エフィラは泳ぎ出せない
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知的障害を持つ兄聡。家族と故郷を捨てるようにして東京に出て来た弟衛。兄は自死ではないと信じる衛が兄の周囲を調べていくうちに、自分たちに関わる人々の真実に突き当たる物語だ。 辛くて逆に途中で止めることができなかった。「大人たち」ーが、誰も彼もあまりにも酷すぎる。 息子の障がいを受け止めきれず適切なケアも受けさせず、それでいてそんな兄を「守る」ためにもうひとり子どもを作った父健蔵。幼い息子に「お兄ちゃんをお前が守れ」などと言う。 必要とされる人間であると自分でも思いたいがため、周囲にも認められたいがために「ひとりでは何もできない」と聡本人に思い込ませ、亡くなった姉の代わりに二十年以上育てた兄弟の叔母妙子。 自らに母親を求めてくる中学生だった聡を何度も抱いてきた兄弟の幼馴染百合子の母親皐月。皐月は「聡のために家族を作ろうとした」と「聡をこの世界から救いたかった」と嘯く。 私が幼かったこの子たちの近くにいたら、二人を抱きしめて「いい子だね。幸せでいるんだよ。自分の人生を生きればいいんだよ」と何度でも伝えるのに…… | ||||
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新品のようにきれいな品物でした。すぐに送ってもいただけて、ありがとうございます。楽しんで読ませていただきます。 | ||||
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「イヤミス」という言葉を用いたくはないが、読んでいる間も読後もいろいろと考えさせられ、なかなかつらい気分にはなった。 いわゆる「きょうだい児」が主人公のミステリ。丸山正樹はコーダ(ろうあの家庭で育った聴者の子ども)を主人公とした優れたミステリを書いているが、本作では、知的障害者の兄の死が発端という、半ばタブーと言えなくもないきわどい設定に基づいている。知らせを受けて久しぶりに実家に戻った主人公が、兄の死をめぐり、家族や近親者、そして兄の真実を知ることになる。 この設定だけで読者を選ぶといえるが、著者にとって初のミステリ(ミステリ・フロンティア)でありながら、筆致はこなれており、内容の重さとは反比例して、一気に読める。 推理小説としては真実がもたらされるが、人間の生きるうえでの問いには答えが出ない。それが真実なんだ、と言葉を失うし、同時に、そんなことを言われてもと反発したくもなる。 あらすじに目を通して耐えがたいと感じた方にはおすすめしづらい。でもそうでなければ、是非読んでほしい。 | ||||
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登場人物それぞれの 後悔 葛藤 エゴ 哀しみ 懺悔 愛情 が 読んでいて苦しくなるほどに伝わる作品でした しあわせってなんだろう | ||||
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主人公の兄の死から物語が始まる どこにでもあるような自殺として処理されるが、ある朝ポストに入っていた一通の封筒から物語が展開し始める 知的障害を持ち大手企業に障害者雇用枠で雇用され、ある意味「順調」に社会になじみ始めた兄から見た「世界」はどう映っていたのか 周囲の人が皆、兄の事を気遣い「自分のしてやれること」を精一杯考えて実行した。 この作品で描かれる風景は日本の「障害者」を取り巻く一つの面を確かに描写している 自立とは何か、全ての人が持つ「尊厳」とは何かを考えさせられる。 | ||||
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