昭和36年。小学校用務員の大島吾郎は、勉強を教えていた児童の母親、赤坂千明に誘われ、ともに学習塾を立ち上げる。

鈴本芳子は二十歳になったタイミングで、亡くなった父の遺産数億円を一挙に受け継ぐことに!ところが金に目が眩んだ親戚にハメられて芳子は病院に放り込まれてしまう。

とある弁護士事務所に勤める花織は、先生に寄せられる依頼を盗み聞きしては、“おしゃべりする猫”のスコティと噂話に花を咲かせていた。

大企業のサラリーマンから、憧れの私立探偵に転身を果たした仁木順平。

天下は豊臣から徳川へ。度重なる不運の末、あえなく伊賀を追い出され、京でぼんくらな日々を送る“ニート忍者”風太郎。

和議成立ののち、平穏な日々が戻ったのも束の間、血なまぐさい因縁が風太郎を追い立てる。やがて訪れる最後の大決戦。

不思議なモノ、コトが生息するこよみ村。村長の娘・湯木奈央とボーイフレンドの溝江麒麟は今日も怪事件に首を突っ込む。

法に護られた高齢者と、死にものぐるいで働く若年層に分断された社会。若者は圧倒的な劣勢で。

息子を殺したのは、私ですか? 同じ名前の男の子を育てる3人の母親たち。 愛する我が子に手をあげたのは誰か――。

天文学者ローウェル博士は、自分の住む孤島で毎年、天体観測の集いを開いていた。

書簡体形式を用いた独自の文体で読者を幻惑させる、唯一無二の怪奇探偵小説の名手・夢野久作。

賢明すぎる読者諸君に告ぐ――これは伝説のミステリ奇書である。こんな本、ありか!? パロディありクイズあり迷路あり。

うぶめに気に入られ、正式に妖怪の子預かり屋の代理となった弥助。

事件は人間の内にある。 直木賞受賞後、第一長篇。

2兆円の発明も、一晩でゼロになる。 研究者の日々野は、成功すれば世界初となる、人工蜘蛛糸の量産化の研究に邁進していた。

漫画家になり損ね、浅草の路上で似顔絵を描いて生計を立てている袴田鉄雄。

人類が最初に移住に成功した太陽系外の星―通称、二番街。

有名忌女(=既婚女性)のガリガリ遺体発見をきっかけに、かつてない盛り上がりを見せるネット掲示板「忌女板」。

その一瞬の選択が、あなたの10年後を変える。「10年」。

手術室での不可能犯罪。なぜ麻酔医は死んだのか。

一つになれない家族を猫だけが見つめ続けた――「すずの爪あと」。

平凡な会社員の高梨広が乗る路線バスが、急停車した。幸い大事故には至らず怪我も軽い。

一月十日午後九時、未帰宅者の一報を受け柴崎警部は高野朋美巡査らを急行させた。

安藤裕美は、人材派遣会社を経て、プログラマーの転職を扱うベンチャー企業を起業。

「東京駅に行ってくれ」。商社社長小川憲之は運転手に行先の変更を命じて姿を消した。

