終戦前夜。秘能『長柄橋』の上演を巡り、交錯する過去と現在。

18世紀英国。

日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞ダブル受賞 寒村でおきた殺人事件の犯人と疑われた大学生・静馬を救った隻眼の少女探偵・みかげ。

文明開化の明治新世相のなかで、次々と起きる謎の奇怪な事件。

衆人監視の白木の箱の中から突如消えた“人形の首”。

二・二六事件前夜。置屋の密室で芸者が刺殺された。

推理作家の美袋三条は、知人の別荘で出会った佑美子に刹那的に恋をする。

新米探偵・愛香は、親友の別荘で発生した殺人事件の現場で「貴族探偵」と遭遇。

弟・襾鈴の失踪と死の謎を追って地図にない異郷の村に潜入した兄・珂允。襲いかかる鴉の大群。

森の奥に囚われた盲目の王女・レイアは、父王の愛と美しいドレスや花、物語に囲まれて育てられた…はずだった。

傲岸不遜で超人的推理力の探偵・メルカトル鮎。教師殺人の容疑者はメフィスト学園の一年生、二十人。

男は武装強盗で20年の懲役刑に服していた。だが白昼に脱獄し、オーストラリアからインドのボンベイへと逃亡。

舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。

第二次大戦下のドイツ。

希望に燃え、警察学校初任科第九十八期短期過程に入校した生徒たち。

瀬戸内海の兜離の浦沖に浮かぶ鳥坏島。鵺敷神社の祭壇“大鳥様の間”で巫女、朱音は神事“鳥人の儀”を執り行う。

聖遷暦1213年。偽りの平穏に満ちたエジプト。

奥多摩の山村、媛首村。淡首様や首無の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。

一風変わった家がある。戸口が見当たらず、あるのは格子の嵌った窓ばかりで無用の者の侵入を嫌っている。

2058年4月、上海大学で20世紀の探偵小説を研究していたユアン・チンルウは、国家科学技術局から呼び出される。

忌み山で続発する無気味な謎の現象、正体不明の山魔、奇っ怪な一軒家からの人間消失。

なぜ、それが“物語・歴史”だったのだろうか―。

村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。

火曜日の深更、独り暮らしの娘を絞殺し屍体の一部を持ち去る。

19世紀末、大英帝国の首都ロンドン。謎の殺人者「切り裂きジャック」による連続殺人事件が街中を恐怖に陥れていた。

奈良の山奥、波美地方の“水魑様”を祀る四つの村で、数年ぶりに風変わりな雨乞いの儀式が行われる。

旧家の猪丸家に現れた記憶のない謎の女・葦子は、開かずの間だった蔵座敷で“狐狗狸さん”を始める。

昭和29年の洞爺丸沈没事故で両親を失った蒼司・紅司兄弟、従弟の藍司らのいる氷沼家に、さらなる不幸が襲う。

黒死館の当主降矢木算哲博士の自殺後、屋敷住人を血腥い連続殺人事件が襲う。

首なし死体、密室、蘇る、死者、見立て殺人……。

野村絹枝の背中に蠢く大蛇の刺青。

5億4000万年前、突如として生物の「門」がすべて出そろうカンブリア爆発が起こった。

いつかこの手で大聖堂を建てたい―果てしない夢を抱き、放浪を続ける建築職人のトム。

オカルトスポット探険サークルの学生六人は京都山間部の黒いレンガ屋敷ファイアフライ館に肝試しに来た。

東京からカラフトへ向かう「紅緑丸」の船上で発見された変死体(「人喰い船」)、山中を走るバスから消えた五人の乗客の謎(「人喰いバス」)、谷底から消えた墜落死体(「人喰い谷」)、密室から消えた凶器の謎(「人喰い倉」)―。

サヤキとニラカの二人が『進化』の底へと向かっている。 「ねえ、サヤキさん、こんなのって無意味なんじやないかな。

両親はスウェーデンで幸せな老後を送っていると思っていたダニエルに、父から電話がはいる。「お母さんは病気だ。

余命を宣告された、車椅子のワンマン経営者・権藤。

灼熱の太陽に喘ぐパリが漸く黄昏れた頃、不意にカケルを見舞った兇弾―その銃声に封印を解かれたかの如くヨハネ黙示録の四騎士が彷徨い始める。

奇想ここに極まれり―― 本格ミステリの玉手箱! 戦争末期、帝國陸軍の研究所で、若い兵士が頭から血を流して倒れていた。

大学院生・栗栖川亜理は、最近不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ている。

超常能力ゆえに、自らに滅びの運命を課す独覚一族。

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

情報工学の天才、島津圭助は花崗岩石室に刻まれた謎の“古代文字”を調査中に落盤事故にあう。

ホットプルームによる海底隆起で多くの陸地が水没した25世紀。人類は未曾有の危機を辛くも乗り越えた。

浪人生の高岡裕一は、奇妙な断崖の上で3人の男女に出会った。老ヤクザ、気弱な中年男、アンニュイな若い女。

第二次大戦初期、エドワーディック号は英国の某港へ軍需品を輸送すべくニューヨークの埠頭に碇泊していた。

鮎川哲也の戦後本格の出発点となった里程標的名作。綿密な校訂と著者の加筆訂正による決定版。

元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。

小惑星探査機が採取してきたサンプルに含まれていた、人骨化石。

信州の山荘で、鍵の掛かった密室状態の部屋から会社社長の遺体が発見された。

江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。

「僧正殺人事件」が名探偵ファイロ・ヴァンスによって解決されて数年。

探偵・茶畑徹朗の許にもたらされた、奇妙な依頼。

オーケストラ団員が、東京をまるごとジャック。奇想天外なアイディアと抜群のストーリーテリング。