パラソルでパラシュート

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種別
長編
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あらすじ

2025年03月14日 パラソルでパラシュート (講談社文庫)

第171回直木賞受賞作『ツミデミック』の著者、一穂ミチの描く感動の長編小説!「できること、やりたいこと」何もないーー。大阪の一流企業の受付で契約社員として働く柳生美雨は、29歳になると同時に「退職まであと1年」のタイムリミットを迎えた。その記念すべき誕生日、雨の夜に出会ったのは売れないお笑い芸人の矢沢亨。掴みどころのない亨、その相方の弓彦、そして仲間の芸人たちとの交流を通して、退屈だった美雨の人生は、雨上がりの世界のように輝きはじめる。美雨と亨と弓彦の3人は、変てこな恋と友情を育てながら季節は巡り、やがてひとつの嵐が訪れ……。(「BOOK」データベースより)

評判

パラソルでパラシュートの評価:

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パラソルでパラシュートの総合評価:

8.18/10点 レビュー 11件。

感想一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.11
(5pt)

お笑いファンなら頷ける所多し

あらすじだけ見て、純粋な恋愛小説だと思いながら読み進めていたけど、お笑い芸人やお笑いファンのちょっとした言動がリアルで、芸人の小説としてのクオリティもとても高いと思った。実際にこういうファンや芸人さんいるよね、と感じさせる描写が多く、作者は普段からお笑いをよく見る人なんだろうなと思った。
「あれ、このキャラクターはあの人が好きなのかな?」とうっすらと読者に匂わせる作者の恋愛描写が、とても心地よかった作品でした。
パラソルでパラシュート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラソルでパラシュート (講談社文庫)より
4065389496
No.10
(2pt)

笑えなかった

お笑い芸人の話なのにあまり笑えませんでした。
最後のコントは面白かったです。でもどこかで見たこともあったような気もしました。

松本人志は確かに本当のファンならサインは求めないと言ってます。ただ、その話には続きがあって、本当のファンなら握手を求めるそうです。

ハリウッドザコシショウ、バイキング小峠など、四十代の成功例により、若手芸人は高齢化しているそうです。
登場人物の1人が32歳で芸人を辞めますが、理由がよくわからない。もう少し、辞める強力な訳を知りたかったです。一穂ミチさんはあまりお笑いに詳しくない気がしました。
登場人物たちの生活の中でのギャグとおぼしきセリフも面白味を感じませんでした。

染井為人さんの芸能界の方が断然笑えました。
一穂ミチさんにお笑いは向いてないと思いました。もうこんな話は書かないでほしいです。
パラソルでパラシュート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラソルでパラシュート (講談社文庫)より
4065389496
No.9
(5pt)

ソン・ウォンビョンさんとコラボして欲しい!

「スモールワールズ」を読んだ時、「一穂ミチさんの長編が読みたーい」と叫んだら、早くもその願いが叶った。ありがとう一穂ミチさん。絶妙なテンポに内省の深さとその潔さ。その上、今回の舞台は難波に、南海汐見橋線って!僕も数回しか乗ったことないけど、木津川あたりは街写真撮りにうろうろしたことがあって、渡船まで書いてくれてたら僕はきっとお漏らししながら気絶してたことやろう。個がたちすぎて夢で魘されそうなほど愛しい話やな、これは。プラトニックすぎて胸が苦しいわ、おじさんは。
そういえばソン・ウォンビョンの「三十の反撃」と双璧をなすで、これは。三十路一歩手前の韓国と日本の女性。二人が出会ってたら、またおもろいやろうな。二人の作家でコラボして欲しいわ。
パラソルでパラシュート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラソルでパラシュート (講談社文庫)より
4065389496
No.8
(4pt)

長編でも今後も期待できる

毎日の変化がないビジュアル採用の受付嬢が29歳という年齢からの芸人との出会いで変わっていく。
最近売れない芸人を題材とする小説がちらほら出てきているけど、女性を一人絡ませて彼女目線で進むと他の作品とは緒がった良さが出る。

全体的にテンポが良くて読みやすい。
人間関係も濃いわけではないのに、しっかりとお互いを見ている感じも現代の若者らしくすんなりくる。

少しつかみどころのない主人公のキャラも良い。
でも美雨ちゃん良い子なのに親をだまして男性とのシェアハウスはちょっとマイナス。

素直にストーリーに入っていけるかどうかは人によりそうな感じもある。
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4065389496
No.7
(5pt)

涙や怒りを笑いに変換

※内容にふれております。

現代社会は格差社会と言われてて、世間は勝ち組や負け組を決めるための定義つくりにいそしんでいるし、格付けやランク付けを好む。
結婚できないと人としてダメなのか。子供が産めなければ女として失格なのか。芸人であるからにはテレビに出たがり、有名人になりたがるべきなのか。
垂直思考で構築された世界の思考に乗っかったまま、主人公の美雨は流されるまま、選ばないことを選択して、緩やかに落ちていく。転落というほど劇的ではない落下。もしかしたらそれは彼女なりの抵抗なのかもしれない。
4章で登場した人物が、安全ピンのコントを見て笑えてしまえるしたたかさに、いささかしびれてしまいました。弱いくせに強い。それは矛盾ではない。ある意味傲慢なのか。

最後にオタク的妄言を。行き過ぎた純粋ははた目にはひたすらいびつなだけだなと…。そう思いつつ読みながら頭の中で「ピュア(純粋)かーー!!」と何度か絶叫させてもらいました、安全ピンのお二人には。
パラソルでパラシュート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラソルでパラシュート (講談社文庫)より
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