おはよう、愚か者。おやすみ、ボクの世界
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とある少年が恐喝犯としてSNSに晒され、彼の逃亡劇が始まります。 今風な設定なんかは良いかなと思います。 しかし肝心のお話が。 前作は悪くなかったのですが、今回はイマイチでした。 | ||||
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人を選ぶのは間違いありません。しかしそれでも読んでみてほしいですね。自分は前作に続きハマりました… 内容については他の方が書く通りです。 | ||||
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デビュー作の前作で作者の松村先生のファンになったので、この作品も買いました。 内容は、1人の男子高校生が中学生のグループから合計三千万円もの大金を恐喝した事件の顛末を、2人の人物の視点で描いたミステリー/サスペンス作品です。 一方の主人公は、大金の恐喝を行っていたとされる陸上部の男子高校生・大村音彦。 もう一方は、恐喝された男女グループの通う中学の、恐喝事件とは無関係のはずの剣道部女子・榎田陽人。 前作同様、追う側と、追われる側の視点を交互に描き、事件の真相に迫ってゆくスタイルになっています。 以下は物語の概要です。 深夜、かつて後輩だった中学生の男子達に電話で呼び出された主人公・大村が、指定された待ち合わせ場所の会館前へ行くと、何故かその男子達が何者かに暴行を受け重傷を負って倒れていた。 そこへ運悪く会館の警備員が見回りで現れ、大村は暴行犯と間違われる。 咄嗟に逃げ出した大村だったが、無関係の暴力事件の犯人とされ、そして狙いすましたように突然SNSに流されたデマ情報の為に犯人と決めつけられ、様々な人間から追われることとなってしまう。 そして、そのデマを流した人間は榎田という大村の見知らぬ女子中学生だった。 榎田は大村に恐喝を受けていたとされる女子中学生グループを率いて、大村音彦を破滅させるための周到な計略を立てていた・・・。 大村はその事実を知り、なぜ榎田は暴行事件を偽装してまで自分を追い込むのかの理由を知るため、榎田への接触を求めて行動を開始する。 果たして大村は女子グループが榎田に話す通り本当に恐喝を行っていたのか? なぜ女子グループとは無関係のはずの榎田陽人が執拗に大村を追い詰めるのか? それがこの小説が冒頭で提示する謎です。 ちなみにタイトルの『おはよう、愚か者。おやすみ、ボクの世界』の〈ボク〉ですが、これは大村の一人称ではなくヒロイン榎田陽人の一人称です。 転校の多い榎田は、あえて自分を〈ボク〉と名乗る変人キャラを演じることで友達を作らず、自分から孤独を生むことで、逆に友達のいない孤独に慣れようとするタイプの人物です。 (これは自分から悪人になることで悪人呼ばわりされることを肯定しようとした『泥棒日記』のジャン・ジュネ的な発想ですね) ネタバレになるので内容には詳しくは触れませんが、私は読んでいて、この榎田という人物の立ち位置に興味を持ちました。 恐喝を受けていたとされるクラスメイトのグループの企てる大村への復讐に協力する事に決めた榎田。でも、そこには彼女達を助けてやりたいという純粋な思い以上に、じつは心の中では、芯を持った孤高な自分でいたいという彼女のエゴのような欲求の方が強くあった。 榎田陽人の行動はつまり、恐喝を受けていると言うグループの人間のようなリスクが全くなく、この事件への加担の責任がないという立場だからこそ、個人的な目的でコミット出来るという姿勢。 すなわち、完全に興味本位の部外者の態度です。 作者の松村先生がどういう意図で榎田をそのような立ち位置に置いたのかは分かりませんが、他者に関わりながらも徹底的に無関係であるという榎田陽人の生き方は、そもそも無責任を許されているという意味で、じつはもっとも身勝手な立ち位置ではないかと思いました。 (そう考えるとデマに扇動されて大村を襲撃してくる不良や、おもしろがってSNSでデマを拡散する人たちも似たようなポジションにいます) 物語の結末を含めて読むと、テーマの一つには、個人の行動の責任というのもあるのかも知れないな、と私は思いました。 ちなみに文体や描写に関しては、自然な文章とスピード感が重視されていてとても前作よりも読みやすくなっています。 ただ、前作の『ただ、それだけでよかったんです』はテーマが前面的に押しだされていて、どちらかと言うと夏目漱石やドストエフスキー文学に接近するような作風だったのですが(特に登場人物のKは、漱石の『こころ』のKを思わせる思考不能な他者という存在として描かれています)、 今作はエンターテインメントに寄せて書かれたようだったので、次回作ではまた重厚な物語を書いて欲しいと思いました。 それと本編には関係の無いことですが、ヒロインの榎田陽人はイラストのクールなビジュアルも含めて、個人的には好きなキャラでした。 前作『ただそれ』を読んでない人は、そちらもぜひ! | ||||
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読んでいて、ため息をつきたくなるくらいにすばらしい物語でした。 何度も何度も裏切られました、ここまで仕組まれていたとは... 前作「ただ、それだけでよかったんです」にも楽しませていただきましたが、今作もすばらしい作品です。 是非読んでみてください。 あーあ、また騙された。 | ||||
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前作「ただ、それだけでよかったんです」(以下ただそれ)に続く二作目です。 「ただそれ」の時と同じくこの作品も人を選ぶ作品です。 私は、こういう雰囲気の小説が好きなので、好きな話でした。また、「ただそれ」の時より読みやすかったと感じました。 今回も登場人物にろくなのいないです(笑) まあ、まともだと言えるのは表紙の女の子の榎田でしょうか…彼女も親友のためとはいえかなり凄いことしてますが… ミステリー要素の方ですが、ほとんどの方が半分読むと黒幕&トリックがわかると思います。「ただそれ」の時もそうですが、ミステリーを楽しむというよりは、登場人物の人間性を楽しむ方が楽しく読めると思います。 それにしても主人公の二人最強だな(笑) | ||||
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