声の色が見える僕は、透明な君に恋をした。

「賭けをしませんか?」と受話器の向こうの女は言った。 「十二歳の夏、あなたは初鹿野さんに恋をしました。

自分で殺した女の子に恋をするなんて、どうかしている。 「私、死んじゃいました。

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。

小学生の青斗が住む海沿いの田舎町には、ひとつの伝説があった。

二周目の人生は、十歳のクリスマスから始まった。

友達の死から始まった苦い夏休み。僕らは、幽霊に導かれて旅に出た。

恋人の過去と繋がる一冊の交換日記。本当に好きだった。

「シュレディンガーの猫」は生と死が重なり合った状態ならば、俺の初恋はシュレディンガーの恋というべきだろう。

普通の高校生活を送る僕・相葉孝司に突然起こった「自分以外の時が1時間だけ止まる」という不思議な現象。

ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの8月。17歳の僕は京都の嵐山にある祖母の家に帰省した。

前触れなく人間が消滅し、その痕跡も、周囲の人々の記憶からも消え去ってしまう世界。

25万部突破『15歳のテロリスト』著者の衝撃の原点が、完全版で甦る! 男子生徒Kが自殺した。

ある秘密を抱えた月ヶ瀬和希は、知り合いのいない環境を求め離島の采岐島高校に進学した。

―ぼくは、彼女が誰なのかわからない。

親を亡くし、親戚中をたらいまわしにされる不幸な少女、勇希。

選考に関わる全ての人の心を震わせた、第23回電撃小説大賞≪大賞≫受賞作　 大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。

失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。

青春小説の旗手・天沢夏月がおくる、迷える高校生たちの物語。 タイムカプセルに入っていた「今の自分」への手紙。

「みなさんには、ケーキのように愛おしい宝物はありますか?」―大切な想いが込められたものには、必ず他人を魅了する力があるといいます。

これは僕の失恋であり、同時に、初恋の物語だ。七草は引き算の魔女を知っていますか――。

「久しぶり」そう言って、高校生のときに交通事故で死んだはずのクラスメイトがなぜか今目の前に立って笑っている。

僕の人生は無色透明だった。日野真織と出会うまでは―。

架空の青春の記憶を植えつけられた青年は、その夏、実在しないはずの幼馴染と出会う。これは、始まる前に終わっていた恋の物語。

『質問が三つあります。彼女はいますか?煙草は吸いますか?最後にあなたは―』突然見知らぬ女にそう問いかけられた雪の日。

自分以外の人間が“ロボット”に見えるという紫色の瞳を持った中学生・毬井ゆかり。

彼氏にフラれた私・三浦加奈は、死のうと決意して屋上へ向かう。

これは、涙で始まり、涙で終わる物語。 全身が塩に変わって崩れていく奇病「塩化病」。

あの頃の僕らは、誰かのヒーローになりたかった。クリスマスを目前に控えた階段島を事件が襲う。

幸せな交際を経て結婚した宗一と瞳。

14歳の折原安音は、クラスメイトからのいじめを苦に飛び降り自殺を図る。

平凡な僕が唯一他の人と違うこと。それは人の死を予告する幻影を見る力があることだ。

直木賞受賞、第一作 待望の書き下ろし長編 母と祖母の女三代で暮らす、伸びやかな少女、朱里。

過去は変えられないが、未来は変えられる―― 鎌倉に春一番が吹いた日、一台の快速電車が脱線し、多くの死傷者が出てしまう。

いつかきみに、七月の雪を見せてあげる。あの日、彼女は青く光る海を見ながら、僕にそう約束してくれた―。

海里克也は保健室で目を覚ました。なぜここにいるのか?保健医の鏡司によると、階段で転んで気を失っていたらしい。

超情報化対策として、人造の脳葉〈電子葉〉の移植が義務化された2081年の日本・京都。

なぜ少女は最愛の先生を殺さなければならなかったのか? 突如失踪した人気小説家・遥川悠真。

高校二年生になった正太郎。

他人の嘘が分かる、不思議な力を持つ高校生、藤倉聖。だが、全ての人の嘘が分かるわけではない。

僕は春が嫌いだ。

やがて150人以上の被害者を出し、日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』。

正太郎のもとに届いた衝撃的な写真。それは、心を通わせた愛犬の無残な写真だった。

ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの7月。

剣道界で神童と呼ばれながら、師である祖父の死をきっかけに竹刀を握れなくなった天智。

喫茶店エメラルドに、金髪碧眼の美少年・ダニエルがやってきた。

*この作品は電撃文庫『僕らはどこにも開かない』を再構築。大幅に加筆改稿し装丁を一新したものです。

「死ぬくらいなら、僕にならない?」――生きることに絶望した立井潤貴は、自殺寸前で彼に救われ、それ以来〈高木健介〉として生きるように。

藍の卒業を祝し、オカ研の面々は温泉に出かけることに。

11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。

きっと誰にでも「やり直したい」ことがある。

突如転校してきた森山燐は不治の病を患っていた。俺は彼女と共に、ライブを演り、最高の時間を共に過ごし…そして、燐は死んだ。

二人の結末を見届けた時、きっともう一度読み返したくなる――。

いつも背中を追いかけていた、あの人への『憧れ』。夢の中で一緒に過ごした、海辺でのあの子との『友情』。

最愛の人の死には三億円の価値がある――。壮絶で切ない最後の夏が始まる。

夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。