スタッフロール
- 映画 (14)
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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本題から少しずれるかもしれないが、映画好きだった私が映画から離れてしまったのは、最近はCGを使用した作品が当たり前になってきた事によるところが大きい。マチルダのような造形師たちが苦労して作成した手作り感あふれる作品に比べて、CGを用いた作品はコンピュータのボタンひとつで作れてしまう(本作にもそんな表現があったかに思うが)、もちろんそんな簡単な話ではないがそんなイメージはつきまとう。どうもその辺のイメージにつられてしまったところにその理由がある。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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序盤は、なかなか面白く、この先どうなるんだろう、と引き込まれたが、主人公が途中で急に変わってしまい、あららと思っている間に、なんだか、取っ散らかった雰囲気に。 主題は「スタッフロール」であって、「人」ではないので、それでいいのかもしれないが、なんとなく残念。 | ||||
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スタッフロールに名前が載るのは相当嬉しいらしい。知り合いに携わった作品を聞くと必ず「○○をやった。スタッフロールに名前も載った。小さいけどね」と満面の笑みを浮かべて話してくれる。本作品を読んで、スタッフロールに名前が載るのは名誉であるとともに載らない縁の下の力持ちに思いを馳せた。私は映画でスタッフロールを観るのが好きだ。知り合いを探す意味もあるし、日本人アーティストがどれくらい活躍しているのかも分かる。おまけ映像のサプライズを見逃さないためもある。 私はCG制作に数年ほど携わったことがあり、作品で描かれる現場の慌ただしさや用語は理解できている。でも一般人には理解できないものが多そうだ。IKとかFKという単語を解説なしに使っているが、日常生活で登場しない用語は簡単な解説があるといいのになと思った。映像制作を理解できる人はかなり面白く読める。 IKはインバース・キネマティクス。FKはフォワード・キネマティクス。どちらもCGキャラクタの関節の動かし方。IKはCGキャラの指先を動かすと、連動して腕や肩が動く設定ができるもの。FKは連動しなくてここに動きを設定するもの。 | ||||
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文章は読みやすく、ストーリー展開も緩やかで頭に入りやすい。二部構成作品でそれぞれの主人公の葛藤や成長、主人公2人の交差するシーンなど読み続けるほどに引き込まれた。 ただ、特殊メイクやCGなど技術のディテールに関する説明が多く、もう少しサンプルにまとめれば100ページは削れただろう。 | ||||
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映画の特殊造形家、そしてCGクリエーターという、余りなじみのない世界。それぞれを二部構成で描いており、総じて面白かったが、いかんせん460頁は長い。内容を損なうことなく、もっと削れるはず。 私は一部のマチルダ編の方が面白かった。二部のヴィヴィアン編は余りにも専門用語が多過ぎて、カタカナの洪水にずっと流されている感じ。正確な表現なのかもしれないが、一般の読者にはまるでわからないのだから、削ろうよ、もっと。 全体としては、映画の特殊技術の歴史が、無機質で空疎な言葉や知識ではなく、二人の女性の生きざまを通して、読者の疑似体験という形で見事に炙り出されている印象。映画の好きな人が読めば、より一層楽しめる内容だろう。 | ||||
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映画製作界を中心舞台に、過去の特撮スタッフと現代CGスタジオを対比・関連付けて描いた作品。造形の才能、作画の才能、リアルとCGのアンビバレンツなど、特殊な世界の苦悩や情熱をうまく描いている。 だが、私は洋物に弱い。登場人物がカタカナだと、なかなかイメージが定着しない。それに、文化的な違いにも少し戸惑いがある。日本人の物語だったら、もっとすんなり感動できたのになあ。 ラストの静かな終幕は、じわじわと良かった。スタッフロールという題名が、ちょっとストレート過ぎたかも。 | ||||
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