どうしよう、お父さん、わたし、死んでしまう―。安藤の娘、加奈が学校で転落死した。

助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の〈私〉は驚愕する。

「これでおまえも一人前だな」入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。

平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、元不倫相手を見返したい料理研究家…きっかけはほんの些細な秘密だった。

父の遺した不動産で夜になると聞こえる「痛い、痛い」という謎の声。

パワハラ上司の不正の証拠を掴みたい先輩社員康子とその片棒を担ぐハメになってしまった新入社員の松尾。

他人の家とは何かが「ズレて」いる――。

夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦(てるひこ)。

結婚おめでとう。大学時代、新婦とは一番の親友だった。

初読はミステリ、二度目はホラー。この島の謎に、あなたもきっと囚われる。

六月という半端な時期に夏流に転校してきたミチル。

ラスト、せつなさ迫るミステリー 「知ってる? 川上さん、親に殺されたらしいよ」僕が通う小学校で広がった、少女の死の噂話。

盲目の少女はなぜ二度も誘拐されたのか。

仕事がしたい。なのに、あの男は“私の家”に帰ってきて偉そうに「夕飯」だの「掃除」だの命令する…。

恐怖、また来る。デビュー作(日本ホラー小説大賞『ぼぎわんが、来る』)、戦慄の舞台裏。

自ら産んだ子を「取り替え」た、繭子。発覚に怯えながらも、息子・航太への愛情が深まる。

医者である英雄と一見、幸せな結婚生活を送る絵里。

郊外の町で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。

その物語は、人を殺す――。

いま旬の女性ミステリー作家による、「イヤミス」短編を集めたアンソロジー。

内見したマンションはおしゃれな街のおしゃれな造り、環境も間取りも条件も申し分ない。

東京グランド・バレエ団の創立十五周年記念公演の演目が「ジゼル」に決定し、如月花音は準主役に抜擢される。

猫を飼うふりを続けていた男の謎。

由美子たち四人には、強烈な同級生がいた。正義だけで動く女・範子だ。

たった一度の人生、失敗したくない。そう願ってきたのに「成功」できていない落合美緒。

昔のあの出来事、セクハラにあたるのでしょうか?…西城秀樹が好きでたまりません!占いは当たるのでしょうか…すべては“あなたの悩み”から始まった―。

色とりどりの恐怖をどうぞ召し上がれ。あのとき、目をそらしていたら。

美しく逞しい継母が父を殺した。女子高生の瑠璃はそう確信していたが、証拠はなく警察も信じてくれない。

沙織が地元の結婚相談所で紹介された男・杉下はハンサムで真面目、収入も十分だ。

第15回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉作品は、二転三転する恐怖のサイバーサスペンスです! 麻美が富山に電話を掛けると、知らない男の声が返ってきた。

病院で目が覚めると、冴えないオタクだった僕の見た目は、イケメンの姿に変わっていた。

ドミトリータイプ、キッチン、バス、トイレ共同、敷金礼金なし、保証人不要、性別および年齢制限なし。

聖母女子高等学院で、一番美しく一番カリスマ性のある女生徒が死んだ。

人気作家が、最後の最後で物語の景色を一変させる「どんでん返し」をテーマに描くミステリーアンソロジー。

一九七四年生まれの二人の「陽子」。

その物語はせつなく、時に可笑いくて、またある時はおぞましい―。

ミステリ作家の西野冴子は、ストーカー扱いされた挙げ句、殺人事件の犯人として逮捕されてしまうが、一切心当たりがない。

二日酔いで目覚めた朝、寝室の床に見覚えのない女の死体があった。玄関には鍵がかかっている。

公演直前に姿を消したダンサー。 美しき画家の弟。

「憎きあいつを殺したのは……私!?」二十年前に起きた通り魔事件の犯人が刺殺された。

見覚えのない部屋で目覚めた田村二吉。

ミステリ作家の冴子は、友人・亜美から恋人タケルを紹介される。

ここは万両百貨店外商部。お客様のご用命とあらば、何でも(殺人以外)承るのが外商の仕事。

一家離散によって幸せな生活を失った女子高生の真由。義父の虐待から逃れ、街で身を売るリオナ。

「きみのマンガ、映画化決定ね!」ナオトは同級生の天才女子高生監督・ハルから、突然そう告げられる。

中学時代、いじめと病に絶望した野々宮恭子は 従姉妹の蒲生美智留に命を救われた。

俺はなぜ、もっと早く引き返さなかったのかー。

誰もが口を揃えて「人格者」だと言う、仙台市の福祉保険事務所課長・三雲忠勝が、身体を拘束された餓死死体で発見された。

東京五輪プレマラソンで大規模な爆破テロが発生。救急救命士の向井圭吾は地獄絵図と化した現場で救助活動にあたる。

願いを叶えると噂される一枚の鏡。持ち主に訪れる愛憎に塗れた運命の行く末とは。

ダメなところに味がある!おいしくてくせになる、絶品「肉」小説。 凡庸を嫌い、「上品」を好むデザイナーの僕。

小学生の頃のクラスメイトからかかってきた一本の電話。「覚えている?会おうって約束したこと」。

あるホラー作家のもとに送られてきた手紙には、存在しない架空の歌手とラジオ番組のことが延々と綴られていたという。

母は死に、父は人を殺した――。

鬱屈した日々を送る大学生、筧井雅也(かけいまさや)に届いた一通の手紙。