処刑タロット2
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前巻にて鳴海恭平と片桐渚が『処刑タロット』から伊刈梨々花を助け出した一方、 生徒会は敗北した山岸美玖に対し制裁を科していた。鳴海たちは彼女を救うため、 福永紅とともに生徒会が用意したARを使ったブレードバトル、サバイバルゲーム、 シュートボクシングに身を投じるが、それは新たな『処刑タロット』への序章に 過ぎなかった――が序盤のあらすじ。 『サドンデス』の利権を狙う生徒会が生身の伊刈梨々花を軟禁するくだりは 『SAOアインクラッド』、バトルにARを導入しているところに『SAOオーディナル・スケール』、 銃器の描写、特に安全装置のくだりに時雨沢恵一の影響を窺い知ることができるが、 ガシェットが少々ご都合主義的なオーバーテクノロジーに依存しているきらいが あるとともに、数多の女の子を洗脳することで彼女たちをコントロールするという 描写を通じ、NPCであればぞんざいに扱っても良いのかという倫理観を問う部分は 『SAOアリシゼーション』を連想させる。 いや、オーバーテクノロジーであることそのものは別に構わないのだが、 展開が急であるかつそれに対する説明が不足していてついていくのに難儀する。 また、女神ソフィアとの交渉のシーンであったり、あえて戦力となる女の子たちの 待遇に差をつけて競争原理を持ち込んだりといった、ファンタジー世界に 持ち込まれたリアリティが描かれているさまは、筒井康隆や清水義範の作品を 彷彿とさせる。 『サバゲーはセックスよりも興奮する』と言う処女や最初のバトルフィールドで ある『田中寮』のモデルが京都大学の吉田寮であること、最後まで閉鎖に抵抗した 田中がネズミに耳を囓られたというくだりが青い猫型ロボットがまだ黄色だった 時代のエピソードに由来しているという小ネタの数々は、一体どれだけの人が 見つけることができたのか。 ある意味において第5章までの200ページ近くが長いプロローグであり、謎の組織が 主宰する『処刑タロット』本編は最終章である『発狂する月』に集約されている。 そして残念ながらなぜ『サドンデス』が存在するのか、どうして生徒会は金の卵を 産む存在であるスポーツ研究会を嫌悪するのかという謎の解明については永遠に 明らかになることはないのだろう。 | ||||
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生徒会グループとの権力闘争の部分が本格化し、主人公たちのサークルと、生徒会の一部派閥の副会長とのゲームも開かれます。 土橋さんお得意のデスゲームと人間関係のミックスの話です。敵のほうですが、新キャラクターも登場し、なかなか興味をひかれます。活躍は微妙だったので、次回以降があるなら、よりライバルや味方キャラとして活躍して欲しいところでした。 個人的には、これから面白くなる要素ある作品だとは思うのですが、別のタイトルの作品が同じ電撃から出ているので、こちらは打ちきりかもしれません。少し勿体無いきがします。 ただ、細かいことをいうと、それこそ昔なら二冊にわけて、もっと掘り下げていたようなゲーム&人間関係を一冊に詰めこんだような印象もあり、書きたいポイントがやや分散、薄味になってちるとは思います。そこそこは面白いんですけどね。 ゲームパートも過去作品読んでいると、クリアの仕方など思い付くので、少し物足りないです。楽園島とか似た傾向で、より掘り下げた作品とかもあるので。 アイデア自体は面白いので、好きな作家さんなので、頑張って欲しいです。 | ||||
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