科捜研の砦
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副所長とセットで「科捜研の砦」と呼ばれているヒラの技官である土門誠。 「人は嘘をつきますが、科学は嘘をつきません」 という言葉は信条として、豊富な知識と鑑定技術でわずかな証拠や痕跡も見逃さず、執念深く調査を行っていく展開は読み応えがあった。 本書は「罪の花」、「路側帯の亡霊」、「見えない毒」、「神は殺さない」の4篇が収録されているが、いずれも科捜研による調査、分析が行われる一筋縄ではいかない事件を扱っていた。 捜査一課との主導権争い、科捜研(科学捜査研究所)と科警研(科学警察研究所)の押し付け合い、わずかな痕跡から真実を推測する分析力など楽しめたが、土門が珍しく感情を表に出すことになる「神は殺さない」がもっとも印象的な事件だった。 死因がどうしても特定できない焼死体と、被害者と警察関係者の過去の因縁がどうつながっていくのか。人間に執着せず客観性のある科学的データだけを信用する土門がどんな対応を見せるのか最後まで楽しめた。 科捜研の土門以外にも、科警研の尾藤、捜査一課の三浦、大学の研究職の菅野など、個性的なキャラクターが多く登場しているので、ぜひシリーズ化してほしい。 本書の中で印象に残った言葉を以下に抜粋した。 ・土門は変わってると言われることを光栄だと言う。それは人と違うということは科学者にとって褒め言葉だから ・私たち技術職員は依頼されれば全力で鑑定をこなします。一方、鑑定結果がどう活用され、捜査がどんな顛末をたどったかについてい知らされることはあまりない。この検査は、被疑者という科学鑑定の終着点を直接見届けられる唯一の機会なんですよ ・私たちは加害者や被害者に成り代わることはできません。犯人の動悸も、事件に遭った悲しみも、百パーセントは理解できない。せいぜい、客観的に理解できるものから読み解くしかないのです | ||||
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