鳴物師 音無ゆかり 依頼人の言霊(事件ファイル)
- サイコミステリー (30)
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評判がいいので読んでみましたが、期待したほどほど面白くなかったです。 相談者の言えなかった言葉を「言玉」として回収し、問題を解決する能力を持った女性が主人公。先祖代々主人公を守っているお付きの人など、アイディアは面白いと思うのですが、短編のわりに設定が複雑すぎる気がします。 パラパラとコミック感覚で読めて、読みやすいものの、あっという間に問題が解決してしまい、物足りなかったです。 もうひと波乱ふた波乱あってもいいかも・・。次回作に期待します。 | ||||
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赤い、赤い。この本の印象は赤です。ゆかりの衣装、夕陽、ほとばしる血、かな。超能力の体をしているが、実は綿密な調査の元、赤い血が流れる心を取り解し、「鳴りました」と仕切りをつける。ゆかり自身が取り解されていないからこそ、他人のそれが分かる。人間ってそういうもんだよね。似た者同士、なんか匂いを嗅ぎつけるんですよ。世間に横たわる、人間だからこその悩み、困難を、それなりに「それはあんたの問題だけど、進むも留まるもあんた次第だよ」って、実はこっそり解決の糸口を見つけてくれる。人はどこまでも思い込みで生きている、だからちょっとだけその思い込みを訂正してあげるよ、という本です。一家に一冊、富山の置き薬的な本です。 | ||||
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人の心に取り付いた言霊を取り除く、「鳴物師」という主人公が活躍するミステリー風の物語。謎はそれぞれの依頼人がかかえる心の闇。音無ゆかりは、自身に与えられた能力でそれに寄り添い、立ち直るきっかけを与える女神(実際は巫女さん?だけど衣装はアイドル風)のような存在。人間関係の繊細さや、悩みを抱えた登場人物たちの描き分けがうまく、作者の力量が発揮されている。「鳴りました。縁日到来」の決め台詞も良い。ぜひ映像化をしてもらいたいし、思わせぶりな終章もあることだし、続編を期待したい。 | ||||
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「鳴りました」私ができるのはここまで、後はあなた次第。というのがたまらなくステキ。人生なんてどろどろ、色々あってそうそう簡単には解決できない。だからこそ一つ一つ向き合って行かなければならない。そこらへんの深いところをさりげなく「後はあなた次第」ってスッパリ切ってしまうところが新鮮。 テレビのサスペンスとか、最後に犯人がとうとうと犯行に及んだ経緯を説明する、というか言い訳をする。そうすると刑事が、被害者は本当はいい人で、とかうだうだと説教し、犯人が泣く、というパターンが多い。 そうそう簡単にはいかんだろう、と思うしウザイ。 でも、この本はそういった流れの多いこの手の話に、新しい「さりげなさ」という「ずっしり重い人生」を示してくれていると思う。 じゃあ「ゆかり」はどうなるの、というところが知りたい。続編が楽しみ。 | ||||
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この物語は、主人公の音無ゆかりが依頼を受けた、五つの事件を中心に構成されている。 主人公はまだ18歳の美少女であるが、次々と難事件を解決していく。これらの事件を通して、著者が一貫して主張したかったと思われる思想が記述されている箇所がある。本文中より抜き出すと、「遥か古代から言葉には霊的なパワーがあるといわれていた。言葉にして発することで、そのとおりの結果をもたらす力がある、とー中略ーそれは言霊と呼ばれた。一方で、日々の生活のなかで受けた苦しみやストレスを言葉にせず呑み込むと、発散されなかったパワーは体内に言玉となって巣くい、出口を探してもがく」 ふたつの「ことだま」を漢字の使い分けによって区別しているところが、言葉を扱う職業としての作家魂を感じさせる。また、本文中で場面がパッと切り替わるところが何箇所かあるが、まるでテレビドラマを見ているようで、変化があり、読者を飽きさせない。 物語の終わりで、主人公のゆかりが「アタシは鳴物師として生きてみせる」と言うシーンがあるが、その後彼女がどんなふうに成長していくのかが、気になる。是非、続きが知りたい。 | ||||
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