英雄を失った島に、新たな魂が立ち上がる。固い絆で結ばれた三人の幼馴染み、グスク、レイ、ヤマコ。

1955年。頭に、双子の片割れの死体が埋まったこぶを持って生まれ、周りの人間を次々と死に追いやる宿命を背負った男―ボズ。

新人賞4冠を達成しデビューした著者、待望の新刊。

「警察官だって怖いものは怖いんだよ」。

道州制による分権のもと、監視カメラのネットワークによって国民に絶えず順位を付ける制度(RANK)が施行される近未来の日本・関東州。

自らを落伍者と呼び、路上生活を続けていたろくでなしの青年グンは、謎の浮浪者タイゼンに出会う。

その島は風車と風鈴に溢れ、余所者には誰も本当のことを話さなかった―作家葛木志保が自宅の鍵を預け失踪した。

“最強の農夫”、“樹上で叫ぶ少女”、“絆で結ばれた牧童たち”が、破壊された農地、山林、牧場を再生すべく蜂起する。

死者の弔いのため、遺体を解体し様々な製品を創り出す「遺工」を家業とする庵堂家。

映画への愛と情熱と敬意を注ぎ込んだ 真藤順丈の新たな代表作、ここに誕生! 60~70年代にハリウッドと日本の架け橋として活躍、80年代以降、日本映画界の屋台骨となって、 評論活動や製作支援等を通じ後進育成に尽力した重鎮・皆田晃三郎が逝去した。

本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。

【第166回直木賞受賞作】 どんな攻めをも、はね返す石垣。 どんな守りをも、打ち破る鉄砲。

激化する独ソ戦のさなか、赤軍の女性狙撃兵セラフィマが目にした真の敵とは──デビュー作で本屋大賞受賞のベストセラーを文庫化

仕事で移動中の“俺”は、大判の関東地域地図帖を脇に抱えた奇妙な漂浪者に遭遇する。

聖書は多くの人びとの聖典であり、世界最大級のベストセラーである。

第165回直木賞作家 異次元レベルの最新短編集 創造と破壊のエンタングルメント この面白さ、解除不能 「ミステリ×SF×怪物」が開くのは「世界」の扉 小説の最前線、ここから前人未到、読み逃し厳禁 きっとアナタも究中毒になる― 爆発物処理班の遭遇したス

木下杢太郎、北原白秋、石井柏亭、石川啄木ら 若き芸術家たちが謎に挑む 傑作青春ミステリ 明治末期に実在した若き芸術家たちのサロン、 その名も「パンの会」。

京都が生んだ、やさしい奇跡。

人は多面性を持つ さながら阿修羅のごとく 槙野・東條シリーズ最新作 晴海ふ頭近くの空き地で男性のバラバラ死体が発見され、捜査一課の長谷川班が捜査に乗り出す。

共謀罪、始動。標的とされた若者達は公安と大企業を相手に闘うことを選ぶ。

江戸で噂の、「持つ者は子宝に恵まれる」という宝船の絵。

霞山大学の片隅で、無料の法律相談所を開いている古城のもとに、経済学部の戸賀がやって来た。

第75回日本推理作家協会賞〈短編部門〉受賞! 精緻でビターな連作短編集 私立探偵として活動するみどり。

戦後ハリウッドの映画界でもがき、爪痕を残そうと奮闘した特殊造形師・マチルダ。

どこをさがしても見つからない。いくらさがしても見つからない。

百五十年の時は、過ぎてみれば一瞬。感動の終幕へ、そして新たな始まりへ。

その秘密文書のために父は死んだ。

めくるめく、どんでん返し。全方位に仕掛けられた罠。

人型のアバター=バタフライが生息するVR空間〈バタフライワールド〉にログインしたアキは、 ログアウトせず現実世界に戻らない者たちが暮らす〈紅招館〉に向かう。

「桐谷雅樹。殺人の容疑で逮捕する。

「お前さ、本当はママ、嫌いなんだろう。殺してやろうか」。

ようこそ、カフェ〈アンブル〉へ お茶とお菓子と謎解きの午後 名探偵の推理をお楽しみください 日本推理作家協会賞候補作「あるいは謎の喪中はがき」収録 期待の新鋭がほがらかに贈る ミステリ・シリーズ第一弾 昨日行った居酒屋が消えた？　引き出しのお金が四万七千

私は探している、「人を殺せる」怪談を。

戦後最大の怪事件、「下山事件」。その闇にイギリス作家が挑む未曾有のミステリー大作。

世の中のすべての悲しみを避けて歩くのも、 なんだか気持ちの悪いことのような気がした。

この先に「月に一番近い場所」があるんです――。

３９歳になったカメラマン・横道世之介が暮らすのは、東京郊外に建つ下宿「ドーミー吉祥寺の南」。

全国各地を旅する昆虫好きの心優しい青年・魞沢泉（えりさわせん）。

博多駅付近で発生した五億円相当の金塊強奪事件。堀内信也はヒラヤマ総業調査員の伊達誠一に誘われ、金塊の行方を追うことに。

『満願』『王とサーカス』で「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」の国内部門1位でミステリーランキング3冠を2年連続で達成。

ドンデン返しの魔術師の新シリーズ、 流浪の名探偵コルター・ショウ! シリコンヴァレーに暗躍する連続誘拐犯。

この物語の主人公は沖縄である 沖縄からの風が「真」をはこんでくれる―― 戦後、日本は二つの国に分断されていた。

注意:この作品を読むとき、「常識」は捨ててください。

「彼女は無理やりこの国に 連れてこられただけなのだ」 この女性(拉致被害者)を連れて、 日本に亡命するーー。

憂鬱な不採用通知、幼い娘を抱える母子家庭、契約社員の葛藤…。

僕が恋したのは、美しい80代の女性でした…。

人間の血を吸うなんて、ありえないーー！　吸血鬼一族・嵐野家のひとり娘でありながら普通の高校生として暮らす弓子だったが、17歳の誕生日を間近に控えたある朝、得体の知れない物体に出くわす。

「日本は戦争に勝った!」 無二の親友を引き裂いた「もう一つの戦い」の真実。

沖縄を取り戻せ! すべてを奪われた戦後の沖縄。 その絶望の中でも前を向いていた男たちがいた。

謀殺された幼馴染みの復讐のため、テレビ局のADとなった竜泉佑樹。

「犯人役を演じてもらいたい」と、メガロドンソフトから依頼を受け、VRミステリゲームのイベント監修を請け負った加茂冬馬。

12歳の少年テッドはある日、姉といとこのサリムとともに巨大観覧車ロンドン・アイに乗りに出かけた。

遊廓「墜月荘」で暮らす「私」には、三人の母がいる。孔雀の声を真似し、日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。

「これは、梯結子の問題解決及びその調達人生の記録である。

罪は捜すな、仕立て上げろ 1925年、治安維持法成立。

岡山の名士が亡くなり、遺言に従って瀬戸内の離島に集められた一族の面々。