化け者心中
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江戸の文政期に歌舞伎の中村座で起きた事件を描いた物語である。事件というのは、次の芝居の準備のために6人の役者が集まるが、その最中に一人が鬼に食われてその役者に入れ替わってしまった、という奇想天外なものである。 座元から 6人の役者の誰が実は鬼なのかを突き止めることを依頼されたのが、かつて一世を風靡した元女形の魚之助と鳥屋を商う藤九郎の二人で、二人は鬼探しのため役者の世界の中に踏み入っていくことになる。 両足を失って女形を引退した口の悪い魚之助と、人がよく真っ正直な藤九郎がなかなかよいコンビで、二人の掛け合いが楽しいが、話が進行すると共に、6人の役者と引退したはずの魚之助の役者としての内面が次第に明らかになり、各々が鬼のような深い闇を持ち合わせていることが曝け出されていく。 登場人物が多いこともあり、物語の進行がわかりにくい部分があったが、魅力的なキャラクターが多数登場し、面白い作品であった。 | ||||
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伝奇物?時代ミステリー物?かと思ったら全然違った。文章が上手いのですらすら読めるが長編を読み終わった感じがしない。ストーリー的には短編でサクッと済ませたいような作品。 | ||||
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「いっち怖いのは人様で、なかでも役者と云うやつは…」江戸と云う時代の歌舞伎と云う異界、その化け者揃いの役者の中に本物の化け物が紛れ込み…足を無くした元女形の魚之助は脚を勤める藤九郎におぶさって、役者に化けた鬼を炙り出す。芸の為ならと鬼畜の所業をさらけ出す鬼より怖い役者たちの誰が鬼の隠れ蓑か?その正体が証されたときタイトルの『化け者心中』が、その舞台に姿を現す。それにしても野暮な男に背負われた魚之助の恋心が物語を貫いて心に沁みる。 | ||||
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登場人物が多いのと、設定があまり馴染みがないので、始めは名前と人物がなかなか一致しなくて、何度か読み返したりしましたが、途中からは、どっぷりとと様にはまってました。 | ||||
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なんといっても良かったんは、生きのいい文章の語り口やね。独特の味わいがあるんで、最初のうちは馴染めないかもしれへんけど、これが慣れてくると癖になりそうな心地よさなんや。ほんま、見事な語り口だす。 芝居に己れのすべてを賭ける役者たちの心意気、どうにもならない妄執ぶりには、肌がちりちり、ぞわぞわ、粟立ちましたです。 そして、魚之助(ととのすけ)から、《白魚(しらうお)屋田村魚之助とは、一体何者だい》単行本 p.278 と問われて返した藤九郎(ふじくろう)の台詞の、凛として清々しかったことったら! 「よっ、藤九郎! おまえさん、いいこと言うじゃねぇか」と、胸が熱くなりましたぜ。 鳥屋の藤九郎が鳥を見つめる眼差しの優しいところや、魚之助の飼い猫・三毛の金目銀目の揚巻(あげまき)の動作の可愛らしさも良かったっすねぇ。思わず目を細めて、にまーっとしちまいやした。 てぇところで、本日、シリーズ第二作となる『化け物手本』を手にしました。続けて読めるたあ、なんて間(ま)がいいんでぇ。おいら、すっかり、蝉谷節(せみたにぶし)の虜(とりこ)になってもうたわ。 | ||||
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