ゴミ集積所に花を捨てようとしている男を見つけた春子さん。

五摂家鷹司家の信平は十五歳で京から江戸に出、三代将軍家光の正室だった姉孝子の口添えで、将軍家の旗本になった。

はみ出し者の地震学者たちが、究極の津波予測に挑む――! 東日本大震災から三年。

神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみに包まれ、誰もが涙した。

雨の降り続く日、訪ねてきた女に俺は仰天する。彼女は数時間前、俺に殺され、浴室で冷たくなっているはずだ―。

殺人罪で無期懲役となり、米国の刑務所で強かに生き抜いていた由良憲二。

新宿署の一匹狼、命懸けの大捜査 新宿のキャバクラで、不動産会社の社長が射殺された。

大学生の御城彼方は、あの世とこの世の境界に存在する幽落町に下宿し、駄菓子屋“水無月堂”の店主で大家でもある水脈さんとアヤカシたちの憂いを解決する日々。

柴山祐希、高校2年生。

「西暦2826年にいる、あたしを助けて」。彼女の「真実」を知った時、あなたはきっと涙する。

大手建設会社に勤める水原は、政商の孫娘と婚約しながら、結婚を餌にホステスの瑞枝を利用し、出世の道を歩んでいた。

岩手の祖波神社跡で「三本指の右手」に続き「金の薬指」を掘り当てた天才発掘師・西原無量。

長崎で最新医術を学ぶ幕府寄合医師の矢切良衛の許に、遊女屋の女将が駆け込んできた。

何やら思惑のありそうな孝太郎に連れられて、上京した良彦と黄金。

世界最悪の犯罪地帯、日本領サハリン。

人生のすべてを記録し再生できる生体受像(ビオヴィス)の発明により、死後の世界という概念が否定された未来。

女子的生活を楽しむため、東京に出てきたみきは、アパレルで働きながら、念願のお洒落生活を満喫中。

腐りきった世を変えてやる。前代未聞のたくらみを一本の六尺棒で。

中学3年生の滝本望は祖母と神楽坂でふたり暮らしをしている。

脊柱管狭窄症で尿道に管を入れられ自宅で寝たきりの状態を強いられている男性は、嫁に浣腸を頼むのが憂鬱だ。

高校内をさまよう黒い霊の存在と、クラスでのイジメに悩む秋都尊を救ったのは「心霊相談所」を営む由良蒼一郎だった。

デヴォンシァの田舎町からロンドンへやってきた新米メイドのローズ。奉公先は使用人も働き方も型破りで、毎日が驚きの連続。

学生時代の恋人・森野の訃報。初めて聞くはずのそれをわたしは知っていた。

東京で東日本大震災に遭遇し、テレビに映る被災地の映像に激しい衝撃を受けた文芸編集者の山下亜依子は、編集長の小暮から、被災地である仙河海市出身の作家・武山洋嗣に原稿を依頼できないかと持ちかけられる。

