大坂の町を騒がす化けものウナギに、芸州秋山家の誇る剣豪を次々と襲う不審死。

我々は、なぜ小説を読むのか。

婚約から三年かかってやっと入籍した百瀬と大福亜子。 しかしまだ、結婚式を挙げられていなかった。

まほろば診療所の看護師・麻世は、能登半島の穴水にある病院の看護実習で「ターミナルケア」について学ぶ。

小学生のとき、担任の先生と町の外からやって来た男が駆け落ちしたのを忘れられない主婦。

100億円という前代未聞の不動産詐欺を成し遂げた地面師たちが、ハリソン山中に出会うまでを描くそれぞれの前日譚。

軌道エレベーター上で開催される恋愛リアリティ番組、ラブ・アセンション。

北関東の実家を飛び出し、東京の歓楽街まで流れ着き、ボーイズバーにハマってしまった18歳のさあや。

神社の屋根にある千木、鰹木。

人口の三分の一が失われた地球で、感情を持たないがゆえ、 突如ヒーローに選ばれてしまった少年。

「私のいる場所が正義だなんて誰が言った」 5人の刑事の最低な1日の、最悪な選択。

人もうらやむ瀟洒な住宅街。その裏側は、忖度と同調圧力が渦巻いていた。

東海道を舞台にした「蠱毒」も、残り23人。 人外の強さを誇る侍たちが島田宿で一堂に会した。

甘くてスパイシーで苦くてしょっぱい、人生の味わいを詰めこんだ17の物語。

ある３月の週末、ＳＮＳ上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。

「その旧家の男子は皆、十二歳で命を落とす――」映像制作会社でディレクターとして働く杉田佑季は、プロデューサーの小隈好生から、モキュメンタリーホラーのプロットを託される。

本当に「あの日」に戻ることができたなら。そんな切実な思いが叶えられる――それが鎌倉一条神社。

おしゃべりと食べることと仕事が大好きな33歳のひまりは、ある夏の日交通事故に遭ってしまう。 目が覚めると体が動かない。

死が、かけがえのない生を輝かせる。 啓栄大学演劇研究会卒業生の元に届いた脅迫状。

死を前にした人間を「未練」から解き放つため、天から遣わされた死神、クロとレオ。

フレンチより居酒屋、ワインよりも日本酒、というおじさん女子、園羽純。

十津川警部の妻・直子が尿管結石で病院に運ばれた。

凄惨な殺害方法と、稚拙な犯行声明文で世間を震撼させた「カエル男連続猟奇連続殺人事件」。

蔦屋が隠した謎の絵師、写楽の真実とは? 多くの傑作を残し、約10ヵ月で姿を消した「東洲斎写楽」。

ほろ苦くも瑞々しい、科学と、恋と、ミステリー。 思うに〈青春〉というのは、よくできた推理小説のようなものだ。

気分はスケルトン探偵! 東京・四谷で発見された江戸時代の人骨。

レジェンドへのリスペクトを胸に 人気作家7名が全力執筆! 真正面から挑戦する超絶技巧の本格ミステリから、 女子高に潜入する火村とアリスや 不可解なダイイング・メッセージに挑む 江神たちEMCの面々まで。

202×年7月。 長年危惧されていた南海トラフ地震が発生し、日本列島の太平洋側は壊滅状態に。

真実を見抜き、罪を償わせる。 たった、それだけ。

誰にでも青春があった。被害者にも犯人にも、そして刑事にもー。

想い人が行方知れずとなり、さらには母を失くし打ちひしがれていた祭実理科。

里海町の町役場で働く由佳利は、二週間前に婚約破棄をされてしまい人生行き詰まり中。

東京・赤羽の路上で資産家が殺害された。

戦だけが闘いの場じゃない。命と矜持を賭けた任務への挑戦が今、始まる。

カメラマンの新夏は啓久と交際5年。

シングルマザーの美苗は、兄夫婦と両親、祖母が引っ越したばかりの家に幼い娘とともに身を寄せる。

亡き夫に唇を触れられたと語り出した義妹（「魂疫」）。縁切り神社で行われる、奇妙な“儀式”（表題作）。

民俗学者・蓮丈那智と助手の内藤三國は差出人不明のメールを受け取った。「鬼無里がなくなる……」と。

K-POPダンスの人気ユーチューバー、EEこと江崎瑛里華。

二人を殺害し、公判で死刑判決を受けた沼田が、突如刑務官に嫌がらせを始めた。その目的は、警察を呼んでほしいという。

教官の仁子が抱えるハンデを知ったことで助教官として彼女を支えることを決意した塩見。

行き場もなく夜の街をさまよっていた家出少女チル。ある夜、路地裏に突如と降ってきた黄金の髪を持つ美しい男。

世は大正。 華族・堀井三左衛門男爵が何者かに殺された。

口に髪が入ったら死がやってくる。

40歳の三文ライター・猪名川健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事を書く仕事を引き受ける。

名探偵は、イエス・キリスト! 神の死の謎を筆頭に、2000年間秘められていた聖書の謎を大胆に解き明かす空前絶後の本格聖書ミステリ。

春の嵐のように自信満々な初恋、友達以上恋人未満の遠距離初恋、球根のように地中深くうめておきたい秘密の初恋、運命の初恋、ひそやかにふくらむ初恋。

日本の聾学校ではじめてできた理髪科を卒業した第一号であり、自分の店を持った最初の人。

群馬県警本部捜査一課の刑事、白澤蕗の前に、数年ぶり現れた兄・然。

「とにかくヘンな小説をお願いします」 そんな型破りな依頼に応えるべく、炒めて煮込んで未知の旨味を引き出した傑作集。

大学三年生の吉乃は夏休みのある日、伯父が営む古書店を訪れた。

探偵の音更風゛(おとふけぶう)は、カルト的人気監督・鳳灾子(おおとりさいこ)から新作映画の監修を依頼された。

幕末日本。幼いころから綺麗な石にしか興味のない町娘・伊佐のもとへ、父・繁蔵の訃報が伝えられた。

「俺は名探偵ではない。

本当は怖い落語×驚愕のどんでん返し！ 著者渾身の作家生活30周年記念作品 その噺を聞いてはいけない 男たちを地獄へ引きずりこむ闇の落語会 落語会へ行くと、客は自分だけ。

