空前の災厄続きに、人心が絶望に打ちひしがれた暗黒の江戸天明期、大空を飛ぶことに己のすべてを賭けた男がいた。

PKOに派遣された陸上自衛官七名。一人は現地で死亡、一人は帰国後自殺。

歴史小説の巨人・飯嶋和一の文庫最新刊！ 江戸寛永年間、栄華を誇った海外貿易都市・長崎に二人の大馬鹿者が生まれた。

山形市で探偵業を営む椎名留美は、元刑事にして小学生の娘を持つシングルマザー。

凶作、飢餓、貧困に悪政が追い打ちをかけた天明、寛政年間、後世まで語り継がれる一人の力士が彗星のように現れた。

新宿歌舞伎町でセキュリティをするコウは、生きるためなら手段を選ばないしたたかな女。

故郷とは、人に何をもたらす場所なのか?「読む者をリングに立たせる」と言われた迫力満点のボクシング小説でありながら、人と風土との関わりを深く見つめた傑作―故・江藤淳氏が選後評で「いつの間にか引き込まれていた」と語った、第25回文芸賞受賞作『汝ふたたび故郷へ帰

弘化三年(1846)日本海に浮かぶ隠岐「島後」に、はるばる大坂から流された一人の少年がいた。西村常太郎、十五歳。

大学生の天崎悟は、家出した妹の帰りを待っている。ある日、家に見知らぬ老婆がやってきた。

その男は決して屈しなかった。人が一生に一度出会えるかどうかの大傑作。

新宿署の刑事・鮫島は、捜査中に北新宿のヤミ民泊で男の銃殺死体を発見した。

第17回『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作は、サイコパス弁護士 vs. 頭を割って脳を盗む「脳泥棒」、最凶の殺し合い! すべては二十六年前、十五人以上もの被害者を出した、児童連続誘拐殺人事件に端を発していて……。

第13回小説現代長編新人賞受賞作。 長野の冬は長く厳しい。

消息不明の大物映画人を捜し出し、不可能と思われたインタビューを成功させる――〈人捜しの神部〉の異名を取る女性編集者・神部実花は、上司からの無理難題、読者からの要望に振り回されつつ、持てるノウハウを駆使して今日も奔走する。

14歳の少年Aによる20年前の女児殺害事件。その残酷な犯行映像が闇売買された。

捜査のためなら、俺は外道にでもなる。

渡辺探偵事務所の沢崎のもとに望月皓一と名乗る金融会社の支店長が現われ、赤坂の料亭の女将の身辺調査をしてくれという。

あと二日で、四人死ぬ―― ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ待望の第二弾! その日、“魔眼の匣"を九人が訪れた。

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。

神紅大学ミステリ愛好会に所属する葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究会の夏合宿に興味を抱き、同じ大学に在席する美貌の探偵、剣崎比留子と共に紫静荘を訪ねた。

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。

『機織る武家』血の繋がらない三人が身を寄せ合う、二十俵二人扶持の武家一家。生活のため、後妻の縫は機織りを再開する。

一家離散によって幸せな生活を失った女子高生の真由。義父の虐待から逃れ、街で身を売るリオナ。

平凡な家庭で育った小学生の圭輔は、ある不幸な事故をきっかけに、遠縁で同学年の達也と暮らすことに。

第15回『このミステリーがすごい! 』大賞・優秀賞受賞作は江戸の口入屋を舞台にした時代ミステリーです! 江戸・天明年間の京都。

誘拐された最愛の娘。

南極遊覧中のチャーター機がシステムダウンを起こし不時着。

東京都内の一軒家で、おびただしい血痕と三つの左手の小指が見つかった。

第18回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作 太平洋戦争前夜の帝都・東京で帝国海軍軍令部特別班と米英露のスパイの知略と謀略が火花を散らす! プロット、筆力、そして主人公たちの魅力を選考委員[あさのあつこ・笠井潔・今野敏・藤田宜永]が絶賛。

1944年の満州。馬賊の城塞に関東軍の偵察機が単独で突っ込んできた。

2013年から1967年にかけて名刑事クワンの警察人生を遡りながら香港社会の変化も辿っていく、珠玉の連作短編集。

上水流涼子は弁護士資格を剥奪された後、頭脳明晰な貴山を助手に探偵エージェンシーを運営。

この悪女、制御不能! シリーズ累計12万部突破の大ヒット作、待望の文庫化! 巧みな話術で唆し、餌食となった者の人生を狂わせる―― 稀代の悪女・蒲生美智留が世間を震撼させた凶悪事件から三年。

法の網をすり抜け、街なかに紛れる犯罪者たちー。

警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。

「世界の終わりを見たくはないか――?」 絶望の先を描き切った衝撃作! 7年前、旭ヶ丘の中学校で起きた、クラスメイト9人の無差別毒殺事件。

企業の炎上鎮火を請け負う裏仕事人の西澤奈美は、筋力トレーニングを日課とし、冷蔵庫にはビールと栄養ゼリー。

平成15年に発生した一家殺人事件。最有力容疑者である次女は薬物の過剰摂取のため浴室で死亡。

短編も、東野圭吾。規格外のベストセラー作家、死角なし。

ガレージや車が燃やされるなど17件続いた放火事件。

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。

片桐真治は亡母の遺品から、行方不明だった母の弟・赤石の住所を知った。

警視庁捜査一課の箕島朗は、小菅の東京拘置所に向かった。 面会相手は死刑囚・明石陽一郎。

貧乏学生・鳳水月の前に現れた、顔も骨格も分身かのような瓜二つな男・古城深夜。

家事と育児に追われる高村文絵はある日、中学時代の同級生、加奈子に再会。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

誰もが口を揃えて「人格者」だと言う、仙台市の福祉保険事務所課長・三雲忠勝が、身体を拘束された餓死死体で発見された。

下町の居酒屋にかかってきた1本の電話―。

第16回(2018年度)『このミステリーがすごい! 大賞』優秀賞受賞作が、文庫版で登場! 天才的な筋読みから「ヨミヅナ」と呼ばれる警視庁捜査一課、飯綱。

鉄道のシステムがダウン。都市銀行も同様の状況に陥る。

ある日、作家の「私」に接触してきた真野と名乗る正体不明の男。彼が語る内容を小説にして欲しいと言うが。

市役所の戸籍係をしている夫と美人ではないが清楚で控えめな妻。

ゲーム会社を辞め、引き籠っていた史親の部屋からの出火で家と主を失った秋山家。

大手電機企業・三田電機が発表した巨額の「不適切会計」。

遺影専門の写真館「鏡影館」。

T県警が誇る「風間教場」は、キャリアの浅い刑事が突然送り込まれる育成システム。