感動しました。最初に読んだのは小学生のころだったと思いますが、そのときはただ藤田先生の「魔法」に驚き、謎解きに頭を悩ませただけでした。 けれど今改めて読み返すと、話の中にたくさんの藤田先生の想い、願い、悲しみがあふれていた事に気が付く事ができました。 体罰―――教師にとってこの言葉がどれだけの意味を持っているのかをはかり知ることはできません。たとえ生徒のためであっても許される行為ではない。でも藤田先生は抑える事ができなかった。魔法を生徒に披露しているときの先生とは全く違う先生の姿に、私は思わず涙してしまいました。 体罰を加えてでも生徒を守ろうとする、その優しさ。 大きな傷を乗り越えて、教壇に立つその強さ。その裏で本当の教育の姿を探して彷徨い、魔法を見せることでそれを見つけだそうと苦悩する人間ならではの弱さ。 藤田先生の人物像が次々と浮かんでくる後半部分こそが本当に大切なんだという事に、今やっと目を向ける事ができました。そういう意味で、この本は私の成長の記録にもなっているとも言えます。本を読む楽しみだけでなく、教育というものに目を向けるきっかけをくれたこの本に本当に感謝したいと思います。ホントの強さとは?ホントの優しさとは?ホントの教育とは?大切な物を見つけられたような気がします。 | ||||
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