これまで僕は自分の書いたものを奇書と思ったことはないのだが、今回ばかりは堂々と奇書を自任してもいいかもしれない。

世界中で人気を博す、生きる伝説のバレリーナ・クレスパンが密室で殺された。

推理小説マニアの大学生・曳間が、密室で殺害された。しかも仲間が書いている小説の予言通りに。

「読者への挑戦状」ーー!! しかし、それは誰がためのものなのか? 「これまで僕が書いてきたなかでも最大級に歪(いびつ)」ーー竹本健治 ミステリ界の金字塔『匣の中の失楽』『涙香迷宮』の鬼才が放つ最新作! 香華大学ミステリクラブの夏合宿で悲劇は起きた! メ

都心の住宅街に人喰い豹が出現! 神出鬼没で決して捕獲されない豹に、人びとは静かに恐怖を募らせていく。

『涙香迷宮』の流れを汲む、鬼才が放つ圧巻のサスペンス・ミステリ。 土砂降りの雨の夜、湯河原の町で起きた轢き逃げ事件。

相互の関連が見えるまま拡大し続ける、数々の犯罪・疾病・陰謀。

常駐看護師の冬木栗子が勤める老人ホーム「山南涼水園」で、男性入居者が滝壺に飛び込んだ。

嵐の私雨邸に取り残された11人の男女。

東京を中心にして、高齢者を狙い撃つように広まっていた突然死ウイルス〈メルド〉。

囲碁界では有名な老舗旅館で発生した怪死事件。

原因不明の漁師の失踪が、始まりだった。

法律が絶対視される学校生活、魔女の影に怯える大人、血を抜き取られた少女の変死体。

実業家・加右衛門氏へ贋物の置時計を売ってしまった事実を知った井口。

友達もいない、恋人もいない、将来の希望なんてもっとない。

星川駒子は県立高校の図書館に勤める学校司書だ。

南アフリカ出身の母親と日本人の父親との間に生まれたダブルの少年・ジェリコは、小学校でいじめに遭ってから不登校になり、VRドローンレースにのめり込む。

かつて老執事が奇怪な死を遂げた“幽霊屋敷”ことロングウッド・ハウス。

上海郊外の湖畔に建つ陸家の館で殺人事件が起こる。

新内節を語れる友禅差しの模様師・脇田は、旅先で三味線弾きの芸妓・彩子と出会う。

夫のDVから逃れ、7歳の娘を育てるシングルマザーの貴代に届いた、滞納家賃の督促状。仕事もなく、財布の中は小銭だけ。

低視聴率にあえぐワイドショーのスタッフの圭介は、母校のつてで美人精神科医をコメンテーターとしてスカウトしようとする。

香港国家安全維持法成立以来、日本に流入する犯罪者は増加傾向にある。

ミステリー専門書店の店主マルコムのもとに、FBI捜査官が訪れる。

『このミス2017』国内編第1位『涙香迷宮』の竹本健治が贈る軽やかにして深遠なミステリの精華12篇。

東京に住む保阪宗佑は、娘を暴漢に殺された。妊娠中だった娘を含む四人を惨殺し、死刑判決に「サンキュー」と高笑いした犯人。

「フォア・フォーズ」とは、四つの4と記号を組み合わせて数字を作るパズルのこと。

謎と秘密を乗せて、今、長い航海が始まる。

この学園は呪われている！？　白雪にまみれ赤いロープで手首を結び合った三生徒の死体、男子の制服で死んでいた女子生徒……良家の子女が集う京都の名門高校で、またまた相次ぐ怪事件に、名探偵まりあの血が再び騒ぐ。

昭和初期産婦人科病院だった古びた洋館アパート「樹影荘」。壁から無数に湧いてくる虫。

「黄泉の森には絶対に入ってはならない」 人なのか、ヒグマなのか、禁域の森には未知なる生物がいる。

奇妙な花嫁人形に隠された秘密に迫る、警察シリーズ第2弾! 新設部署「特捜地域潜入班」の一員となった刑事・鳴瀬清花。

ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説! 射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。

聖ミレイユ学園で神の怒りとしか思えない悲劇があいついだ。

十年前、洋食屋を営んでいた父親が通り魔に殺されて以来、母親も失踪、それぞれ別の親戚に引き取られ、不遇をかこつ日々を送っていた小林姉妹。

地方の温泉街の河原で、子どもの惨殺遺体が発見された。

『哲学者の密室』の“悲劇”再び 矢吹駆シリーズ最新作！ 間違われた誘拐 連鎖する誘拐 前人未到、永久不滅の誘拐ミステリ 1978年の秋、矢吹駆とナディアは“三重密室事件”の記憶を持つダッソー家での晩餐会に招待され、アイヒマン裁判の傍聴記で知られるユダヤ

実在のミステリ作家らを襲う奇妙奇天烈な“うんこ事件”。竹本健治の連載ミステリに混入する眩暈と戦慄の物語。

「われわれの契約は、これで終わりだ」探偵ホーソーンに、彼が主人公のミステリを書くのに耐えかねて、わたし、作家のホロヴィッツはこう告げた。

満場一致のメフィスト賞受賞作にしてデビュー作がいよいよ文庫化。

第七期棋幽戦第二局は、〈碁の鬼〉と称される槇野猛章九段の妙手で一日目を終えた。

謎々を拾った者が、次第に心を病み、墓地で死体を掘り返す―六本木界隈で、ある怪談が広まっていた。

作家生活10周年記念! 物語の魅力がぎゅっと詰まった、珠玉の作品集 「緑の子どもたち」 植物で覆われたその家には、使う言葉の異なる4人の子どもたちがいる。

武藤類子は明峰寺学園高校の二年生。剣道部のエースにして、学園の有名人だ。

1936年、ロンドン。高名な心理学者リーズ博士が、自宅の書斎で何者かに殺されているのが発見された。

K県見幸市を統治する佐久間種苗を襲った細菌テロは、100名超の研究員を殺害する。

悪徳銘探偵メルカトル鮎に持ち込まれた「命を狙われているかもしれない」という有名作家からの調査依頼。

１７音の奥に潜む誰も知らない物語。

父親によって強制的に私設戦闘訓練所に入れられたクー。父の死後、訓練所から解放された彼女の部屋が何者かに荒らされる。

意味を見出すな。名付けるな。

夏休み―僕らミラノ高校の天文部一同は、一週間の天体観測合宿を予定していた。あの美しくも不吉なツグミの森で。

論理的対局[ロジカ・ドラマチカ]。それは偶然耳にしたわずか１文・数十字をめぐる知の殴りあいだ。

末期がんが判明した椎名利夫の余命は一年。予期せぬ宣告に家族や周囲の人々は戸惑いを隠せなかった。

1926年。36歳の新進作家アガサは、愛人ナンと再婚するという夫アーチーと大喧嘩の果てに失踪する。

近未来。人類はテレパシーを用いて会話する異星文明ロジアと接触し、友好的な関係を築いていた。

一人孤島に住む、元医師のフレドリックは、就寝中の火事で住む家も家財道具もすべてを失う。