結婚直前の会社員・廉次の前に現れた女は、突然のキスと、謎の言葉を残して消える。

死んだのは、二人。その死は、何を残すのか。

音大付属中学に通う嶋幸紀・15歳。ピアノ一筋の人生が暗転し、冬の夜に自転車で家出する。

ループする時間。助けたかったのは、誰? なんでこんなことに、って、みんな思っているよね。

逃げて、逃げて、逃げて。私は“彼”に出会う。

「なかなか夜が明けなくて、明日にならなくてつらかった。

余計なことは喋らない。上司から疎まれる。

“本の町”読長町に住み、書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬。

「『蝙蝠』が上海に入った」。豫園からほど近い繁華街の骨董品店に緊張が走った。

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。

３人組アイドルグループのメンバー・青山柚莉愛。メジャーデビューを目指すも売り上げ目標を越えられず焦る日々。

京都が生んだ、やさしい奇跡。

「働くのはキライ」だけど、この賑やかなキッチンで働くのは悪くないかも? 新卒で入った会社を1年で辞め、無気力に過ごしていた28歳の米田亜美。

駆け出しの造園設計士・高桑は大学の卒論で作庭師・溝延兵衛と、彼の代表作となったある庭を取り上げて以来、長年にわたり取り憑かれ続けていた。

「明日が怖いものではなく楽しみになったのは、あの日からだよ」 今でもふと思う。あの数年はなんだったのだろうかと。

殺し屋シリーズ最新作。世界で最も不運な殺し屋、ふたたび!! あの世界で一番不運な殺し屋が、また騒動に巻き込まれる――。

離島へ逃げるように転校した僕が出会ったのは……感涙必至の青春成長小説! 中学生の頃、医師を目指していた川嶋有人は、ある出来事をきっかけに夢も未来も失ったと引きこもり生活を続けていた。

六年付き合った彼氏に手酷く裏切られたＯＬ・麻友が出会ったのは「合法復讐屋」エリス。

本屋大賞ノミネート作家、瀬尾まいこのデビュー直後から3年半の日常をつづるほのぼのエッセイ。

新人ナースエイドの桜庭澪は、星嶺大学医学部附属病院の統合外科病棟に配属された。

「ひとりの生活」をテーマにした6名の女性作家によるオール書き下ろし競作集。物騒なので番犬のレンタルサービスを始めた女性。

江戸に名探偵、参上! 石見国で藩を揺るがす陰謀に巻き込まれてしまった永見功兵衛。

他人のものばかり欲しがるあの子。いるはずのない住人の気配。

幻想小説家の戸張尚也は、行き詰まっていた。

「きみのマンガ、映画化決定ね!」ナオトは同級生の天才女子高生監督・ハルから、突然そう告げられる。

亜紗は茨城県立砂浦第三高校の二年生。顧問の綿引先生のもと、天文部で活動している。

救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハルオは、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職する。

始まってしまったら……人が死ぬ。何人もの人が。

貴志祐介が描くホラーミステリの極北 。あなたの罪が、あなたを殺す。

十七歳の少年に妻を凌辱され殺された男、真鍋。警察官である夫の家庭内暴力に苦しみ、家を飛び出した女、祐子。

かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は現在、幻視や記憶障害といった症状が現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。

性犯罪者たちの弁護をし、度々示談を成立させてきた悪名高き弁護士の小諸成太郎。ある日、彼の九歳のひとり息子が誘拐される。

旭日製薬で働く恵輔は、祖父がいる老人ホームで千夏に出会い、恋に落ちる。

海と山と坂の街、尾道。(たぶん)日本の果てで(きっと)世界の果ての、この街で。

「わたしは欠陥品なのかもしれない。

人気ロックバンドのメンバーが、何者かに殺害された。警察は捜査本部を設置。

不動産会社で空き家のメンテナンス業に携わる孝夫。

警察の介入が一切なく、偽造パスポートでもグレネードランチャーでもルームサービスでお届け可能な犯罪者御用達ホテル。

高級料亭旅館〈銀の鰊亭〉。一年前の火事で当主夫妻は焼死。

桟敷席を予約し続ける謎の人物の噂が立つ江戸市村座。

低層の団地群を抱くその町は寂れていた。商店街にはシャッターが目立ち、若者は都会に去り、昔からある池には幽霊が出るという。

現代に生きるアフリカ系アメリカ人につきまとう暴力と理不尽さを描いて鮮烈な印象を残す「フィンケルスティーン5」、大量消費社会のグロテスクな姿をホラー的感覚でブラックユーモアたっぷりに描いた表題作 「フライデー・ブラック」などの短編、全12編を収録。

いったい何歳になれば定年なんだーー人事部次長・加納英司、人生を見つめる 生命保険会社・永和生命では、70歳までの定年延長を目指している。

昭和41年。地方の資産家楡家の当主がゴルフ中に心筋梗塞64才で逝去。

オカ研メンバーの八神森司が迎えた今年のバレンタインデイ。

第68回江戸川乱歩賞受賞作。 史上最年少、選考委員満場一致。

海と山に囲まれた、猫がたくさんいる町で、今日も誰かが恋をしている。

美しい海に囲まれた離島・玖輪島(くわじま)。

遠未来、天の川銀河の知的生命体は“連合”を結び、人工知能文明“知能流”に対抗しつつ辺境の恒星系を調査していた。

５２ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一頭だけのクジラ。何も届かない、何も届けられない。

ときは文政、ところは江戸。ある夜、中村座の座元と狂言作者、６人の役者が次の芝居の前読みに集まった。

晴男は中年女性・優子にレイプ現場を目撃され、彼女の家に連れて行かれる。

ベールに包まれた、最強姉妹の妹―― 優莉匡太の七女・伊桜里は、5歳のときに児童福祉施設から養子として引き取られ、いまは中学生になっていた。

アメリカで指折りのピアニスト、エドワードは、大統領選挙の影響で人種差別が激化し、変貌しつつある国を憂い、音楽で何かできないか模索していた。

警察の隠蔽体質のリアリティー。そこが私には一番面白かった。

警察小説界注目の実力派作家・麻見和史氏が文春文庫初登場です!主人公の藤木は50代の男性刑事。