八年前に別れた黒崎を忘れられない十和子は、淋しさから十五歳上の男・陣治と暮らし始める。

ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。

高校生の一人息子の失踪にはじまり、佐知子の周囲で次々と不幸が起こる。愛人の事故死、別れた夫・雄一郎の娘の自殺。

15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。

わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。梨花は海外へ逃亡する。

親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。

両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。職場結婚したが子供ができず悩む美雪。

父親が被害者で母親が加害者--。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。

十二年前、敬愛していた姑が失踪した。その日、何があったのか。

専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが…。

家族のことが、好きですか?郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。

「週に三度、他の男とセックスすることを習慣にして」いる主婦・麻美。

まるで吸い寄せられるように二人の男が訪れた廃車置場。そこにうち捨てられた冷蔵庫の中にいたのは、死にかけた裸の幼女だった。

一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして、新たな人生を歩み始めた十歳の少女。だが、彼女の人生は、いつしか狂い始めた。

かつて一世を風靡した美貌の女優・野崎有利子。彼女に魅せられたエリートサラリーマンが、殺人と詐欺の容疑で逮捕された。

あれは本当に事故だったのだと、私に納得させてください。高校卒業以来十年ぶりに放送部の同級生が集まった地元での結婚式。

墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。

「模倣犯」事件から9年が経った。

その女を、入れてはいけない。入れれば最後、家はたちまち食い尽くされる。

『イニシエーション・ラブ』の衝撃、ふたたび。1983年元旦、僕は春香と出会う。

「タイムカプセルの手紙、いっしょに取り替えない?」。中二の逸夫が同級生から頼まれたこと。

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。

父の汚名をそそぎたい。そんな思いを胸に秘めた笙之介は…。

少女漫画 『青い瞳のジャンヌ』 をこよなく愛する”青い六人会”。

いま旬の女性ミステリー作家による、「イヤミス」短編を集めたアンソロジー。

利一が小学生だった頃、仲間といれば毎日が冒険だった。真っ赤に染まった川の謎と、湖の人魚伝説。

同日に同じマンションで、二人の独身キャリアウーマンが殺された。

孤独と暴力に耐える日々のなか、級友の弥生から絵本作りに誘われた中学生の圭介。

もし、現在の記憶を持ったまま十ヵ月前の自分に戻れるとしたら?この夢のような「リピート」に誘われ、疑いつつも人生のやり直しに臨んだ十人の男女。

一本の電話に、月刊グローブ編集部は騒然となった。男女五人を凄絶なリンチの果てに殺した罪で起訴された下田健太。

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。

内容（「BOOK」データベースより） 経営していた会社も家族も失った家具職人の東口。

我が家を地獄につきおとしたのは、母でした――娘の口から明らかになっていく、母の異常犯罪とは。

湯治旅の帰途、若夫婦が雨で足止めになった老女との相部屋を引き受けた。

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。

女性誌「フレンジー」の人気連載小説「あなたの愛へ」。

生まれて初めて芽生えた殺意という名の感情。

「私の息子は、犯罪者になるに違いない」 1962年、西新宿・十ニ社の花街にある洋館「鸚鵡楼」で殺人事件が発生する。

タワーマンションの最上階に暮らす売れっ子作家・珠美は人生の絶頂。一方、売れない作家桜子は安マンションで珠美を妬む日々。

少女の死をめぐり、食い違う人びとの証言。

連続結婚詐欺&不審死事件の容疑者―稀代の毒婦、佐竹純子。

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。

たった一度の人生、失敗したくない。そう願ってきたのに「成功」できていない落合美緒。

17歳の少女が自ら警察に保護を求めてきた。その背景を探る刑事に鑑識から報告が入る。

少年が抱える切ない空想、曼珠沙華が語る夫の過去。老夫婦に届いた 絵葉書の謎、少女が見る奇妙なサソリの夢。

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。

信州にある「24時間365日対応」の本庄病院に勤務していた内科医の栗原一止は、より良い医師となるため信濃大学医学部に入局する。

今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手・梶田信夫の娘たちの相談を受ける。

わたしが人殺しになったのは、この街のせい――。

内見したマンションはおしゃれな街のおしゃれな造り、環境も間取りも条件も申し分ない。

「本当のことを教えてくれよ」―『そして父になる』の是枝裕和監督作品、真実の小説化。弁護に「真実」は必要ない。

人は、神様が書いたカルテをそれぞれ持っている。それを書き換えることは、人間にはできない―。

添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。