(短編集)
秘境駅のクローズド・サークル
- 野球 (93)
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 | 2022年09月30日 秘境駅のクローズド・サークル (ミステリ・フロンティア) どこをさがしても見つからない。いくらさがしても見つからない。残り一球が見つからないと帰れない。いったいボールはどこへ行ったのだ? 闇雲にさがしても無駄だ、頭を使おうと高校野球部の部員たちは推理でボールの行方を突きとめようとする。著者の出発点となった「ボールがない」をはじめ、天文部員が日常の謎の解明に挑む「宇宙倶楽部へようこそ」、スイッチバック駅で起きた殺人の謎を描く「秘境駅のクローズド・サークル」など五編。著者の第一作品集。(「BOOK」データベースより) |
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| 新本格ばかり読んでた頃を思い出させる味わい | ||||
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| 全5編の短編集。そのうち2編が日常の謎のようなものを扱った作品で、残り3編が殺人事件も発生する本格ミステリー。 前者の2編は、ミステリーのような謎解きも備えながら、爽やかな読後感も味わえる青春もの。 後者の3編は、どれも事件の舞台や謎が魅力的で、ロジック重視のミステリーとして良く出来ていたと感じました。 特に浮気現場に踏み込まれた間男が殺人事件に巻き込まれる「ベッドの下でタップダンスを」は、ユーモアたっぷりな上、全ての伏線が秀逸でお見事でした。 | ||||
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| 面白かったですね。とても読みやすく佳作ぞろいです。なかでも、表題作の秘境駅のクローズド・サークルは実際に行った場所の坪尻駅が舞台でしたので楽しめました。 ああ、あの場所で死体を見つけたのか、あの県道に繋がる山道はそりゃ大変だとか(笑)確かに坪尻駅では、あのトリックは可能ですね。 宇宙倶楽部へようこそは、ミステリーズ掲載に時に読んでいましたが、この作品、シリーズにする予定だったんですよね。宇宙倶楽部シリーズ開幕！とかなっていましたから。結局かなわずこの作品だけになってしまったのが残念です。 秘境駅のクローズド・サークルに出てくる鉄道マニアさんが探偵役になるであろうシリーズは是非とも続けてほしいです。 | ||||
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