働かず、ひたすら酒代をせびる父から逃げるため、泥酔した父の前に農薬の小瓶をおいた青年・聖人。

記憶を抽出して、画像化を行い、他人の脳内で再生するシステム―0号。

村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。

岡山には珍しい大雪の翌日、美貌の音楽教師の服毒死体が発見される。

新宿にある「にこにこ園」園長・花咲慎一郎の電話が鳴った。城島探偵事務所の城島耕助からだ。

弱小球団・カープの帽子が赤に変わった1975年、原爆の傷痕が生々しく残る広島に、中学一年生のマナブが転校してきた。

孤児院育ちの美女から生家を探してほしいとの依頼を受けた弁護士・川路。

この男、 前代未聞のトンデモ作家か。

天使玲夏は普通じゃない。

製作に携わったゲームクリエイターですら、攻略に嵌まってしまう特異なPCゲームソフト「蓬莱」。

「万能鑑定士Q」シリーズ完結! タイムリミットは120時間、ムンク「叫び」の謎を解け! 出発点となったリサイクルショップ<チープグッズ>に戻った凜田莉子。

幕末の京都で出会った「世話のやける弟」のような男・坂本龍馬と結婚したおりょう。

第一発見者は、法医昆虫学者の赤堀涼子本人。

先代のおりきの孫娘・里実が、縁あって「立場茶屋おりき」の女中見習となった。

薄井正明、59歳。元大手銀行勤務で、出向先ではプチ・エリート生活を謳歌している。

失踪した恋人を追うカメラマンの田村と、写真家殺害事件を捜査する十津川警部。

ヴァイオリン・コンクールの決勝に残った七人は、東京近郊の別荘に集められ、課題曲にとりくむことになった。

雑居ビルの一室で、東京地検特捜部の検察事務官が殺害された。

韓国の原発がハッキングされ、放射性廃棄物をつり下げた気球が空に浮かんでいる。

京都路地裏にある「ジャスミン荘」は、居酒屋や喫茶店が軒を連ねる昔ながらの長屋。

警視庁強行犯係・樋口顕のもとに殺人事件の一報が入る。被害者は、キャバクラ嬢の南田麻里。

「おまえのバットはEDじゃ～」厳しい野次の中、二千本安打を目指すベテラン四番打者の覚悟(「塀際の魔術師」)。

江戸・深川の縫箔(刺繡)屋丸仙の娘・おちえは、「弟子入りしたい」と突然丸仙を訪れた美しい若侍・吉澤一居に心を奪われる。

辞令がなければ、函館に戻るつもりなどなかった。刑事田原稔は、正式な着任の前日、殺人事件発生の報を受ける。

こんなはずでなかった結婚。捨て去れない華やいだ過去。

ソマリアの国境付近で活動する陸上自衛隊第一空挺団の精鋭達。

ある少年の体内で見つかった未知の臓器。以後、世界中で発見され、彼らはギフテッドと呼ばれる。

表沙汰にできない依頼を違法すれすれの方法で解決する裏ビジネスのプロ集団シルバー・オクトパシー。

五千メートルのレースで貢に敗れた碧李。その時、碧李の胸には勝ちたいという新たな衝動が込み上げる。

第二次大戦中に天才料理人・直太朗が完成させた究極の料理を蘇らせてほしいと依頼された、絶対味覚=麒麟の舌を持つ佐々木充。

大英博物館に勤務する矢島剛は、大学の同級生ジミーから龍の像の鑑定を依頼される。

蛍川鉄道の藤乃沢駅で働く若手駅員・夏目壮太は〝駅の名探偵〟。

防衛大学校四年生の藍羽祥子は、F14トムキャットに搭乗する将来の海自幹部候補生。

高校を卒業したばかりの小麦は、ホテルのパート従業員だった父・細川幹夫が放火し、自殺を図ったホテルで素性を隠しながら働くことになった。

「白雪姫」「ラプンツェル」「かえるの王さま」「くるみ割り人形」 ――誰もが知っている、おとぎ話に隠された、 恋物語と事件の≪真相≫を “偽"恋愛小説家&駆け出し編集者コンビが読み解く 連作恋愛ミステリ第2弾。

熱海と湯河原でクラブを経営していた美人ママを絞殺し、六年の刑期を終えて出所した小早川が熱海に帰ってきた。

失業中の男が法外な報酬を提示され、初対面の女性と少女と1か月間、家族を演じるという奇妙な仕事を引き受ける。

テレビ制作会社のディレクターの沼崎恭太は、「渡辺誠君を救う会」の共同記者会見の取材のため、カメラマンと仙台に向かった。

おれが必ず燦に逢わせてやるー遊女に堕ちた身を恥じながらも燦への想いを募らせる篠音に、伊月は誓う。

青山墓地で発生した幼女惨殺事件。その被告人は、独房で奇妙な独白を始めた。

伊勢志摩サミット警備で緊迫する志摩半島の英虞湾で緊急事態発生!真珠養殖が盛んな“宝の海”から引き揚げられた死体は、闇経済を疾駆するブラックジャーナリストだった。

都心で市民を狙った爆弾事件が発生。爆弾が仕込まれたのは携帯電話だった。

余計なことはしない、がモットーのごく平凡な男、名井等、35歳。

過酷な労働を強いられ、辞めることもできない。

有能だが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズ第4弾。

大学受験に失敗し、予備校に通う信也はある日、河川敷で絵を描いていた紅美子と出会う。

著者のエッセンスが満載された最後の短編集 八人の子供がいる家庭へ脅迫電話。「子供の命は預かった」。

『蔵』でアルバイトを始めて一年。

幽霊が視えるようになったぼくは地縛霊の館川小梅さんと出会う。

日本橋の織物問屋・大津屋で正月恒例の七種粥を食したところ、主人と番頭夫婦が死んだ。