探偵小説にとってトリックとは何か？ 戦後、江戸川乱歩は海外作品を渉猟し、「なぜ小説を書かぬ？」と揶揄されながらも、独自のトリック研究に没頭した。

幽晦との境界がーー破れている。 内部の薄明が昏黒に洩れている。

父が脳出血で倒れた。 折り合いの悪い父・時次郎と、この10年連絡すら取り合っていなかった42歳の篠崎明日美。

今こそ、世界の秘密を手に入れる時。 《暁闇計画》を巡る『灯』の戦いはついに最終局面へ。

江戸川乱歩が「人生の怪奇を宝石のように拾い歩く詩人」と評した、詩人にして探偵作家・城昌幸の掌篇傑作選全二巻。

横浜で探偵業を営む遠刈田蘭平のもとに、一風変わった依頼が舞い込んだ。

千吉親分の文庫屋が火事だ！現場に駆け付けた北一が見たものとは。

日本仏教の最大宗派・燈念寺派。

些細なことで、私たちの運命は変わってしまう。

1944年10月、英国首相チャーチルから帝國真珠ロンドン支店の早川正臣に真珠の胸飾り「ハナグルマ」が手渡された。

幽霊が見えて、数々の幽霊話を解決してきた太一郎の幼馴染みの巳之助は、浅草の道具屋の若旦那の太一郎とは対照的に、鬼も逃げ出すいかつい風貌で怪力の持ち主だ。

湾岸町のレストランで働くマジシャン・ヒカル。テーブルを巡り、料理を楽しむ客にマジックを披露している。

3LDK、家賃8万円、家具家電付きの神物件に一目惚れ! 東京の大企業に勤める晋作は、コロナ禍を機に田舎への移住を考える。

上野恩賜公園で通報。全身六十一ヵ所に穴が空いた変屍体あり。

耳の中に棲む私の最初の友だちは 涙を音符にして、とても親密な演奏をしてくれるのです。

小川哲の精緻な設計は、眼と舌、移動と思考を等価であるかのように見せかける。 凄い。

やっと想いが通じ合った塔太郎と大は、念願だった初めてのデートに出かけることに。

救急医・武田のもとに搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。

双葉文庫40周年を記念した大沢在昌はじまりのシリーズ「佐久間公シリーズ」4か月連続刊行第4弾。

少年の命を救うのは、どちらの正義か。 大学病院で、手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。

売れないライターの薫平は、ネタを探して、元組長が営むという赤羽のゲストハウスにたどり着く。

片野坂彰は、中国公安が京都に置く「海外派出所」が在日同胞を脅迫、またマフィアと連携して大規模詐欺に関与しているという情報を得て、単独捜査を開始した。

人気上昇中のピン芸人・ミワ子が、コミカルなエッセイ&ショートショート集を発売した。

博奕打ちの蓑吉が、真夜中の妻恋稲荷で石燈籠に頭をぶつけて死んでいた。

郊外のマンモス団地に住むフリーライター兼編集者の矢吹徹治。徹夜仕事が日常の多忙な毎日を送っている。

麻雀や将棋、競輪や競馬、そして株。

元警察官の一絵亮は、退職して一年後、47歳にして株式会社近隣トラブルシューターに再就職した。

雑誌が売れに売れた大正時代。

『今すぐ人生がどうにかなってもいい人募集中!』web発・日常侵食ホラー 実母のせいで貯金も住処も失ったタカヒロは、住み込みでマンションの一室を管理する仕事の求人を見つける。

容疑者は、 天久鷹央！？ 天才医師、絶体絶命の窮地。 長野県の山奥に聳え立つ洋館、 九頭龍邸に招かれた天久鷹央。

切なくてまぶしい、残酷でもどかしい、思春期(あのころ)のすべてが詰まった胸疼く青春×SF短編集。

死刑か逆転無罪か。

小学6年生の男子生徒がクラスメイトを毒殺した。

「期限は薬が切れるまでの2週間！」急速に進行し死亡率が高い難病、FJAP（家族性若年型アミロイドーシス）の特効薬を開発した創薬ベンチャー。

数百年続く、凄惨なる呪いの戦い――。至高の恐怖と異形の謎に挑め。

とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。

痛みを忘れ変貌する巨大都市で、一振りの刀が巻き起こす美と血のノワール 土地開発と不動産事業で成り上がった昭和の旧華族、烏丸家。

社会に疲れてなるべく人と関わらず、平日は会社員、休日はソロキャンプを楽しむ斉藤ナツ。

蔦屋重三郎の店「耕書堂」に集う男たち。

怪異を紐解けば、血と土地の記憶がよみがえる――。

世界遺産・藤湖のまわりを囲むようにそびえ立つ、静謐な佇まいの十燈荘。

時は寛政の改革の頃。

フリージャーナリストとしての活躍の道が拓けずくすぶっていた寿美佳(すみか)は、摂氏六十度を軽く超える砂漠の地で、鉱石を運ぶトラックに乗っていた。

こうなることを知っていたら、わたしは探偵をやめていただろうか。

もう一度だけ、君に会いたいー永遠の幸せをくれた、青い月の奇跡。