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パラソルでパラシュート
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パラソルでパラシュートの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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その出会いからおもろい。 30手前の受付嬢と売れないお笑い芸人。 そして、芸人たちが住むシェアハウスに。 その裏側を垣間見て染みる。 笑いあり、哀しみありの人生のパラシュートを背負って。 ”わたしは出会って、決めて、今ここにいる。それがすべてだった”と。 | ||||
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麺をすする擬音「ちるちる」、 後輩が美雨のことをしつこいくらいに「美雨ちゃん先輩」呼び。 つまらない会話。 自分に合わず、ダルくて挫折。 | ||||
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コミカルな部分と、キュンとする部分と、先が気になって仕方がありませんでした。 一気に読みました。 読み終えたあと、清々しい気持ちになりました。 | ||||
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一流企業の受付の派遣社員の美雨は29才。30才になると辞めないといけない。受付嬢は社内外の男性社員から「見初められる」立場だという。30才は多くの男性社員にとって賞味期限?女は結婚しないといけないの?自分に何ができるのか、何がしたいのか。わからないまま生きてきた。タイムリミットはあと1年。 出会ったばかりの芸人の亨に聞かれる。 「受付嬢の次は何をするん」 「西九条」 小気味よいボケとツッコミ。テンポの良い掛け合い漫才のような会話が続く。亨と相方の弓彦、仲間の芸人達との交流を通して雨上がりのように心が晴れていく。 30才という断崖の前に立つ29才の美雨。目の前を赤や青、緑や黄色のパラソルが降りてゆく。天から見ると遠ざかる花火のように。 ずっと笑っていてやる。 笑いながらただ生きてやる。 笑いながら落っこちてやる。 力強い決意だった。美雨に乾杯! | ||||
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まずもって、お笑い芸人の世界観を出すのに成功しているのがよかった。 ネタもちゃんと面白く、それでいてまだ売れていない芸人なので、面白すぎないところも大事。 その世界観のなかで恋愛なのかなんなのか分からない関係性が展開される。 音楽もお笑いもアートだって、基本は生ものである。 だから、小説などの文章に起こすとき、その空気感を表現するのは難しい。 そういう意味では、秀逸な小説であった。 好きなことで生きていく喜びと困難さは、人生を生きるほどに身に染みていく。 でも、人とは違う面白い世界にいる住人は、やっぱり面白いのだろうというあこがれとともに、読了した。 | ||||
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本屋大賞、直木賞にノミネートされた『スモールワールズ』が面白くて、本作も読んでみることに。『スモールワールズ』ほどの切れはないけれど、ほんのりとした良い感じのお話。一言で言えば、又吉さんの芥川賞受賞作『花火』を別の視点で捉え、エンタメ作品にしたようなストーリーですかね。後半に出て来る夏子のモデルもなかなかの人物造形です。 | ||||
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※内容にふれております。 現代社会は格差社会と言われてて、世間は勝ち組や負け組を決めるための定義つくりにいそしんでいるし、格付けやランク付けを好む。 結婚できないと人としてダメなのか。子供が産めなければ女として失格なのか。芸人であるからにはテレビに出たがり、有名人になりたがるべきなのか。 垂直思考で構築された世界の思考に乗っかったまま、主人公の美雨は流されるまま、選ばないことを選択して、緩やかに落ちていく。転落というほど劇的ではない落下。もしかしたらそれは彼女なりの抵抗なのかもしれない。 4章で登場した人物が、安全ピンのコントを見て笑えてしまえるしたたかさに、いささかしびれてしまいました。弱いくせに強い。それは矛盾ではない。ある意味傲慢なのか。 最後にオタク的妄言を。行き過ぎた純粋ははた目にはひたすらいびつなだけだなと…。そう思いつつ読みながら頭の中で「ピュア(純粋)かーー!!」と何度か絶叫させてもらいました、安全ピンのお二人には。 | ||||
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毎日の変化がないビジュアル採用の受付嬢が29歳という年齢からの芸人との出会いで変わっていく。 最近売れない芸人を題材とする小説がちらほら出てきているけど、女性を一人絡ませて彼女目線で進むと他の作品とは緒がった良さが出る。 全体的にテンポが良くて読みやすい。 人間関係も濃いわけではないのに、しっかりとお互いを見ている感じも現代の若者らしくすんなりくる。 少しつかみどころのない主人公のキャラも良い。 でも美雨ちゃん良い子なのに親をだまして男性とのシェアハウスはちょっとマイナス。 素直にストーリーに入っていけるかどうかは人によりそうな感じもある。 | ||||
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「スモールワールズ」を読んだ時、「一穂ミチさんの長編が読みたーい」と叫んだら、早くもその願いが叶った。ありがとう一穂ミチさん。絶妙なテンポに内省の深さとその潔さ。その上、今回の舞台は難波に、南海汐見橋線って!僕も数回しか乗ったことないけど、木津川あたりは街写真撮りにうろうろしたことがあって、渡船まで書いてくれてたら僕はきっとお漏らししながら気絶してたことやろう。個がたちすぎて夢で魘されそうなほど愛しい話やな、これは。プラトニックすぎて胸が苦しいわ、おじさんは。 そういえばソン・ウォンビョンの「三十の反撃」と双璧をなすで、これは。三十路一歩手前の韓国と日本の女性。二人が出会ってたら、またおもろいやろうな。二人の作家でコラボして欲しいわ。 | ||||
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