夫婦、親子、姉弟、先輩と後輩、知り合うはずのなかった他人ー書下しし掌編を加えた、七つの「小さな世界」。

――ほんの数回会った彼女が、人生の全部だった―― 古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。

甘くてスパイシーで苦くてしょっぱい、人生の味わいを詰めこんだ17の物語。

大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。

「俺はもう誰とも恋愛はしない」。仄かに恋情を抱いた男から、衝撃の告白をされた小説家のつぐみ。

第171回直木賞受賞作『ツミデミック』の著者、一穂ミチの描く感動の長編小説！ 「できること、やりたいこと」何もないーー。

「春に翔ぶ」瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原の秘められた過去。

圧倒的筆致で天才の青春を描いた野性時代フロンティア文学賞受賞作、文庫化 圧倒的「数覚」に恵まれた瞭司の死後、熊沢はその遺書といえる研究ノートを入手するが――冲方丁、辻村深月、森見登美彦絶賛!選考委員の圧倒的評価を勝ち取った、第9回野性時代

出世コースでもない、恋愛もうくまできない。それでも続く人生。

幼い頃に両親を亡くし孤独のなかで生きてきた仁居は、高校時代はじめての恋に溺れ、その一途さゆえに相手を追いつめ捨てられてしまう。

社会派エンターテインメントの雄が贈る衝撃作 「わたしたちの過去も現在も未来も写しとられている。

君の百倍、僕は君が好きだ。 僕の世界の真ん中は、もう僕じゃない。

おまえの体、キスするのに丁度いい―。初対面のゲイバーで大胆に誘ってきた小悪魔美人の飴屋。

逆境にもめげず簡単ではない現実に立ち向かい非日常的な出来事に巻き込まれながらもアンハッピーな展開を乗り越え僕たちは逆転する!無上の短編5編(書き下ろし3編)を収録。

「ここで始めたい、もう一度」。星がつないだ、心ふるえる大人の青春物語。

私、小澤雄也は本書の編集を手掛けた人間だ。

磁石の両極が引き合うように、怖いくらいスムーズに恋に落ちた水野と阿久津。

古書店『無窮堂』の若き当主、真

助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。

小学生の百音と統理はふたり暮らし。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。

カメラマンの新夏は啓久と交際5年。

成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。

地方都市の寂れた町にある葬儀社「芥子実庵」。

この海辺の料理店には、あなたが求めているものがきっとある。

メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

名前しか知らない相手と、夜ごと激しく抱き合って眠る―。旅の青年・高知をなりゆきで家に住まわせることになった遠召。

本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。

築21年の三階建て一軒家を購入し、一階部分を店舗用に改築。

お隣同士で家族同然の幼なじみ──漫画家を夢みるトキオを応援していたナツメ。

痴漢の冤罪で実刑判決を受けた堂野。

2008年のデビューから2023年現在までの15年間の軌跡を辿る。温かな言葉で綴られた、笑いと涙あふれるエッセイ集。

高校生の文人が唯一心を開くのはネットで知り合った年上の男性「アルタイル」。

うる波は、事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らしている。

事故に遭って陸上競技をあきらめた圭祐は、ひょんなことから放送部に入部する。

神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみに包まれ、誰もが涙した。

美味しい料理×友情――ジビエを通してつながる、ふたりの成長物語 シェフの亮は鬱屈としていた。

本屋大賞ノミネート作、待望の文庫化！ 宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。

あの日、あんなことをしなければ…。心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。

外回り中の営業部長・山縣泰介に緊急の電話が入った。

「死ぬくらいなら、僕にならない?」――生きることに絶望した立井潤貴は、自殺寸前で彼に救われ、それ以来〈高木健介〉として生きるように。

八月は、血の匂いがするーー。愛媛県伊予市に生まれた越智エリカは、この街から出ていきたいと強く願っていた。

別に出世なんてしたくない。自分らしい働き方を見つけるアンソロジー。

たとえ神に見放されたとしても、科学は彼を裏切らない 科捜研トップと言われる鑑定技術力と幅広い知識、そして、信じられないほどの愛想のなさで警察内部でも有名人の土門誠。

尾木遼平、46歳、元刑事。

ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説! 射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。

省エネをモットーとする折木奉太郎は“古典部”部員・千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛まつり」へ参加する。

1968年、静岡県千里見町に近づく台風は、五十年に一度とも百年に一度とも言われる豪雨をもたらしていた。

“本の町”読長町に住み、書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬。

町田そのこ 2021年本屋大賞受賞後第1作目は、すれ違う母と娘の物語。 小学1年の時の夏休み、母と二人で旅をした。

オネエだけど芯は男前vなミリオンセラーの人気少女マンガ家とヤクザ顔だけど実はオトメンな編集者。

幼いころから緊張すると言葉がつかえてしまうため、内向的で、高校でも目立たない存在の平良。

ほどいてつないで私はもう一度踏み出せる。

社内きっての美形と評判の二ノ宮には秘密がある。

何の変哲もない家で、主婦の死体が発見された。

大手デベロッパーのIR部に勤務する松永光弘は、自社の高層ビル建設現場の地下へ調査に向かっていた。